Black Moth Super Rainbowのフロントマンでもある、ペンシルバニアのエクスペリメンタルアーティスト、Tom Fecのレコーディング・プロジェクト、TOBACCOの10/30リリースとなる4作目となるニュー・アルバム『Hot Wet & Sassy』から新たな先行シングル「Headless to Headless」が公開されました。

TOBACCO – Headless to Headless
https://youtu.be/AI9KquxWdns

 

New Album『Hot Wet & Sassy』は10/30日発売

Artist: TOBACCO
Title: Hot Wet & Sassy
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-141 / GI-366J
Format: CD(国内流通仕様盤)
Release Date: 2020.10.30
Price(CD): 2,000yen + tax

ペンシルバニアのエクスペリメンタルアーティスト、Tom Fecのレコーディング・プロジェクト、TOBACCOの4作目となるニュー・アルバム『Hot Wet & Sassy』!
前作リリース後NINE INCH NAILSとのツアーを経て、本作にはなんとトレント・レズナー参加!
より洗練されて蒸留されたTABACCO節で、紛れもないフックを強烈な正確さで叩き、リスナーをその魔手に引きずり込んでいく強力作。

元々はエレクトロ・サイケデリック・バンドBlack Moth Super Rainbowのメンバーでもあるペンシルバニアのエクスペリメンタル・アーティスト、Tom Fecのレコーディング・ソロ・プロジェクト、TOBACCOの4年ぶりの新作。前作『Sweatbox Dynasty』のリリース以降、ナイン・インチ・ネイルズとのツアー、HBOシリーズ「シリコンバレー」へのテーマ曲提供、Aesop Rockとのコラボ・アルバム「Malibu Ken」など、着実にプロップスを上げる活動をし、再びGhostly Internationalへと戻ってきての新作。これまでで最も遊び心があって親しみやすい印象のフル・レングスで、アンチラブの概念、自己嫌悪、他人への失望などを表現している。

噴き出すようなベース、アナログシンセ、ドラムマシン、そしてTOBACCO独特のゴリゴリのアナログ感など、ポップな衝動が彼のサウンドの表面下には常に押し寄せていたが、本作ではそれらの衝動が頂点に達している。

Fec曰く「自分のやっていることに最も磨きをかけることができたと感じている」「過去10年間、僕の肩には、構造やメロディの部分を切り取ってしまうようなマザーファッカーが乗っかっていたんだ。それはSweatboxでピークを迎えた。今回は逆のことをしたかった 真っ二つに裂かずに曲を書くこと。”Butthole Surfersならどうするか?”から “Cyndi Lauperならどうするか?”になったんだ」とFecは言う。
そして「トレント・レズナーならどうするか?」彼はトレント・レズナーとコラボすることでその答えを直接見つけた。(TOBACCOはナイン・インチ・ネイルズとツアーのサポート・アクトに抜擢されるなど、その実力をかわれている)彼らのコラボレーション・トラック 「Babysitter」は、彼らの声を融合させて一つ狂気を作り出した。”私は新しいベビーシッターです”と彼らは警告し、恐ろしいほどに神聖なブリッジへと移行していく。トラックはトム・フィルの上を転がり、シンセ・ラインがドラムとフィードバックの不協和音に切り裂かれ、リビングルームのカーペットを芝刈り機がかじるような音を響かせている。”これは僕にとって初めてのことだったんだけど、僕が今までやってきたこと、そして今までの僕の全てを表現した曲を書きたかったんだ。トレントはその一歩先を行ってくれたんだ」とFecは付け加えている。このコラボレーションは、TOBACCOのトレードマークとトレントのインダストリアル・サビとソニック・ゴアをシームレスに融合させた錬金術のようなトラックである。

落ち込んでいるようで誠実で、うっとりするようなTABACCO流バラード 「Jinmenken」をみせたり、オープニング「Centaur Skin」ドリーミーでメロディックな煌めきと、不吉なトーンとスライムを掛け合わせた、TOBACCOのオリジナル・スタイルを表現している。これは消化しやすくなったと同時に、より強力なものになっている。疾走感のあるアルペジオに乗って、ダークな内省と結晶のようなシンセ・サウンドのソロへの踏み台となっている。

TOBACCOは変化した訳ではないが、より洗練されて蒸留されている。より明るく、鋭く、危険な作品になった。日よけなしで太陽を見つめ、角膜がローストされ視力が衰えてくると、すべてが良く見えてくるようなポップな構造で、紛れもないフックを強烈な正確さで叩き、リスナーをその魔手に引きずり込んでいく。

TRACK LIST:
01. Centaur Skin
02. Pit
03. Headless to Headless
04. Stabbed by a Knight
05. Chinese Aquarius
06. ASS-TO-TRUTH
07. Jinmenken
08. Babysitter (feat. Trent Reznor)
09. Road Warrior Pisces
10. Poisonous Horses
11. Mythemim
12. Body Double
13. Motherfuckers 64
14. Perfect Shadow

 

TOBACCO:
ペンシルバニアのエクスペリメンタルアーティスト、Tom Fecのレコーディング・プロジェクト。エレクトロ・サイケデリック・バンドBlack Moth Super Rainbowでダークでビート中心の分派として登場して以来、TOBACCOは完全に独自のものへと変貌を遂げてきた。過去20年間、Fecの私生活を謎に包まれており、音楽にのみ焦点を当て続けてきた。アンチコンからの2008年に『Fucked Up Friends』を、そして2010年の同レーベルから『Maniac Meat』をリリースし、その後Ghostly INternatinalへと移籍し『Ultima II Massage』、そしてテープデッキにダメージを受けた2016年の『Sweatbox Dynasty』をリリースしてきた。そして再びGhostlyからのリリースとなる最新作が本作「Hot Wet & Sassy」。
TOBACCOはNine Inch Nailsとのツアー、HEALTHやWhite Zombieのリミックス、HBOシリーズ「Silicon Valley」のテーマ曲提供、BeckからAesop Rockまでをプロデュース、2019年にはMalibu Kenとして後者とのコラボアルバムをリリースするなど、多岐に渡る活動をしている。Fecがミュージシャンとしての彼のマークをどこに着地させても不気味だ。Boards of Canadaや初期のDef Jamのレコード、Gary Numan、あるいはパブリックアクセスのテレビや80年代のホラー映画の悪いVHSのダビングなど、体の一部を切り取ったような音が聞こえてくる。あるいは、太陽が爆発して、今まで愛してきたものが溶けてしまうような瞬間も垣間見え、結局、TOBACCOは瞑想音楽を作ろうとしているだけなのかもしれない。カテゴライズ不可能な現代の異才のひとり。

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