RELEASES

GREEN-HOUSE “Six Songs for Invisible Gardens” [ARTPL-149]


Artist: Green-House
Title: Six Songs for Invisible Gardens

Cat#: ARTPL-149
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
ボーナス・トラック1曲収録

Release Date: 2021.05.07
Price(CD): 2,000 yen + tax

Payment: PayPal / Shipping Worldwide: Post (small packet) ※日本でご購入の方はこちらから(クリックポストは送料無料)


ロサンゼルス拠点のノンバイナリー・アーティスト、Olive Ardizoniのプロジェクト、Green-Houseの2020年にリリースしたファーストEP『Six Songs for Invisible Gardens』がボーナス・トラックを加えて世界初CD化!
ここ日本でもライターやミュージシャンなど多数の方々の年間ベストに選出され、アンビエント〜チルアウト名作として名高い作品。

2020年にリリースされたアンビエント/ニューエイジ作品の中でも随一の評価を獲得したGreen-HouseのデビューEP『Six Songs for Invisible Gardens』にボーナス・トラックを追加して初CD化(ヴァイナルは即完し現在は廃盤)。

Matthewdavid主宰の名門、Leaving Recordsから発表された本作は「植物とその世話をする人々の相互のコミュニケーション」をコンセプトとしてサウンド・デザインされており、シンセの反復レイヤーを基軸にしつつ、鳥の鳴き声や水の音などの牧歌的なフィールド・レコーディングを織り交ぜながら、煌めきと揺らめきが交錯する、まるで季節の移ろいのように展開するミニマル且つたおやかな世界を構築。

Oliveは本作で意図的な素朴さをもってプロジェクトに取り組み、シンプルさの中に自由を見出すような曲を創造している。ノンバイナリーアーティストとして、パフォーマーとしてもリスナーとしても障壁の少ない空間を作り出しており、人間と植物の生活に寄り添い溶け込み彩りを与えてくれる、温かなエナジーに育まれる作品。

初CD化となる日本盤にはデジタルのみでリリースされた、シンセのリフが幾重にも重なりながら環境音と融合し、目まぐるしく展開しながら心地よいの高揚感を生成していく6分を超える名曲「Chysis」をボーナス・トラックとして追加収録。


TRACK LIST:

01. Peperomia Seedling
02. Sansevieria
03. Parlor Palm
04. Perennial Bloom
05. Soft Meadow
06. Xylem
07. Chysis (Bonus Track)


SATOMIMAGAE “Hanazono” [ARTPL-151]


Artist: Satomimagae(サトミマガエ)
Title: Hanazono

Cat#: ARTPL-151
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
ボーナス・トラック1曲収録

Release Date: 2021.04.23
Price(CD): 2,000 yen + tax

Payment: PayPal / Shipping Worldwide: Post (small packet) ※日本でご購入の方はこちらから(クリックポストは送料無料)


孤高のサウンドで唯一無二の世界観を紡ぎ出す、東京を中心に活動しているエクスペリメンタル・フォーク・アーティスト、Satomimagaeが名門RVNG Intl.へ移籍して4作目のアルバム『Hanazono』。
リスナーに繊細に共鳴するエネルギーで包みこんだ音の地球儀を託す。まるで、あなたの身近な世界や空想の世界を楽しむために送られた招待状のような作品。

『Hanazono(花園)』は日々に潜む神秘へのオマージュであり、石ころや川、あるいは風によって呼び覚まされる純粋でプライベートな不思議な感覚を表現しているとも言える。Satomimagaeが「小さな宇宙空間」と表現するこの音の空間は、彼女が自身のためだけに創作することができる、世界から安全に切り離されたもののようでもある。

Satomimagaeはこれまでに3枚のアルバムと数枚のEPを東京近郊の”この空間”から発表してきた。前作『Kemri』 (2017)と前々作『Koko』(2014)は畠山地平が主宰するレーベルWhite Paddy Mountainからリリースされた。畠山自身の創作でも見られるテクスチャーを取り入れながらも、Satomimagaeのアプローチは常に従来のフォークの様式の外へと向けられている。彼女の幼少期の思い出や無邪気さを原点とした”音楽を作ること”に対する彼女のスタンスが窺える。

『Hanazono』に収録されている曲はそれぞれシンプルなテーマ、対象物、イメージに沿って作られており、そのときどきに合わせて揺れなびく花のように、何層にも重なった温かみのあるシンプルなメロディーが生まれている。鳥の鳴き声やURAWA Hideki(今アルバムではミキシング/プロデュースも担当)によるエレキ・ギターが加わり、まるで広大な大地を包む音の天空が広がっている。
彼女のこれまでのパーソナルで内観的な趣からの変化が表現されており、孤独、繊細さを聞き取ることが出来ると同時に、外の世界に対しても共鳴する、繊細な光のバランスのようなものが垣間見れる。目を大きく見開いてこの世界を見渡し、自分がその世界の一部であるような感覚があるのだ。それは青々と生茂る音の草原はフォークテールのレリーフ画さながらのアルバム・カバーにも反映されている。

本作のフィジカル・リリースは、CDはPLANCHAから日本のみ。ヴァイナルはRVNG Intl.と幾何学模様のGoとTomo主宰のアムステルダムを拠点にするレーベル、Guruguru Brainからリリースされる。


TRACK LIST:

01. Hebisan
02. Manuke
03. Suiheisen
04. Tsuchi
05. Houkou
06. Uzu
07. Kaze
08. Numa
09. Ashi
10. Ondo
11. Kouji
12. Uchu
13. Kunugi (Bonus Track)


CFCF “memoryland” [ARTPL-150]


Artist: CFCF
Title: memoryland

Cat#: ARTPL-150
Format: CD / Digital

※CDボーナス・トラック1曲収録
※日本独自CD化

Release Date: 2021.04.09
Price(CD): 2,000円(税込2,200円)

Payment: PayPal / Shipping Wordlwide: Post (small packet) ※日本でご購入の方はこちらから


2019年の初来日公演でのパフォーマンスも話題となった、モントリオールを拠点に活動している、様々なジャンルを横断し、多様なスタイルをみせる折衷的プロデューサー、Mike SilverによるCFCF名義の新作が完成。
自身が思春期に接していた音楽の様々なスタイルをミキサーにかけた万華鏡のようなサウンドで、空想と現実と記憶の間の溝の『memoryland』を描いた、これまでで最も激しく目まぐるしい展開に才気がほとばしるCFCFの新境地。No Joy、Kero Kero BonitoのSarah Bonitoが参加!

2019年に発表されたニュー・エイジとジャングルを融合した至高のBGMとも言える傑作『Liquid Colours』に続く本作『memoryland』は、自身が熱心に音楽を聴き始めた頃(1997年~2000年)に接していたサウンドの様々なスタイルをミキサーにかけた万華鏡のようなエレクトロニカ・アルバムに仕上がっている。ジャングル、ハウス、UKガラージ、トランス、ポップ、ポスト・グランジなどの要素がブレンドされ、思春期の自己認識の動揺による、目まぐるしい青春の煌めきや葛藤がごった煮となって音像化されている。

ソニック・ユースやスマッシング・パンプキンズから、ケミカル・ブラザーズやベースメント・ジャックスなどの音楽、『ミレニアム・マンボ』、『デーモンラヴァー』、『モーヴァン』、『パーフェクトブルー』などの映画、さらには90年代後半のプラダからもインスピレーションを受けている。オープニングからエンディングまで、まるでリスナーを主人公にしたRPGのようなアルバムだ。

オープニングの「welcome.WAV」は先に進むためのスタートアップ・サウンドファイルとして機能。先行シングルとしてドロップされたドライヴィンなブレイクビーツとドリームポップのハイブリッドのような「Life is Perfecto」から、2018年にSounds Of Beaubien Ouestからリリースされていたシングル「Self Service」の超フレンチハウスをグロテスクにリミックスしたヴァージョンや、再帰的でメタフィジカルなガラージ「After the After」など、これまでで最も激しく目まぐるしいサウンドを見せている作品だ。また本作には2人のゲスト・ヴォーカリストをフィーチャーしている。昨年5年ぶりの新作『Motherhood』をリリースしたモントリオールのネオ・シューゲイザー・アイコン、No Joyをフィーチャーした「Model Castings」ではオルタナティヴ・ロックとIDMを融合したようなトラックの上で、ファッション界を志す人たちへのアドバイスを饒舌に綴っている。「Heaven」にはKero Kero BonitoのSarah Bonitoがフィーチャーされ、ギターのアルペジオが印象的なドリーミーなグランジ・ポップにキュートなヴォーカルを見事に溶け込ませている。さらに本作にはMike自身の歌唱によるヴォーカル・トラックも収録されている。

CFCFは本作に関して「私は、生産性を重視した”落ち着いた”音楽が多すぎることに疲れを感じていたので、ポップな輝きを放ちながらも、何か陰鬱でゴチャゴチャしていて暗いものを探究したいと思っていました。20代前半、新しい都市、新しい人々、新しい誘惑、新しい罠など、アルバム全体にゆるい物語があります。周囲の気まぐれや音楽やファッションの流行に振り回されて、自分の感覚を失ってしまうこと、間違った人々、そしてその穴から自分自身を掘り出そうとすること。アルバムの最後の4分の1には、前に進む希望が垣間見えるが、それは手の届かないものであり、代償を伴っているように思える。そして、後になって振り返ってみることで、見通しを持って、あるいは期待を持って前を向いてみることができる。子供の頃は20代が待ち遠しくてたまらなかったけど、30代になって振り返るとほろ苦い。それが本作『memoryland』の核心です。空想と現実と記憶の間の溝、そして私たちがそれぞれの時点でそれらの中でどのように生きているか、ということです」と解説している。

誰しもモラトリアムな時期に味わうであろう独特の心象風景がCFCFのフィルターを介して放出された『memoryland』。多才な折衷プロデューサーであるCFCFならではの才気ほとばしる新境地を体感せよ。

Montreal’s eclectic producer CFCF (aka Mike Silver) follows 2019’s effusive corporate jungle opus Liquid Colours with a kaleidoscopic capital-E Electronica album that takes a range of styles from his earliest formative listening years (1997-2000) and throws them in a blender. Elements of jungle, house, UK garage, trance, pop and post-grunge are blended to form a glossy picture of restless youth in an
identity crisis: memoryland.

Inspired as much by Sonic Youth and Smashing Pumpkins as the Chemical Brothers and Basement Jaxx; as much by films like Millennium Mambo, Demonlover, Morvern Callar, Safe and Perfect Blue as late 90’s Prada — CFCF jumps across genres as a means of portraying a breadth of overlapping milieus and identities in this hyperactive Y2K period-piece that both explores and criticizes our own nostalgic impulses. From the opening intro’s announcement of arrival to the final credits, it’s an album as film as RPG, with the listener as its protagonist.

Opener “welcome.WAV” functions as a start-up sound file for the journey ahead: from “Life is Perfecto”, a propulsive breakbeat-dreampop hybrid, to a grotesquely-remixed ultra-French-house version of previously released single “Self Service”, and the recursive, metaphysical garage of “After the After”. Two guest vocalists lend their talents: Montreal neo-shoegaze icons No Joy, fresh off their own genre-defying Y2K exploration Motherhood, laconically lists off advice for aspiring fashion ingenues with bite in the alt-rock-IDM “Model Castings”, while Kero Kero Bonito’s Sarah Bonito sweetly delivers the penultimate “Heaven”, grunge-pop paean to the myth of Icarus.

In CFCF’s words:
“I was feeling fatigued by an overabundance of ‘calming’, productivity-oriented music, and wanted to explore something angsty, messy, and dark, while also applying a pop sheen. I see a loose narrative across the album: your early 20’s, a new city, new people, new temptations and new traps. Losing your sense of self to the whims of your surroundings and trends in music and fashion; the wrong people, and trying to dig yourself out of that hole. There’s a hope of moving forward that glimmers in the last quarter of the album, but it’s out of reach and seems to come at a price. And then the looking back on it later with perspective; or the looking forward to it before with anticipation. As a kid I couldn’t wait to be in my 20’s; in my 30’s it’s bittersweet to look back. That’s the core of memoryland: the gulf between the fantasy, the reality, and the memory, and how we live inside each of those at different points.”


TRACKLISTING:

01. welcome.WAV
02. Life is Perfecto
03. Nostalgic Body
04. Model Castings (feat. No Joy)
05. suburbilude
06. Punksong
07. Night/Day/Work/Home
08. Gravure Idol
09. i regret the jet-set
10. Self Service 1999
11. Slippery Plastic Euphoric
12. After the After
13. dirty
14. End—Curve of Forgetting
15. Heaven (feat. Sarah Bonito)
16. the ultraviolet room
17. Codependence [Bonus Track]

Mastering: Nik Kozub
Vinyl Lacquer: Marco Pellegrino @ Analogcut
Art Direction & Design: Ben Sifel
Creative Direction & Photography: Jodi Heartz & Alex Blouin
Illustrations: Daylen Seu
Textures & Retouching: Alex Cook


PAULINE ANNA STROM “Angel Tears in Sunlight” [ARTPL-148]


Artist: Pauline Anna Strom
Title: Angel Tears in Sunlight

Cat#: ARTPL-148
Format: CD / Digital

※ボーナス・トラック2曲
※解説: 松山晋也 / 門脇綱生

Release Date: 2021.02.19
Price(CD): 2,000 yen + tax


先日惜しくも他界した、80年代に知る人ぞ知る傑作を残してきた、ニューエイジ〜アンビエントの伝説的存在である盲目の電子音楽家、Pauline Anna Stromのおよそ33年ぶりとなる新作

ニューエイジの黎明期に神秘的なサウンドの『Trans-Millenia Consort』で登場し、1982年から1988年にかけて素晴らしいアルバムの数々をリリースしていたものの、熱心なマニア以外にはそれほど認知はされていなかった。しかし近年のニューエイジ・リヴァイヴァルで発見・再評価が進み、RVNG Intl.が2017年に80年代にリリースした音源からコンパイルした編集盤『Trans-Millenia Music』をリリースし話題となり、Resident Advisorが選ぶ「2010年代の最重要リイシュー作」の1枚として選出されるなど評価が高まっている中で完成したまさかの新作。

もちろんニューエイジ再評価の中、今日における様々なアーティストのアプローチの礎とも言えるサウンドであるが故、その存在の認知度は広まっていたが、まさかの30年以上ぶりの新作『Angel Tears in Sunlight』が届けられた。40年近く住んでいたサンフランシスコのアパートで制作されたという本作は遠い時代の万華鏡のようなエコーを受け入れながら、想像の世界の広がりと微細さを屈折させる音楽の集合体。ハードウェアの周波数と、レコードの有機的なトーンの領域での自然の出現との共生を明らかにし、原始的な形状のメロディックなパルスを融合。原初的なエネルギーを未来へと誘うサウンドに注ぎ込んでいくようなスピリチュアルかつ幻想的な世界観に引き込まれる。パイオニアとしての貫禄と、現代的なアップデートも相まって、過去と未来を横断し浮遊していくようなニューエイジ〜アンビエント・サウンドは色褪せるどころか新鮮さに満ちている。

また本作『Angel Tears in Sunlight』は制作中に他界した親友ジョン・ジェニングスに捧げられており、この作品のタイトルは、永遠のスペクトルの中で一緒に崩壊した人生と喪失の処理の総体を反映したものである。

なお、このリリースの収益の一部は、野生イグアナとその生息地の保護、意識向上、科学的プログラムを支援する非営利団体である国際イグアナ財団に寄付される。


TRACK LIST:

01. Tropical Convergence
02. Marking Time
03. I Still Hope
04. Temple Gardens at Midnight
05. The Pulsation
06. The Eighteen Beautiful Memories
07. Equatorial Sunrise
08. Small Reptiles on the Forest Floor
09. Tropical Rainforest
10. Underground Caverns (Bonus Track)
11. The Pain of Loss (Bonus Track)


HELIOS “Domicile” [ARTPL-147]


Artist: Helios
Title: Domicile

Cat#: ARTPL-147
Format: CD

※ボーナス・トラック2曲収録
※日本独自CD化

Release Date: 2020.12.11
Price(CD): 2,200 yen + tax


Goldmund名義や奥方とのユニットMint Julepなどでも活動し、マルチなコンポーザーとして活躍する、Keith KenniffによるHelios名義での2年ぶりの新作はBGMをより意図的なものとして再定義した、日常を穏やかに彩る極上のアンビエント・サウンド。マスタリングはTaylor Duepreeが担当。

新作をリリースしたばかりのポスト・クラシカル的なアプローチのGoldmund、ドリーミーな作風の妻のホリーとのユニットMint Julep、双子の兄弟とのユニットSONOとしての活動でも知られ、数多くのサウンドトラック、CM音楽なども手掛ける、米ペンシルバニア出身のマルチなコンポーザー、Keith Kenniffが2004年から行っているHelios名義での新作が再びGhostly Internationalから登場。

Helios名義ではかつては生音とエレクトロニクスを織り交ぜ、エレクトロニカとポストロックを融合させたようなサウンドをみせていたが、2018年にGhostly Internationalに移籍してからはノンビートのアンビエントへと傾倒しており、本作でもその路線を踏襲するサウンドをみせている。

現在は太平洋岸北西部で家族と音楽を中心とした静かな生活を送っている。今回リリースされる『Domicile』は、人の住居を意味する言葉であり、それは日々の神聖な場所であり、具体的な実例と出来事の間の空間に宿っているものであるという。

穏やかなシンセトーンとテクスチャーのコレクションを、家の中で(パンデミックの前であったが、現在はさらに適切)で再生するというビジョンを持って制作し、「バックグラウンドミュージック」をより意図的なものとして再定義している。始まりや終わりという構造化された仕組みがない中で、各トラックは最小限の方向性や存在感を持って進行していく。窓の光や木の影が壁を横切るように、これらの音は、控えめで儚い美しさを持って余韻に浸らせてくれる。日常を穏やかに心地よく彩る至極のアンビエント・サウンド。

アートワークは『Eingya』『Caesura』『Yume』などHeliosの名作のアートワークを手がけたイラストレーター、Matthew Woodsonが再び担当。本編のマスタリングはTaylor Deupree、日本盤のみのボーナス・トラックのマスタリングは畠山地平。


TRACK LIST:

01. One And The Same
02. Their Places
03. Our Distance
04. Never Will You Be Without
05. Penumbra
06. Glass Curtain
07. Domain
08. Spectrum
09. A Sense Of Ending
10. Surface (Bonus Track)
11. Open Window (Bonus Track)

 


Top