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韓国ソウルを拠点とするプロデューサー/DJデュオ、SalamandaがNYの新進レーベル、Human Pitchから新曲「Overdose」をリリース&MVを公開


ミニマル〜アンビエント・ミュージックを探求する韓国ソウルを拠点とするプロデューサー/DJデュオ、Salamanda(Uman Therma / Yetsuby)が、共にThe Lot Radioでレジデントも務めるSimisea(RVNG Intl.のスタッフも務める)とTristan Arp(UKのWisdom Teethからソロ・アルバムをリリースし、Asa Toneのメンバーでもある)が主宰するニューヨークのレーベルHuman Pitchとサインし、様々なアジアの気鋭アーティストもリリースしているUKのMétron Recordsの姉妹レーベル、small méasuresからの2021年の作品『Sphere』に続くニュー・シングル「Overdose」をリリース&MVを公開しました。

 

Salamanda new single “Overdose” out now


Artist: Salamanda
Title: Overdose
Label: PLANCHA / Human Pitch
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://orcd.co/25o3268

Single Artwork by Zin Taylor
Matered by Tristan Arp

Salamanda – Overdose (Official Video)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=yxRjoG9FHTk

Directed by Salamanda

 
「Overdose」は、生命を育む泉のような豊穣さで溢れ、泡のように膨らんでいる。Salamandaのヴォーカルは曲の前半で物憂げに浮かび、虹色に輝くミノウ(小魚)のように舞い散るシンセサイザーの小波をゆっくりとすり抜けていく。中盤からはUmanとYetsubyのコンビネーションの抑揚が恍惚へと誘い、カタルシスに満ちたプラトーに到達する。

Salamandaは2020年に韓国のQuick-Dieと日本のK/A/T/O MASSACREによるコラボ企画「QUICK/ MASSACRE」にオンライン出演を果たしている。またYaejiとの交流も深く、NTSのラジオ・ショーにもゲスト出演している。


麗しく優しい、寄り添うような天空のドリーミー・フォーク。RVNG Intl.が契約した新たな才能Diatom Deliのニュー・シングル「False Alarm」がリリース&MV公開

Credit: Corey King

Credit: Corey King

RVNG Intl.が契約した新たな才能。テネシー州で生まれ育ち、現在はニューメキシコ州のなだらかな山岳地帯を拠点にしている、Diatom Deli(本名:Deli Paloma-Sisk)がRVNG Intl.へ移籍してニュー・シングル「False Alarm」をリリース、同時にLindsay GauthierとAndréWilliamsが監督したミュージック・ビデオも公開されました。

 

Diatom Deli new single “False Alarm” out now


Artist: Diatom Deli
Title: False Alarm
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://orcd.co/d5jnayl

Diatom Deli – False Alarm (Official Video)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=QeqdS1hHqF8

Directed by Lindsay Gauthier & André Williams

麗しく優しい、寄り添うような天空のドリーミー・フォーク。

祖母の隣人が毎晩クラシック・ギターを弾いていた記憶がデリの中に残り、10代前半から独学で楽器を学び、大学で正式に勉強した後にギター、シンセサイザー、そして自身の声を駆使して制作を始め、これまで2015年に『Feelsounds』、2017年に『TQM(Te Quiero Mucho)』をリリースしてきた彼女であるが、その非凡な才能に着目したRVNG Intl.がサインに至る。

そしてリリースされたこの新曲は、愛の広大な可能性を無防備に再生したもの。「False Alarm(誤った警報)」 の中で、Deliは人生の矛盾に対する愛情深い賞賛から喪失に伴う慎重な悲しみまでを理解する精神を表現している。曲のメロディの行間は、残された感情的な残滓を取り除き、完全な解決に向けて寛大に構築するのを助ける趣に満ちている。

Deliはこのシングルについてこう語っている。”この曲では、パニック発作を起こすという行為を擬人化し、ネガティヴなセルフトークを聞き、受け止め、自分の世界でそれを重要視しないように最善を尽くしますが、結局はそれが勝ってしまい、パニックと恥ずかしさの同じサイクルに陥ってしまうのです。”

また、Lindsay GauthierとAndréWilliamsはビデオの中で、「Deliと何度か話をした後、私たちはつかの間のアナログ映像と共に短命な感情の状態を探求したかった。このビデオは、困難な感情の比喩としての反響の持続性を示す実験であった」と語っている。

思いやりがありまるで夢のような、Deliの巧みなソングライティングと親密な歌詞の融合は、聴き手を否応なしに引き込んでいく。今後のアルバム・リリースへの期待も高まる秀逸な楽曲だ。


エストニア発の類稀なる才能。Maarja Nuutが2021年裏ベスト・アルバムとの呼び声も高い最新作『hinged』で日本デビュー決定。

photographed by Taavi Arus

photographed by Taavi Arus

San Arawとの共作も話題となり、類い稀な才能を持つ実験音楽家として各所から高い評価を得ているエストニアのコンポーザー/プロデューサー/シンガー/ヴァイオリニスト、Maarja Nuutの2021年裏ベスト・アルバムとの呼び声も高い最新作『hinged』がボーナス・トラックを追加して、日本のみのCDリリースが決定しました。3月18日発売予定です。

 

Maarja Nuut “hinged” CD 3/18 release


Artist: Maarja Nuut
Title: hinged
Label: PLANCHA
Cat#: ARTPL-164
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.03.18
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本盤ボーナス・トラック1曲収録
※解説・歌詞・対訳付き予定


エストニアのフォークロア~アンビエント~ダンス・ミュージックまでを巧みな実験精神で融合させた唯一無二のフューチャリスティック越境フォークトロニカ。
ele-king(E王獲得)やResident Advisor等でも絶賛され、2021年裏ベスト・アルバムとの呼び声も高いエストニアのコンポーザー/プロデューサー/シンガー/ヴァイオリニスト、Maarja Nuutの最新作『hinged』がボーナス・トラックを追加して日本のみの待望のCDリリースが決定。

2013年にデビュー以来エストニアの伝統的な楽器編成と曲作りを再構築したり、エストニアのフォークロアとアトモスフェリック・テクノを融合するなどして、類い稀な才能を持つ実験音楽家として批評家から高く評価されたてきた。本作『hinged』はソロとしては3作目、RuumことHendrik Kaljujärvや酩酊サイケ・ダブの重鎮Sun Arawとのコラボ作も含めると通算6作目のアルバムである。エストニアの海辺のスタジオにてプロデュース、録音をほぼ1人で敢行しており、本人は「私にとって初めての本格的なソロ・アルバムのような気がします」と語っている。モジュラー(ユーロラック)のモダンなサウンドをランダムに配し、(自分の)声の実験的な可能性を受け入れ、古いヴェルモナのオルガンを弾き、新旧様々な要素を織り交ぜていくなかで完成させた。収録曲のうち3曲にスイスのジャズ・ピアニスト/パーカッショニストのNicolas Stockerをフィーチャーしており、アルバムの展開に重要なアクセントを加えている。

Nicolasの小気味よい五月雨のようなパーカッションに、刻まれ浮遊するようなMaarjaのヴォーカルとオルガンが絶妙に心地よいジャジーなタイトル・トラックで幕を開け、続く「On vaja」でも変則的ながら独特のリズム・キープに中毒性のあるNicolasのパーカッションと周波数をトリップさせる不協和なシンセとぐにゃっとエディットされたヴォーカルでややポストロック調の様相をみせる。ファースト・シングルとしてリリースされた「Kutse tantsule」(ダンスの呼びかけ)では脈打つリズムの中でループし、子守唄のようなヴォーカルで「あなたも私と一緒に踊りに来ますか?」というフレーズを繰り返し、アトモスフェリックでどこかポップな世界を演出。「mees, kes aina igatses」は、おそらくMaarjaの以前のアプローチに最も似ており、木管楽器も絡めて伝統的なエストニアのヴィレッジ・スタイルのようだが、倍音構造にアレンジするなど穏やかな雰囲気とドローンでアップデートしており、未来のフォーク・ソングともいえる独特の牧歌的なムードに引き込まれる。「vaheala valgus」はオルガン・ドローンにハミング・ヴォーカルが融合する無重力のオデッセイをみせ、「subota」では重層的なクリック・ビートと転調させたヴォーカルで秀逸なアンビエント・ダブを披露。ミニマルな展開の「a feast」を経て再びNicolasをフィーチャーした「jojobell」へ。タイトでパーカッシヴなリズムに彗星が急降下するようなシンセを絡めたスペーシーで独特なグルーヴを放つ。「a scene」は後半のハイライトになるトラックで、郷愁にみちたメロディにMaarjaの美しい歌声が注がれ、彼女がより伝統的な曲の構成に従ったときに極めて美しく機能させることができることを示している。そして神秘的なオルガン・ドローンに美しいヴォーカルのタペストリーが幻想的なアンビエント・フォーク「moment」で幕を閉じる。

多岐に渡るアプローチを見せながらも、通底する幻想的でリズミック且つどこかグルーヴィなテイストが綿密なバランスでブレンドされたこの作品は中毒性に満ちている。エストニアのフォークロア、アンビエント〜エレクトロニカ、そして現代的なダンス・ミュージックを点と線で結びつけるような探索的・革新的で極めて秀逸な作品だ。

なお、CDリリースは日本のみ。本作のアウトテイクとなった1曲をボーナス・トラックとして収録。


Track List:
01. hinged (feat. Nicolas Stocker)
02. on vaja_in need (feat. Nicolas Stocker)
03. kutse tantsule_a call to dance
04. mees, kes aina igatses_a man ever yearned
05. vaheala valgus_i hear behind the moon
06. subota
07. a feast
08. jojobell (feat. Nicolas Stocker)
09. a scene_merevees
10. moment
11. see maailm, mis elab sinus (Bonus Track)

 

Maarja Nuut:
1986年生まれ、エストニアはラクヴェレ出身のコンポーザー/プロデューサー/シンガー/ヴァイオリニスト。幼少期から合唱団の指導者でもあった母親の影響で音楽を親しむようになる、7歳からヴァイオリンのレッスンを受け始め、12歳からタリン音楽高等学校で学んだ後、エストニア音楽・演劇アカデミーに入学。エストニアやヨーロッパ各地の音楽祭に参加し、早くから民族音楽に興味を持つようになる。21歳のとき、オランダ人チェリストのサスキア・ラオ・デ・ハースとともにインドを訪れ、ヒンドゥスターン音楽を学んだ。
2008年、エストニアに戻った彼女は民族音楽の道に進むことを決め、タルトゥ大学の一部門であるヴィリヤンディ文化アカデミーで学んだ。ここで、ソビエト連邦以前のエストニアの村の音楽の78回転レコードに出会い、インスピレーション得る。2011年からストックホルム大学で学び、特にポーランドの村落民俗音楽への関心を深めた。2014年に音楽の修士号を取得して卒業した。
元々はクラシックを学んでいたが、民族〜フォーク・ミュージックへと傾倒し、伝統的なエストニアのヴィレッジ・スタイル現代的な解釈へと消化するスタイルを確立。2013年にソロ・アーティストとしてアルバム『Soolo』デビューし、タリン・ミュージック・ウィークでアーティスト賞を受賞。2016年、ソロ・セカンド作『Une Meeles』をリリースし高い評価を得た後、独自のアブストラクト・エレクトロニック・サウンドを生成するHendrikKaljujärv(別名Ruum)とのコラボレーションを開始。Maarja Nuut & Ruumのデュオ名義で2枚のアルバムをリリースし、国際的なフェスティバルへの出演も果たす。2020年にはSan Arawとのコラボ作をリリースし話題となった。そして2021年にパンデミックのタイミングで受け継がれた祖母の古い農場の開墾と修理の合間を縫って自信の海辺のスタジオでプロデュース、録音をほぼ1人で敢行した自身にとって”初めての本格的なソロ・アルバム”という『hinged』をリリースした。


モントリオールの才人Tess Robyのセカンド・アルバム『Ideas of Space』が4/22にリリース決定。ファースト・シングルとしてタイトル・トラックがリリース&ミュージック・ビデオが公開。

Photo Credit: Hugo Bernier

Photo Credit: Hugo Bernier

2018年にItalians Do It Betterからアルバム『Beacon』で輝かしくデビューし、各所で高い評価を得た、モントリオールの才人、Tess Robyの待望のセカンド・アルバム『Ideas of Space』が4/22にリリース決定。
先行ファースト・シングルとしてタイトル・トラック「Ideas of Space」がリリース、そしてミュージック・ビデオも公開されました。

TessはこのシングルとMVに関して:
“「Ideas of Space」は新しい章の始まりの合図です。この曲はヒプノティック且つしなやかで、サウンド的にはある種のパワーと緊迫感を持っている。この曲を聴くと、広大な風景、登山、旅などを早期させ、迷い、問いかける声と、道しるべとなる声が交錯しています。その声を視覚的に表現し、私がこのアルバムを作りながら歩んできた旅、つまり自己発見、苦難、冒険、そして最後には自信と強さを表現したかったのです。”
“このビデオは、撮影監督とエディターのPatrick BoivinとGeorge Allister、そしてプロデューサーのSarah Mackenzieからなる小規模で素晴らしいチームと共に制作されました。野心的な仕事でしたが、私たちが一緒に作ったものをとても誇りに思っています。”
と語っています。

『Ideas of Space』はまさに新章を感じさせるアルバムで、ぐっと進化を遂げた印象で、多彩且つ独特なシンセサイザーに、オペラのバックグラウンドを持つ崇高なヴォーカルを織り交ぜたアンビエント〜オルタナティヴ・フォークを横断するようなドリーミーなエレクトロニック・シンセポップを展開している、アーティストとしての明確な進化が伺える美しい傑作です。BraidsのAustin Tufts、Joseph Shabason、Ouri等がゲスト参加し彩りを添えています。

また、3月〜4月にはMen I Trustのカナダ・ツアーのサポート・アクトを務めることも決定しております。

 

Tess Roby new single “Ideas of Space” out now

Artist: Tess Roby
Title: Ideas of Space
Label: PLANCHA / SSURROUNDSS
Format: Digital Single
Release Date: 2022.02.09

Written, Performed and Produced by Tess Roby
Recorded by Tess Roby, by Peter Woodford at The Bottle Garden, and by Austin Tufts at Studio Toute Garnie
Mixed by Austin Tufts
Mastered by Nik Kozub

Buy / Listen: https://orcd.co/2p3e3o8

Tess Roby – Ideas of Space (Official Video)

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=4GTtFMoIFNA

Director: Tess Roby
Producer: Sarah Mackenzie
Directors of Photography: Patrick Boivin & George Allister (http://videocompany.ca)
Editors: Patrick Boivin & George Allister (http://videocompany.ca)
Titles: Hugo Bernier

 

Tess Roby new album “Ideas of Space” 4/22 release


Artist: Tess Roby
Title: Ideas of Space
Label: PLANCHA / SSURROUNDSS
Cat#: ARTPL-166
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.04.22
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本独自CD化
※解説・歌詞・対訳付き予定

Pre-order / Pre-save: https://orcd.co/y6avmkk


2018年にItalians Do It Betterからアルバム『Beacon』で輝かしくデビューし、各所で高い評価を得た、モントリオールの才人、Tess Robyの待望のセカンド・アルバム『Ideas of Space』。ぐっと進化を遂げた印象で、多彩且つ独特なシンセサイザーに、オペラのバックグラウンドを持つ崇高なヴォーカルを織り交ぜたアンビエント〜オルタナティヴ・フォークを横断するようなドリーミーなエレクトロニック・シンセポップ。その幻想的な世界観が聴き手を桃源郷へと誘う。BraidsのAustin Tufts、Joseph Shabason、Ouri等がコラボレーターとして参加。
3月〜4月にはMen I Trustのカナダ・ツアーのサポート・アクトも決定。

トロント出身で現在はモントリオールを拠点に活動しているTess Robyのセカンド・アルバムが完成し、日本デビューが決定。2018年にChromaticsなどをリリースする名門Italians Do It Betterからリリースしたファースト・アルバム『Beacon』で高い評価を得たが、本作『Ideas of Space』では自らのレーベルSSURROUNDSSを立ち上げ、ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン、ミュージック・ビデオとアート・ディレクターまでを自ら務め、完全な芸術的独立を見せている。

前作リリース以降ミュージシャンとしての自信も技術も向上しており、より充実した制作を行うことができたようで、サウンドの構造はより広大になっている。コラボレーターとしてBraidsのAustin Tufts(ドラム/ドラム・プログラミング)、昨年Western Vinylから傑作をリリースしたマルチ・インストゥルメンタリストのJoseph Shabason(木管楽器/ドラム/フィールド・レコーディング)、Ghostly Internationalから作品をリリースしているOuri(チェロ)、そして実弟のEliot Roby(ギター)等が参加し、Tessが描き出す音の風景に複雑なテクスチャを加え彩りを添えている。

パーカッシヴなリズムに揺らめくシンセのレイヤーとTessのたおやかなヴォーカルが絡み合う「Century」で幕を開け、ドラムの上で浮遊感のあるギターとヴォーカルのタペストリーが印象的な「Eyes Like Babylon」を経て、ファースト・シングルにもなったタイトル・トラック「Ideas of Space」へ。うねるような躍動感のある催眠的なシンセとビートに迷い、問いかける声と、道しるべとなる声が交錯するある種のパワーと緊迫感を見せ、Tessの新章を明確に始まりを感じさせる曲。その後もドリーミーでアトモスフェリックなシンセと表情豊かなヴォーカルのレイヤーでそしてゲスト陣の演奏やアレンジをアクセントに、アンビエントとドリーム・ポップを融合させたような世界観を描き出し、リスナーをアーティストの内面へと引き込む。そこでは、心は部屋であり、身体は家。光と闇、重さと熱気、物理的なものと非物理的なものという二面性が、互いを行き来する。そしてTessの歌詞は、夢、記憶、現実の間を漂い、彼女の声の豊かな親密さによって生命を吹き込まれる。シンセのループは、織り成すヴォーカル・パターンとともに上昇〜下降することで、ミニマルかつ複雑なサウンドスケープを違和感なく構築している。

勿論ファースト・アルバムの延長線上にあるサウンドであるが、前述したように格段にスケールアップしている。しかしそれは決して仰々しい訳ではなく、淡く重層的でありながらも音の立体感は絶妙なバランス感を保っている。8年以上のオペラの経験に裏打ちされたヴォーカルの技術と先見性を持ったエレクトロニック・ミュージックのスキル、そしてリズムへの探求も感じられ、アーティストとしての明確な進化が伺える美しい傑作。


Track List:
01. Century
02. Eyes Like Babylon
03. Ideas of Space
04. Path
05. Walls Surrounding Water
06. Euphoria in August
07. Up 2 Me
08. House/Home
09. Cloud Cover
10. Elegy Revisited

All songs written and performed by Tess Roby
Produced by Tess Roby
Recorded in Montreal at Studio Toute Garnie with Austin Tufts, at The Bottle Garden with Peter Woodford, and at home
Mixed by Austin Tufts
Mastered by Nik Kozub
Album Cover & Graphic Design by Hugo Bernier

Synths, piano and vocals by Tess Roby
Drums and drum programming by Austin Tufts
Additional drums and drum programming by Tess Roby
Woodwinds on “Century”, “Eyes Like Babylon”
and “Elegy Revisited” by Joseph Shabason
Additional production, arrangement and drums on “Century”
by Joseph Shabason
Guitar on “Eyes Like Babylon” by Eliot Roby
Cello on “Euphoria in August” by Ouri
Field Recordings on “Elegy Revisited” by Joseph Shabason

Tess Roby:
1993年トロントに生まれで、現在はモントリオールを拠点に活動するミュージシャン/フォトグラファー。幼少のころから両親の音楽に囲まれて育ち、トロントの子供オペラ・カンパニーへ参加し、8年間学んだ後、父親のレコーディング・スタジオでギター、シンセ、ドラムマシンを試し、ソロ作品を制作し始める。
イギリスのダルトンにあるAshurst’s Beaconという18世紀の監視塔にちなんだ彼女のデビュー・アルバム『Beacon』は、この地域出身であった父親の死後、2015年に書かれたもので亡き父へ捧げられている。弟のEliotと共に録音したこの作品は、2018年にItalians Do It Betterレーベルからリリースされた。各所で高い評価を得て次作への期待が高まる中、遂にセカンド・アルバム『Ideas of Space』のリリースが決定しました。またフォトグラファーとしてCFCFやTOPSなどのアーティスト写真も手がけ、現在はビデオ&アート・ディレクターとしても活動を開始し、多岐にわたる才能を見せている。


Mr Twin Sister『Al Mundo Azul』のCDリリース日が正式決定!ボーナス・トラック5曲収録!


NYを拠点に活動するエクスペリメンタル・ポップ・グループ、Mr Twin Sisterの2018年の『Salt』以来となる通算4作目のフル・アルバム『Al Mundo Azul』のCDですが、何度が延期となってしまいましたが、正式な発売日が2/18に決定しました。

ボーナス・トラックに収録曲のデモやダブ・ヴァージョンなど計5曲を収録。解説はMonchicon!の清水祐也氏。歌詞カードと対訳付きです。
なお、ジャケットの文字のジャケットの文字のハンド・レタリングはDevendra Banhartの手によるものです。

 

Mr Twin Sister new album “Al Mundo Azul” CD 2/18 release


Artist: Mr Twin Sister
Title: Al Mundo Azul
Cat#: ARTPL-162
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.02.18
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック5曲収録

※解説:清水祐也(Monchicon!)
※歌詞・対訳付き


NYのエクスペリメンタル・ポップ・グループ、Mr Twin Sisterの3年ぶりとなる通算4作目が完成!「最もアップビートなアルバムを作ろう」と、バンドの方向性を一変させた、これまでで最も刺激的でダンサブルなサウンド!
英語とスペイン語を織り交ぜ、クラブ・ミュージックやラテンの要素も巧みに消化し、進化を止めないバンドが到達した新境地!
ジャケットの文字のハンド・レタリングはDevendra Banhart!

冒頭の「Fantasy」から、このグループのかつての抑制されたクールさとは打って変わって、目を覚ましたようなニヤリとした表情を見せ、アルバムは一気に加速していく。本作『Al Mundo Azul』のきっかけは、2018年の『Salt』の後にシンガーのAndrea Estellaが”私たちの最もアップビートなアルバムを作ろう。何か軽快で速いものを”という提案だった。先行シングルの時点でそのプランが実行されたことが垣間見られ、「Expressions」は2018年の名曲「Echo Arms」の長尺のディスコを明るく艶やかなポップスに磨き上げ(両曲ともトップラインにこだわるEric Cardonaの手腕が光っている)、「Diary」と「Polvo」はアシッドに焼かれたピアノ・ハウスと強烈で混乱したラテン・ポップを浮遊させる。

メンバーのGabel D’Amicoは、このアルバムのサウンド的なアプローチについて次のように述べている。”私たちは、スタイルのスイッチを正反対の位置に切り替えたかったのです。複雑さよりも即効性、自然な音よりも異質な音、完璧なテイクよりもルーズな演奏。私たちが作ってきた夜の音楽の後に来る、明るいレコードです」。メンバーのUdbhav Guptaは、「それぞれの要素を強く、特徴的にし、スペースを確保し、あまりきれいではないが個性のあるものを強調する」ことの重要性を指摘している。その結果、これまでとは一線を画す、際立ったレコードが出来上がった。

このグループはこれまでにも二ヶ国語での曲作りに取り組んできたが、『Al Mundo Azul』では初めてスペイン語の音楽が不可欠となった。アルバムのハイライトである「Polvo」、「Carmen」、「Al Mundo Azul」はスペイン語で歌われており、”歌詞とストーリーテリングが(スペイン語で)再び新しく感じられた”と、ヴォーカルのAndreaの自信と勢いが満ちている。。移民の両親のもと、バイリンガルの家庭で育ったAndreaは、幼い頃にスペイン語を話していたにもかかわらず、大人になってからスペイン語と疎遠になってしまったことの影響について、いまだに悩んでおり、曲を作ることは、まだ残っている不安感を払拭する機会となったという。”時間がないように感じていました。機会を逃したくなかったので、”もういいや “と言うしかありませんでした”とAndreaは語っている。

『Al Mundo Azul』の楽曲のキャラクター達は、トラックが次々と切り替わるたびに、注目を集めようと躍起にんる。「Carmen」は嘆きながら休息を求め、「Beezle」は嘲笑しながら冷たい目を向け、「Pine」は炎上し、「Al Mundo Azul」は息を吐きながら、青の彼方に向かっていく。Andreaは生涯の試金石として童話を挙げ、”子供の物語は、人生で対処しなければならない困難なことに取り組むところが好きです。子供の頃、父がニュースを流すと、深刻で悲劇的な内容のニュースが流れていました。私はその時、子供っぽいことは絶対に手放さないと決心しました”と語っており、『Al Mundo Azul』も同様に、鮮やかでシュールなポップスを使って、頭でっかちなアイデアや感情を解き明かしている。”私は、暗いものと明るいものが混在しているのが好きです。そのバランスが好きなのは、それが現実の人生だからです”。

バンドのターニング・ポイントになることは間違いないアルバム。多彩な展開と秀逸なポップ・センスが光る眩く躍動感に満ちた傑作だ。

なお、ジャケットの文字のハンド・レタリングは交流の深いDevendra Banhartの手によるもの。


TRACK LIST:

01. Fantasy
02. Expressions
03. Youth Obsessed
04. Carmen
05. Beezle
06. Ballarino
07. Polvo
08. Diary
09. The Pine Tree
10. Despoil
11. Al Mundo Azul
12. Fantasy (Radel Edit) *
13. Anxiety (Lighten Up) *
14. Pine (Torched Dub) *
15. Ballarino Ballantine (Phone Demo) *
16. Al Mundo Azul (No Drums) *

* = Bonus Track

Produced by Mr Twin Sister

Mixed by Daniel Schlett at Strange Weather
Recorded by Mr Twin Sister at GEM ST STUDIOS and homes in New York
Engineering by Mathew Scheiner on 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 11
Mastered by Greg Calbi & Steve Fallone at Sterling Sound

Cover layout and design by Ben Tousley
Photography by Hannah Kristina Metz
Hand Lettering by Devendra Banhart
Costume design by Andrea Estella & Gabel D’Amico

Track Credits:
Pablo Eluchans – Percussion on tracks 1, 4, 5, 6, 8 and 9
Julian Fader – Drums on track 1
Cecilia Salinas-Rios – Vocals on 4, 5, 7 and 10

 

Mr Twin Sister:

ニューヨークはロングアイランドで、それぞれ別のバンドで演奏していた、ヴォーカリストのAndrea Estella(彼女は人気テレビ・ドラマ・シリーズ『Veronica Mars』の映画版のキャストに抜擢されるなど、女優としても活動)、ベーシストのGabe D’Amico、ドラマーのBryan Ujueta、キーボーディストのDev “Udbhav” Gupta, ギタリスト/ヴォーカリストのEric Cardonaの5人が出会い、2008年に結成。当時はTwin Sister名義で活動していたが、現在Bryan Ujuetaは脱退し、4人編成となっている。

結成してまもなく最初のEP『Vampires with Dreaming Kids』をリリース。ファースト・ライヴをSXSWで行い、tUnE-YarDs、Xiu Xiuとのツアーを経た後、セカンドEP『Color Your Life』をInfinite Bestより発表。2011年にDomino Recordsと契約し、ファースト・アルバム『In Heaven』をリリース。そしてDead OceansからリリースしたLuyasとのスプリットのシングル「Meet The Frownies」はKendrick Lamar「The Recipe Ft. Dr. Dre」にサンプリングされるなど話題となる。

順調な活動をしていく中、2013年にアンドレアは多発性硬化症と診断され、フロリダ州タラハシーでツアー中に交通事故にあうなど、災難に見舞われる。その後復活までに少し時間を要したものの、プロデューサーのJon LowとAva Lunaのメンバーの助けを借りて録音し、自身のレーベルTwin Groupを立ち上げ、名義をMr Twin Sisterに改名し、セルフ・タイトルのセカンドアルバムを完成させた。

その後目立った活動は見られなかったが、2018年にカムバックし、4年の歳月をかけて完成させたサード・アルバム『Salt』をリリースした。


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