現代R&B、エレクトロニカ、70~80年代のシンセポップをブレンドしたサウンドで日本のシティ・ポップの愛好家としても知られるロンドン出身の4人組、PREPがHarry Stylesの大ヒット・シングル「As It Was」のPREP流のスムースなカバーを発表しました。
オリジナルのアップビートな曲調とは大きく異なる方向性を示し、バンドのゆったりとしたラウンジ風のバージョンの「As It Was」サックス・ソロなしには完成しないPREPの世界へとリスナーを引き込みます。
この曲をカバーすることを決めたことについて、PREPのTom Havelockは、”テキサス州オースティンのスタジオで、以前から計画していたDire Straitsのカバーを録音することになったんだけど、前日に『As It Was』を聴いて、すぐに切り替えたんだ”と説明しています。
コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia Daltが10/14にリリースする2020年の『No era sólida』以来となる新作にして、RVNG Intl.に移籍してから3作目となる新作アルバム『¡Ay!』からサード・シングル「Dicen」がリリース、同時にミュージック・ビデオも公開されました。
「Dicen」のミュージック・ビデオはLucrecia Daltの分身プレタが、自分の体が水に溶けることを発見するという内容。
「まあ、プレタは自分の体が水に溶けることも知らなかったし、鏡文字で喋れることも知らなかったんだけどね。今回を含め、この部分に見られる未解決の謎は(純粋に化学的なものに過ぎないが)、「Triángulo del silencio」事件に分類される可能性が高いだろう。」とLucreciaはコメントし、
曲について「パンデミックの間、私はアップセッターズとハリー・ベラフォンテのカリプソアルバムをよく聴いていました。ベラフォンテのヴォーカルのハーモニー、「Return of Django」のテープ・ディストーションとフィーリング、これらすべてをボレロ・パターンに組み込み、さらにヴォーカルを操作して、これらの世界のいくつかの特質を一緒にしようとした結果がこの「Dicen」です。」
Created by Aina Climent and Lucrecia Dalt
Cinematography Aina Climent
Written by Lucrecia Dalt
Text intro by Miguel Prado and Lucrecia Dalt
Camera Aina Climent
Editor Lucrecia Dalt
Costume design Lucrecia Dalt
Colourist Lita Bosch
Lucrecia Dalt New Album “¡Ay!” 10/14 release
Artist: Lucrecia Dalt
Title: ¡Ay!
Label: PLANCHA / RVNG Intl. Cat#: ARTPL-176
Format: CD / Digital
※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説・歌詞・対訳付き
Release Date: 2022.10.14
Price(CD): 2,200 yen + tax
Lucrecia Daltの作曲に対する内省的なアプローチは、2020年の魅惑的なアルバム『No era sólida』で初めて表面化し、『¡Ay!』では彼女が子供の頃に吸収した音楽ジャンルの無意識的なスペクトルを屈折させている。ボレロ、マンボ、サルサ、メレンゲなど、自身の幼少期を彩った宝物のようなサウンドとシンコペーションが本作で覚醒し、アルバムの輪郭を輝かせている。この音楽の直感的なメロディー構造は、記憶とモジュラー・シンセによって構築され、創作の原点となる蜃気楼へと導き、彼女が常に作りたかったアルバムへと到達させた。
『¡Ay!』は前作『No era sólida』や2018年のアルバム『Anticlines』で探求したように、簡単に定義されたエッジを拡散し、ダルトの特徴である機械的な歪みの暖かさでろ過された、豊かな音響テクスチャのティンクチャーである。アップライト・ベース、管楽器アンサンブル、魔術のような鮮やかなブラスが、放射状のリズムを横切って蒸留されたハーモニック・モチーフの煌めきを形成している。Lucreciaは友人でありコラボレーターのAlex Lázaroと緊密に協力し、スローダウンしたトゥンバオとボレロ・パーカッション・パターンの新しい形と色を開拓した。彼らは伝統的なドラムキットを分解し、コンガ、ボンゴ、テンプルブロック、ティンバレスなどを蛇行させ、ルクレシアの明晰なヴォーカルの束の中で踊るようにチューニングを施したのだ。
01. No tiempo
02. El Galatazó
03. Atemporal
04. Dicen
05. Contenida
06. La Desmesura
07. Gena
08. Bochinche
09. Enviada
10. Epílogo
+ボーナス・トラック収録予定
LUCRECIA DALT:
コロンビア出身で現在はベルリンに在住のエクスペリメンタル・アーティスト。哲学、映画、神話、未来のテクノロジーに影響を受けた実験的なエレクトロニック・ミュージックを制作している。2009年の『Congost』(その時の名義はSound of Lucrecia)など、彼女の初期のアルバムは歌詞と曲構成に重点が置かれていたが、2013年の『Syzygy』や2018年の『Anticlines』など近年の作品は、彼女の朧げなヴォーカルが流動的で異質なサウンドスケープに溶け込んだ、ぐっと抽象的でシュールなサウンドへとシフトしている。
かつてダルトは地質学を学び、土木技師として働いていたが、その後音楽の道に進むことを決めた。彼女の最初のリリースは、ファースト・ネームのLucreciaのみの名義でのアンビエント・シンセ・ポップ・アルバム『Acerca』で、2005年にコロンビアのコレクティヴ・シリーズからリリースされた。その後、2007年のEP『Like Being Home』をリリース。コロンビアの音楽シーンに限界を感じていた彼女は、より芸術的なキャリアを積むためにバルセロナに移住。そこでMonika Enterpriseの創始者であるGudrun Gutとの出会いを経て、Julia Holter、Liz Christine、Manekinekodと共に、『4 Women No Cry, Vol.3』に4曲を提供した。そして先述した『Congost 』をSound of Lucrecia名義で2009年にリリースし、後にフルネームで復刻された。
その後2011年にF.S. BlummとのコラボレーションによるデジタルEP『Cuatro Covers』をリリース。2012年にはダークでドリーミーな作品『Commotus』をHuman Ear Musicからリリースし、2013年にはさらにストレンジな作品『Syzygy』をリリース。2014年にはNicolas Jaar主宰のOther Peopleからセルフ・タイトルのEPがリリースされた。2015年からはベルリンに拠点を移し、ドイツのエクスペリメンタル・レーベルCare of Editionsから『Ou』と題した限定LPをリリース。その後、ダルトはインダストリアル・テクノ・デュオThese Hidden Handsが2016年に発表した12インチ『These Moments Dismantled』に客演している。2018年に現在のレーベルであるNYのRVNG Intl.に籍を移し『Anticlines』、続けて2020年には『No era sólida』を発表し、Pitchforkなど様々なメディアでも高い評価を得た。
ソロ音楽の範囲を超えて、学際的なコラボレーションをしており、彼女のサウンドワークは多くの没入型プロジェクトやオーディオヴィジュアル・プロジェクトに貢献している。サウンドトラックの制作も手掛けており、2021年に映画『Catábasis』(監督:Regina de Miguel)と『The Seed』(監督:Sam Walker)のオリジナル・スコアを作曲し、2022年にInvada RecordsとRVNG Intl.からリリースされたHBOシリーズ『The Baby』のスコアも作曲している。また、彼女のプロジェクトには、2018年にRegina de Miguel、Ania Nowakと共演したパフォーマンス『V.I.T.R.I.O.L.』、Mies van der Rohe Pavilion(Sonar Festival 2019)で発表したCamille Mandoki、Sarah Winters、Jordi Salvadó とのサウンドインスタレーション『Dazwischen』とベルリン植物園(CTM, 2020)で発表した『You Will Go Away One Day But I Will Not』と、Maria Thereza Alvesとの『Dazwischen』がある。また、最近、Aina Climent、Judit J. Ferrer、Miguel Pradoと共同でオーディオヴィジュアル・エッセイ『Pedis Possessio』(Jump Cut / CTM, 2022年)の制作を委託されている。
2019年リリースのデビュー作『Volume I』が各所で高い評価を得た、ケベック出身の作曲家でモダン・クラシカルの才人、Mathieu David Gagnonのによるソロ・プロジェクトFlore Laurentienneが10/21にRVNG Intl. / Costume Recordsからリリースするセカンド・アルバム『Volume II』の日本盤がリリース決定。新曲「Voiles」が公開されました。
「Voiles」は、8人のクラリネット奏者が同じ部屋で一緒に演奏する不思議な旋律で、「私が見た小さな夢」とMathieu David Gagnonは付け加えています。
Flore Laurentienne New Album “Volume II” 10/21 release
Artist: Flore Laurentienne
Title: Volume II
Label: PLANCHA / RVNG Intl. Cat#: ARTPL-175
Format: CD / Digital
※日本独自CD化
※解説付き予定
Release Date: 2022.10.21
Price(CD): 2,200 yen + tax
2020年のポラリス音楽賞のロングリストに選ばれた他、ジュノ賞にもノミネートされたモダン・クラシカルの才人、Mathieu David Gagnonのによるソロ・プロジェクトFlore Laurentienneがセカンド・アルバムで日本デビュー決定!豊かなオーケストラ・サウンドの新たなパレットを提示し、変化する水の力が生と喪失の通路をナビゲートする隠喩的なマーカーをインスパイアする第2章!
Flore Laurentienneは、ケベック出身の作曲家Mathieu David Gagnonのによるソロ・プロジェクト。このプロジェクトは、Mathieuが生まれ育ったセントローレンス渓谷の植物を記録した目録の名前にちなんで、植物学の歴史に根ざしている。Flore Laurentienneの音楽的ヴィジョンは、Mathieuの最大のインスピレーション源であるコントラプンタル(相互に独立性の高い複数の音を組み合わせつつ、調和的な旋律を構成する音楽の作曲手法を示す概念)の巨匠、ヨハン・セバスティアン・バッハに照らし出されています。長年、他人のプロジェクトに携わるなど、裏方として活動してきたMathieuは、2019年にソロデビュー作『Volume I』をRVNG Intl.からリリース。この作品は、Mathieuのイマジネーションに満ちた生来の野心作で、15人の弦楽オーケストラとMinimoog Model D、EMS Synthi、コンボオルガンを含む初期のシンセサイザーを駆使して録音されている。このアルバムは高い評価を受け、2020年のポラリス音楽賞のロングリストに選ばれた他、ジュノ賞にもノミネートされた。
そしてこのたび、Flore Laurentienneがセカンド・アルバム『Volume II』で帰還。豊かなオーケストラ・サウンドの新たなパレットを提示し、変化する水の力が生と喪失の通路をナビゲートする隠喩的なマーカーをインスパイアする。このプロジェクトで、Mathieu David Gagnonは、環境と感情への航海を再開し、作曲家の出身地であるケベックの川と荒々しい荒野からインスピレーションを得ている。この第2章では、Mathieuは古典的な作曲の原型を拡張し、音のロマンティシズムの新しい領域に出会った。牧歌的で崇高な世界をさまよう主題は、きらめくような屈折へと変化し、自然のエネルギーが持つ感情や運動能力を伝えている。『Volume II』は、聴覚的な小宇宙の流れがダイナミックなコントラストの地平線に到達する河口を形成し、自然と人間の並行した進路を反映していく。
1. Voiles
2. Navigation II
3. Navigation IV
4. Fleuve V
5. Promenade
6. Kamouraska
7. Canon
8. Fleuve V (léger retour)
9. Navigation V (Bonus Track for Japan)
Flore Laurentienne New Single “Voiles” out now
Artist: Flore Laurentienne
Title: Voiles
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://orcd.co/a2knypo
Musique composée, orchestrée et dirigée par Mathieu David Gagnon.
Music composed, orchestrated and directed by Mathieu David Gagnon.
CLAVIERS / KEYS : Mathieu David Gagnon
CORDES / STRINGS :
Mélanie Bélair
Mélanie Vaugeois
François Pilon
Christian Prévost
Fany Fresard
Lizann Gervais
Chantal Bergeron
Pascale Gagnon
John Corban
Heather Schnarr
Yu Bin Kim
Ligia Paquin
Sofia Gentile
Bojana Milinov
Amina Tebini
Annie Gadbois
Carla Antoun
Jean-Christophe Lizotte
CLARINETTES / CLARINETS :
Victor Alibert
Laurence Neill-Poirier
Pedro Molina
Antonin Cuerrier
Charlotte Layec
Ludovik Lesage-Hinse
François Laurin-Burgess
Maude Desrosiers
RÉALISATION : Sylvain Deschamps & Mathieu David Gagnon
STUDIOS : Piccolo & Latraque
PRISE DE SON / SOUND ENGINEER : Rob Heaney
Assisté par / Assisted by Gabriel Dubuc, Jean-François Vézina, Dominik Tremblay
PRISE DE SON ADDITIONNELLE / ADDITIONAL SOUND ENGINEERING : Sylvain Deschamps
MIXAGE / MIXED BY : Claude Champagne
Assisté par / Assited by Mathieu David Gagnon
MATRIÇAGE / MASTERING : Ryan Morey
MAISON DE DISQUES / LABEL : Costume Records & RVNG Intl.
<LIVE> Emily A.Sprague ( from USA ) Cool Maritime ( from USA ) chihei hatakeyama × 石若駿
阿部海太郎 + 武田カオリ
石橋英子 BAND SET
江崎文武 + ermhoi
GABBY & LOPEZ
jan and naomi
and more….
<DJ>
Shhhhh
YAMA a.k.a Sahib
原 雅明
and more….
<COMPACT DISCO DJ>
コスガツヨシ
Afro a.k.a core
H.Takahashi
and more….
・主催 : EACH STORY実⾏委員会
・協力 : 五光牧場オートキャンプ場、2-3-4SHOKUDO、Perk inc. 、 Purveyors
Emily A. Sprague:
エミリーは、ニューヨーク州北部のカータースキル・クローヴで生まれ育ち、現在もそこに住む音楽家である。幼少期に母の教えでピアノを始める。11歳の頃からギター・レッスンを受け始めたものの、一旦やめてしまうが、14歳の時に再びギターを弾き始め、本格的にソング・ライティングに興味を持つ。その後バンドFloristを結成し、2013年に6曲入りEP『We Have Been This Way Forever』でデビュー。もう一枚の自主制作EPを経て、Double Double Whammyと契約し、2015年にリリースしたEP『Holdly』でStereogumの「50 Best New Bands Of 2015」に選出される。2016年に『The Birds Outside Sang』、2017年に『If Blue Could Be Happiness』の2作のアルバムを発表、さらに2019年には最新作『Emily Alone』をリリースし、PitchfrokでBEST NEW ALBUMを獲得し、インディ・ミュージック・リスナーから多くの支持を受ける。
その活動と並行し、Emilyはモジュラー・シンセサイザーを用いたアンビエント・ミュージックの制作を開始しセルフ・リリースした『Water Memory』、「Mount Vision」が高い評価を得る。その才能に着目したNYの最先鋭レーベルRVNGよりリマスター、ボーナス・トラックを追加してフィジカル化(CD/ LP)し、PitchforkにてBEST NEW REISSUEを獲得。2020年には初来日が企画されたものの、惜しくもコロナ禍により延期を余儀なくされる。そして同年現時点での最新アルバムである『Hill, Flower, Fog』をリリース。彗星のようなキラキラとした音色からオルゴールのような牧歌的なフレーズまでが滑らかなリヴァーブで彩るアンビエントを展開し、アンビエント・ミュージシャンとしての認知度をさらに高めた。そして2022年にはFloristとしての新作にしてセイム・タイトル・アルバム『Florist』をリリース。Pitchforkで8.5点の高得点でBest New Musicを獲得するなど、今最も注目されているミュージシャンの1人である。エミリーの作品は、万物のつながりに関するもので、地上の活動や人間との接触を導く神秘的な力に、生きた核となる形を与えている。記憶と視覚、海と山、問いと答え、感情と無限大。そして陽光、トカゲ、海の塩。
新曲として、先行セカンド・シングル「Have You Felt Lately?」がヴィジュアライザーと共に公開されました。また、ファースト・シングル「Is it Me or is it You?」のミュージック・ビデオも公開されています。
Kaitlyn Aurelia Smith new album “Let’s Turn It Into Sound” 8/26 release
Artist: Kaitlyn Aurelia Smith
Title: Let’s Turn It Into Sound
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-178
Format: CD
Release Date: August 26, 2022
Price(CD): 2,200yen + tax
ウェストコーストを拠点に活動しているコンポーザー/アーティスト/プロデューサー、Kaitlyn Aurelia SmithがGhostly Internationalへ移籍しての2作目であり、通算9作目のスタジオアルバムである『Let’s Turn It Into Sound』の中心となる謎は、知覚、表現、コミュニケーションに関係している。話し言葉が不十分な場合、どうすればコミュニケーションできるるのか?私たちが感じていることをどのように理解するのか?私たちの世界の経験を他の誰かが理解できるものにどのように変換するのか?
自称「フィーラー(feeler)」である彼女にとって、答えは英語以外の言語の複合語、翻訳、彫刻的ファッション、ダンス、舞踏、武術少林、その他感覚的・身体的体験の形態からインスピレーションを得ている。ファッションが線、形、色、質感、シルエットを使って意識とは別の感覚的なレベルでコミュニケーションを図るように『Let’s Turn it Into Sound』は音を使って言葉だけでは伝えられないことを伝えようと努めている。
“このアルバムはパズルです。そして曲のタイトルは、その感情を分解し、理解するための指示なのです”と彼女は説明する。
エネルギーに満ちた「Is it Me or is it You?」は、自分が自分をどう見ているか、そして他の人が自分をどう見ているかのギャップを、彼ら自身の投影というフィルターを通して横断することから生まれているのです。「There is Something」は、ある部屋に入ると、そこに存在するダイナミックな要素を無意識のうちに意識してしまうような、静かな啓示の感覚を表している。その間、スミスはこれらの感情を音を通して解釈する。
Kaitlynはアンビエントというジャンルの会話にうまくはまることはありませんでしたが、このアルバムでは、さらにその外側を開拓し、アバンギャルド・ポップ、新古典派、その他分類できないものを横断しています。その結果、遊び心があり、好奇心旺盛で、刺激的な作品は、社会的で敏感な動物としての私たちに訴えかけ、リスナーを完全に特異な世界へと誘うのである。『Let’s Turn it Into Sound』を通して進むことは、秘密の領域を覗き見るようなものです。それは、日常の中に隠された魔法の発見と、入り口が閉じた後も長く残る煌めきの両方を楽しませてくれるものなのです。
TRACK LIST:
01. Have You Felt Lately?
02. Locate
03. Let it Fall
04. Is it Me or is it You?
05. Check Your Translation
06. Pivot Signal
07. Unbraid: The Merge
08. Then the Wind Came
09. There is Something
10. Give to the Water
01. All of Your Love
02. Immaterial Girl
03. Entertainment
04. Terminal
05. Pass Time
06. Play By Play
07. Deeper Shade of Blue
08. Call The Wild
09. When Love Had Just Begun
10. Electricity
11. BB I Would Die
コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia Daltが10/14にリリースする2020年の『No era sólida』以来となる新作にして、RVNG Intl.に移籍してから3作目となる新作アルバム『¡Ay!』からセカンド・シングル「Atemporal」がリリース、同時にミュージック・ビデオも公開されました。
『No era sólida』(2020年)や『Anticlines』(2018年)でも見せていたリリースという器の中で物語やキャラクターをシュールレアリスティックに探求するアプローチが本作でも踏襲されています。先のシングル「No tiempo」のビデオでは、アルバムの中心人物であるプレタという地球に降り立った宇宙人が、クック・クレメンティという地球人と初めて出会う様子が紹介れましたが、セカンド・シングルとなる「Atemporal」ではクックがプレタの作った”No Time”という異常事態を体験しています。スモーキーな歌詞によってプレタに意識が吹き込まれ、『¡Ay!』の音楽的地質を歩き回り、岩の永遠性の中に自分自身を認識する。山中で蛇に惑わされつつも、クックはプレタにその感覚を説明しようとします。
Director: Aina Climent
Producer and Writer: Lucrecia Dalt
Creative team: Aina Climent, Alex Lázaro, Judit J. Ferrer, Lucrecia Dalt, Miguel Prado
Script: Lucrecia Dalt
Script supervision: Miguel Prado
Text intro: Miguel Prado
Cinematography and camera: Aina Climent
Editors: Aina Climent and Lucrecia Dalt
Performer: Judit J. Ferrer
Costume design: Lucrecia Dalt
Hair and Make up: Lucrecia Dalt
Colorist: Lita Bosch
Special effects: Alessandra Leone
Lights advisor and provider: Yalda Younes
Lucrecia Dalt New Album “¡Ay!” 10/14 release
Artist: Lucrecia Dalt
Title: ¡Ay!
Label: PLANCHA / RVNG Intl. Cat#: ARTPL-176
Format: CD / Digital
※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説・歌詞・対訳付き
Release Date: 2022.10.14
Price(CD): 2,200 yen + tax
Lucrecia Daltの作曲に対する内省的なアプローチは、2020年の魅惑的なアルバム『No era sólida』で初めて表面化し、『¡Ay!』では彼女が子供の頃に吸収した音楽ジャンルの無意識的なスペクトルを屈折させている。ボレロ、マンボ、サルサ、メレンゲなど、自身の幼少期を彩った宝物のようなサウンドとシンコペーションが本作で覚醒し、アルバムの輪郭を輝かせている。この音楽の直感的なメロディー構造は、記憶とモジュラー・シンセによって構築され、創作の原点となる蜃気楼へと導き、彼女が常に作りたかったアルバムへと到達させた。
『¡Ay!』は前作『No era sólida』や2018年のアルバム『Anticlines』で探求したように、簡単に定義されたエッジを拡散し、ダルトの特徴である機械的な歪みの暖かさでろ過された、豊かな音響テクスチャのティンクチャーである。アップライト・ベース、管楽器アンサンブル、魔術のような鮮やかなブラスが、放射状のリズムを横切って蒸留されたハーモニック・モチーフの煌めきを形成している。Lucreciaは友人でありコラボレーターのAlex Lázaroと緊密に協力し、スローダウンしたトゥンバオとボレロ・パーカッション・パターンの新しい形と色を開拓した。彼らは伝統的なドラムキットを分解し、コンガ、ボンゴ、テンプルブロック、ティンバレスなどを蛇行させ、ルクレシアの明晰なヴォーカルの束の中で踊るようにチューニングを施したのだ。
01. No tiempo
02. El Galatazó
03. Atemporal
04. Dicen
05. Contenida
06. La Desmesura
07. Gena
08. Bochinche
09. Enviada
10. Epílogo
+ボーナス・トラック収録予定
LUCRECIA DALT:
コロンビア出身で現在はベルリンに在住のエクスペリメンタル・アーティスト。哲学、映画、神話、未来のテクノロジーに影響を受けた実験的なエレクトロニック・ミュージックを制作している。2009年の『Congost』(その時の名義はSound of Lucrecia)など、彼女の初期のアルバムは歌詞と曲構成に重点が置かれていたが、2013年の『Syzygy』や2018年の『Anticlines』など近年の作品は、彼女の朧げなヴォーカルが流動的で異質なサウンドスケープに溶け込んだ、ぐっと抽象的でシュールなサウンドへとシフトしている。
かつてダルトは地質学を学び、土木技師として働いていたが、その後音楽の道に進むことを決めた。彼女の最初のリリースは、ファースト・ネームのLucreciaのみの名義でのアンビエント・シンセ・ポップ・アルバム『Acerca』で、2005年にコロンビアのコレクティヴ・シリーズからリリースされた。その後、2007年のEP『Like Being Home』をリリース。コロンビアの音楽シーンに限界を感じていた彼女は、より芸術的なキャリアを積むためにバルセロナに移住。そこでMonika Enterpriseの創始者であるGudrun Gutとの出会いを経て、Julia Holter、Liz Christine、Manekinekodと共に、『4 Women No Cry, Vol.3』に4曲を提供した。そして先述した『Congost 』をSound of Lucrecia名義で2009年にリリースし、後にフルネームで復刻された。
その後2011年にF.S. BlummとのコラボレーションによるデジタルEP『Cuatro Covers』をリリース。2012年にはダークでドリーミーな作品『Commotus』をHuman Ear Musicからリリースし、2013年にはさらにストレンジな作品『Syzygy』をリリース。2014年にはNicolas Jaar主宰のOther Peopleからセルフ・タイトルのEPがリリースされた。2015年からはベルリンに拠点を移し、ドイツのエクスペリメンタル・レーベルCare of Editionsから『Ou』と題した限定LPをリリース。その後、ダルトはインダストリアル・テクノ・デュオThese Hidden Handsが2016年に発表した12インチ『These Moments Dismantled』に客演している。2018年に現在のレーベルであるNYのRVNG Intl.に籍を移し『Anticlines』、続けて2020年には『No era sólida』を発表し、Pitchforkなど様々なメディアでも高い評価を得た。
ソロ音楽の範囲を超えて、学際的なコラボレーションをしており、彼女のサウンドワークは多くの没入型プロジェクトやオーディオヴィジュアル・プロジェクトに貢献している。サウンドトラックの制作も手掛けており、2021年に映画『Catábasis』(監督:Regina de Miguel)と『The Seed』(監督:Sam Walker)のオリジナル・スコアを作曲し、2022年にInvada RecordsとRVNG Intl.からリリースされたHBOシリーズ『The Baby』のスコアも作曲している。また、彼女のプロジェクトには、2018年にRegina de Miguel、Ania Nowakと共演したパフォーマンス『V.I.T.R.I.O.L.』、Mies van der Rohe Pavilion(Sonar Festival 2019)で発表したCamille Mandoki、Sarah Winters、Jordi Salvadó とのサウンドインスタレーション『Dazwischen』とベルリン植物園(CTM, 2020)で発表した『You Will Go Away One Day But I Will Not』と、Maria Thereza Alvesとの『Dazwischen』がある。また、最近、Aina Climent、Judit J. Ferrer、Miguel Pradoと共同でオーディオヴィジュアル・エッセイ『Pedis Possessio』(Jump Cut / CTM, 2022年)の制作を委託されている。
2018年の初の単独来日ツアー、2019年に浜離宮恩賜庭園で開催された花紅柳緑(RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2019)への出演も話題となった、ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタル・ポップ・アーティスト、Kate Shilonosovaによるソロ・プロジェクト、Kate NVの現時点での最新アルバム『Room for the Moon』から「Ça Commence Par」のミュージック・ビデオが公開されました。
Director : Jennifer Juniper Stratford / @jjstratford
1st AC Stephi Duckula
AD Mikki Yamashiro
Costume Designer Kiki Stash
Hair + Makeup Samantha Lepre
A Telefantasy Studios Production @telefantasystudios
NEW ALBUM “Room for the Moon” NOW ON SALE
Artist: Kate NV
Title: Room for the Moon
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-134
Format: CD / Digital
※解説・歌詞・対訳付き予定
※ボーナス・トラック収録
※CDリリースは日本のみ
Release Date: 2020.06.12
Price(CD): 2,000 yen + tax
ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタル・ポップアーティスト、Kate Shilonosovaによるソロ・プロジェクト、Kate NVの待望の新作『Room for the Moon』が再びRVNG Intl.から登場!
自身のルーツである70年代〜80年代のロシアと日本のポップスからの影響をベースにしつつ、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップ・センスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合した傑作誕生!
先行シングル「Sayonara」はPitchforkのベスト・ニュー・トラックに選出!
通算3作目となる『Room for the Moon(月の部屋)』は2018年にリリースした『для FOR』以来となる本作は実のところ『для FOR』の前から制作をし始めていたものの形にはならず、時を経てようやく形になったとのこと。
自宅とモスクワのスタジオスペースにて録音されており、長年のコラボレーターであるJenya Gorbunov(ベース)、Vladimir Luchanskiy(サックス)、Quinn Oulton(ベース/サックス)に加え、共にRed Bull Music Academy出身で交流の深い日本人アーティスト、Nami Sato(スポークン・ワード)等の協力のもと完成した。
Japanese CD version:
01. Not Not Not
02. Du Na
03. Sayonara (Full Moon Version)
04. Ça Commence Par
05. Marafon 15
06. Tea
07. Lu Na
08. Plans
09. If Anyone’s Sleepy
10. Telefon
11. Sayonara (Single Edit)
12. Tea (Small Sip Edit)
13. Arigato song (Bonus Track for Japan)
Japanese digital:
01. Not Not Not
02. Du Na
03. Sayonara (Full Moon Version)
04. Ça Commence Par
05. Marafon 15
06. Tea
07. Lu Na
08. Plans
09. If Anyone’s Sleepy
10. Telefon
11. Arigato song (Bonus Track for Japan)
KATE NV:
ロシアはモスクワをベースに活動しているプロデューサー/DJ/演奏家/ヴォーカリスト、ケイト・シロノソヴァによるソロ・プロジェクト。元々はSonic YouthやDinosaur Jr.などに影響を受けたオルタナティヴ・ロック〜ポストパンク・バンド、Glintshakeのヴォーカルとして活動。また、同時に20世紀のクラシカルなミュージシャン達とCornelius Cardewのアイデアとアヴァンギャルドなコンポーズを再構築するMoscow Scratch Orchestraのメンバーでもある。それらと平行してソロとしてNVを始動させ、2014年にジャパニーズ・ポップスやニュージャックスウィング、90’s R&Bなどの影響を感じさせるEP『Pink Jungle』を発表し注目を集め、同年、Red Bull Music Academy Tokyoで初来日を果たす。2016年に待望のソロ・デビュー・フル・アルバム『Binasu』を2016年にGiant ClawとSeth Graham主宰の重要レーベル、Orange Milkからファースト・アルバム『BINASU』をリリース。各所で絶賛され、世界各国をライヴで飛び回る。その才能はエクスペリメンタル・ミュージック・シーンの最先鋭レーベルであるブリルックリンのRVNG Intl.の目にとまり、契約を果たし、2018年にセカンド・アルバム『для FOR』をリリースした。その後初の単独来日ツアーを成功させ、収録曲「вас YOU」は細野晴臣のラジオで2度に渡りプレイするなど、日本でも話題となり、浜離宮恩賜庭園で開催された花紅柳緑(RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2019)への出演も果たした。2020年待望のサード・アルバムを完成。引き続き現代エクスペリメンタル・ミュージックの最先鋭レーベル、RVNG Intl.からリリースした。
近年は世界的な再評価も高まっている木村達司(track)と甲田益也子(vo)によるエレクトリック・デュオ、dip in the pool。昨年、1997年にリリースしていたポップでカラフルなアルバム『Wonder 8』から6曲を抜粋しリマスタリング、そして新曲2曲を追加してアップデートした『8 red noW』をリリースし、東京、京都、北海道でライヴを行うなどコロナ禍以降の活動を活発化させてきた彼等がユニークなライブイベントをシリーズを開催することが決定致しました。
詳細は以下をご確認ください。
Immersive voices 1st set:
甲田益也子 (Vocal) と木村達司 (Track) によるエレクトリック・デュオ、 dip in the pool がユニークなライブイベントをシリーズ開催します。
Immersive voices 1st set と題されたこのシリーズ第一弾はドラムにダニエル・バエデール(ブラジ ル)、コントラバスにパール・アレキサンダー(アメリカ)、そしてビブラフォンに山田あずさ(日本)を 迎え、室内楽と電子音楽の融合を彼らならではのバランスで披露。
渋谷 WWW で開催されるこのライブは株式会社コルグの全面協力の下『Live Extreme』(KORG の高音質配信システム)を用いてリアルタイムでスタジオクオリティーのハイレゾ(96kHz)+バイノーラル音声で世界配信され、後日にはハイレゾ+サラウンド音声(5.1ch)でのアーカイブ視聴も可能という、イマーシブ(=没入感のある)オーディオ時代のライブ配信を他に先駆けて実現。また今回のシリーズでは海外ではスタンダードになりつつある当日の会場入場チケットとオンライン・アーカイブ視聴チケットをセットにしたスペシャルチケットもご用意。
凛々しくも柔らかい甲田益也子の歌声と個性豊かなゲストと共に紡ぎ出す dip in the pool ならではのビジョナリーな音世界にダイブして存分にお楽しみください。
Immersive voices 1st set – dip in the pool 2022 live
ゲストミュージシャン :
Daniel Baeder (Drums) / Pearl Alexander (Contrabass) / Azusa Yamada (Vibraphone)
オープニングアクト : Chee Shimizu (DJ)
主催:dip in the pool
協賛:株式会社コルグ
制作:株式会社 ROCK MADE
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
dip in the pool:
1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、作詞担当の甲田益也子(vo)が結成したデュオ。独特の音楽センスとファッショナブルなヴィジュアルが話題を呼び、86年にイギリスはROUGH TRADEよりデビュー。国内では86年MOON RECORDS(現在はワーナーミュージック内のレーベル)よりデビューアルバムをリリース。88年にTV-CMに使用されたシングル「Miracle Play ~ 天使の降る夜」で大きな人気を集めた。
過去にレコーディング参加したミュージシャンは、佐久間正英、清水靖晃、窪田晴男、富家哲、トニー・レヴィン、ミノ・シネル、モーガン・フィッシャー、ピーター・シェラー(アンビシャス・ラバーズ)、といった個性豊かな実力者ばかりであった。
マイペースな活動と並行して、甲田益也子が89年に映画『ファンシイダンス』で役者としてもデビューし、映画『白痴』では主演をつとめた。木村達司は他アーティストのプローデュース、アレンジやCM、映画音楽制作等、個々の活動も多彩に展開している。
MOON RECORDSでアルバム4枚、EPIC SONY (現在のEPIC RECORD)で3枚、EAST WORKSでアルバム1枚を発表。98年にはEAST WORKSより作曲及びプロデューサーに細野晴臣、清水靖晃、テイ・トウワ、ゴンザレス三上、ピーター・シェラー、etc.という豪華な顔ぶれを迎えた甲田益也子のソロアルバムをリリース。
その後の活動休止を経て2011年に本格的に再始動、14年ぶりになるアルバム『brown eyes』をリリース。
2013年には木村達司がモーガン・フィッシャー、安田寿之と共にアンビエント・エレクトロニカ・アルバム『Portmanteau』をリリース。甲田益也子がゲストボーカルとして4曲参加している。
2015年1月に伊藤ゴロー、古川初穂らをゲストに迎えた10枚目のアルバム『HIGHWIRE WALKER』をリリース。
2016年にアムステルダムに本拠を置き世界中に多くのファンを擁する復刻レコード専門レーベルMusic From Memoryから89年に発表した『On Retinae』が12 inch・シングルとしてリイシューされ世界的に再評価される。
2017年にはアメリカのアンビエント・デュオVisible Cloaksからの依頼を受けシングルを共作リリースし、来日イベントでは共演も果たしている。
2018年、オーストラリアはメルボルンとシドニーのでのフェス、イベントに参加。
2019年、フランスはパリ、スウェーデンはストックホルムでのフェス参加、ライブ公演を行う。
2020年、カナダの奇才、CFCFとの共作曲をdip in the pool名義としては4年振りにシングルをリリース。
また、世界を三つのタイムゾーン(JST for Asia, Oceania, CET for Europe, Africa, CDT for North and South America.)に分け、それぞれのゾーンに向けたオンラインライブ配信=バーチャル・ワールドツアー ‘Around the World in a Day’ を開催し話題となる。
2021年、9/24リリースのシングル「What about this love」を含むニュー・アルバム『8 red noW』を10/20にリリース。そして東京、京都、北海道を巡る『dip in the pool tour 2021“Departures”』を行った。