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オノ セイゲン&晴豆 presents 11MHz DSD/Nu 1 試聴体験会 vol.3 11MHz DSDで聴くdip in the pool 『8 red noW』全曲試聴

昨年CD盤をリリース致しました、dip in the poolの『8 red noW』が、世界的サウンドエンジニアのオノ セイゲン氏がホストを務めるDSD試聴&トーク・イベントにて全曲試聴体験会が代官山の「晴れたら空に豆まいて」で開催されます。
詳細は以下をご確認ください。

 

オノ セイゲン&晴豆 presents 11MHz DSD/Nu 1 試聴体験会 vol.3
11MHz DSDで聴くdip in the pool 『8 red noW』全曲試聴

出演:
オノ セイゲン
木村達司(dip in the pool)

日程:2022年3月11日(金)
会場: 晴れたら空に豆まいて
時間:open/start 18:30/19:30

チケット:
前売 2,000 / 当日2,500(共に1ドリンク代600円別途)
学割1,000 / 当日1,500(共に1ドリンク代600円別途)

チケット予約:
http://haremame.com/schedule/72363/
http://haremame.com/reserve/

「オノ セイゲン&晴豆 presents 11MHz DSD/Nu 1 全曲試聴体験会」は、世界的サウンドエンジニアのオノ セイゲン氏がホストを務めるDSD試聴&トーク・イベント。

その第3弾となる今回は、国内外で活動しているエレクトロデュオ、dip in the poolの『8 red noW』をメイン・コンテンツに、メンバーでプロデューサーも務める木村達司氏をゲストに迎えて開催いたします。

今回も、サウンド・クオリティに定評のある東京・代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて、自宅では再現できないような大音量でDSDの高精細な魅力を体感していただきつつ、dip in the poolのここでしか聞けないトークを展開します。

また、アルバム『8 red noW』ハイレゾ・バージョンの制作に際して、サウンド面の大きなカギを握るコルグ社製の1bit USB-DAC / ADC「Nu 1」にもクローズアップ。製品、そしてDSDの魅力を紐解きます。

終演後には最新シングルWhat about this love(12inchアナログ・レコード)のサイン入り即売会も予定しております。

 

 

dip in the pool “8 red noW” CD


Artist: dip in the pool
Title: 8 red noW
Label: PLANCHA / grandisc
Cat#: ARTPL-158
Format: CD
Release Date: 2021.10.20
Price(CD): 2,300 yen + tax

※歌詞カード付き
※正方形紙ジャケット仕様(帯付き)


海外からの再評価が進み、国内外の様々なアーティストからラブコールを受けているdip in the poolが1997年にリリースしていたポップでカラフルなアルバム『Wonder 8』から6曲を抜粋しリマスタリング、そして新曲2曲を追加してアップデートした新たな8つのワンダフルな曲世界『8 red noW』。

1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、モデル、女優としても活動している作詞担当の甲田益也子(vo)によって結成されたデュオ。86年にイギリスの名門ROUGH TRADEよりデビューし話題となった。木村達司が構築する巧みなトラックに甲田益也子の幻想的なヴォーカルを融合させる確固たるスタイルで、マイペースに活動を続け、今日までに計10枚のアルバムをリリース。昨今の80年代日本音楽の世界的評価の流れもあり、近年はVisible Cloaksと共作するなど、海外からの再評価が著しく、国内外から脚光を浴びている。

90年代後半に一時期活動を休止し、2011年に再開したのだが、その休止前最後にリリースしていたのが『Wonder 8』である。ドリーム・ポップやアンビエントなどにリンクする幽玄的なサウンドを披露してきた彼らだが、『Wonder 8』ではそういった要素は残しつつも一際ポップなサウンドを見せている。小気味良いビートと様々な音色がシンプルながら綿密にレイヤードされたトラックに、たおやかなヴォーカルが漂う心地よくカラフルな音世界。本作『8 red noW』は『Woder 8』から6曲を抜粋し、リマスタリングし、2021年9月にリリースした、最新曲で、1992年にMr.Fingers名義でリリースされたLarry Heardのリリカルなチルアウト・ハウスのカヴァー「What about this love」、そして兼ねてから交流が深く、日本でライヴ共演も果たした、モントリオールを拠点に活動しているプロデューサーCFCFとの共作曲「Colour of Life」を追加収録し、新たな8曲にアップデートした作品。

元々は97年の作品であるにも関わらず、全く色褪せることはなく、時代が転換したこともあり、むしろ現代的にすら感じられ、時を超えて聴かれるべき新鮮な息吹を放っている。

清水靖晃、Satoshi Tomiie、窪田晴男、バカボン鈴木、水政創史郎、古川初穂、赤木りえ、松田幸一、CFCFが参加。

アートワーク/アート・ディレクションは盟友Mic*Itayaが担当。


TRACK LIST:

01. Lucy
02. What about this love
03. I feel so good
04. Spring of love
05. 緑の光線
06. She’s a fruit
07. On LINE
08. Colour of life

Guest Musicians:
Yasuaki Shimizu, Satoshi Tomiie, Haruo Kubota, Vagabonde Suzuki, Soshiro Mizumasa, Hatsuho Furukawa, Rie Akagi, Kohichi Matsuda and CFCF

 

dip in the pool “What about this love” 12inch


Artist: dip in the pool
Title: What about this love
Label: Studio Mule
Cat#: Studio Mule 38
Format: 12 inch
Release Date: 2022.02.04


1992年にMr.Fingers名義でリリースされたLarry Heardのリリカルなチルアウト・ハウスのカヴァー「What about this love」がChaos In The CBDによるフロア仕様なリミックスを加え、Studio Muleから12インチ・リリース。


TRACK LIST:

A. What About This Love
B. What About This Love (Chaos In The CBD Remix)

 


dip in the pool:

1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、作詞担当の甲田益也子(vo)が結成したデュオ。独特の音楽センスとファッショナブルなヴィジュアルが話題を呼び、86年にイギリスはROUGH TRADEよりデビュー。国内では86年MOON RECORDS(現在はワーナーミュージック内のレーベル)よりデビューアルバムをリリース。88年にTV-CMに使用されたシングル「Miracle Play ~ 天使の降る夜」で大きな人気を集めた。
過去にレコーディング参加したミュージシャンは、佐久間正英、清水靖晃、窪田晴男、富家哲、トニー・レヴィン、ミノ・シネル、モーガン・フィッシャー、ピーター・シェラー(アンビシャス・ラバーズ)、といった個性豊かな実力者ばかりであった。
マイペースな活動と並行して、甲田益也子が89年に映画『ファンシイダンス』で役者としてもデビューし、映画『白痴』では主演をつとめた。木村達司は他アーティストのプローデュース、アレンジやCM、映画音楽制作等、個々の活動も多彩に展開している。
MOON RECORDSでアルバム4枚、EPIC SONY (現在のEPIC RECORD)で3枚、EAST WORKSでアルバム1枚を発表。98年にはEAST WORKSより作曲及びプロデューサーに細野晴臣、清水靖晃、テイ・トウワ、ゴンザレス三上、ピーター・シェラー、etc.という豪華な顔ぶれを迎えた甲田益也子のソロアルバムをリリース。
その後の活動休止を経て2011年に本格的に再始動、14年ぶりになるアルバム『brown eyes』をリリース。
2013年には木村達司がモーガン・フィッシャー、安田寿之と共にアンビエント・エレクトロニカ・アルバム『Portmanteau』をリリース。甲田益也子がゲストボーカルとして4曲参加している。
2015年1月に伊藤ゴロー、古川初穂らをゲストに迎えた10枚目のアルバム『HIGHWIRE WALKER』をリリース。
2016年にアムステルダムに本拠を置き世界中に多くのファンを擁する復刻レコード専門レーベルMusic From Memoryから89年に発表した『On Retinae』が12 inch・シングルとしてリイシューされ世界的に再評価される。
2017年にはアメリカのアンビエント・デュオVisible Cloaksからの依頼を受けシングルを共作リリースし、来日イベントでは共演も果たしている。
2018年、オーストラリアはメルボルンとシドニーのでのフェス、イベントに参加。
2019年、フランスはパリ、スウェーデンはストックホルムでのフェス参加、ライブ公演を行う。
2020年、カナダの奇才、CFCFとの共作曲をdip in the pool名義としては4年振りにシングルをリリース。
また、世界を三つのタイムゾーン(JST for Asia, Oceania, CET for Europe, Africa, CDT for North and South America.)に分け、それぞれのゾーンに向けたオンラインライブ配信=バーチャル・ワールドツアー ‘Around the World in a Day’ を開催し話題となる。
2021年、9/24リリースのシングル「What about this love」を含むニュー・アルバム『8 red noW』を10/20にリリース。


韓国ソウルを拠点とするプロデューサー/DJデュオ、SalamandaがNYの新進レーベル、Human Pitchから新曲「Overdose」をリリース&MVを公開


ミニマル〜アンビエント・ミュージックを探求する韓国ソウルを拠点とするプロデューサー/DJデュオ、Salamanda(Uman Therma / Yetsuby)が、共にThe Lot Radioでレジデントも務めるSimisea(RVNG Intl.のスタッフも務める)とTristan Arp(UKのWisdom Teethからソロ・アルバムをリリースし、Asa Toneのメンバーでもある)が主宰するニューヨークのレーベルHuman Pitchとサインし、様々なアジアの気鋭アーティストもリリースしているUKのMétron Recordsの姉妹レーベル、small méasuresからの2021年の作品『Sphere』に続くニュー・シングル「Overdose」をリリース&MVを公開しました。

 

Salamanda new single “Overdose” out now


Artist: Salamanda
Title: Overdose
Label: PLANCHA / Human Pitch
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://orcd.co/25o3268

Single Artwork by Zin Taylor
Matered by Tristan Arp

Salamanda – Overdose (Official Video)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=yxRjoG9FHTk

Directed by Salamanda

 
「Overdose」は、生命を育む泉のような豊穣さで溢れ、泡のように膨らんでいる。Salamandaのヴォーカルは曲の前半で物憂げに浮かび、虹色に輝くミノウ(小魚)のように舞い散るシンセサイザーの小波をゆっくりとすり抜けていく。中盤からはUmanとYetsubyのコンビネーションの抑揚が恍惚へと誘い、カタルシスに満ちたプラトーに到達する。

Salamandaは2020年に韓国のQuick-Dieと日本のK/A/T/O MASSACREによるコラボ企画「QUICK/ MASSACRE」にオンライン出演を果たしている。またYaejiとの交流も深く、NTSのラジオ・ショーにもゲスト出演している。


麗しく優しい、寄り添うような天空のドリーミー・フォーク。RVNG Intl.が契約した新たな才能Diatom Deliのニュー・シングル「False Alarm」がリリース&MV公開

Credit: Corey King

Credit: Corey King

RVNG Intl.が契約した新たな才能。テネシー州で生まれ育ち、現在はニューメキシコ州のなだらかな山岳地帯を拠点にしている、Diatom Deli(本名:Deli Paloma-Sisk)がRVNG Intl.へ移籍してニュー・シングル「False Alarm」をリリース、同時にLindsay GauthierとAndréWilliamsが監督したミュージック・ビデオも公開されました。

 

Diatom Deli new single “False Alarm” out now


Artist: Diatom Deli
Title: False Alarm
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://orcd.co/d5jnayl

Diatom Deli – False Alarm (Official Video)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=QeqdS1hHqF8

Directed by Lindsay Gauthier & André Williams

麗しく優しい、寄り添うような天空のドリーミー・フォーク。

祖母の隣人が毎晩クラシック・ギターを弾いていた記憶がデリの中に残り、10代前半から独学で楽器を学び、大学で正式に勉強した後にギター、シンセサイザー、そして自身の声を駆使して制作を始め、これまで2015年に『Feelsounds』、2017年に『TQM(Te Quiero Mucho)』をリリースしてきた彼女であるが、その非凡な才能に着目したRVNG Intl.がサインに至る。

そしてリリースされたこの新曲は、愛の広大な可能性を無防備に再生したもの。「False Alarm(誤った警報)」 の中で、Deliは人生の矛盾に対する愛情深い賞賛から喪失に伴う慎重な悲しみまでを理解する精神を表現している。曲のメロディの行間は、残された感情的な残滓を取り除き、完全な解決に向けて寛大に構築するのを助ける趣に満ちている。

Deliはこのシングルについてこう語っている。”この曲では、パニック発作を起こすという行為を擬人化し、ネガティヴなセルフトークを聞き、受け止め、自分の世界でそれを重要視しないように最善を尽くしますが、結局はそれが勝ってしまい、パニックと恥ずかしさの同じサイクルに陥ってしまうのです。”

また、Lindsay GauthierとAndréWilliamsはビデオの中で、「Deliと何度か話をした後、私たちはつかの間のアナログ映像と共に短命な感情の状態を探求したかった。このビデオは、困難な感情の比喩としての反響の持続性を示す実験であった」と語っている。

思いやりがありまるで夢のような、Deliの巧みなソングライティングと親密な歌詞の融合は、聴き手を否応なしに引き込んでいく。今後のアルバム・リリースへの期待も高まる秀逸な楽曲だ。


エストニア発の類稀なる才能。Maarja Nuutが2021年裏ベスト・アルバムとの呼び声も高い最新作『hinged』で日本デビュー決定。

photographed by Taavi Arus

photographed by Taavi Arus

San Arawとの共作も話題となり、類い稀な才能を持つ実験音楽家として各所から高い評価を得ているエストニアのコンポーザー/プロデューサー/シンガー/ヴァイオリニスト、Maarja Nuutの2021年裏ベスト・アルバムとの呼び声も高い最新作『hinged』がボーナス・トラックを追加して、日本のみのCDリリースが決定しました。3月18日発売予定です。

 

Maarja Nuut “hinged” CD 3/18 release


Artist: Maarja Nuut
Title: hinged
Label: PLANCHA
Cat#: ARTPL-164
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.03.18
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本盤ボーナス・トラック1曲収録
※解説・歌詞・対訳付き予定


エストニアのフォークロア~アンビエント~ダンス・ミュージックまでを巧みな実験精神で融合させた唯一無二のフューチャリスティック越境フォークトロニカ。
ele-king(E王獲得)やResident Advisor等でも絶賛され、2021年裏ベスト・アルバムとの呼び声も高いエストニアのコンポーザー/プロデューサー/シンガー/ヴァイオリニスト、Maarja Nuutの最新作『hinged』がボーナス・トラックを追加して日本のみの待望のCDリリースが決定。

2013年にデビュー以来エストニアの伝統的な楽器編成と曲作りを再構築したり、エストニアのフォークロアとアトモスフェリック・テクノを融合するなどして、類い稀な才能を持つ実験音楽家として批評家から高く評価されたてきた。本作『hinged』はソロとしては3作目、RuumことHendrik Kaljujärvや酩酊サイケ・ダブの重鎮Sun Arawとのコラボ作も含めると通算6作目のアルバムである。エストニアの海辺のスタジオにてプロデュース、録音をほぼ1人で敢行しており、本人は「私にとって初めての本格的なソロ・アルバムのような気がします」と語っている。モジュラー(ユーロラック)のモダンなサウンドをランダムに配し、(自分の)声の実験的な可能性を受け入れ、古いヴェルモナのオルガンを弾き、新旧様々な要素を織り交ぜていくなかで完成させた。収録曲のうち3曲にスイスのジャズ・ピアニスト/パーカッショニストのNicolas Stockerをフィーチャーしており、アルバムの展開に重要なアクセントを加えている。

Nicolasの小気味よい五月雨のようなパーカッションに、刻まれ浮遊するようなMaarjaのヴォーカルとオルガンが絶妙に心地よいジャジーなタイトル・トラックで幕を開け、続く「On vaja」でも変則的ながら独特のリズム・キープに中毒性のあるNicolasのパーカッションと周波数をトリップさせる不協和なシンセとぐにゃっとエディットされたヴォーカルでややポストロック調の様相をみせる。ファースト・シングルとしてリリースされた「Kutse tantsule」(ダンスの呼びかけ)では脈打つリズムの中でループし、子守唄のようなヴォーカルで「あなたも私と一緒に踊りに来ますか?」というフレーズを繰り返し、アトモスフェリックでどこかポップな世界を演出。「mees, kes aina igatses」は、おそらくMaarjaの以前のアプローチに最も似ており、木管楽器も絡めて伝統的なエストニアのヴィレッジ・スタイルのようだが、倍音構造にアレンジするなど穏やかな雰囲気とドローンでアップデートしており、未来のフォーク・ソングともいえる独特の牧歌的なムードに引き込まれる。「vaheala valgus」はオルガン・ドローンにハミング・ヴォーカルが融合する無重力のオデッセイをみせ、「subota」では重層的なクリック・ビートと転調させたヴォーカルで秀逸なアンビエント・ダブを披露。ミニマルな展開の「a feast」を経て再びNicolasをフィーチャーした「jojobell」へ。タイトでパーカッシヴなリズムに彗星が急降下するようなシンセを絡めたスペーシーで独特なグルーヴを放つ。「a scene」は後半のハイライトになるトラックで、郷愁にみちたメロディにMaarjaの美しい歌声が注がれ、彼女がより伝統的な曲の構成に従ったときに極めて美しく機能させることができることを示している。そして神秘的なオルガン・ドローンに美しいヴォーカルのタペストリーが幻想的なアンビエント・フォーク「moment」で幕を閉じる。

多岐に渡るアプローチを見せながらも、通底する幻想的でリズミック且つどこかグルーヴィなテイストが綿密なバランスでブレンドされたこの作品は中毒性に満ちている。エストニアのフォークロア、アンビエント〜エレクトロニカ、そして現代的なダンス・ミュージックを点と線で結びつけるような探索的・革新的で極めて秀逸な作品だ。

なお、CDリリースは日本のみ。本作のアウトテイクとなった1曲をボーナス・トラックとして収録。


Track List:
01. hinged (feat. Nicolas Stocker)
02. on vaja_in need (feat. Nicolas Stocker)
03. kutse tantsule_a call to dance
04. mees, kes aina igatses_a man ever yearned
05. vaheala valgus_i hear behind the moon
06. subota
07. a feast
08. jojobell (feat. Nicolas Stocker)
09. a scene_merevees
10. moment
11. see maailm, mis elab sinus (Bonus Track)

 

Maarja Nuut:
1986年生まれ、エストニアはラクヴェレ出身のコンポーザー/プロデューサー/シンガー/ヴァイオリニスト。幼少期から合唱団の指導者でもあった母親の影響で音楽を親しむようになる、7歳からヴァイオリンのレッスンを受け始め、12歳からタリン音楽高等学校で学んだ後、エストニア音楽・演劇アカデミーに入学。エストニアやヨーロッパ各地の音楽祭に参加し、早くから民族音楽に興味を持つようになる。21歳のとき、オランダ人チェリストのサスキア・ラオ・デ・ハースとともにインドを訪れ、ヒンドゥスターン音楽を学んだ。
2008年、エストニアに戻った彼女は民族音楽の道に進むことを決め、タルトゥ大学の一部門であるヴィリヤンディ文化アカデミーで学んだ。ここで、ソビエト連邦以前のエストニアの村の音楽の78回転レコードに出会い、インスピレーション得る。2011年からストックホルム大学で学び、特にポーランドの村落民俗音楽への関心を深めた。2014年に音楽の修士号を取得して卒業した。
元々はクラシックを学んでいたが、民族〜フォーク・ミュージックへと傾倒し、伝統的なエストニアのヴィレッジ・スタイル現代的な解釈へと消化するスタイルを確立。2013年にソロ・アーティストとしてアルバム『Soolo』デビューし、タリン・ミュージック・ウィークでアーティスト賞を受賞。2016年、ソロ・セカンド作『Une Meeles』をリリースし高い評価を得た後、独自のアブストラクト・エレクトロニック・サウンドを生成するHendrikKaljujärv(別名Ruum)とのコラボレーションを開始。Maarja Nuut & Ruumのデュオ名義で2枚のアルバムをリリースし、国際的なフェスティバルへの出演も果たす。2020年にはSan Arawとのコラボ作をリリースし話題となった。そして2021年にパンデミックのタイミングで受け継がれた祖母の古い農場の開墾と修理の合間を縫って自信の海辺のスタジオでプロデュース、録音をほぼ1人で敢行した自身にとって”初めての本格的なソロ・アルバム”という『hinged』をリリースした。


モントリオールの才人Tess Robyのセカンド・アルバム『Ideas of Space』が4/22にリリース決定。ファースト・シングルとしてタイトル・トラックがリリース&ミュージック・ビデオが公開。

Photo Credit: Hugo Bernier

Photo Credit: Hugo Bernier

2018年にItalians Do It Betterからアルバム『Beacon』で輝かしくデビューし、各所で高い評価を得た、モントリオールの才人、Tess Robyの待望のセカンド・アルバム『Ideas of Space』が4/22にリリース決定。
先行ファースト・シングルとしてタイトル・トラック「Ideas of Space」がリリース、そしてミュージック・ビデオも公開されました。

TessはこのシングルとMVに関して:
“「Ideas of Space」は新しい章の始まりの合図です。この曲はヒプノティック且つしなやかで、サウンド的にはある種のパワーと緊迫感を持っている。この曲を聴くと、広大な風景、登山、旅などを早期させ、迷い、問いかける声と、道しるべとなる声が交錯しています。その声を視覚的に表現し、私がこのアルバムを作りながら歩んできた旅、つまり自己発見、苦難、冒険、そして最後には自信と強さを表現したかったのです。”
“このビデオは、撮影監督とエディターのPatrick BoivinとGeorge Allister、そしてプロデューサーのSarah Mackenzieからなる小規模で素晴らしいチームと共に制作されました。野心的な仕事でしたが、私たちが一緒に作ったものをとても誇りに思っています。”
と語っています。

『Ideas of Space』はまさに新章を感じさせるアルバムで、ぐっと進化を遂げた印象で、多彩且つ独特なシンセサイザーに、オペラのバックグラウンドを持つ崇高なヴォーカルを織り交ぜたアンビエント〜オルタナティヴ・フォークを横断するようなドリーミーなエレクトロニック・シンセポップを展開している、アーティストとしての明確な進化が伺える美しい傑作です。BraidsのAustin Tufts、Joseph Shabason、Ouri等がゲスト参加し彩りを添えています。

また、3月〜4月にはMen I Trustのカナダ・ツアーのサポート・アクトを務めることも決定しております。

 

Tess Roby new single “Ideas of Space” out now

Artist: Tess Roby
Title: Ideas of Space
Label: PLANCHA / SSURROUNDSS
Format: Digital Single
Release Date: 2022.02.09

Written, Performed and Produced by Tess Roby
Recorded by Tess Roby, by Peter Woodford at The Bottle Garden, and by Austin Tufts at Studio Toute Garnie
Mixed by Austin Tufts
Mastered by Nik Kozub

Buy / Listen: https://orcd.co/2p3e3o8

Tess Roby – Ideas of Space (Official Video)

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=4GTtFMoIFNA

Director: Tess Roby
Producer: Sarah Mackenzie
Directors of Photography: Patrick Boivin & George Allister (http://videocompany.ca)
Editors: Patrick Boivin & George Allister (http://videocompany.ca)
Titles: Hugo Bernier

 

Tess Roby new album “Ideas of Space” 4/22 release


Artist: Tess Roby
Title: Ideas of Space
Label: PLANCHA / SSURROUNDSS
Cat#: ARTPL-166
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.04.22
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本独自CD化
※解説・歌詞・対訳付き予定

Pre-order / Pre-save: https://orcd.co/y6avmkk


2018年にItalians Do It Betterからアルバム『Beacon』で輝かしくデビューし、各所で高い評価を得た、モントリオールの才人、Tess Robyの待望のセカンド・アルバム『Ideas of Space』。ぐっと進化を遂げた印象で、多彩且つ独特なシンセサイザーに、オペラのバックグラウンドを持つ崇高なヴォーカルを織り交ぜたアンビエント〜オルタナティヴ・フォークを横断するようなドリーミーなエレクトロニック・シンセポップ。その幻想的な世界観が聴き手を桃源郷へと誘う。BraidsのAustin Tufts、Joseph Shabason、Ouri等がコラボレーターとして参加。
3月〜4月にはMen I Trustのカナダ・ツアーのサポート・アクトも決定。

トロント出身で現在はモントリオールを拠点に活動しているTess Robyのセカンド・アルバムが完成し、日本デビューが決定。2018年にChromaticsなどをリリースする名門Italians Do It Betterからリリースしたファースト・アルバム『Beacon』で高い評価を得たが、本作『Ideas of Space』では自らのレーベルSSURROUNDSSを立ち上げ、ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン、ミュージック・ビデオとアート・ディレクターまでを自ら務め、完全な芸術的独立を見せている。

前作リリース以降ミュージシャンとしての自信も技術も向上しており、より充実した制作を行うことができたようで、サウンドの構造はより広大になっている。コラボレーターとしてBraidsのAustin Tufts(ドラム/ドラム・プログラミング)、昨年Western Vinylから傑作をリリースしたマルチ・インストゥルメンタリストのJoseph Shabason(木管楽器/ドラム/フィールド・レコーディング)、Ghostly Internationalから作品をリリースしているOuri(チェロ)、そして実弟のEliot Roby(ギター)等が参加し、Tessが描き出す音の風景に複雑なテクスチャを加え彩りを添えている。

パーカッシヴなリズムに揺らめくシンセのレイヤーとTessのたおやかなヴォーカルが絡み合う「Century」で幕を開け、ドラムの上で浮遊感のあるギターとヴォーカルのタペストリーが印象的な「Eyes Like Babylon」を経て、ファースト・シングルにもなったタイトル・トラック「Ideas of Space」へ。うねるような躍動感のある催眠的なシンセとビートに迷い、問いかける声と、道しるべとなる声が交錯するある種のパワーと緊迫感を見せ、Tessの新章を明確に始まりを感じさせる曲。その後もドリーミーでアトモスフェリックなシンセと表情豊かなヴォーカルのレイヤーでそしてゲスト陣の演奏やアレンジをアクセントに、アンビエントとドリーム・ポップを融合させたような世界観を描き出し、リスナーをアーティストの内面へと引き込む。そこでは、心は部屋であり、身体は家。光と闇、重さと熱気、物理的なものと非物理的なものという二面性が、互いを行き来する。そしてTessの歌詞は、夢、記憶、現実の間を漂い、彼女の声の豊かな親密さによって生命を吹き込まれる。シンセのループは、織り成すヴォーカル・パターンとともに上昇〜下降することで、ミニマルかつ複雑なサウンドスケープを違和感なく構築している。

勿論ファースト・アルバムの延長線上にあるサウンドであるが、前述したように格段にスケールアップしている。しかしそれは決して仰々しい訳ではなく、淡く重層的でありながらも音の立体感は絶妙なバランス感を保っている。8年以上のオペラの経験に裏打ちされたヴォーカルの技術と先見性を持ったエレクトロニック・ミュージックのスキル、そしてリズムへの探求も感じられ、アーティストとしての明確な進化が伺える美しい傑作。


Track List:
01. Century
02. Eyes Like Babylon
03. Ideas of Space
04. Path
05. Walls Surrounding Water
06. Euphoria in August
07. Up 2 Me
08. House/Home
09. Cloud Cover
10. Elegy Revisited

All songs written and performed by Tess Roby
Produced by Tess Roby
Recorded in Montreal at Studio Toute Garnie with Austin Tufts, at The Bottle Garden with Peter Woodford, and at home
Mixed by Austin Tufts
Mastered by Nik Kozub
Album Cover & Graphic Design by Hugo Bernier

Synths, piano and vocals by Tess Roby
Drums and drum programming by Austin Tufts
Additional drums and drum programming by Tess Roby
Woodwinds on “Century”, “Eyes Like Babylon”
and “Elegy Revisited” by Joseph Shabason
Additional production, arrangement and drums on “Century”
by Joseph Shabason
Guitar on “Eyes Like Babylon” by Eliot Roby
Cello on “Euphoria in August” by Ouri
Field Recordings on “Elegy Revisited” by Joseph Shabason

Tess Roby:
1993年トロントに生まれで、現在はモントリオールを拠点に活動するミュージシャン/フォトグラファー。幼少のころから両親の音楽に囲まれて育ち、トロントの子供オペラ・カンパニーへ参加し、8年間学んだ後、父親のレコーディング・スタジオでギター、シンセ、ドラムマシンを試し、ソロ作品を制作し始める。
イギリスのダルトンにあるAshurst’s Beaconという18世紀の監視塔にちなんだ彼女のデビュー・アルバム『Beacon』は、この地域出身であった父親の死後、2015年に書かれたもので亡き父へ捧げられている。弟のEliotと共に録音したこの作品は、2018年にItalians Do It Betterレーベルからリリースされた。各所で高い評価を得て次作への期待が高まる中、遂にセカンド・アルバム『Ideas of Space』のリリースが決定しました。またフォトグラファーとしてCFCFやTOPSなどのアーティスト写真も手がけ、現在はビデオ&アート・ディレクターとしても活動を開始し、多岐にわたる才能を見せている。


Mr Twin Sister『Al Mundo Azul』のCDリリース日が正式決定!ボーナス・トラック5曲収録!


NYを拠点に活動するエクスペリメンタル・ポップ・グループ、Mr Twin Sisterの2018年の『Salt』以来となる通算4作目のフル・アルバム『Al Mundo Azul』のCDですが、何度が延期となってしまいましたが、正式な発売日が2/18に決定しました。

ボーナス・トラックに収録曲のデモやダブ・ヴァージョンなど計5曲を収録。解説はMonchicon!の清水祐也氏。歌詞カードと対訳付きです。
なお、ジャケットの文字のジャケットの文字のハンド・レタリングはDevendra Banhartの手によるものです。

 

Mr Twin Sister new album “Al Mundo Azul” CD 2/18 release


Artist: Mr Twin Sister
Title: Al Mundo Azul
Cat#: ARTPL-162
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.02.18
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック5曲収録

※解説:清水祐也(Monchicon!)
※歌詞・対訳付き


NYのエクスペリメンタル・ポップ・グループ、Mr Twin Sisterの3年ぶりとなる通算4作目が完成!「最もアップビートなアルバムを作ろう」と、バンドの方向性を一変させた、これまでで最も刺激的でダンサブルなサウンド!
英語とスペイン語を織り交ぜ、クラブ・ミュージックやラテンの要素も巧みに消化し、進化を止めないバンドが到達した新境地!
ジャケットの文字のハンド・レタリングはDevendra Banhart!

冒頭の「Fantasy」から、このグループのかつての抑制されたクールさとは打って変わって、目を覚ましたようなニヤリとした表情を見せ、アルバムは一気に加速していく。本作『Al Mundo Azul』のきっかけは、2018年の『Salt』の後にシンガーのAndrea Estellaが”私たちの最もアップビートなアルバムを作ろう。何か軽快で速いものを”という提案だった。先行シングルの時点でそのプランが実行されたことが垣間見られ、「Expressions」は2018年の名曲「Echo Arms」の長尺のディスコを明るく艶やかなポップスに磨き上げ(両曲ともトップラインにこだわるEric Cardonaの手腕が光っている)、「Diary」と「Polvo」はアシッドに焼かれたピアノ・ハウスと強烈で混乱したラテン・ポップを浮遊させる。

メンバーのGabel D’Amicoは、このアルバムのサウンド的なアプローチについて次のように述べている。”私たちは、スタイルのスイッチを正反対の位置に切り替えたかったのです。複雑さよりも即効性、自然な音よりも異質な音、完璧なテイクよりもルーズな演奏。私たちが作ってきた夜の音楽の後に来る、明るいレコードです」。メンバーのUdbhav Guptaは、「それぞれの要素を強く、特徴的にし、スペースを確保し、あまりきれいではないが個性のあるものを強調する」ことの重要性を指摘している。その結果、これまでとは一線を画す、際立ったレコードが出来上がった。

このグループはこれまでにも二ヶ国語での曲作りに取り組んできたが、『Al Mundo Azul』では初めてスペイン語の音楽が不可欠となった。アルバムのハイライトである「Polvo」、「Carmen」、「Al Mundo Azul」はスペイン語で歌われており、”歌詞とストーリーテリングが(スペイン語で)再び新しく感じられた”と、ヴォーカルのAndreaの自信と勢いが満ちている。。移民の両親のもと、バイリンガルの家庭で育ったAndreaは、幼い頃にスペイン語を話していたにもかかわらず、大人になってからスペイン語と疎遠になってしまったことの影響について、いまだに悩んでおり、曲を作ることは、まだ残っている不安感を払拭する機会となったという。”時間がないように感じていました。機会を逃したくなかったので、”もういいや “と言うしかありませんでした”とAndreaは語っている。

『Al Mundo Azul』の楽曲のキャラクター達は、トラックが次々と切り替わるたびに、注目を集めようと躍起にんる。「Carmen」は嘆きながら休息を求め、「Beezle」は嘲笑しながら冷たい目を向け、「Pine」は炎上し、「Al Mundo Azul」は息を吐きながら、青の彼方に向かっていく。Andreaは生涯の試金石として童話を挙げ、”子供の物語は、人生で対処しなければならない困難なことに取り組むところが好きです。子供の頃、父がニュースを流すと、深刻で悲劇的な内容のニュースが流れていました。私はその時、子供っぽいことは絶対に手放さないと決心しました”と語っており、『Al Mundo Azul』も同様に、鮮やかでシュールなポップスを使って、頭でっかちなアイデアや感情を解き明かしている。”私は、暗いものと明るいものが混在しているのが好きです。そのバランスが好きなのは、それが現実の人生だからです”。

バンドのターニング・ポイントになることは間違いないアルバム。多彩な展開と秀逸なポップ・センスが光る眩く躍動感に満ちた傑作だ。

なお、ジャケットの文字のハンド・レタリングは交流の深いDevendra Banhartの手によるもの。


TRACK LIST:

01. Fantasy
02. Expressions
03. Youth Obsessed
04. Carmen
05. Beezle
06. Ballarino
07. Polvo
08. Diary
09. The Pine Tree
10. Despoil
11. Al Mundo Azul
12. Fantasy (Radel Edit) *
13. Anxiety (Lighten Up) *
14. Pine (Torched Dub) *
15. Ballarino Ballantine (Phone Demo) *
16. Al Mundo Azul (No Drums) *

* = Bonus Track

Produced by Mr Twin Sister

Mixed by Daniel Schlett at Strange Weather
Recorded by Mr Twin Sister at GEM ST STUDIOS and homes in New York
Engineering by Mathew Scheiner on 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 11
Mastered by Greg Calbi & Steve Fallone at Sterling Sound

Cover layout and design by Ben Tousley
Photography by Hannah Kristina Metz
Hand Lettering by Devendra Banhart
Costume design by Andrea Estella & Gabel D’Amico

Track Credits:
Pablo Eluchans – Percussion on tracks 1, 4, 5, 6, 8 and 9
Julian Fader – Drums on track 1
Cecilia Salinas-Rios – Vocals on 4, 5, 7 and 10

 

Mr Twin Sister:

ニューヨークはロングアイランドで、それぞれ別のバンドで演奏していた、ヴォーカリストのAndrea Estella(彼女は人気テレビ・ドラマ・シリーズ『Veronica Mars』の映画版のキャストに抜擢されるなど、女優としても活動)、ベーシストのGabe D’Amico、ドラマーのBryan Ujueta、キーボーディストのDev “Udbhav” Gupta, ギタリスト/ヴォーカリストのEric Cardonaの5人が出会い、2008年に結成。当時はTwin Sister名義で活動していたが、現在Bryan Ujuetaは脱退し、4人編成となっている。

結成してまもなく最初のEP『Vampires with Dreaming Kids』をリリース。ファースト・ライヴをSXSWで行い、tUnE-YarDs、Xiu Xiuとのツアーを経た後、セカンドEP『Color Your Life』をInfinite Bestより発表。2011年にDomino Recordsと契約し、ファースト・アルバム『In Heaven』をリリース。そしてDead OceansからリリースしたLuyasとのスプリットのシングル「Meet The Frownies」はKendrick Lamar「The Recipe Ft. Dr. Dre」にサンプリングされるなど話題となる。

順調な活動をしていく中、2013年にアンドレアは多発性硬化症と診断され、フロリダ州タラハシーでツアー中に交通事故にあうなど、災難に見舞われる。その後復活までに少し時間を要したものの、プロデューサーのJon LowとAva Lunaのメンバーの助けを借りて録音し、自身のレーベルTwin Groupを立ち上げ、名義をMr Twin Sisterに改名し、セルフ・タイトルのセカンドアルバムを完成させた。

その後目立った活動は見られなかったが、2018年にカムバックし、4年の歳月をかけて完成させたサード・アルバム『Salt』をリリースした。


名門RVNG Intl.がサインした牧歌的アンビエント・ポップのブライテスト・ホープIsik Kuralのニュー・アルバム『in february』が3/25リリース決定。先行シングル「paperhat」が配信開始&MV公開。日本盤CDのボーナス・トラックにはH. Takahashiのリミックス収録。

Credit: Matthew Arthur Williams

Credit: Matthew Arthur Williams

ブルックリンの名門RVNG Intl.が新たにサインした、トルコはイスタンブール出身で現在はグラスゴーを拠点に活動しているアンビエント・ポップのブライテスト・ホープ、Isik Kuralのニュー・アルバム『in february』が3月25日リリース決定。先行シングルとして煌めくようなサウンドが印象的な「paperhat」が配信開始&MVが公開されました。

「paperhat」のミュージック・ビデオの監督はSteph Ward。このビデオは、地元グラスゴーの森林地帯とケルビン川を巡る静かな旅に誘うようなもので、彼の音楽の中でしばしば耳にする光景の中にIsik本人がを登場しており、自転車の車輪の音からハトの羽音まで、グラスゴーのスナップショットがこの新曲の中で息づいています。

なお、アルバム『in february』の日本盤CDにはボーナス・トラックとして東京を拠点とするコンポーザー/建築家で、やけのはら、P-RUFF、大澤悠大らとのユニットUNKNOWN MEのメンバーでもあり、昨年三軒茶屋に自身のレコード・ショップKankyō Recordsをオープンさせた、H. Takahashiによるリミックスを収録。

 

Isik Kural new single “paperhat” out now


Artist: Isik Kural
Title: paperhat
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Release Date: 2022.01.20

Buy / Listen: https://orcd.co/qj5jp52

Isik Kural – paperhat (Official Video)

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=Xxg-0jjlK30

Directed by Steph Ward

 

Isik Kural new album “in february” 3/25 release


Artist: Isik Kural
Title: in february
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-167
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.03.25
Price(CD): 2,000 yen + tax

※日本盤ボーナス・トラック1曲収録
※解説・歌詞・対訳付き予定

Pre-order / Pre-save: https://orcd.co/o388bwo


イスタンブールに生まれたIsikは、マイアミ大学で音楽工学を学び、その後ニューヨークに降り立ち、最終的にグラスゴーに定住して、サウンドデザインの修士号とオーディオ・ヴィジュアルの実践に没頭。様々なプロジェクトや都市を行き来する一方で、彼の中には、日常の輝きに満ちた世界のヴィジョンから得られる声が育まれていった。2019年にイタリアのカセット・レーベルからリリースされた『As Flurries』とAudiobulbからデジタル・リリースした『Maya’s Night』で一部のアンビエント・リスナーから支持を受け、ニュー・ホープとして注目されていたが、その類まれなる才能に着目したRVNG Intl.が契約に至った。

“音の写真家”とも称されるIsikのサウンドのスタイルは、過ぎ去っていく時間と戻ってくる時間を人生の時間性を表すスナップショットのように記録していく。穏やかでシンプルながら独創的なシンセサイザーの音色とフィールド・レコーディングを融合させ、たおやかなヴォーカルや、ピアノ、アコギなど必要最小限のアコースティック楽器を絡めて牧歌的で温かなアンビエント・ポップ・サウンドを構築している。

本作『in february』の始まりは2019年にイスタンブールに一時帰国したときのことだった。古巣のBabajim Recording StudiosでのセッションのヘルプをしていたIsikは、”一音に触れるだけでメロディが聞こえる”ような美しいピアノに遭遇した。そのピアノを即興でいじった録音をループさせたものが、アルバム中のトラックのタイトルにもなっている「pillow of a thought(思考の枕)」である。この斬新な制作方法を確立した彼は、予期せぬ録音をループさせて構築する3分を超えない12のパッセージを制作した。そこではこれまでの創造的な探求に影響を与えた作曲プランやライヴ・パフォーマンスの性向を捨て、より即効性のある効果を追求している。ナイロン弦のリフレイン、軽快なシンセサイザーのハミング、そして室内楽の断片が、グラスゴー周辺で捉えられた共感覚的なヴァースやディテールとコラージュされ、地元のGreen Door Studiosでエディットされ息吹を放った。また、『in february』には文学的なイメージも添えられており、スタジオとフィールドのドキュメントのスパイラルを通して、聴き手を旅へと誘うような感覚を織り込んでいる。アルバムの中心となる「lo si aspetta」と「che si aspetta」は、ピエル・パオロ・パソリーニの「砂の長い道」の一節にちなんだタイトルである。その他にも天候と失われた友情を結びつけるトルコの詩人グルテン・アキンの詩や、ヴォーカリスト、ステファニー・ロクサーヌ・ウォード(pka spefy)をフィーチャーした3曲のコラボレーションのうちの1つ「yeniden」では、アン・カーソンのソフォクレスの翻訳が用いられている。

Isikは『in february』の詩、音、写真の流れの間を軽やかに行き来する。それはすっと通り過ぎていくような感覚だが、この作品の簡潔さを当然と考えるべきではない。それらは精巧なディテールで互いにささやき合い、愛と憧れの新旧の物語を直感的に書き出しているのだ。

日本盤CDにはボーナス・トラックとして東京を拠点とするコンポーザー/建築家で、やけのはら、P-RUFF、大澤悠大らとのライブユニットUNKNOWN MEのメンバーでもあり、昨年三軒茶屋に自身のレコード・ショップKankyō Recordsをオープンさせた、H. Takahashiによるリミックスを収録。

なお、このリリースによる収益の一部は、トルコ全土の子どもたちのためにワークショップ、教育訓練プログラム、放課後プログラムを作成、実施する団体Turkiye Egitim Gonulluleri Vakfiに寄付されます。


Track List:
01. pillow of a thought
02. simdi iki
03. paperhat
04. pineapples and lime
05. hopefullyhopefully
06. coral gables (feat. spefy)
07. lo si aspetta
08. che si aspetta
09. sevdiklerine
10. yeniden (feat. spefy)
11. berceuse (feat. spefy)
12. slippin
13. film festival
14. pillow of a thought (H. Takahashi Remix) [Bonus Track]

 


ロンドンのシティ・ポップ4人組PREPが一昨年のアルバム・リリース以来となる久々の新曲「The Kid」をリリース!

Photo Credit: Em Cole

Photo Credit: Em Cole

2020年に待望のファースト・フル・アルバムをリリースしたロンドンの4人組シティ・ポップ・バンド、Prepがそのアルバム・リリース以来となる久々の新曲「The Kid」をリリース致しました。

“「The Kid」は、80年代の映画に出てくる不安な年配の男が、自分の領域を脅かす若者を見下すような話し方をイメージしたんだ。この曲は、昔一緒にいた人が新しいことに移っていくのを見て、今になって初めて、自分が持っていたものがいかに良いものだったかに気づく、そんな感覚を表現しようとした曲なんだ。”と、ヴォーカルのTomは説明する。

2020年のセルフタイトル・デビューアルバム以来のリリースとな「The Kid」では、新しいサウンドの要素を探求している。
“「The Kid」は、僕とGiomがスタジオでふざけていた時に始まったんだ。コーラスのコードを弾いたらいい感じになったから、それをループにしたら、あとは自然にできたんだ。オフキルターなイントロはGiomが追加し、Tomが歌うと、すべてが一つになったんだ。生ドラムを使わずに曲を作ったのはこれが初めてで、僕らにとっては出発点なんだけど、それでもPREPの作品であることは間違いないと思う。”
とキーボーディストのLlywelynは振り返る。

新たなアプローチの新曲と共に2022年のスタートを切ったPREPの今後の動向にも注目です。

 

PREP new single “The Kid” out now

Artist: PREP
Title: The Kid
Label: Bright Antenna Records
Format: Digital Single

Listen / Buy: https://ffm.to/The-Kid

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=mMBacJ0AOBI

 

Debut Album “PREP” NOW ON SALE


Artist: PREP
Title: Prep
Cat#: ARTPL-140
Format: CD / Digital
※ボーナス・トラック2曲収録

※解説:高橋芳朗
※歌詞・対訳付き
Release Date: 2020.10.30
Price(CD): 2,000yen + tax


注目のロンドンのシティ・ポップ・バンドPREPが遂に待望の1stアルバムを完成。
EPのリリースのみながらアジア圏を中心に爆発的人気を博し、サマーソニック2019を含む2度の来日を果たすなど、大きな注目を集めるロンドンの4人組シティ・ポップ・バンド、PREPの待望のファースト・フルレングスにしてセルフ・タイトルのアルバム。

何年もの歳月をかけて制作し遂に完成したこのアルバムは、バンドとしての彼らを完全に表現していると同時に、彼らの様々なバックグラウンドを反映している。そのアーティスティックなセンスは、AlunaGeorge、George Fitzgerald、Kasabian、Celesteなど、PREPのメンバーが何年にもわたって一緒に仕事をしてきたアーティストの名前にも引けを取らない。

ファンク、ソウル、ポップの要素を織り交ぜ遠距離ロマンスを歌ったファースト・シングル「Pictures Of You」やロマンチックでスローなラヴ・ソングとして始まりシンセを効果的に駆使することで、誰かを想い胸が痛むようなトラックへと変貌を遂げたセカンド・シングル「「On and On」などをはじめ、アーバンでメロウ且つノスタルジックなこれまでの要素を生かしつつ、盟友VulfpeckのCory Wong(PREPの楽曲に参加暦あり)、Unknown Mortal Orchestra、Thundercat、Tyler the Creator、Mac DeMarcoなどの現代的なエッセンスも吸収し、ファンクトロニックでシンセティックで刺激的なサウンドを展開。
2015年から活動開始し、正体不明のバンドとして2016年にデビューしてからその楽曲のクウォリティと中毒性のあるライヴ・パフォーマンスで着実に支持を集めてきた彼らの、バンドとしての成熟が窺える渾身のファースト・アルバム。

日本盤には2020年初頭にデジタルでリリースされ、CITY POP on VINYL 2020 参加作品として限定7インチもリリースされた「Over ft. Anna of the North」「Love Breaks Down」がボーナス・トラックとして収録。


TRACK LIST:

01. Turn The Music Up
02. Wouldn’t Wanna Know
03. Years Don’t Lie
04. Carrie
05. On and On
06. Pictures of You
07. Don’t Wait For Me
08. The Stream feat. Miso
09. Rain
10. Danny Came Up
11. Over feat. Anna of the North *
12. Love Breaks Down *

* = Bonus Track

 


PREP(プレップ):

DrakeやAlunaGeorge等のレコーディングに参加し、グラミーにノミネートされたこともあるヒップホップ・プロデューサー、Dan Radclyffe、エレクロニカを好むクラシック/オペラ・コンポーザーのLlywelyn Ap Myrddin、George Fitzgeraldとツアー暦もある、ハウス・ミュージックのDJにしてドラマーであるGuillaume Jambel、Riton、Sinead Hartnett、Ray BLK等と共同制作暦のあるシンガー・ソングライター、Tom Havelockという様々な異なるバックグラウンドと確かな実力を持った4人組。2016年にUS西海岸の人気ブログ、Blah Blah Blah Scienceが運営するレーベル、B3SCIからリリースしたファーストEP『Futures』は、リリース後瞬く間に注目を集め、ヘビー・プレイ。アジア圏で圧倒的な人気を誇り、ライヴは軒並みソールドアウト。2018年5月にはニューEP『Cold Fire』をリリースし、初来日公演を行い、実力者ならではの卓越したパフォーマンスをみせ、絶賛された。その熱が冷めやらぬまま2018年11月には人気K-POPグループ、Monsta XのヴォーカルShownu(彼に取って人生初のフィーチャリング参加)と、坂本龍一も注目している韓国の新世代インディ・バンド、Se So NeonのSo!YoON!、LAの次世代のミニマル・ファンク・バンド、VulfpeckのCory Wongと、かつてはマイケル・ジャクソンやエルトン・ジョンなどのサポートもつとめ、「セッション王」とも称されるリビング・レジェンド、Paul Jackson Jr等が参加したEP『Line By Line』を発表。そして2019年にはサマーソニックのビーチ・ステージに初出演し、その後2度目となる単独公演も行い盛況を収めた。
R&B〜ブルー・アイド・ソウル〜ファンク〜ジャズ〜AORなど様々な素養を絶妙なバランス感覚でブレンドし、巧みな演奏の元、スウィートなハイトーン・ヴォーカルとハーモニーを駆使し、キャッチーなメロディと軽快なグルーヴを生み出すノスタルジックさと新しさを兼ね備えたスタイリッシュなポップ・サウンドはジャンルの垣根を越えて支持されている。

Facebook: https://facebook.com/prepband
Instagram: https://instagram.com/prepband
Twitter: https://twitter.com/PREP_band
YouTube: http://youtube.com/c/prepofficial
Soundcloud: https://soundcloud.com/prep
Spotify: https://spoti.fi/36ULKjs
Apple: https://apple.co/36URx8E
Website: https://prepofficial.com


現代アンビエント・ハープの珠玉の才能Mary Lattimoreの集大成レアリティ音源集『Collected Pieces: 2015-2020』がリリース決定

「思い出の詰まった箱を開けるようなもの」

アンビエント・ハープの才媛の集大成音源がリリース2019年は盟友Julianna Barwickとのツアーで初来日も果たし、そのパフォーマンスも絶賛されSlowdiveのNeil Halsteadプロデュースによる2020年のアルバム『Silver Ladders』はPitchforkはじめ、数々の年間ベストにランクインし、シガー・ロスからリアル・エステイト、ジュリア・ホルターさらにはサーストン・ムーアまでも魅了するアンビエント・ハープの才媛、Mary Lattiomoreの待望のレアリティ音源の総決算『Collected Pieces: 2015-2020』がリリース決定致しました。

収録曲から「We Wave From Our Boats」のミュージック・ビデオが公開されています。

 

“Collected Pieces: 2015-2020” out on Jan 14, 2022

Artist: Mary Lattimore
Title: Collected Pieces: 2015-2020
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-165
Format: CD
※限定盤
※正方形紙ジャケット仕様
Release Date: 2022.01.14
Price(CD): 2,200yen + tax

2020年にリリースしたアルバム『Silver Ladders』(NPR、Pitchfork、The New Yorkerなどの年末のお気に入り)が絶賛された余韻を残し、ロサンゼルス在住のハーピスト兼作曲家のメアリー・ラティモアが、集大成となる『Collected Pieces: 2015-2020』のフィジカルのリリースが決定。この限定盤は、彼女の2つのレアリティ集『Collected Pieces I』(2017)と『Collected Pieces II』(2020)からのセレクションを配列し、アーカイヴのハイライトと、ファンのお気に入りを初めて収録。ラティモアは、これらのリリースをアレンジするプロセスを「思い出の詰まった箱を開けるようなもの」と表現しているが、ここではその箱が、アーティストとファンの両方にとってアクセス可能な形で、出現し続けるのである。年月を隔てて集められた作品は、思い立ったらすぐに録音し、共有するインストゥルメンタル・ストーリーテラーの肖像として、ほとんど間を置かずに並べられている。Ghostlyと契約して以来5年間、常に前進してきたように見えるラティモアは、一息つくために後ろを振り返り、このはかない瞬間と感情、その中にあるすべての美、悲しみ、太陽、そして暗闇を生きるための新しいチャンスを誘うのである。

おなじみのハープで始まる冒頭の「Wawa By The Ocean」は、ラティモアのお気に入りのコンビニエンスストア、ニュージャージー州シップボトムのWawa #700への頌歌である。”夏休みに一人でシップボトムに12回行ったけど、特に変わりはない。いつも夢の中で訪れている”と、この曲のリリースに際し彼女は語っている。そして、この楽しいパターンが展開されるたびに、きっとあのビーチサイドのランドマークが、ホーギーと一緒に目に浮かぶのだろう。新しいシングル「We Wave From Our Boats」だが、これは2020年のロックダウン初期に近所を歩いた後に即興で作ったもので、彼女のBandcampで公開されている。”私はただ連帯のジェスチャーとして知らない隣人に手を振っていたんだけど、それは自分がボートに乗っているときや橋の上などで、他のボートの人に手を振らざるを得ないことを思い出させるものだった。”手を振りたいという気持ちは、生まれつきのもので、とても自然なことなんだ。”この曲の中心はシンプルなループで、その上でラティモアのシンセ音が漂い、最も不安で不条理な日々の中で楽観主義の優しいきらめきを与えている。

同じく2020年に録音された「What The Living Do」は、Marie Howeの同名の詩からインスピレーションを得ており、人間であることのありふれた雑感への感謝を通して喪失について考察しています。エコーがかかったスローマーチのトラックは、リスナーがその外側にいて、人生が映画のように展開するのを眺めているような、遠い感じを感じさせる。『Princess Nicotine (1909)』は、J・スチュアート・ブラックトンのシュールなサイレント映画「Princess Nicotine」か『the Smoke Fairy』のためにラティモアが想像した夢のシーンを音像化し、MVで実際の映像で表現したもの。『Polly of the Circus』も同じ手法で、ユーコンの永久凍土で発見された古いサイレント映画(ドキュメンタリー映画『Dawson City: Frozen Time』に収録)の名前からとったもので、「唯一残ったコピーで、経年変化でちょっと歪んでいる」とå説明している。

「Mary, You Were Wrong」は、ある作家の失恋を映し出したもの。「この曲は、たとえ間違いを犯したとしても、前進し続けなければならないということを歌っているのです」と彼女は言う。このほろ苦いリフレインは、時間が癒してくれるように、ゆっくりと、毎回少しずつ明るくなるように繰り返される。

この集大成ともいえるレアリティ集は愛機Lyon and Healy Concert Grand Harp、コンタクトマイク、ペダルのみで、その場で録音されたものがほとんどである。ツイン・ピークスのマーガレット・ランターマン(丸太おばさん)役の女優の方が亡くなったことを描いたもの(「We Just Found Out She Died」)、アメリカの宇宙飛行士の帰還(「For Scott Kelly, Returned To Earth」)、食人の妻についてのジョーク(「The Warm Shoulder」)、眼鏡をなくしたチャップリン風の人物(「Be My Four Eyes」)、駐車場でピカピカの車を運転している高校生(「Your Glossy Camry」)など、さまざまな曲がある。これらの曲は、彼女のオリジナル・アルバムと同様に、ラティモアの観察者としての才能を示し、感情の周波数やシーンに合わせて彼女の作品を形作ることができるのである。彼女の音楽家としての力は、彼女が世界をどのように見ているかに根ざしている。鮮明なディテール、深い共感、自然やニュアンスへの深い感謝の念。

TRACK LIST:
01. Wawa By The Ocean
02. We Wave From Our Boats
03. For Scott Kelly, Returned To Earth
04. Your Glossy Camry
05. Be My Four Eyes
06. Pine Trees (Home Recording)
07. We Just Found Out She Died
08. What The Living Do
09. Polly Of The Circus
10. The Warm Shoulder
11. Mary, You Were Wrong

 

Mary Lattimore – We Wave From Our Boats (Official Video)

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=FpBl6g1E7uc

 

MARY LATTIMORE(メアリー・ラティモア):
フィラデルフィア出身で現在はLA在住のハーピスト。ライオン&ヒーリーのコンサート・ハープとエフェクトを駆使して実験的なアンビエント・サウンドをみせる。2013年にDesire Path Recordingsからファースト・アルバム『The Withdrawing Room』をリリースしデビュー。その後サーストン・ムーア、シャロン・ヴァン・エッテン、メグ・ベアード、ジュリア・ホルター、ジャーヴィス・コッカー、カート・ヴァイル、スティーヴ・ガン、エド・アスキュウなど、様々な名だたるアーティストの録音やライヴのサポートを経た他、エスパーズのメンバーが参加した総勢10名によるプロジェクト、The Valerie Projectのメンバーとしての活動や、『Marina Abramovic: The Artist Is Present』のフィルム・スコアを手掛けるなど、その動向には枚挙にいとまがない。2013年3月にはニューヨークのグランドセントラル駅の100年祭にフィーチャーされたニック・ケイヴによるカラフルな馬の作品「Soundsuits」のパフォーマンスにハーピストで出演。翌2014年にはPew Center for Arts & Heritageのフェロー賞(1年に12名のみ)を受賞している。2016年にGhostly Internationalから『At The Dam』をリリースし、2017年には2011年から2016年にかけて暮らしていたフィラデルフィアの家で録音された音源をコンパイルした『Collected Peaces』を発表。その独特のアンビエント・ハープ・サウンドはジャンルの垣根を越えて多くの支持を得ている。
その後もリアル・エステイトとツアーを回り、シガー・ロス主催のフェスティヴァル『norður og niður』のストリングス・ステージにも出演を果たし、ヘッドランズ・アートセンターの音楽アワードも受賞した。2018年、『At The Dam』以来となるオリジナル・アルバム『Hundreds of Days』をリリースし、2019年には初来日を果たし、2020年にはSlowdiveのNeil Halsteadプロデュースのアルバム『Silver Ladders』をリリースし、NPR、Pitchfork、The New Yorkerなどの年間ベストにランクインした。

https://ghostly.ffm.to/mary-lattimore-silver-ladders
https://marylattimoreharpist.bandcamp.com
https://open.spotify.com/artist/38MKhZmMRHAZRz8LqtKIBw
https://twitter.com/marylattimore
https://www.instagram.com/maryoverthere
https://www.facebook.com/harpistmarylattimore/


Teen DazeがCascineと契約して12/10にリリースした新作『Interior』からタイトル・トラックのヴィジュアライザー公開

photo credit: Hana Pesut

photo credit: Hana Pesut

カナダはブリティッシュ・コロンビア州のプロデューサー、Jamison Isaakによるソロ・プロジェクトTeen Dazeが名門Cascineと契約して12/10にリリースしたニュー・アルバム『Interior』からタイトル・トラック「Interior」のヴィジュアライザーが公開されました。

 

Teen Daze new album “Interior” out now

Teen Daze – Interior – Edit (Official Visualizer)

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=F4VVlg6Lsvg

Directed by Scott Gelber

Artist: Teen Daze
Title: Interior
Label: PLANCHA / Cascine
Cat#: ARTPL-163
Format: CD / Digital
Release Date: 2021.12.10
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本盤ボーナス・トラック1曲収録
※解説・歌詞・対訳付き


Teen Daze新章へ。名門Casineと契約し、オリジナル・アルバムとしては2019年の『Bioluminescence』以来となるニュー・アルバムを完成。ベッドルームを飛び出しフロアも飛び越えていくドリーミー・ダンス・ミュージック!Teen Dazeのキャリア史上最もエレガントで魅力的な作品!

カナダはブリティッシュ・コロンビア州のプロデューサー、Jamison IsaakことTeen Dazeは、大人になって世界を股にかけるようになるとは予想だにしていなかったが、10代の頃に見たフランスのハウス・ミュージックのビデオに魅了され、それが今でも続いているのだという。”10代の頃に見たフランスのハウス・ミュージックのビデオが彼に魔法をかけたのです”と語っている。

海の向こうの合成された景色や音に刺激された彼は、プリミティヴなソフトウェアや録音プログラムを根気よく独学し、ずっと彼を魅了し続けたダンス・ミュージックの頭脳的でうっとりするような世界をリバースエンジニアリングしていた。そして10年後、ドリーミーなシンセポップとロマンティック・エレクトロニカの広大なディスコグラフィーを蓄積し、その過程で何度も地球を横断してきた彼のプロジェクトの旅のサブテキストは、「Teen Dazeは夢の実現である」という明確なものだった。

本作『Interior』はYumi Zoumaなどを輩出してきた名門Cascineと契約してのニュー・アルバム。Oneohtrix Point Neverなどの仕事でも知られるJoel Fordがミックス、Dave Cooleyがマスタリングを担当したこのアルバムは、ベッドルームから大部屋まで、恍惚とした高さで垣間見えるエレクトリックな未来への頌歌であり、知恵、傷、そして驚きのプリズムを通して屈折した初恋のようなアルバム。フィルター・ハウスと点滅するライト、ソフト・アシッドと蒸気のようなネオン、まるで『Akira』のティーンエイジャーが聴いているかもしれないような。

『Interior』は全8曲(日本盤はボーナス・トラック1曲追加の計9曲)。ジャズとアンビエントを横断するような作風をみせ、また、DIANA、Destroyer、The War on Drugs等の作品への参加でも知られるマルチ・インストゥルメンタリストのJoseph Shabason(崇高なファンタジアのオープニング曲「Last Time In This Place」)とヴォーカリストのセシル・ビリーヴ(グリッチ・グラマラスなアンセム「2AM (Real Love)」)によるコラボレーションは、このレコードのパレットを喚起的に広げている。『Interior』はJamisonによる自身の芸術的覚醒へのラブ・レターであり、若き日の発見と遠隔地での夢のパラダイムシフトへのラブ・レター。「Nite Run」、「Nowhere」、「Translation」などの曲は、Teen Dazeの数多い楽曲の中でもひときわ際立っており、テクスチャーの繊細さと感情の起伏が見事に融合している。スカイライン、逃避行、官能的なエネルギーが合わさった音楽であり、終わることのない夜の中で永遠に上昇していくかのよう。

ベッドルームを飛び出しダンス・フロアも超えてドリーミーに浮遊していくサウンド。間違いなくTeen Dazeのキャリア史上最もエレガントで魅力的な作品だ。


Track List (Digital):
1. Last Time In This Place (feat. Joseph Shabason)
2. Swimming
3. Nite Run
4. Nowhere
5. Interior
6. Still Wandering
7. 2 AM (Real Love) (feat. Cecile Believe)
8. Translation
9. Thru The City (Bonus Track)
10. Swimming – Edit
11. Interior – Edit
12. 2 AM (Real Love) (Feat. Cecile Believe) – Edit
13. Translation – Edit

Track List (CD):
1. Last Time In This Place (feat. Joseph Shabason)
2. Swimming
3. Nite Run
4. Nowhere
5. Interior
6. Still Wandering
7. 2 AM (Real Love) (feat. Cecile Believe)
8. Translation
9. Thru The City (Bonus Track)

 

photo credit: Hana Pesut

Teen Daze:

現在はカナダはブリティッシュ・コロンビア州を拠点に活動しているJamisonによるエレクトロニック・ドリーム・ポップ・ソロ・プロジェクト。元々は セルフでデジタル・リリースしていた音源がチルウェイヴ・ムーヴメントに乗って注目を集め頭角を現したが、ロックからクラブ・ミュージックまで幅広い音楽 的素養を持つ彼は着実な進化をみせ、もはやその範疇に収まらないサウンドを構築している。2012年にファースト・アルバム『All Of Us, Together』、セカンド・フル『The Inner Mansions』を立て続けにリリースし、2013年には早くもサード・アルバム『Glacier』を発表。これまでの流れを汲みつつアンビエント・テイストを深めたサウンドを披露し、さらなる評価を高め、初来日も果たした。そして2015年初頭に新作EP『A World Away』をBandcampにてセルフ・リリース。その後ボーナス・トラックを含めたアルバム仕様にてPLANCHAからCD化された。2015年には4作目となるフル・アルバムにして初のバンド編成での作品『Morning World』をリリース。2017年には再びソロに戻り、多数のゲスト迎えた5作目『Themes For Dying Earth』を発表し、3度目の来日ツアーも果たした。2019年にはデジタルとナチュラルの見事な調和をみせたアルバム『Bioluminescence』をリリース、2020年には日常をリフレッシュするコンセプチャルな音源シリーズ、『Reality Refresh』を見せた。2021年、名門Casineと契約しニュー・アルバムのリリースを発表した。また、リミキサーとしても多数のアーティストを手掛けている才人である。


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