BLACK DECELERANT “Reflections Vol.2: Black Decelerant”
TASHI WADA “What Is Not Strange?”
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ニューヨーク生まれでベルリンを拠点のJJ Weihlによるエクスペリメンタル・ポップ・プロジェクトDiscovery ZoneがRVNG Intl.からセカンド・アルバムを3/8にリリース&日本デビュー決定。ファースト・シングル「Mall of Luv」をリリースし同時にMVも公開。

Photo: Neelam Khan Vela

Photo: Neelam Khan Vela

ニューヨーク生まれでベルリンを拠点に活動するミュージシャン/マルチメディア・アーティスト、JJ Weihlによるエクスペリメンタル・ポップ・プロジェクトDiscovery Zoneが、2024年3月8日にリリースとなるセカンド・アルバム『Quantum Web』(RVNG Intl / PLANCHA)で日本デビューが決定。 Discovery Zoneのデビュー・アルバム『Remote Control』は、ゆっくりと時間をかけて作り上げられた紛れもない熱狂的な作品であった。彼女が現在進行形、プロセス指向の連続体だと考えるニュー・アルバム『Quantum Web』は、Discovery Zoneの次の進化段階であり、私たちすべてを相互接続する、目に見えない無限の網の上に、過去・現在・未来を配置したものだ。

アルバムの発表に加え、JJはファースト・シングル「Mall of Luv」とビデオを公開した。この才気溢れるエレクトロニック・プロデューサーは、機材のプリセットを駆使して、現代世界のメランコリックなニュアンスを探求している。この音楽は、有機的な領域とヴァーチャルな領域との間の絶え間ない対話として機能し、リスナーと深く親しみやすいレベルで共鳴する普遍的な言葉を話す。 この曲は、ほとんどFleetwood Macの「Silver Springs」のようなコード進行と、Weyes Blood、Jockstrap、そしてLaurie Andersonを想起させるサウンドが融合した魅惑的なトラックだ。

 

Discovery Zone new single “Mall of Luv” out now

Artist: Discovery Zone

Title: Mall of Luv
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Buy/Listen: https://orcd.co/r2nwwjo

Discovery Zone – Mall of Luv (Official Video)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=J3qWmSrcHDM

Concept by Discovery Zone and James Barry
Images, effects, editing, and color grade by James Barry

 

Discovery Zone new album “Quantum Web” out March 8, 2023


Artist: Discovery Zone
Title: Quantum Web

Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Cat#: ARTPL-207
Format: CD / Digital

※解説・歌詞対訳付き予定

Release Date: 2024.03.08

Price(CD): 2,200 yen + tax


ニューヨーク生まれでベルリンを拠点に活動するミュージシャン/マルチメディア・アーティスト、JJ Weihlによるエクスペリメンタル・ポップ・プロジェクトDiscovery Zoneのニュー・アルバム。80年代のソフィスティ・ポップ、現代のハイパー・デジタル・バブルガム、初期のエレクトロなどを横断し、ダウンテンポやシティ・ポップのエッセンスも垣間見える、 才気に満ちた多彩な作品。

2010年代初頭に生まれ故郷のニューヨークからベルリンに移り住んだソングライター、ヴォーカリスト、マルチ・インストゥルメンタリストのJJは、2020年に『Discovery Zone with Remote Control』を発表する前に、愛すべきアート・ロック・バンド、FensterのメンバーとしてMorr Musicなどから4枚のアルバムを発表し、音楽活動を発展させた。JJはDiscovery Zoneを、迷路やクライミング・ストラクチャーで埋め尽くされた屋内型の青少年向け娯楽施設チェーンにちなんで命名した。この施設は商業主義から生まれたもので、彼女は「見栄を張った檻」と表現しているが、それでも彼女や他の何百万人もの子供たちに探検する自由を提供していた。Discovery Zoneの音楽は、必然的な企業による社会的統制という認識と戯れながら、制度的な出所を曖昧にする音に独自の力と解放を見出している。

サイバネティクスやニューラル・ネットワークの可能性と同様に、広告や企業文化の遍在にインスパイアされたDiscovery Zoneは、『Quantum Web』で不気味の谷に突入する。Discovery ZoneことJJ Weihlは、2021年に委嘱されたマルチメディア・パフォーマンス『Cybernetica』のために、『Quantum Web』の楽曲の多くを書き下ろした。彼女は日々の活動を分析すべきデータとしてカタログ化し、自分の人生を統計的に分解してステージ上でライブの観客に提示した。機械に媒介されたポップスターであり、作品に匿名で没頭することを厭わない。

Discovery Zoneは『Quantum Web』で、光り輝くヴォーカルとバロック調の楽器の華やかさを散りばめたワイドスクリーンのポップ・サウンドを探求している。JJの歌声は、コンポジションの中心で焦点の定まった魅惑的なものだが、彼女は高解像度のシンセシスと時間を薄めるアンビエンスによって、明瞭な瞬間と難解な戦略を対比させている。ヴォコーデッド・テクスチャーは、濃密なコーラス・ネットワークに重層し、A.I.の音声合成は、瞑想セッションのアナウンスのように突然ミックスを襲う。JJの実体のない声のスタッカート・サンプルがアレンジを彩り、ヴォーカル・テイクというよりはシンセ・パッチに近い役割を果たす独自の点描的ハーモニック・システムを描き出している。『Quantum Web』は、JJの肉体の形から生まれた音からどれだけ離れたとしても、これらの形はJJの核となる自己を表しているのだ、と提唱するかのように、この複合的なモザイク・インプットからパワーを引き出している。

現代のラジオ・ポップスのような鮮明な忠実度で届けられるが、私たちが『Quantum Web』で出会う制作記号は、むしろVHSテープのような木目とゆがみを帯びて私たちに届くべきもののように思える。JJはプロデューサーのE.T.と協力し、80年代のソフィスティ・ポップ、現代のハイパー・デジタル・バブルガム、初期のエレクトロなど、数十年にわたるスタイルのプールに浸かった。賑やかなコンポジションにはモーターのような勢いがあり、ダウンテンポやシティ・ポップの影が控えめな瞬間の照明を落としている。エレクトロニックなアレンジが突然、クリスタルのようなギター・リフを奏でたり、エレクトリックなベースラインが鳴り響いたりするのは、JJが10代の頃にギターとベースを弾き、10年間伝統的な「ロック・バンド」で過ごした音楽的な教育を思い起こさせる。エレクトロニック・ポップ・ソングライティングの順列としてコード化された『Quantum Web』の作品の中に、1分ほどの間奏曲のシリーズが挟み込まれ、みずみずしいテクスチャーの彫刻や純粋なアンビエント・ドリフトへとダイヤルを回していく。

『Quantum Web』とは、私たちの個人的なつながりの網であり、ワールド・ワイド・ウェブであり、私たちが互いに言い合う嘘の網である。それは罠であり、身の回りにある比喩的なホログラムである。私たちは、そこから逃れることが不可能であることを認める。それでも私たちは、ログインし直すとき、タクシーの後部座席に取り付けられた小さなスクリーンでトリビア・ゲームをするとき、ショッピング・モールを歩いて無限の天井や空を見上げるとき、単純な喜び、あるいは少なくとも散文的な不可解さに立ち向かうスリルを見出すのだ。

このリリースの収益の一部は、国境なき医師団に寄付されます。国境なき医師団は、70カ国以上で紛争、疾病の発生、自然災害、人災、医療からの排除などの影響を受けている人々に、独立した公平な医療人道支援を提供しています。


TRACK LIST:

01. Supernatural
02. Pair A Dice
03. Ur Eyes
04. FYI
05. Qubit Lite
06. Test
07. Out
08. Operating System
09. Mall Of Luv
10. Kite
11. All Dressed Up With Nowhere to Go
12. Undressed
13. Qubit QT
14. Keep It Lite
15. Xrystal

 


北米ツアーも成功させたロンドンを拠点に活動する4人組PREPがニュー・シングル「Open Up」をリリース&ミュージック・ビデオを公開

Photo Credit: Meg Meyer

Photo Credit: Meg Meyer

スティーリー・ダンやボビー・コールドウェルを指標にしつつ、コンテンポラリーR&B、エレクトロニカ、70年代から80年代にインスパイアされたポップなどのサウンドをブレンドし、日本のシティ・ポップからも多大な影響を受けているロンドンを拠点に活動する4人組PREP。先日は北米ツアーを敢行した彼らがニュー・シングル「Open Up」をリリースし、同時にミュージック・ビデオを公開致しました。

PREPが最も得意とする、軽快なインストゥルメンテーションと深く切り込む歌詞の組み合わせでをみせるこの曲に関して、ヴォーカルのTomは次のように説明しています。

“「Opne Up」はまさに自分自身へのメッセージです。感情的に正直で傷つきやすい自分を許すことで得られるエネルギーと、警戒心を解くことで得られる安堵感についてです。そして、それがこの経験全体をほぼ要約しています。私たちはロンドンでのいつものスタジオを抜け出し、太陽の光の中で曲を書くためにロサンゼルスに逃避し、それから曲をパリに持って行き、グルーヴを操るRenaud Letang (Feist / Chilly Gonzalez / Benny Sings)と一緒にレコーディングしました。それは私たちにとってまったく新しいプロセスでした – 新しい働き方、新しい人々、新しい場所での仕事。そして本当にエキサイティングです。”

William Siposが監督した「Open Up」ミュージック・ビデオは、好奇心旺盛なカメが甲羅の外の世界を探索し発見する様子を描いています。キーボード奏者のLlywelynは、
“私たちは皆、長年にわたってWilliam Sipos監督の作品を見てきましたが、常に印象に残っていたので、彼のヴィジョンがPREPのトラックに適用されることは非常にエキサイティングでした。タートルは心を開きますが、まだ恐れています。そして最後には、脅威となる影が亀自身の姿となる。私たちはこの曲の解釈がとても気に入りました”
と語っています。

PREPは今後数カ月以内にアジアに戻る準備を進めており、タイのVERYフェスティバルで演奏した後、一連のヘッドラインショーのために中国に向かい、香港のClockenflapでアジア公演を終えます。

 

PREP new single “Open Up” out now


Artist: PREP
Title: Open Up
Label: Bright Antenna Records
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://ffm.to/Open_Up

 

PREP – “Open Up” (Official Music Video)
YouTube: https://youtu.be/uJNUmNwGz7g?feature=shared


 

PREP(プレップ):
AlunaGeorge等のレコーディングにも参加してきたヒップホップ・プロデューサーのDan Radclyffe、エレクロニカを好むクラシック/オペラ・コンポーザーのLlywelyn Ap Myrddin、George Fitzgeraldとツアー暦もある、ハウス・ミュージックのDJにしてドラマーであるGuillaume Jambel、Riton、Sinead Hartnett、Ray BLK等と共同制作暦のあるシンガー・ソングライター、Tom Havelockという様々な異なるバックグラウンドと確かな実力を持った4人組。2016年にUS西海岸の人気ブログ、Blah Blah Blah Scienceが運営するレーベル、B3SCIからリリースしたファーストEP『Futures』は、リリース後瞬く間に注目を集め、ヘビー・プレイ。アジア圏で圧倒的な人気を誇り、ライヴは軒並みソールドアウト。2018年5月にはニューEP『Cold Fire』をリリースし、初来日公演を行い、実力者ならではの卓越したパフォーマンスをみせ、絶賛された。その熱が冷めやらぬまま2018年11月には人気K-POPグループ、Monsta XのヴォーカルShownu(彼に取って人生初のフィーチャリング参加)と、坂本龍一も注目している韓国の新世代インディ・バンド、Se So NeonのSo!YoON!、LAの次世代のミニマル・ファンク・バンド、VulfpeckのCory Wongと、かつてはマイケル・ジャクソンやエルトン・ジョンなどのサポートもつとめ、「セッション王」とも称されるリビング・レジェンド、Paul Jackson Jr等が参加したEP『Line By Line』を発表。そして2019年にはサマーソニックのビーチ・ステージに初出演し、その後2度目となる単独公演も行い盛況を収めた。
R&B〜ブルー・アイド・ソウル〜ファンク〜ジャズ〜AORなど様々な素養を絶妙なバランス感覚でブレンドし、巧みな演奏の元、スウィートなハイトーン・ヴォーカルとハーモニーを駆使し、キャッチーなメロディと軽快なグルーヴを生み出すノスタルジックさと新しさを兼ね備えたスタイリッシュなポップ・サウンドはジャンルの垣根を越えて支持されている。

Facebook: https://facebook.com/prepband
Instagram: https://instagram.com/prepband
Twitter: https://twitter.com/PREP_band
YouTube: http://youtube.com/c/prepofficial
Soundcloud: https://soundcloud.com/prep
Spotify: https://spoti.fi/36ULKjs
Apple: https://apple.co/36URx8E
Website: https://prepofficial.com


Asa ToneのメンバーであるTristan ArpとKaaziのDJセットが急遽決定!

レーベルHuman Pitchの創始者の一人でもあり、Wisdom Teethからアルバムをリリースし、最近ではMartyn率いる3024と、Human Pitchの共同オーナーでもあるSimiseaも構成員として名を連ねるNYのSLINKから立て続けにEPをリリースした、デトロイト〜ニューヨークを経て、現在はメキシコシティ拠点の才人プロデューサー/DJ、Tristan Arp。そしてニューヨーク/ジャカルタを股にかけ活動しているプロデューサーで、100% silkから作品(カセットは完売)をリリースしている匿名プロジェクトKaazi。共にプログレッシヴ・パーカッション・トリオ、Asa Toneのメンバーとして来日している両者がFORESTLIMITでDJセットを披露することが急遽決定!是非お観逃しなく!

design by @vleriavleria

design by @vleriavleria

 

elastic time 弾性時間

日時:2023年11月10日(金)
時間:Open/Start 25:00
会場:FORESTLIMIT 〒151-0072 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目8−15
料金(当日券のみ):2,000円(+1ドリンク代)

出演:
Tristan Arp (Asa Tone)
Kaazi (Asa Tone)

 


Still life -dip in the pool + Manami Kakudo 2023 AW live-

dip in the poolの2023年最後のライヴが決定致しました。角銅真実を迎えてのトリオ編成となります。

詳細は以下をご確認ください。

歌と言葉。Simple & Calm。甲田益也子の美しく静謐なボーカル、木村達司のイマジナリーな有機的電子音、角銅真実の奔放かつ愛らしい歌と楽音群による素朴で清らかなサウンドスケープの一夜を下北沢の小さな教会にてお届けします。

Still life in Tokyo

日時:2023年12月15日(金)
時間:Open 18:30 / Start 19:00
会場: 東京都民教会 東京都世田谷区代田5-35-2 (下北沢駅より徒歩3分)

TICKET:ライブチケット / 6,600円(税込) 
ライブチケット+甲田益也子の超個人的Zine「エレン」別冊 / 7,400円(税込)
電子チケット→ https://grandisc.stores.jp

出演:
dip in the pool + Manami Kakudo

お問い合せ : dip@dipinthepool
主催 : dip in the pool 協力 : アリオト

 


dip in the pool:

1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、作詞担当の甲田益也子(vo)が結成したデュオ。独特の音楽センスとファッショナブルなヴィジュアルが話題を呼び、86年にイギリスはROUGH TRADEよりデビュー。国内では86年MOON RECORDS(現在はワーナーミュージック内のレーベル)よりデビューアルバムをリリース。88年にTV-CMに使用されたシングル「Miracle Play ~ 天使の降る夜」で大きな人気を集めた。
過去にレコーディング参加したミュージシャンは、佐久間正英、清水靖晃、窪田晴男、富家哲、トニー・レヴィン、ミノ・シネル、モーガン・フィッシャー、ピーター・シェラー(アンビシャス・ラバーズ)、といった個性豊かな実力者ばかりであった。
マイペースな活動と並行して、甲田益也子が89年に映画『ファンシイダンス』で役者としてもデビューし、映画『白痴』では主演をつとめた。木村達司は他アーティストのプローデュース、アレンジやCM、映画音楽制作等、個々の活動も多彩に展開している。
MOON RECORDSでアルバム4枚、EPIC SONY (現在のEPIC RECORD)で3枚、EAST WORKSでアルバム1枚を発表。98年にはEAST WORKSより作曲及びプロデューサーに細野晴臣、清水靖晃、テイ・トウワ、ゴンザレス三上、ピーター・シェラー、etc.という豪華な顔ぶれを迎えた甲田益也子のソロアルバムをリリース。
その後の活動休止を経て2011年に本格的に再始動、14年ぶりになるアルバム『brown eyes』をリリース。
2013年には木村達司がモーガン・フィッシャー、安田寿之と共にアンビエント・エレクトロニカ・アルバム『Portmanteau』をリリース。甲田益也子がゲストボーカルとして4曲参加している。
2015年1月に伊藤ゴロー、古川初穂らをゲストに迎えた10枚目のアルバム『HIGHWIRE WALKER』をリリース。
2016年にアムステルダムに本拠を置き世界中に多くのファンを擁する復刻レコード専門レーベルMusic From Memoryから89年に発表した『On Retinae』が12 inch・シングルとしてリイシューされ世界的に再評価される。
2017年にはアメリカのアンビエント・デュオVisible Cloaksからの依頼を受けシングルを共作リリースし、来日イベントでは共演も果たしている。
2018年、オーストラリアはメルボルンとシドニーのでのフェス、イベントに参加。
2019年、フランスはパリ、スウェーデンはストックホルムでのフェス参加、ライブ公演を行う。
2020年、カナダの奇才、CFCFとの共作曲をdip in the pool名義としては4年振りにシングルをリリース。
また、世界を三つのタイムゾーン(JST for Asia, Oceania, CET for Europe, Africa, CDT for North and South America.)に分け、それぞれのゾーンに向けたオンラインライブ配信=バーチャル・ワールドツアー ‘Around the World in a Day’ を開催し話題となる。
2021年、9/24リリースのシングル「What about this love」を含むニュー・アルバム『8 red noW』を10/20にリリース。そして東京、京都、北海道を巡る『dip in the pool tour 2021“Departures”』を行った。
2022年、シングル「What about this love」アルバム「8 red now」をリリースしライブイベント「Immersive voices – dip in the pool 2022 live」をシリーズ開催。このライブはKORGの高音質配信システムLive Extremeを使い通常ステレオ配信以外にもバイノーラル、5.1chサラウンドでハイレゾストリーミング配信された。

https://dipinthepool.com/


大注目のアンビエント・デュオSalamandaのニュー・アルバム『In Parallel』の日本盤リリースが11/3に決定。新曲「Sun Tickles」が公開。来日追加公演としてアルバム発売日の前日にMillion Dollar SoundsのイベントにDJセットで出演が決定。

2年連続のFRUE出演&初の単独来日(w/Asa Tone)も決定した韓国はソウル拠点のレフトフィールド・アンビエント・デュオ、Salamandaのニュー・アルバム『In Parallel』の日本盤CDのリリースが11/3に決定。本日新曲「Sun Tickles」が公開。そして来日追加公演としてアルバム・リリース日の前日に、メンバー全員が2000年生まれの東京を拠点とする6人組DJコレクティヴ、Million Dollar SoundsのイベントにDJセットで出演が決定致しました。

詳細は以下をご確認ください。

 

Salamanda new album “In Parallel” out Nov 3

Artist: Salamanda
Title: In Parallel
Label: PLANCHA / Wisdom Teeth

Cat#: ARTPL-208
Format: CD
Release Date: 2023.11.03
Price(CD): 2,200 yen + tax
※日本盤独自CD化

韓国はソウルを拠点に活動しているレフトフィールド・アンビエント・デュオ、SalamandaがFactaとK-LONEが運営する気鋭のエレクトロニック・ミュージック・レーベル、Wisdom Teethと契約しニュー・アルバム『In Parallel』を完成。

『In Parallel』は、彼らの持ち味であるサイケデリックで広がりのあるアプローチに、新たなレベルの明快さをもたらした、鮮やかな質感と没入感がある魅力的な作品である。
友人であるUman Therma(別名Sala)とYetsuby(別名Manda)で構成されるこの2人組は、2019年の登場以来、精巧で夢のような音世界を描き出し、これまでに4枚のアルバムと10枚以上のシングルでサウンドを磨き上げてきた。

すでに膨大なディスコグラフィーの中で、2人はいくつかの重要な特徴を確立している。マレット楽器とチューニングされたドラムが遊び心のあるオルゴールのようなメロディーを奏で、濃厚なガス状のアンビエンスが異世界や古代のサウンドスケープを呼び起こす。ファウンド・サウンドや操作されたヴォーカルの埋もれた断片がレイヤーされ、合成音であるはずの彼らのコンポジションに、一人称の物語のような温かい感覚を与えている。アンビエントとライヒ・スクール・ミニマリズムは、この音楽の最も明白なサウンドの試金石であるが、現代のクラブ・ミュージックやポップ・ミュージックの鼓動が完全に聴こえない訳ではない。

しかし、「In Parallel」はサラマンダのこれまでの作品から一歩踏み出したことを示している。2022年の前作『ashbalkum』(Wisdom Teethからも作品をリリースし、Asa ToneのメンバーでもあるTristan ArpとSimiseaによるのレーベル、Human Pitchからリリース)以来、デュオはロンドンのKings Placeのようなクラシカルな施設からマンチェスターのWhite HotelのようなDIYクラブまで、またMutek、Nachti、Dekmantelのような世界的に有名なフェスティバルを経て、幅広いツアーを行ってきた。彼らのクリエイティヴなセットアップは、新しいマシン、プロセス、視点を取り入れることで着実に成長し、その過程で彼らの音楽を大胆な新しい方向へと導いている。

ここでの最も明確な進展は、デュオのヴォーカル使用である。この変化は過去数枚のアルバムでゆっくりと起こっていたが、『In Parallel』ではそれが一気に顕著になった。アルバムのリードシングル「Homemade Jam」は、このデュオ史上最もポップな曲であり、その軽快なビートとオートチューンされたヴォーカルは、SOPHIEとCharli XCXが特に強力なマッシュルームティーを飲んだ後に書いたもののようである。これは、Salamandaの広大で制限のない創造的なエネルギーが、濃縮され洗練されたものにまで蒸留されたときに何が起こるかを提供する、オルタナティヴ・ポップの非常に鋭いスライスだ。

また、リズムに対するアプローチをより前面に押し出し、これまで以上にダンスフロアに近づいている。「Paper Labyrinth」の蛇行するドラムとヴォーカルは、4×4のしっかりとしたパルスに支えられており、「Tonal, Fluid」のデンボー・グルーヴは、Nick LeónやDJ Pleadのセットにもぴったりだろう。

『In Parallel』は、つながりについてのアルバムであり、友情の暖かさとノスタルジックな素朴さが、全体を通して鮮やかに感じられる。このアルバムのタイトルは、デュオが友人として、また共同作業者として見つけたハーモニーを意味しており、それを証明するように、アルバム全体を通して音の平行線が辿られている。例えば、「Sun Tickles」を支えるメロディーは、アルバムのクローズである「Mysterious Wedding」ではキーとテンポを変えて戻ってくる。各アーティスト間、そして彼らの音楽を通して、平行線が辿られ、過去へと遡り、未来を指し示している。これらが次に私たちをどこへ導くかは、Salamandaだけが知っている。

Track List:
01. Nostalgia
02. Homemade Jam
03. Sun Tickles
04. Purple Punch
05. Paper Labyrinth
06. Tonal, Fluid
07. Sending Ritual
08. Full of Mushrooms
09. In Parallel
10. Mysterious Wedding

 

Salamanda new single ‘Sun Tickles’ out now

Artist: Salamanda
Title: Sun Tickles
Label: Wisdom Teeth

Format: Digital Single
Release Date: 2023.10.13

Apple Music: https://music.apple.com/jp/album/sun-tickles/1706281663?i=1706281727
iTunes: https://music.apple.com/jp/album/sun-tickles/1706281663?i=1706281727
Spotify: https://open.spotify.com/intl-ja/track/52UtKsQplzV4d5s36xEZXv?si=776ccd1c527e4123
Bandcamp: https://8salamanda8.bandcamp.com/album/in-parallel

 

MILLION DOLLAR with SALAMANDA


現行エレクトロニック・ミュージック界を代表するアーティストのSalamandaが、Circus Tokyoにて開催されるMiilion Dollar Sounds主催のイベント”Million Dollar”に登場。韓国ではソウルを拠点とし、実験的なエレクトロニック・ミュージックを探求するSalaことUman ThermaとMandaことYetsubyによるレフトフィールド・アンビエント・デュオ。
ソウル拠点のレーベルTotal Unityからリリースされたデビュープロジェクト『Our Liar』では、二人の夢幻的でヒプノティックなサウンドが高い評価を受ける。以降は世界的な注目もさらに高まり、バルセロナのPrimavera SoundやモントリオールのMUTEK、日本のFRUEなど、世界中の数多くのフェスティバルに出演を果たし、現在最も注目を集めているアンビエント・デュオと言っても過言ではない。本来日公演にて今回が唯一のDJセットの予定となる。
同メインフロアには、悪魔の沼での活動やDJミックスを中心にオリジナル楽曲、リミックスなど国内外で精力的に広く活動を行っている、Newtone Records, El Sur Records所属のCompumaがオープニングセットを務める。

1Fのフロアには、『DISKO KLUBB』レジデントであり都内でも有数の名ロングプレイヤーであるJitsumitsu、ハウス・ミュージック・コレクティブ『CYK』のメンバーでソロにおいても国内外で多くのギグを重ねているKotsu、東京のユースカルチャーを牽引するパーティーMAD MAGIC ORCHESTRAを主催するクリエイターのJUN INAGAWA、”Light crime”の中心メンバーであるizとKATAINAKAがb2bセットでオープニングを務める。

皆々現在までのMillion Dollar Soundsメンバーと縁のある面々が揃っている。

日程:11/2(木・祝前日)
会場:CIRCUS Tokyo

時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥2,000 / DOOR ¥2,500 U-23: ¥2,000

LINE UP :

◾️B1F
Salamanda(B2B) from Seoul
Compuma
Million Dollar Sounds

◾️1F
Jitsumitsu(DISKO KLUBB)
Kotsu(CYK/UNTITLED)
JUN INAGAWA
iz & KATAINAKA

TICKET
https://circus.zaiko.io/e/milliondollar

 

PLANCHA 15th Anniversary vol.3
Salamanda & Asa Tone Japan Tour 2023

Salamanda

Salamanda

Asa Tone

Asa Tone

▶︎4th November @FESTIVAL de FRUE 2023  *Salamandaのみ出演

▶︎5th November @CIRCUS Osaka

▶︎7th November @CIRCUS Tokyo

 

FESTIVAL de FRUE 2023


Salamandaが11月4日(土)Grass Stageに出演

開催日時:
11月3日(金) OPEN 10:00・START 11:00・END 27:00
11月4日(土) OPEN 9:00・START 9:00・END 23:00

場所:つま恋リゾート彩の郷 (静岡県掛川市満水(たまり)2000)

チケットや他の出演者の詳細はFRUEのウェブサイトをご確認ください。
https://festivaldefrue.com/


 

Salamanda & Asa Tone Japan Tour 2023 大阪公演


日程:11/5(日)

会場:CIRCUS Osaka

時間:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金必要

出演:
Salamanda
Asa Tone

チケット(発売中):
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3959940001-P0030001
ZAIKO https://circus.zaiko.io/e/planchaosaka


 

Salamanda & Asa Tone Japan Tour 2023 東京公演


日程:11/7(火)

会場:CIRCUS Tokyo

時間:OPEN 18:30 / START 19:30
料金:ADV ¥4,500 / DOOR ¥5,000 *別途1ドリンク代金必要

出演:
Salamanda
Asa Tone

チケット(発売中):
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3959920001-P0030001
ZAIKO https://circus.zaiko.io/e/planchatokyo


主催・企画制作:CIRCUS / PLANCHA
協力:FESTIVAL de FRUE

 



Salamanda:
韓国はソウルを拠点に実験的なエレクトロニック・ミュージックを探求するSalaことUman ThermaとMandaことYetsubyによるレフトフィールド・アンビエント・デュオ。20世紀のミニマリズムに大きな影響を受けており、モジュラー・シンセ、エフェクター、厳選されたサンプルと自分たちの声を駆使して、オーガニックとコズミックの間を漂うような、ノスタルジックで透明感のある独特のアンビエント・コンポジションを描き出している。

2018年に共通の友人を介して出会い、すぐに両者はミニマル・ミュージックへの親和性を共有していることと、一緒に仕事をすると特別な「相乗効果」が生まれることに気付き、彼女達は「私達が好きな音楽を自由に作ることができる」プロジェクトであるSalamandaを結成。
2019年にタイムレスなアジアのサウンドと現代のインターナショナル・プロダクションの融合に焦点を当てた地元ソウルの注目レーベル、Tonal UnityからEP「Our Lair」でデビュー。そして2020年にはセルフ・リリースにてEP『Glass Cage』をリリースした。
やがて彼女達の創り出すアンビエント・ミュージックは世界からも注目を集めるようになり、Biscuit主宰のフランスの名門Good Morning Tapesから2020年にデビュー・アルバム『Allez!』を発表。
続く2021年にLi Yileiや冥丁などアジアのアンビエント〜エレクトロニック系のアーティストを輩出しているMétron Recordsの姉妹レーベルsmall méasuresからセカンド・アルバム『Sphere』をリリースし、着実に評価を高めていった。
2022年にブルックリンの人気コミュニティ・ラジオ、The Lot Radioでレジデントも務めるSimiseaとTristan Arp(UKのWisdom Teethからソロ・アルバムをリリースし、Asa Toneのメンバーでもある)の2人が運営するレーベルHuman Pitchと契約し、サード・アルバム『ashbalkum』をリリース。以降は世界的な注目もさらに高まり、バルセロナのPrimavera SoundやモントリオールのMUTEKなど様々なフェスティヴァルにも出演を果たし、いま最も注目を集めているアンビエント・デュオと言っても過言ではない。FRUEには2年連続の出演となる。


Asa Tone:

かつてはバンド形態のYoung Magic、現在はMelati ESP名義でのソロ作をCarpark Recordsからリリースし、ニューヨークと故郷ジャカルタを股にかけ活動しているMelati Malayと、100% silkからリリースしている匿名プロジェクトKaazi、そしてNYのThe Lot RadioではレジデントDJをつとめ、Human Pitchの創始者でもあり、Wisdom Teethからリリースしたファースト・アルバムも高い評価を得た、マルチメディア・アーティスト、Tristan Arpにより結成されたプログレッシヴ・パーカッション・トリオ。
2019年Melatiがジャカルタに帰省する際に集合し、10日間かけてジャングルの仮設スタジオでセッションをしていき、ファースト・アルバム『Temporary Music』を完成させ2020年にLeaving Recordsからリリースした。特有の綿密にレイヤードされた立体的でサイケデリックな音像と、シンプルながらトライバルなリズムや心地よいアンビエンスが融合。ガムラン〜アンビエント〜ミニマル〜テクノ〜ニュー・エイジを横断していくようなサウンドはここ日本でもジャンルの垣根を超えて注目を集め、ミュージック・マガジン誌の「ベスト・アルバム 2020」のエレクトロニック・ミュージックで4位にランクインするなど、いまだロングセラーとなっている。2021年にはバンクーバーの『New Forms Festival』のためにYu Suから依頼を受け、コロナ禍で封鎖・隔離状況にある中制作した、リモート・デジタル・32チャンネル・パフォーマンスのステレオ・ドキュメント『Live at New Forms』を再びLeaving Recordsからリリースした。コロナ禍により偶発的に生み出された傑作としてこちらもロングセラーとなっている。

 


急遽決定!Greg Fox & Carlos Gutiérrez デュオ・ライヴ @七針

Liturgy、Zs、Ex Eye、Guardian Alien、Ben Frost、Colin Stetsonなどの様々なバンド、アーティストのドラマーとしても活動し、ソロとしもRVNG Intl.から作品をリリース、そしてその怒濤のソロ・パフォーマンスでも衝撃を走らせている、ブルックリンの超絶ドラマー / トラックメイカー、Greg Foxがボリビアのラパスを拠点に活動する作曲家、パフォーマー、研究者。ボリビア高地の土着音楽に影響を受け、チューニング・システム、長距離にわたる音の空間化、聴覚的錯覚を探求する楽器、公共介入、インスタレーションを制作している才人、Carlos Gutiérrezとのデュオでのライヴが急遽決定致しました!


Greg Fox & Carlos Gutiérrez

日程:9月26日(火)
会場:七針
時間:OPEN 19:30 / START 20:00
料金:2,500円
ご予約はこちらから:https://ftftftf.com/#0926

出演:
Greg Fox [drs/elcs]{NY,USA} &
Carlos Gutiérrez [fl/pan/whistle]{Bolivia}


人生をありのままに記録し音像化するインストゥルメンタル・ストーリーテラー、現代最高峰のアンビエント・ハーピスト、Mary Lattimoreが10/6リリースのアルバム『Goodbye, Hotel Arkada』から新曲「Horses, Glossy on the Hill」を公開

Photo Credit: Rachael Pony Cassells

Photo Credit: Rachael Pony Cassells

ジャンルの垣根を越え、リスナーだけでなく、多数のミュージシャンからも賞賛されているアンビエント・ハープの才人、Mary LatiimoreがGhostly Internationalから10/6におよそ3年ぶりにリリースする新作フル・アルバム『Goodbye, Hotel Arkada』から新曲「Horses, Glossy on the Hill」を公開しました。

「レイヤーを重ねていくと、別のものに変身しました」「嵐の前の不安そうな馬のイメージを思い出し始めました。黒く光る動物、緑の草、厚い雲が形成され、歯をカタカタ鳴らしているのです。」
とメアリーは語っています。

 

Mary Lattimore new single “Horses, Glossy on the Hill” out now


Mary Lattimore – Horses, Glossy On The Hill (Official Audio)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=1-hNFklJ55c

 

Mary Lattimore new album “Goodbye, Hotel Arkada” out Oct 6


Artist: Mary Lattimore
Title: Goodbye, Hotel Arkada

Label: PLANCHA / Ghostly International

Cat#: ARTPL-203
Format: CD

※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き予定

Release Date: 2023.10.6

Price(CD): 2,200 yen + tax


人生をありのままに記録し音像化するインストゥルメンタル・ストーリーテラー、現代最高峰のアンビエント・ハーピスト、Mary Lattimoreのおよそ3年ぶりの新作アルバム『Goodbye, Hotel Arkada』。10年にわたるカタログの中で最も洗練され、強固なものとして輝きながら、即興に根ざしており、Lol Tolhurst(The Cure)、Meg Baird、Rachel Goswell (Slowdive)、Roy Montgomery、Samara LubelskiそしてWalt McClements等、友人、同世代のミュージシャン、そして長年影響を受けてきたミュージシャン多数が参加して彩りを添えている。

アメリカのハーピスト/コンポーザー、メアリー・ラティモアのニュー・アルバム『Goodbye, Hotel Arkada』は、刺激的で感情的に共鳴する音楽を通して、愛される同名のホテル(改修工事に直面しているクロアチアのホテル)だけでなく、共有される普遍的な喪失についても語っている、変化によって形作られた6つの広大なピース。同じものは決してなく、ここでは、総合的に進化するアーティストが、はかないものの悲劇と美しさ、生きてきたもの、そして時間によって失われるものすべてを祝福し、悼んでいる。2年以上にわたって、異例なほど時間をかけたセッションでレコーディングされ、編集されたこの作品は、ラティモアの10年にわたるカタログの中で最も洗練され、強固なものとして輝きながら、即興に根ざしている。友人、同世代のミュージシャン、そして長年影響を受けてきたミュージシャンたちとの交流が見られ、Lol Tolhurst (The Cure)、Meg Baird、Rachel Goswell (Slowdive)、Roy Montgomery、Samara LubelskiそしてWalt McClements等が参加している。

“これらの曲について考えるとき、花瓶の中の色あせた花、溶けたろうそく、年をとること、ツアー中、離れている間に物事が変わってしまうこと、体験がいかに儚いものであるか、それが起こらなくなるまで気づかないこと、強欲のために失いつつある地球への恐れ、自分の人生を本当に形作ってきた芸術や音楽への賛歌であり、過去にタイムスリップできること、感受性を保ち、空虚な落胆に沈まないことへの憧れについて考える。”

記憶、情景、一瞬の印象は、長い間ラティモアの音楽世界を満たしてきた。今日の卓越したインストゥルメンタル・ストーリーテラーの一人として、彼女は「5歳のバースデーケーキの味を瞬時に思い出させるような弦の弾き方をする不思議な能力を持っている」とPitchforkのJemima Skalaは表現している。そしてThe New York TimesのGrayson Haver Currinが紹介したように、ラティモアの人生をありのままに記録したいという衝動は、彼女の旅とパフォーマンスへの意欲と一致している: ラティモアは、動き回ることでインスピレーションの糸が緩み、メロディで表現したい気分が揺さぶられることを認識していた。そのため、彼女は常に動き続ける必要があった。その流動的な感覚は、ソロ活動以外でも彼女を多作なコラボレーターにしている。SlowdiveのNeil Halsteadとレコーディングした2020年の『Silver Ladders』は、ラティモアの主要プロジェクトの視野を広げる扉を開いた。”私が協力を依頼した人たちは皆、私の人生に深い影響を与え、インスピレーションを与えてくれた”

タイトルとインスピレーションのために、ラティモアの心はクロアチアのフヴァル島に戻る。「そこにはホテル・アルカダと呼ばれる大きな古いホテルがあり、何十年もの間、休暇を過ごす人々を立派に受け入れてきたことがわかる。ロビーや誰もいない宴会場を見て回ったが、使い古された、愛された場所のように見えた。そこに住んでいる友人のStaceyが、”ホテル・アルカダにさよならを言って、あなたが今度戻って来るときにはもうここにはないかもしれないよ”と言ってくれた。ラティモアは、その場所を特別なものにする要素に執着するようになった。ホテル・アルカダの場合、古色蒼然としたシャンデリア、模様の入ったベッドカバー、無形の魅力の反響。

オープニング・トラックの「And Then He Wrapped His Wings Around Me」でラティモアは、彼女の最も親しい友人であり、2018年の『Ghost Forests』でのコラボレーターであるソングライターのMeg Bairdと、一緒にツアーやパフォーマンスを行ったアコーディオン奏者の作曲家Walt McClementsと共に、核となる記憶を探った。子供の頃、ラティモアはカントリー・ラジオ局の懸賞に当選し、アッシュヴィルで開催されたセサミストリート・ライヴを観に行った。彼女は母親と一緒にバックステージに招待され、そこで慈悲深いアイコンのビッグバードが”チクチクの黄色い翼で私を信じられないほど抱きしめてくれました”。このトリオは、そのポートレートの包み込むような温かさ、無邪気な逃避行感、手の届かない、シュールで悲しみを帯びた子供時代の夢に向かって飛び立つ感覚を表現している。ラティモアの作品では珍しいヴォーカルの一節では、McClementsの静かなドローンの上でBairdがハープのうねる音に合わせて優しくハミングしている。ほんの一瞬だけ、私たちは崇高なカナリアイエローの抱擁に抱かれる。

「Arrivederci」では、The Cureのオリジナル・メンバーであり、彼女の音楽的ヒーローの一人であるLol Tolhurstのシンセがフィーチャーされている。ラティモアは、あるプロジェクトでハープのパートを十分に演奏できなかったために解雇された後、この曲を創り始めた。”家に戻って泣き明かし、ハープを演奏することへの愛情を取り戻すためにこの曲を書いたんだ。Lolのパート譜を受け取ったのは、大晦日のパーティーのときだった。こっそり部屋に入って曲を聴いたんだけど、こんな影響力のあるミュージシャンが私の作った曲、特に大失敗した気分のときに作った曲とつながっているなんて、本当に不思議な気分だったよ。”

「Blender In A Blender」でラティモアは、ニュージーランドのアンダーグラウンドのパイオニア、ギタリストのRoy Montgomeryとつながる。この曲は、ラティモアがワイオミング州ユークロスのアーティスト・レジデンス・プログラムで最初に作曲したもので、その後、Montgomeryと交流をする中曲は発展していった。Montgomeryは、ドラマチックなハープ・パターンの後ろで霞むような、遠くを感じさせるコードを加えた後、スリリングなアウトロで前景に轟く。タイトルは、ティーンエイジャーが携帯電話をミキサーにかける流行にちなんでいる。ラティモアと友人は、ミキサーをもう1台用意するなど、ミキサーにかけられるあらゆるものについて冗談を言い合っていた。ユーモアはラティモアの才能を引き出す重要な鍵である。タイトルと逸話は、予期せぬバランスの取れた軽快さをもたらすのだ。

落ち着いているが印象的な「Music For Applying Shimmering Eye Shadow」は、上の準備の儀式へのオマージュである。”楽屋向けの曲を作りたかったの”と彼女は言い、ツアーメイトが未知のパフォーマンスに出る準備をしたときの鏡の中のひとときを思い出す。!もともとは、「宇宙ってどんな匂い?」ってググって、「クルミとブレーキパッド」っていう答えが返ってきて、見知らぬ土地でなんとなく懐かしい土の匂いを嗅いで、宇宙のうっとうしい気持ちについて考えた後に作ったんだ。さらにレイヤーを追加し始めると、その曲がサウンドトラックに何を望むのか、そして曲がどのような役割を果たすことを望むのかを考え始めたんだ。”

「Horses, Glossy on the Hill」の場合、物語とサウンドはほとんど切り離せない。パーカッシブなカタカタという音は、不安げな門の蹄に似ている。ラティモアは車窓から、まるで音を通してその光景を写真に撮るかのように、馬の縞模様から銀色の光沢を放つ様子を捉えている。彼女のきらめくストリングスは、群れが地平線と一体化するにつれて加速し、ねじれたエフェクトの下で歪んでいく。

エンディング・トラックの「Yesterday’s Parties」には、Julee Cruiseの回想やThe Velvet Undergroundのドローン・ダウン・チューニングのストリングスを思わせる、崩れ落ちそうなエレガンスがある。彼女はステンドグラスの窓から静かなアパートを眺め、街を離れていた友人たちとの夜更けに思いを馳せる。ラティモアがブリュッセルに置いている特別なハープが、Samara Lubelskiのヴァイオリンとともに滑空する中、SlowdiveのRachel Goswellが言葉のない賛美歌を歌う。ラティモアをこの場所に残していくこと、それ自体がつながりを切望する記憶であり、共有する表現を通して記憶し顕在化することに捧げられたアルバムの最後を飾るにふさわしい。

また、日本盤CDにはボーナス・トラックとして「Mystery Lights」が追加収録。


TRACK LIST:

1. And Then He Wrapped His Wings Around Me (feat. Meg Baird And Walt McClements)
2. Arrivederci (feat. Lol Tolhurst)
3. Blender In A Blender (feat. Roy Montgomery)
4. Music For Applying Shimmering Eye Shadow
5. Horses, Glossy On The Hill
6. Yesterday’s Parties (feat. Rachel Goswell And Samara Lubelski)
7. Mystery Lights (Japan – Only Bonus Track)

 

MARY LATTIMORE(メアリー・ラティモア):
フィラデルフィア出身で現在はLA在住のハーピスト。ライオン&ヒーリーのコンサート・ハープとエフェクトを駆使して実験的なアンビエント・サウンドをみせる。2013年にDesire Path Recordingsからファースト・アルバム『The Withdrawing Room』をリリースしデビュー。その後サーストン・ムーア、シャロン・ヴァン・エッテン、メグ・ベアード、ジュリア・ホルター、ジャーヴィス・コッカー、カート・ヴァイル、スティーヴ・ガン、エド・アスキュウなど、様々な名だたるアーティストの録音やライヴのサポートを経た他、エスパーズのメンバーが参加した総勢10名によるプロジェクト、The Valerie Projectのメンバーとしての活動や、『Marina Abramovic: The Artist Is Present』のフィルム・スコアを手掛けるなど、その動向には枚挙にいとまがない。2013年3月にはニューヨークのグランドセントラル駅の100年祭にフィーチャーされたニック・ケイヴによるカラフルな馬の作品「Soundsuits」のパフォーマンスにハーピストで出演。翌2014年にはPew Center for Arts & Heritageのフェロー賞(1年に12名のみ)を受賞している。2016年にGhostly Internationalから『At The Dam』をリリースし、2017年には2011年から2016年にかけて暮らしていたフィラデルフィアの家で録音された音源をコンパイルした『Collected Peaces』を発表。その独特のアンビエント・ハープ・サウンドはジャンルの垣根を越えて多くの支持を得ている。
その後もリアル・エステイトとツアーを回り、シガー・ロス主催のフェスティヴァル『norður og niður』のストリングス・ステージにも出演を果たし、ヘッドランズ・アートセンターの音楽アワードも受賞した。2018年、『At The Dam』以来となるオリジナル・アルバム『Hundreds of Days』をリリースし、2019年には初来日を果たし、2020年にはSlowdiveのNeil Halsteadプロデュースのアルバム『Silver Ladders』をリリースし、NPR、Pitchfork、The New Yorkerなどの年間ベストにランクインした。

https://ghostly.ffm.to/mary-lattimore-silver-ladders
https://marylattimoreharpist.bandcamp.com
https://open.spotify.com/artist/38MKhZmMRHAZRz8LqtKIBw
https://twitter.com/marylattimore
https://www.instagram.com/maryoverthere
https://www.facebook.com/harpistmarylattimore/


RVNG Intl.が新たに発掘した才能。ニューヨーク州ブルックリンを拠点に活動する人形劇とインストゥルメンタル・ミュージックの物語性を融合させる才人Tristan Allenが10/20にリリースする新作アルバム『Tin Iso and the Dawn』から先行セカンド・シングルとして「Act IV: Death and the Dawn」がリリースされ、ミュージック・ビデオも公開。

Photo Credit: Mixed

ニューヨークを拠点に活動する作曲家兼人形遣いで、人形劇とインストゥルメンタル・ミュージックの物語性を融合させる才人Tristan Allenが名門RVNG Intl.と契約し、神話的な3部作の第1作として10/20リリースするフル・アルバム『Tin Iso and the Dawn』から先行セカンド・シングルとして「Act IV: Death and the Dawn」がリリースされ、ミュージック・ビデオも公開されました。

「Act IV: Death and the Dawn(第四幕:死と夜明け)」は音楽と影絵人形劇通じて作曲、構築した啓示的な4部構成のエピファニックな旅である『Tin Iso and the Dawn』の最終章です。

映像作家のTravis HoodとRoss Mayfieldは、再びTristanのパフォーマンスを記録する「第四幕」のビデオに出演し、自主的に振り付けを行う一人芝居である。

 

Tristan Allen Shares New Single + Video
“Act IV: Death and the Dawn”

Artist: Tristan Allen
Title: Act IV: Death and the Dawn

Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single

Buy / Listen: https://orcd.co/vgao0vk

Tristan Allen – Act IV: Death and the Dawn [Official Video]

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=vqk2I6naZ1U

Directed by Travis Hood & Ross Mayfield
Technical Direction: Jim Freeman

 

Tristan Allen Shares new album “Tin Iso and the Dawn” out Oct 20th


Artist: Tristan Allen
Title: Tin Iso and the Dawn

Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Cat#: ARTPL-205
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
※解説付き予定

Release Date: 2023.10.20

Price(CD): 2,200 yen + tax


ニューヨーク州ブルックリンを拠点に活動する人形劇とインストゥルメンタル・ミュージックの物語性を融合させる才人Tristan Allenが名門RVNG Intl.と契約!
ガムランを学び、ピアノ、ベース、エレクトロニック・ミュージック、マリオネット・シアターのバックグラウンドを持ち、実験的なストーリーテリングの手法を応用し、器楽音楽と人形劇の物語力を用いて、言葉のないファンタジーの豊かな作品を創作するTristanの、神話的な3部作の第一弾で、4編で構成されている力作アルバム。ミニ・エレクトロニック・ホームメイド・オーケストラが聴覚的な回想の通路を提供し、4幕の異形の領域と幽玄的な世界の到着への道案内をする。

アジア旅行、ガムランの研究、張り子のクリスマスの天使、そして父親の「Bread and Puppet Theater」の工芸品などを通じて与えられた形成的な影響によって、トリスタンは人形劇とインストゥルメンタル・ミュージックの物語性を融合させたいと考えるようになった。音楽の師匠や人形遣いの師匠といった”guardian angels”(キリスト教で個人を守るとされる守護天使)たちとの長年にわたるシンクロナイズド・インスピレーションに満ちた出会いが、トリスタンに、音と多様な楽器編成に焦点を当てたプロジェクトを追求する動機を与えた。

この衝動を通して、トリスタンはワーグナーの3幕オペラ『Tristan und Isolde(トリスタンとイゾルデ)』をゆるやかな土台にした架空の世界である本作『Tin Iso and the Dawn』を儀式的に構築した。2015年から2022年にかけて、ボストン〜ブルックリンのアパートで作曲・録音され、トリスタンが育ったニューヨーク州北部、親しい家族の多くが暮らすケベック州、そして幼少期に短期間暮らした日本など、鮮烈な情感を持つ場所でのフィールド・レコーディングが行われ、このアルバムの一瞬一瞬は、ノスタルジックな臨場感と新たな航海の予感に満ちている。

アコースティック楽器によって作曲し、電子的にアレンジと加工を施し、人形劇を通して音楽を演奏することで、トリスタンの幅広い音楽的関心と、ファンタジーや神話に対する揺るぎない魅力を統合し、一体化させたいという願望を最終的に満たすことができるプロジェクトとして登場した。音楽と人形劇を組み合わせることで、トリスタンは空想の世界をゼロから作り上げることができた。民話への畏敬の念を、物語への愛と作曲の解放的な可能性に注ぎ込むことで、「Tin Iso」は創造神話として、トリスタンがこれから何年もかけて旅していきたいと願う世界の成り立ちの寓話として、急速に形作られていった。

トリスタンの4つのパートからなる地形は、孤高のピアノで幕を開け、これから始まる電子的な内面性とは対照的に、幻想的な冒険へと這い進む入り口となる。4つのパートからなるシンフォニックな構成は、ティン・イソの神話的な風景のきらめく素晴らしさへの完全な没入を誘う。メロディーの揺らぎと浮き立つようなサウンド・デザインの中を素早く移動する各瞬間は、森の奥深く、照らされた影の世界を登場人物たちとともに歩むよう誘う。『Tin Iso』は、トリスタンが発光が降り注ぐ暗闇の中で、すべてを理解しようとする試みである。

ライヴ・パフォーマンスとしての『Tin Iso and the Dawn』は、神話的な演出の魅惑的なディスプレイである。このアルバムは、トリスタンの次々と作曲できる機敏さと驚くべきサウンド・デザインを通して、この視覚的な素晴らしさを余すところなく伝えている。『Tin Iso』は、自分の内なる物語を空想の世界に投影する機会を与えてくれ、TinとIsoの世界に広がる荒涼とした魅惑的な地形の数々は、リスナーに自分自身のまだ見ぬ世界の主人公になるチャンスを与えてくれる。自分自身の旅を発見し、その内と前にあるものを知覚したいという願望によって神格化された登場人物のTinとIsoは、喚起的なメロディーと見事な音色構造に乗せられ、陰影に満ちた楽器の国を旅する。ミニ・エレクトロニック・ホームメイド・オーケストラが聴覚的な回想の通路を提供し、4幕の異形の領域と幽玄的な世界の到着への道案内をする。

トリスタンの実験的な語り口は、各幕を音色の可能性と儀式的な素晴らしさの豊かな表現に仕上げている。「人形遣いは本当の嘘をつき、その技巧を発展させることは魔法のように感じられ、困難を乗り越える価値がある。それは原始的で、生々しく、直接的で、人々を信じたくさせる。「Act III: Land and Growth(第3幕:土地と成長)」の荒涼とした空間では、音が物語の深みを照らし、質感を与える光となる。チリンチリンと歪む音はあらゆる道を覆い隠す木々の形をとり、先見の明は不調和な靄に覆われ、旅は「Act IV: Death and the Dawn(第IV幕:死と夜明け)」へと続く。信念が新たに始まり、メロディーのスペクトルを再び彩る。

複雑なオデッセイの幅を包括する各幕は、比類のない、感情的な特異性を提供し、キャンドルの光が明滅のグラデーションを描き、光と闇の虹色の象徴の間を放射するように、難なく進んでいく。本作では、一瞬一瞬が、自分自身とその住人に新たに明かされ、常に変化し続ける世界を届けてくれる。

このリリースの収益の一部は、Forest Peoples Programmeに寄付される。Forest Peoples Programmeは、世界中の森林の民と協力し、彼らの土地と生活に対する権利を確保するために活動している人権団体である。


TRACK LIST:

01. Opening
02. Act I: Stars and Moon
03. Act II: Sea and Sky
04. Act III: Land and Growth
05. Act IV: Death and the Dawn
06. Closing

 


Christopher Willits – Japan Live Performances – October 2023


クリストファー・ウィリッツの2019年以来となる来日が決定致しました。昨年Ghostly Internationalから最新アルバム『Gravity』をリリースしましたが、そこからの楽曲に加え、未発表の新曲も披露する予定です。
また、日本での公演は、複数のアルバムで共演した故・坂本龍一氏の友情と指導に捧げられているとのことです。

2004年の初来日イベントから、ウィリッツは日本で熱心なリスナーの支持を集めてております。彼の日本への愛と尊敬は、天河寺、伝書会館、大島洞窟、坂本さんとの複数のコラボレーションなど、これまでの公演で示されているように、心からの生涯の旅路です。

 

Christopher Willits – Japan Live Performances – October 2023

▶︎7th October @DAIZENJI Gifu

▶︎14th October @POLARIS Tokyo


 

LISTENING IN THE TEMPLE
『大禅寺でリスニング』

日程:10月7日(土)
会場:岐阜・大禅寺

時間:17:00 – 21:00
料金:ADV ¥5,500

LIVE:
Christopher Willits
Chihei Hatakeyama

チケット:https://listening-in-the-temple.peatix.com/

クリストファー・ウィリッツと畠山地平のライブセットによる世界最高峰の没入型アンビエント・ミュージック・イベントを岐阜県の歴史ある大禅寺で体験しませんか?

この魂の癒しとなるイベントは、大禅寺住職の根本一徹紹徹上人の指導による瞑想で調和のとれた夕べのはじまりを迎えます。畠山地平につづきクリストファー・ウィリッツの上演は彼の親愛なる友人である坂本龍一氏へのトリビュート・ライブパフォーマンスを披露。両公演とも、原音に忠実な四音没入型サウンドで、深遠なリスニング体験に最適な音の聖域を作り上げることでしょう。

ライブ終了後には、軽食を囲んで談話などのために集まります。この親密なイベントが、みなさんとのつながりや絆を感じるひとときとなることを楽しみにしています。

「やわらかくしなやかなに流れるものは、硬く強固なものに勝る」– 老子

Sponsored by Envelop


 

Christopher Willits / Chihei Hatakeyama


日程:10月14日(土)

会場:POLARIS, Tokyo

時間:OPEN 19:30 / START 20:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金必要

LIVE:
Christopher Willits
Chihei Hatakeyama

チケット:https://polaris231014.peatix.com/view


 

CRISTOPHER WILLITS:
クリストファー・ウィリッツ(Christopher Willits)はミズーリ州はカンザスシティ出身で、現在はサンフランシスコを拠点に活動しているミュージシャン/アーティストである。彼は地元カンザ スシティのアート研究所で絵画、写真、ビデオ/インスタレーション・アート、サウンド・アートを学んでおり、ミルズカレッジではフレッド・フリス (Fred Frith)やポーリン・オリヴェロス(Pauline Oliveros)に師事し、電子音楽の修士号も取得している。多岐に渡るその活動はコンポーザー、プロデューサーに留まらず、フォトグラファー、フィル ムメイカー、システム・デザイナーにまで及ぶマルチぶりだ。電子音楽とギターを融合させるスタイルのパイオニアであり、自身が作成したソフトウェアを駆使 して、複雑に練り込まれたパターン、テクスチャー、ハーモニーなどで彩り豊かな視聴覚パフォーマンスをみせ、音と光が重なり合い、没入させる独特のサウン ドを構築している。それはかつてピッチフォークに「ギターでペイントをしているようだ」、Nownessに「魅惑的で複雑なエレクトロニック・サウンドス ケイプ」と称された。90年代後半から音楽活動を開始し、自身のソロだけでなく、坂本龍一やブルックリンのサウンド・アーティスト、テイラー・デュプリー (Taylor Duepree)等とのコラボ、マトモス(Matmos)とのサブコンシャス・アトラクション・ストラテジーズ(Subconscious Attraction Strategies)、ヘラ(Hella)のドラマーで、先日惜しくも解散したデス・グリップス(Death Grips)のメンバーでもあった、ザック・ヒル(Zach Hill)とブレイクコアのパイオニア的存在、キッド606(Kid 606)とのトリオ編成によるフロッシン(Flossin)などのプロジェクトがあり、これまでに20枚以上の作品をリリースしている。それらは自身の主 宰するOverlapをはじめ、テイラーの12K、Fällt、Sub Rosa、Nibble Records、Ache Recordsなど様々なレーベルから発表されており、近年はGhostly Internationalに所属している。2014年には、これまでの集大成とも言えるオーディオ・ヴィジュアル・プロジェクト作品『OPENING』 をリリース。そして2017年には『Horizon』、2019年には『Sunset』をリリース。収録曲は数千万再生を記録している。2022年には現時点での最新作である『Gravity』をリリースし、深いリスニングへの意図を持ったスローダウンし、感じ、癒すためのツールだという極上のアンビエント・ミュージックを披露し、幅広いリスナーに支持されている。

 

畠山地平:
1978年生まれ、神奈川県出身、東京在住の電子音楽家。2006年にKrankyより1stソロ・アルバム『Minima Moralia』を発表。以降、デジタル&アナログ機材を駆使したサウンドで構築するアンビエント・ドローン作品を世界中のレーベルからリリース。そのサウンドはリスナー個々人の記憶を呼び覚まし、それぞれの内的なストーリーを喚起させる。2013年より音楽レーベル『white Paddy Mountain』を主宰。2023年には音楽を担当した映画『ライフ・イズ・クライミング!』が公開。近年は海外ツアーにも力を入れており、2022年には全米15箇所に及ぶUS Tourを敢行した。またマスタリングエンジニアとしても活躍中。


エレクトロニカの重鎮Lusineが本日発売のGhostlyに移籍してから20年、通算9作目となるフル・アルバム『Long Light』からBenoît Pioulardをフィーチャーしたタイトル・トラックのミュージック・ビデオを公開

(photo credit Alley Rutzel)

(photo credit Alley Rutzel)

Loraine Jamesをはじめとする数多くのエレクトロニック・ミュージックのアーティストに影響を与えてきたシアトルを拠点に活動するプロデューサー、LusineことJeff McIlwainがGhostly Internationalに所属し20年にして通算9作目となるフル・アルバム『Long Light』を本日リリース!収録曲からBenoît Pioulardをフィーチャーしたタイトル・トラック『Long Light (feat. Benoît Pioulard)』のミュージック・ビデオを公開しました。

“タイトル・トラックにはすべてが詰まっている”
Lusineのパーカッシブなムード作りと、サポート・ドラマーのTrent Moormanのサンプル、そして友人であるBenoît Pioulard (Morr Music, Kranky)ことThomas Meluchによる優しい詩の歪み。
「このトラックには、これまであまりいじったことのないメロディがある」「とてもドローンでミステリアスなもので、とても気に入っていて、そこに焦点を当て、ナスティなウェーブテーブル・パッチでバランスを取ったんだ。トムはこの曲のフィーリングに完璧に釘付けになったよ」
とJeffは説明しています。
Matthias Brown(TraceLoops)によるミュージック・ビデオは、入念なフィジカル・アニメーション・プロセスによって、アルバムのアートワークに命を吹き込んでいます。

 

Lusine – Long Light (ft. Benoît Pioulard) [Official Video] 

 
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=Sr78LEeOeNo

Video by Matthias Brown / Traceloops
https://www.traceloops.com/

 

Lusine new album “Long Light” out now


Artist: Lusine
Title: Long Light

Label: PLANCHA / Ghostly International

Cat#: ARTPL-201
Format: CD

※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:デンシノオト

Release Date: 2023.09.15

Price(CD): 2,200 yen + tax


現代エレクトロニカの最高峰Lusineのおよそ6年ぶりとなる通算9枚目となるフル・アルバム
ダイナミックでありながらミニマルな独特のループ・パターンとテクスチャーを駆使しした圧巻の完成度
Asy Saavedra、Sarah Jaffeや前作『Sensorimotor』にも参加していたVilja LarjostoとBenoit Pioulardのヴォーカルがフィーチャー

ロンドンのLoraine Jamesをはじめとする数多くのエレクトロニック・ミュージックのアーティストに影響を与えたてきたLusineは、テクノ、ポップ、実験的な作曲を融合させた、直感的で動的に好奇心をそそる音楽で知られる。近年彼は、よりコラボレイティヴで歌に重点を置いた作品で、自身の技巧をさらに飛躍させている。『Long Light』は直通線を照らしており、彼の特徴であるループ・パターンとテクスチャーは、ダイナミックでありながら変わらずミニマルである。構造的にシンプル且つタイトで、明るいこの素材は、彼のカタログの中で最もダイレクトな輝きを放っており、Asy Saavedra、Sarah Jaffeや前作『Sensorimotor』にも参加していたVilja LarjostoとBenoit Pioulardのヴォーカルがフィーチャーされている。Lusineは早くから自分のサウンドを発見していたが、その可能性を押し広げる止めなかった。『Long Light』を使用するとレーザーに焦点を合わせたプロセスを重視するアーティストが、非常に満足のいくレベルの明瞭さと即時性に到達した。

Jeffは、タイトル曲のためにBenoit Pioulardが書いた「長い光が再び秋の到来を告げる」という歌詞のフレーズから取ったタイトルを、いくつかの意味を反映した指針として捉えている。「何が現実なのかわからないパラノイアのようなもので、不安の多い時代で、気が散るものばかりだ」とJeffは説明する。「楽しい家の鏡のような状況だ」。長い光に従うことが唯一の真の道であり、彼はその比喩をアルバムのレコーディングに持ち込んだ。秋の始まりのように、このアルバムは栽培期間を完了する。”音楽作りは闘いであり、ものすごい忍耐力が必要だ”。『Long Light』は、ノイズの向こうにあるもの、比喩的なトンネルの先にあるものが、そこに到達するために費やすすべての努力の価値があることを証明している。

アルバム全体を通して、マキルウェインは、ヴォーカル・カットやシンプルなビート・シーケンスといった核となる音の要素を特定し、そこから他のすべてを構築している。オープニングの「Come And Go」では、長年のコラボレーターであるVilja Larjostoのヴォーカルを天空の合唱団に仕立て、前作『Sensorimotor』の代表曲 「Just A Cloud」を想起させる。ファースト・シングルの「Zero to Sixty」のベース・フックは、Sarah Jaffeの歌声を中心に曲がりくねっており、そのしなやかな音域とクールな声の出し方は、Lusineの紛れもないマッピングの源となっている。コーラスはJaffeの(冷血な)ラインで、メロディックなシンセのパルスとうなる重低音に合わせて繰り返される。ヴァースでは、マキルウェインがループのロックを解除し、彼女が思考を完結させ、トラックに緊張感と共に安堵感を与える。

“I feel like I am dreaming / You make me feel like I am walking on a cloud / I don’t ever want to feel the ground”とAsy Saavedra(Chaos Chaos)は歌う。今回、マキルウェインはこのフレーズをそのままに、チャイム、カチカチ音、スナップの振動に合わせて音色とテクスチャーに微妙な微調整を加えている。

このアルバムでは、アンビエント志向の伏線(「Faceless」、「Plateau」、「Rafters」)から、「Cut and Cover」や「Transonic」のような催眠的な渦巻きに至るまで、ヴォーカル・ポップ・モチーフとLusineの最も強力なインストゥルメンタル表現のバランスが取れている。後者はリズミカルな中心曲として飛び出す。まずマキルウェインが曲のシルエットの輪郭を描き、それから細部を一層ずつ埋めていく。たどたどしいシンセのハミングがキックに加わり、一段高いところで増殖し、ピークではきらめくベルの音と発的なフィードバックと調和する。

タイトル・トラックである「Long Light」には”すべてが詰まっている”と言い、ドラマーTrent Moormanのサンプルで表現されたLusineのパーカッシヴなムード構築と、そして友人であるBenoît Pioulard(Morr Music / Kranky)ことThomas Meluchに厚意による優しい詩の歪み。”このトラックには、これまであまりいじったことのないメロディがある”とマキルウェインは言う。”とてもドローンでミステリアスなもので、とても気に入っていて、そこに焦点を当て、意地悪なウェイヴテーブル・パッチでバランスを取ったんだ。トムはこの曲の雰囲気を完璧に掴んだんだ。”

アーティストが20年を経て画期的な作品に到達することは稀であるが、繰り返し、洗練し、忍耐強く取り組むことで、Lusineは彼のディスコグラフィーに欠かせない決定的な瞬間を広げることに成功し、新たな傑作を完成させた。


TRACK LIST:

01. Come And Go (feat. Vilja Larjosto)
02. Zero To Sixty (feat. Sarah Jaffe)
03. Faceless
04. Dreaming (feat. Asy Saavedra)
05. Transonic
06. Plateau
07. Long Light (feat. Benoît Pioulard)
08. Cut And Cover
09. Home
10. Rafters
11. Double Take
12. Flutter (Bonus Track)

 

Photo credit Alley Rutzel

Lusine:
テキサス出身のJeff McIlwainによるソロ・プロジェクト。L’usineやLusine Iclなどの名義でも活動を続してきた。デトロイト・テクノと初期IDMの影響を受けて制作を始め、メランコリックでメロディックなダウンビート・テクノとでも呼ぶべき独自のサウンドを生みだしたエレクトロニック・ミュージック界の才人のひとり。1998年よりカリフォルニア芸術大学で20世紀エレクトロニック・ミュージックとサウンド・デザイン、映画を専行、そこでShad Scottと出会い、1999年にL’usine名義でファースト・アルバム『L’usine』をIsophlux Recordsよりリリース。新人アーティストの作品としては異例なほど高い支持を受ける。2002年には、URB誌恒例のNext 100にも選出され、アメリカのエレクトロニック・ミュージックの今後を担う重要アーティストと位置づけられた。その後2002年後半からシアトルに移り現在に至るまで拠点にしている。様々なレーベルを股にかけ活動し、『A Pseudo Steady State』、『Coalition 2000』(U-Cover)、『Condensed』、『Language Barrier』(Hymen)、『Serial Hodgepodge』、『Podgelism』、『A Certain Distance』、『The Waiting Room』(Ghostly International)などのアルバム、数々の12インチ・シングル、EPなどをリリース。また、Funckarma、 Marumari、Lawrence、School of Seven Bells、Tycho、Max Cooperなどのリミックス、McIlwainは、Mute、!K7、Kompakt、Asthmatic Kitty、Shitkatapultなど様々なコンピレーション、さらにはフィルム・プロジェクトのスコア制作など、多岐にわたる活動を展開。シアトルに移ってからはエレクトロニック・ミュージックの優良レーベルGhostly Internationalを母体にリリースをしている。

http://www.lusineweb.com/


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