2019年の初来日公演でのパフォーマンスも話題となった、モントリオールを拠点に活動している、様々なジャンルを横断し、多様なスタイルをみせる折衷的プロデューサー、Mike SilverによるCFCF名義の4/9リリースの新作から、Kero Kero BonitoのSarah Bonitoをフィーチャーしたセカンド・シングル「Heaven」がデジタル・リリースされました。センシティヴなギターのアルペジオが印象的なドリーミーなグランジ・ポップにSarahのキュートなヴォーカルが溶け込む本編後半のハイライトとなるトラックです。なお、カップリングとしてアルバム本編を飾る「The Ultraviolet Room」も合わせてリリースされました。
また、シングル・リリースと同時に、90年代後半の、あの煌めきが散りばめられたヴィジュアライザーが公開されました。
以下 CFCFからのコメントです。
「Heaven」は、サラの愛らしい天使のようなヴォーカルに祝福されるまで、いくつかの変遷を経てきました。
もともと私は、この曲を「世界の終わりのパーティー」のようなものだと考えていました。1999年12月31日の大規模な集会で、Vitamin Cのようなポップスターがステージに立つという、『ストレンジ・デイズ』やドン・マッケラーの『ラスト・ナイト』のようなものをイメージしていたのです。また、この曲はもともと2部構成で、後半はThe Breedersの「No Aloha」をロボットのボーカロイドでカバーしたものでした。
最終的には、これらのコンセプトは捨てて、以前「Self Service」で使ったサンプルをリプライズ、エコー、ナイトライフの消えゆく記憶のようなものとして取り入れました。私にとってこの曲は、前進することを意味しています。つまり、変化の中に身を投じ、偽りのアイデンティティを捨て、不確実性や忘却を受け入れることを意味しています。
私は、Kero Kero Bonitoの最初のレコードからのファンで、2017年には光栄にも「Heard A Song」のリミックスを担当しました。そのため、サラがこの曲で歌うことを承諾してくれたときには興奮しました。彼女は音色を直感的に理解し、イカロスの神話を参照した美しい歌詞を書き、彼女にしかできない直感的にキャッチーなメロディーをちりばめました。サラは私にこう言った。
“ある日、私たちは皆、次の次元で目を覚ますでしょう。”
「The Ultraviolet Room」は、このアルバムのクレジットロールであり、結末である。主人公の死や変化の後、彼らは次の次元、あるいは煉獄のような奇妙な場所で目を覚まします。果たして脱出のチャンスはあるのか?
先行セカンド・シングル「Heaven」が配信開始。ヴィジュアライザーも公開。
Artist: CFCF
Title: Heaven
Label: PLANCHA / BGM Solutions
Format: Digital
Buy & Listen: https://orcd.co/9jbnk5m
Track List:
1. Heaven (feat. Sarah Bonito)
2. the ultraviolet room
CFCF – Heaven feat. Sarah Bonito [Official Visualizer]
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=bWHX14DXV9c
Footage & Editing by Alex Cook
Animation by Daylen Seu
New Album “memoryland” 4/9 on sale
Artist: CFCF
Title: memoryland
Label: PLANCHA / BGM Solutions
Cat#: ARTPL-150
Format: CD / Digital
Release Date: April 09, 2021
Price(CD): 2,000円(税込2,200円)
※日本独自CD化
※解説付き予定
※CDボーナス・トラック1曲収録
LPはBGM Solutionsからリリース予定(発売日未定)
Pre-order: https://cfcf.bandcamp.com/album/memoryland
2019年の初来日公演でのパフォーマンスも話題となった、モントリオールを拠点に活動している、様々なジャンルを横断し、多様なスタイルをみせる折衷的プロデューサー、Mike SilverによるCFCF名義の新作が完成。
自身が思春期に接していた音楽の様々なスタイルをミキサーにかけた万華鏡のようなサウンドで、空想と現実と記憶の間の溝の『memoryland』を描いた、これまでで最も激しく目まぐるしい展開に才気がほとばしるCFCFの新境地。No Joy、Kero Kero BonitoのSarah Bonitoが参加!
2019年に発表されたニュー・エイジとジャングルを融合した至高のBGMとも言える傑作『Liquid Colours』に続く本作『memoryland』は、自身が熱心に音楽を聴き始めた頃(1997年~2000年)に接していたサウンドの様々なスタイルをミキサーにかけた万華鏡のようなエレクトロニカ・アルバムに仕上がっている。ジャングル、ハウス、UKガラージ、トランス、ポップ、ポスト・グランジなどの要素がブレンドされ、思春期の自己認識の動揺による、目まぐるしい青春の煌めきや葛藤がごった煮となって音像化されている。
ソニック・ユースやスマッシング・パンプキンズから、ケミカル・ブラザーズやベースメント・ジャックスなどの音楽、『ミレニアム・マンボ』、『デーモンラヴァー』、『モーヴァン』、『パーフェクトブルー』などの映画、さらには90年代後半のプラダからもインスピレーションを受けている。オープニングからエンディングまで、まるでリスナーを主人公にしたRPGのようなアルバムだ。
オープニングの「welcome.WAV」は先に進むためのスタートアップ・サウンドファイルとして機能。先行シングルとしてドロップされたドライヴィンなブレイクビーツとドリームポップのハイブリッドのような「Life is Perfecto」から、2018年にSounds Of Beaubien Ouestからリリースされていたシングル「Self Service」の超フレンチハウスをグロテスクにリミックスしたヴァージョンや、再帰的でメタフィジカルなガラージ「After the After」など、これまでで最も激しく目まぐるしいサウンドを見せている作品だ。また本作には2人のゲスト・ヴォーカリストをフィーチャーしている。昨年5年ぶりの新作『Motherhood』をリリースしたモントリオールのネオ・シューゲイザー・アイコン、No Joyをフィーチャーした「Model Castings」ではオルタナティヴ・ロックとIDMを融合したようなトラックの上で、ファッション界を志す人たちへのアドバイスを饒舌に綴っている。「Heaven」にはKero Kero BonitoのSarah Bonitoがフィーチャーされ、ギターのアルペジオが印象的なドリーミーなグランジ・ポップにキュートなヴォーカルを見事に溶け込ませている。さらに本作にはMike自身の歌唱によるヴォーカル・トラックも収録されている。
CFCFは本作に関して「私は、生産性を重視した”落ち着いた”音楽が多すぎることに疲れを感じていたので、ポップな輝きを放ちながらも、何か陰鬱でゴチャゴチャしていて暗いものを探究したいと思っていました。20代前半、新しい都市、新しい人々、新しい誘惑、新しい罠など、アルバム全体にゆるい物語があります。周囲の気まぐれや音楽やファッションの流行に振り回されて、自分の感覚を失ってしまうこと、間違った人々、そしてその穴から自分自身を掘り出そうとすること。アルバムの最後の4分の1には、前に進む希望が垣間見えるが、それは手の届かないものであり、代償を伴っているように思える。そして、後になって振り返ってみることで、見通しを持って、あるいは期待を持って前を向いてみることができる。子供の頃は20代が待ち遠しくてたまらなかったけど、30代になって振り返るとほろ苦い。それが本作『memoryland』の核心です。空想と現実と記憶の間の溝、そして私たちがそれぞれの時点でそれらの中でどのように生きているか、ということです」と解説している。
誰しもモラトリアムな時期に味わうであろう独特の心象風景がCFCFのフィルターを介して放出された『memoryland』。多才な折衷プロデューサーであるCFCFならではの才気ほとばしる新境地を体感せよ。
TRACK LIST:
01. welcome.WAV
02. Life is Perfecto
03. Nostalgic Body
04. Model Castings (feat. No Joy)
05. suburbilude
06. Punksong
07. Night/Day/Work/Home
08. Gravure Idol
09. i regret the jet-set
10. Self Service 1999
11. Slippery Plastic Euphoric
12. After the After
13. dirty
14. End—Curve of Forgetting
15. Heaven (feat. Sarah Bonito)
16. the ultraviolet room
17. Codependence [Bonus Track]
Mastering: Nik Kozub
Vinyl Lacquer: Marco Pellegrino @ Analogcut
Art Direction & Design: Ben Sifel
Creative Direction & Photography: Jodi Heartz & Alex Blouin
Illustrations: Daylen Seu
Textures & Retouching: Alex Cook
CFCF:
モントリオールを拠点に活動するプロデューサー、Michael Silverによるソロ・プロジェクト。これまでPaper Bag、Acephale、RVNG Intl.、1080P、International Feel、 Driftless Recordings、Sounds Of Beaubien Ouestなど、様々なレーベルから作品をリリースしている。インディ・ディスコ~ポスト・ダブステップ~アンビエントなど幾多のエレクトロニック・ ミュージックを横断しつつも、常にクウォリティの高いサウンドを披露し、ジャンルを超えて高い支持を得ている。また、リミキサーとしてもその手腕を発揮しており、Crystal Castles、HEALTH、Owen Pallettなど多岐にわたるアーティストのリミックスを手がけており、Max Richerの作品のリミックスで2016年のグラミー賞にノミネートされるなど、現代のエレクトロニック・シーンで重要な人物の一人として地位を確立している。日本の音楽にも精通しており、dip in the poolとの交流も深い。2019年に『Liquis Colours』をリリースした後、同年11月に初の来日ツアーを行い、東京、新潟、大阪で公演を行った。東京、新潟ではdip in the poolと共演を果たした。また、ピアニスト、Jean-Michel Blaisとの共作アルバムもリリースしている。