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ベルリン在住のコロンビア人エクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia DaltのRVNG Intl.に移籍後3作目となるニュー・アルバム『¡Ay!』が10/14にリリース決定。アルバムからセカンド・シングル「Atemporal」がリリース&MV公開

Photo credit: Aina Climent

Photo credit: Aina Climent

コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia Daltが10/14にリリースする2020年の『No era sólida』以来となる新作にして、RVNG Intl.に移籍してから3作目となる新作アルバム『¡Ay!』からセカンド・シングル「Atemporal」がリリース、同時にミュージック・ビデオも公開されました。

『No era sólida』(2020年)や『Anticlines』(2018年)でも見せていたリリースという器の中で物語やキャラクターをシュールレアリスティックに探求するアプローチが本作でも踏襲されています。先のシングル「No tiempo」のビデオでは、アルバムの中心人物であるプレタという地球に降り立った宇宙人が、クック・クレメンティという地球人と初めて出会う様子が紹介れましたが、セカンド・シングルとなる「Atemporal」ではクックがプレタの作った”No Time”という異常事態を体験しています。スモーキーな歌詞によってプレタに意識が吹き込まれ、『¡Ay!』の音楽的地質を歩き回り、岩の永遠性の中に自分自身を認識する。山中で蛇に惑わされつつも、クックはプレタにその感覚を説明しようとします。

「Atemporal」は『¡Ay!』の器から熱に浮かされた夢のように浮かび上がる。トロピカルなリズムとSF的なストーリーが、記憶とモジュラーシンセによって幻覚的に交錯。Lucreciaが木管とブラスの灼熱のメロディーが浸透する雰囲気の中で、明快なヴォーカルを投下。アップライト・ベースがリズムを奏で、Lucreciaの友人でありコラボレーターでもあるAlex Lázaroと共に培った伝統的なドラム・パターンが、曲の展開とクリスタルのような煌めき中に展開されます。

「この曲は、私のパレットにある様々なものが合体したもので、これまでの私の様々な時代におけるアプローチのコレクションのようなものです。ヴォコーダー、シンセ、綿密に加工されたドラム、テクスチャーとディストーションを使い、ゆっくりとエネルギッシュに減速した異質のトゥンバに変化しています。」とLucreciaはコメントしています。

なお、ビデオはマヨルカで撮影され、Aina Climent(撮影)とLucrecia Dalt(脚本)によって制作されております。

 

Lucrecia Dalt New Single “Atemporal” out now

Artist: Lucrecia Dalt
Title: Atemporal
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Listen / Buy:

Lucrecia Dalt – Atemporal [Official Video]

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=3WUipD3Q9RE

Director: Aina Climent
Producer and Writer: Lucrecia Dalt
Creative team: Aina Climent, Alex Lázaro, Judit J. Ferrer, Lucrecia Dalt, Miguel Prado
Script: Lucrecia Dalt
Script supervision: Miguel Prado
Text intro: Miguel Prado
Cinematography and camera: Aina Climent
Editors: Aina Climent and Lucrecia Dalt
Performer: Judit J. Ferrer
Costume design: Lucrecia Dalt
Hair and Make up: Lucrecia Dalt
Colorist: Lita Bosch
Special effects: Alessandra Leone
Lights advisor and provider: Yalda Younes

 

Lucrecia Dalt New Album “¡Ay!” 10/14 release


Artist: Lucrecia Dalt
Title: ¡Ay!
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-176
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説・歌詞・対訳付き

Release Date: 2022.10.14
Price(CD): 2,200 yen + tax


コロンビア出身、ドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia Daltの新作『¡Ay!』が完成
コロンビアで育った天性の感覚的な響きを、新しいアルバム「¡Ay!」で表現。伝統的な楽器編成が、冒険的な衝動とSF的な無時間性の瞑想に出会い、限界を超えた歓びを感じさせてくれる圧巻の傑作

Lucrecia Daltの作曲に対する内省的なアプローチは、2020年の魅惑的なアルバム『No era sólida』で初めて表面化し、『¡Ay!』では彼女が子供の頃に吸収した音楽ジャンルの無意識的なスペクトルを屈折させている。ボレロ、マンボ、サルサ、メレンゲなど、自身の幼少期を彩った宝物のようなサウンドとシンコペーションが本作で覚醒し、アルバムの輪郭を輝かせている。この音楽の直感的なメロディー構造は、記憶とモジュラー・シンセによって構築され、創作の原点となる蜃気楼へと導き、彼女が常に作りたかったアルバムへと到達させた。

『¡Ay!』は前作『No era sólida』や2018年のアルバム『Anticlines』で探求したように、簡単に定義されたエッジを拡散し、ダルトの特徴である機械的な歪みの暖かさでろ過された、豊かな音響テクスチャのティンクチャーである。アップライト・ベース、管楽器アンサンブル、魔術のような鮮やかなブラスが、放射状のリズムを横切って蒸留されたハーモニック・モチーフの煌めきを形成している。Lucreciaは友人でありコラボレーターのAlex Lázaroと緊密に協力し、スローダウンしたトゥンバオとボレロ・パーカッション・パターンの新しい形と色を開拓した。彼らは伝統的なドラムキットを分解し、コンガ、ボンゴ、テンプルブロック、ティンバレスなどを蛇行させ、ルクレシアの明晰なヴォーカルの束の中で踊るようにチューニングを施したのだ。

Lucreciaは、哲学者Miguel Pradoとの交換理論を通して作り上げたSF神話を、この幻覚的な時空の交錯の中に投影している。意識と無時間性への相互の関心から、ダルトは母国語であるスペイン語を駆使したシルキーな歌詞で、形而上学的な冒険の物語を召喚したのである。『¡Ay!』の豊かな音楽世界は、プレタと呼ばれる蒸発した死んだ皮膚から水圏で見つけた体を持ったエイリアンをぬるりと着陸させる。地質学や愛や時間といった地球上の指標と、時間を超越した存在である自分の状態とのコントラストをナビゲートしながら、私たちは彼女が初めて経験する封じ込めと落ち着きを追いかけていく。

この幻覚的な時間と空間の交差点に、Lucreciaは哲学者Miguel Pradoとの理論的交換を通じて表現されたSF神話を投影する。意識と無時間制への彼らの相互の関心は、彼女の母国語であるスペイン語のシルキーな歌詞を通して、Lucreciaによってキャストされた形而上学的なオデッセイを呼び起こした。『¡Ay!』の豊かな音世界は、蒸発した古い皮膚から水圏に集め体を構成したプレタと呼ばれるエイリアンの柔らかいが不明瞭な着陸場所を提供する。地質学や愛や時間といった地球上の指標と、時間を超越した存在である自分との対比をナビゲートしながら、彼女が初めて経験する封じ込めと冷静さを追っていく。

Lucreciaの高らかなボーカルを通して、この幽玄な存在の親密なモノローグが、アルバムの鮮やかな楽器アレンジメントに揺さぶられていく。トロピカルなリズムとSF的なストーリーの珍しい出会いを演出し、彼女の不定形のキャラクターを描き出し、恋愛ジャンルの予定調和にとらわれない愛を探求している。彼女はこのメロドラマ的な物語の弧に軽さとユーモアをもたらし、境界を抽象的な断片的な遺物に分割するために、再び慣習の制約を打ち破る。

『¡Ay!』は彼女の作品において新たな次元に踏み出すための挿入句であり、それは彼女の電子的啓示の遺産と彼女の音楽ソースのパノラマビューに到達した瞬間とを結びつけるものである。音と精神において『¡Ay!』は生まれ故郷と環境のチューニングを探求し、時間的封じ込めの呪縛を解き放つ。時間と地形の螺旋的な傾向を通して、彼女は始まりの場所に到達したのである。

摩訶不思議な中毒性を帯びた唯一無二ミステリアスなサウンドが新たな境地へと突入し、伝統的な楽器編成が、冒険的な衝動とSF的な無時間性の瞑想に出会い、限界を超えた歓びを感じさせてくれる圧巻の傑作。

このリリースの収益の一部は、コロンビアのチョコを拠点に、黒人フェミニズム、脱植民地主義、コミュニティに関するアフロ中心の解放教育を推進し、アクティビズム、自然保護、先祖のケアを奨励する女性たちが率いる民族間の組織、Fundación Mareiaに寄付されます。


TRACK LIST:

01. No tiempo
02. El Galatazó
03. Atemporal
04. Dicen
05. Contenida
06. La Desmesura
07. Gena
08. Bochinche
09. Enviada
10. Epílogo

+ボーナス・トラック収録予定

 

LUCRECIA DALT:

コロンビア出身で現在はベルリンに在住のエクスペリメンタル・アーティスト。哲学、映画、神話、未来のテクノロジーに影響を受けた実験的なエレクトロニック・ミュージックを制作している。2009年の『Congost』(その時の名義はSound of Lucrecia)など、彼女の初期のアルバムは歌詞と曲構成に重点が置かれていたが、2013年の『Syzygy』や2018年の『Anticlines』など近年の作品は、彼女の朧げなヴォーカルが流動的で異質なサウンドスケープに溶け込んだ、ぐっと抽象的でシュールなサウンドへとシフトしている。
かつてダルトは地質学を学び、土木技師として働いていたが、その後音楽の道に進むことを決めた。彼女の最初のリリースは、ファースト・ネームのLucreciaのみの名義でのアンビエント・シンセ・ポップ・アルバム『Acerca』で、2005年にコロンビアのコレクティヴ・シリーズからリリースされた。その後、2007年のEP『Like Being Home』をリリース。コロンビアの音楽シーンに限界を感じていた彼女は、より芸術的なキャリアを積むためにバルセロナに移住。そこでMonika Enterpriseの創始者であるGudrun Gutとの出会いを経て、Julia Holter、Liz Christine、Manekinekodと共に、『4 Women No Cry, Vol.3』に4曲を提供した。そして先述した『Congost 』をSound of Lucrecia名義で2009年にリリースし、後にフルネームで復刻された。
その後2011年にF.S. BlummとのコラボレーションによるデジタルEP『Cuatro Covers』をリリース。2012年にはダークでドリーミーな作品『Commotus』をHuman Ear Musicからリリースし、2013年にはさらにストレンジな作品『Syzygy』をリリース。2014年にはNicolas Jaar主宰のOther Peopleからセルフ・タイトルのEPがリリースされた。2015年からはベルリンに拠点を移し、ドイツのエクスペリメンタル・レーベルCare of Editionsから『Ou』と題した限定LPをリリース。その後、ダルトはインダストリアル・テクノ・デュオThese Hidden Handsが2016年に発表した12インチ『These Moments Dismantled』に客演している。2018年に現在のレーベルであるNYのRVNG Intl.に籍を移し『Anticlines』、続けて2020年には『No era sólida』を発表し、Pitchforkなど様々なメディアでも高い評価を得た。
ソロ音楽の範囲を超えて、学際的なコラボレーションをしており、彼女のサウンドワークは多くの没入型プロジェクトやオーディオヴィジュアル・プロジェクトに貢献している。サウンドトラックの制作も手掛けており、2021年に映画『Catábasis』(監督:Regina de Miguel)と『The Seed』(監督:Sam Walker)のオリジナル・スコアを作曲し、2022年にInvada RecordsとRVNG Intl.からリリースされたHBOシリーズ『The Baby』のスコアも作曲している。また、彼女のプロジェクトには、2018年にRegina de Miguel、Ania Nowakと共演したパフォーマンス『V.I.T.R.I.O.L.』、Mies van der Rohe Pavilion(Sonar Festival 2019)で発表したCamille Mandoki、Sarah Winters、Jordi Salvadó とのサウンドインスタレーション『Dazwischen』とベルリン植物園(CTM, 2020)で発表した『You Will Go Away One Day But I Will Not』と、Maria Thereza Alvesとの『Dazwischen』がある。また、最近、Aina Climent、Judit J. Ferrer、Miguel Pradoと共同でオーディオヴィジュアル・エッセイ『Pedis Possessio』(Jump Cut / CTM, 2022年)の制作を委託されている。


Kate NVが現時点での最新アルバム『Room for the Moon』から「Ça Commence Par」のミュージック・ビデオを公開


2018年の初の単独来日ツアー、2019年に浜離宮恩賜庭園で開催された花紅柳緑(RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2019)への出演も話題となった、ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタル・ポップ・アーティスト、Kate Shilonosovaによるソロ・プロジェクト、Kate NVの現時点での最新アルバム『Room for the Moon』から「Ça Commence Par」のミュージック・ビデオが公開されました。

ディレクターはBeach Houseなどのミュージック・ビデオも手がけている、マルチメディア・アーティストのJennifer Juniper Stratfordです。

Kate NV — Ça Commence Par (Video)
https://www.youtube.com/watch?v=tal07jq-0OE

Director : Jennifer Juniper Stratford / @jjstratford
1st AC Stephi Duckula
AD Mikki Yamashiro
Costume Designer Kiki Stash
Hair + Makeup Samantha Lepre
A Telefantasy Studios Production @telefantasystudios

 

NEW ALBUM “Room for the Moon” NOW ON SALE


Artist: Kate NV
Title: Room for the Moon
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-134
Format: CD / Digital
※解説・歌詞・対訳付き予定
※ボーナス・トラック収録
※CDリリースは日本のみ
Release Date: 2020.06.12
Price(CD): 2,000 yen + tax

ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタル・ポップアーティスト、Kate Shilonosovaによるソロ・プロジェクト、Kate NVの待望の新作『Room for the Moon』が再びRVNG Intl.から登場!
自身のルーツである70年代〜80年代のロシアと日本のポップスからの影響をベースにしつつ、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップ・センスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合した傑作誕生!
先行シングル「Sayonara」はPitchforkのベスト・ニュー・トラックに選出!

通算3作目となる『Room for the Moon(月の部屋)』は2018年にリリースした『для FOR』以来となる本作は実のところ『для FOR』の前から制作をし始めていたものの形にはならず、時を経てようやく形になったとのこと。

自宅とモスクワのスタジオスペースにて録音されており、長年のコラボレーターであるJenya Gorbunov(ベース)、Vladimir Luchanskiy(サックス)、Quinn Oulton(ベース/サックス)に加え、共にRed Bull Music Academy出身で交流の深い日本人アーティスト、Nami Sato(スポークン・ワード)等の協力のもと完成した。

70年代〜80年代のロシアと日本のポップ・ミュージック&映画からの影響が色濃い本作は、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップ・センスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合している。

小気味良いシンセとサックスにコロコロとしたシンセと軽やかなヴォーカルが絡む「Not Not Not」で幕を開け、シンセとマレット、マリンバを基調にした牧歌的ミニマル「Du Na」へと続く。Pitchforkでベスト・ニュー・トラックに選出され絶賛された「Sayonara」はケイト・ブッシュとも比較される飛躍的なヴォーカルにエッジーなギター、タッピング・ドラムを絡めて駆け上がっていくような極上のシンセ・ポップ。歌詞も英語、日本語、ロシア語がミックスされている。フランス語の歌詞で実験的ながら楽しげな「Ça Commence Par」やFound Sound Nationの「Broken Orchestra」サンプルパックのサンプルのみを使用して、サックス・ソロを作成したという「Plans」、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番からメロディーを借用した「Tea」、パーティへと誘うかのうようなアップテンポなポップ・ソング「Telefon」など、豊かな実験精神とポップ・センスに裏打ちされたヴァラエティに富んだ内容。

様々なルーツと要素を折衷させ独自解釈したその幻想的サウンドを生成し、Lizzy Mercier Desclouxや矢野顕子、Ann Steelまでを彷彿/横断する稀有な存在。その圧倒的才能がさらに開花した傑作の誕生。

TRACK LIST:

Japanese CD version:
01. Not Not Not
02. Du Na
03. Sayonara (Full Moon Version)
04. Ça Commence Par
05. Marafon 15
06. Tea
07. Lu Na
08. Plans
09. If Anyone’s Sleepy
10. Telefon
11. Sayonara (Single Edit)
12. Tea (Small Sip Edit)
13. Arigato song (Bonus Track for Japan)

Japanese digital:
01. Not Not Not
02. Du Na
03. Sayonara (Full Moon Version)
04. Ça Commence Par
05. Marafon 15
06. Tea
07. Lu Na
08. Plans
09. If Anyone’s Sleepy
10. Telefon
11. Arigato song (Bonus Track for Japan)

 


KATE NV:

ロシアはモスクワをベースに活動しているプロデューサー/DJ/演奏家/ヴォーカリスト、ケイト・シロノソヴァによるソロ・プロジェクト。元々はSonic YouthやDinosaur Jr.などに影響を受けたオルタナティヴ・ロック〜ポストパンク・バンド、Glintshakeのヴォーカルとして活動。また、同時に20世紀のクラシカルなミュージシャン達とCornelius Cardewのアイデアとアヴァンギャルドなコンポーズを再構築するMoscow Scratch Orchestraのメンバーでもある。それらと平行してソロとしてNVを始動させ、2014年にジャパニーズ・ポップスやニュージャックスウィング、90’s R&Bなどの影響を感じさせるEP『Pink Jungle』を発表し注目を集め、同年、Red Bull Music Academy Tokyoで初来日を果たす。2016年に待望のソロ・デビュー・フル・アルバム『Binasu』を2016年にGiant ClawとSeth Graham主宰の重要レーベル、Orange Milkからファースト・アルバム『BINASU』をリリース。各所で絶賛され、世界各国をライヴで飛び回る。その才能はエクスペリメンタル・ミュージック・シーンの最先鋭レーベルであるブリルックリンのRVNG Intl.の目にとまり、契約を果たし、2018年にセカンド・アルバム『для FOR』をリリースした。その後初の単独来日ツアーを成功させ、収録曲「вас YOU」は細野晴臣のラジオで2度に渡りプレイするなど、日本でも話題となり、浜離宮恩賜庭園で開催された花紅柳緑(RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2019)への出演も果たした。2020年待望のサード・アルバムを完成。引き続き現代エクスペリメンタル・ミュージックの最先鋭レーベル、RVNG Intl.からリリースした。


dip in the pool によるユニークなライブイベントの第一弾として『Immersive voices 1st set』が9/11に渋谷WWWで開催決定

近年は世界的な再評価も高まっている木村達司(track)と甲田益也子(vo)によるエレクトリック・デュオ、dip in the pool。昨年、1997年にリリースしていたポップでカラフルなアルバム『Wonder 8』から6曲を抜粋しリマスタリング、そして新曲2曲を追加してアップデートした『8 red noW』をリリースし、東京、京都、北海道でライヴを行うなどコロナ禍以降の活動を活発化させてきた彼等がユニークなライブイベントをシリーズを開催することが決定致しました。

詳細は以下をご確認ください。

Immersive voices 1st set:
甲田益也子 (Vocal) と木村達司 (Track) によるエレクトリック・デュオ、 dip in the pool がユニークなライブイベントをシリーズ開催します。
Immersive voices 1st set と題されたこのシリーズ第一弾はドラムにダニエル・バエデール(ブラジ ル)、コントラバスにパール・アレキサンダー(アメリカ)、そしてビブラフォンに山田あずさ(日本)を 迎え、室内楽と電子音楽の融合を彼らならではのバランスで披露。
渋谷 WWW で開催されるこのライブは株式会社コルグの全面協力の下『Live Extreme』(KORG の高音質配信システム)を用いてリアルタイムでスタジオクオリティーのハイレゾ(96kHz)+バイノーラル音声で世界配信され、後日にはハイレゾ+サラウンド音声(5.1ch)でのアーカイブ視聴も可能という、イマーシブ(=没入感のある)オーディオ時代のライブ配信を他に先駆けて実現。また今回のシリーズでは海外ではスタンダードになりつつある当日の会場入場チケットとオンライン・アーカイブ視聴チケットをセットにしたスペシャルチケットもご用意。
凛々しくも柔らかい甲田益也子の歌声と個性豊かなゲストと共に紡ぎ出す dip in the pool ならではのビジョナリーな音世界にダイブして存分にお楽しみください。

Immersive voices 1st set – dip in the pool 2022 live

日時:9月11日(日)
時間:Open(DJ time)17:00 / Start(Live time)18:00
会場:渋谷 WWW
料金:
渋谷 WWW 前売入場チケット 6,000 円(税込) *ドリンク別 / 当日入場チケット 6,500 円(税込) *ドリンク別
オンライン視聴シリアルキー = 3,000 円(税込)
前売入場チケット+視聴シリアルキー = 8,000 円(税込) *ドリンク別 / 当日入場チケット+視聴シリアルキー = 8,500 円(税込) *ドリンク別
チケット&キー販売サイト https://econtent.jp/store/dipinthepool

ゲストミュージシャン :
Daniel Baeder (Drums) / Pearl Alexander (Contrabass) / Azusa Yamada (Vibraphone)

オープニングアクト : Chee Shimizu (DJ)

主催:dip in the pool
協賛:株式会社コルグ
制作:株式会社 ROCK MADE

文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業


dip in the pool:

1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、作詞担当の甲田益也子(vo)が結成したデュオ。独特の音楽センスとファッショナブルなヴィジュアルが話題を呼び、86年にイギリスはROUGH TRADEよりデビュー。国内では86年MOON RECORDS(現在はワーナーミュージック内のレーベル)よりデビューアルバムをリリース。88年にTV-CMに使用されたシングル「Miracle Play ~ 天使の降る夜」で大きな人気を集めた。
過去にレコーディング参加したミュージシャンは、佐久間正英、清水靖晃、窪田晴男、富家哲、トニー・レヴィン、ミノ・シネル、モーガン・フィッシャー、ピーター・シェラー(アンビシャス・ラバーズ)、といった個性豊かな実力者ばかりであった。
マイペースな活動と並行して、甲田益也子が89年に映画『ファンシイダンス』で役者としてもデビューし、映画『白痴』では主演をつとめた。木村達司は他アーティストのプローデュース、アレンジやCM、映画音楽制作等、個々の活動も多彩に展開している。
MOON RECORDSでアルバム4枚、EPIC SONY (現在のEPIC RECORD)で3枚、EAST WORKSでアルバム1枚を発表。98年にはEAST WORKSより作曲及びプロデューサーに細野晴臣、清水靖晃、テイ・トウワ、ゴンザレス三上、ピーター・シェラー、etc.という豪華な顔ぶれを迎えた甲田益也子のソロアルバムをリリース。
その後の活動休止を経て2011年に本格的に再始動、14年ぶりになるアルバム『brown eyes』をリリース。
2013年には木村達司がモーガン・フィッシャー、安田寿之と共にアンビエント・エレクトロニカ・アルバム『Portmanteau』をリリース。甲田益也子がゲストボーカルとして4曲参加している。
2015年1月に伊藤ゴロー、古川初穂らをゲストに迎えた10枚目のアルバム『HIGHWIRE WALKER』をリリース。
2016年にアムステルダムに本拠を置き世界中に多くのファンを擁する復刻レコード専門レーベルMusic From Memoryから89年に発表した『On Retinae』が12 inch・シングルとしてリイシューされ世界的に再評価される。
2017年にはアメリカのアンビエント・デュオVisible Cloaksからの依頼を受けシングルを共作リリースし、来日イベントでは共演も果たしている。
2018年、オーストラリアはメルボルンとシドニーのでのフェス、イベントに参加。
2019年、フランスはパリ、スウェーデンはストックホルムでのフェス参加、ライブ公演を行う。
2020年、カナダの奇才、CFCFとの共作曲をdip in the pool名義としては4年振りにシングルをリリース。
また、世界を三つのタイムゾーン(JST for Asia, Oceania, CET for Europe, Africa, CDT for North and South America.)に分け、それぞれのゾーンに向けたオンラインライブ配信=バーチャル・ワールドツアー ‘Around the World in a Day’ を開催し話題となる。
2021年、9/24リリースのシングル「What about this love」を含むニュー・アルバム『8 red noW』を10/20にリリース。そして東京、京都、北海道を巡る『dip in the pool tour 2021“Departures”』を行った。


Kankyō Recordsが新たにスタートするリスニング・イベント“Kanshō”の第一回目にSalamandaとAsa Toneが選盤

アンビエント作家であり、建築家でもあるH.Takahashi氏が昨年三軒茶屋にオープンしたKankyō Recordsが新たにスタートする、劇場で映画を楽しむように、良いリスニング環境で音楽を鑑賞するイベント “Kanshō” 。
Kankyō Recordsがおすすめするアーティストのアルバムをドイツの音響機器メーカーADAM Audioが提供するスタジオ仕様のリスニング環境で体験することで日々の音楽鑑賞に対する意識の変化を促すというコンセプトの本イベントの第一回目としてPLANCHAから日本盤をリリースしているSalamanda『ashbalkum』、Asa Tone『Temporary Music』の2作を選んでいただきました。

イベントの詳細は以下をご確認ください。


Music Listening Meetup

Kankyō Records Presents

“鑑賞 Kanshō Vol.01”

Supported by ADAM Audio

Kankyō Recordsが音楽のリスニングイベント “Kanshō” を開催します。
劇場で映画を楽しむように、良いリスニング環境で音楽を鑑賞するイベントです。
良いリスニング環境は音楽の持つ様々な側面を引き出してくれます。
音が本来持つ細かな表情や質感、遠くの方でわずかに鳴る音が聴こえてくることで感じる立体感、
ひとつひとつの音がそれぞれ意思を持って動き出していくような感覚。
そして、それらを踏まえて音楽を制作している多くのアーティストが存在します。
そう、良いリスニング環境はそんなアーティストが表現したい音楽を正確に鳴らしてくれるのです。
Kankyō Recordsがおすすめするアーティストのアルバムを
ドイツの音響機器メーカーADAM Audioが提供するスタジオ仕様のリスニング環境で体験することで
日々の音楽鑑賞に対する意識の変化を促す、そういったイベントになることを願っています。

【開催概要】
2022年7月29日(金)
18:00開場/19:00開演/21:00終演
入場チケット:1,300円(1d付き)
会場:ADAM Audio Listening Studio(中野富士見町駅 徒歩5分)
→ 会場の詳細住所は購入後にお知らせします
完全予約制
Ticket購入 > https://kankyorecords.com/?pid=169234590 SOLD OUT!

【演目】
前半・・・Salamanda “ashbalkum”
後半・・・Asa Tone “Temporary Music”

【注意事項】
・当日は必ずマスク着用で参加してください。
・入場に際し、検温・手指の消毒をしていただきます。
・鑑賞中は飲食禁止。(ペットボトルはOK)
・途中退席/途中入場はなるべくお控えください。


90年代ローファイとシューゲイザーを交錯させる衝撃的なサウンドで20年代のオルタナ〜インディ・シーンで注目を集めるLaunderがGhostlyから7/15リリースするデビュー・アルバムから新曲「Intake」を公開


90年代ローファイとシューゲイザーを交錯させ感情を揺さぶるJohn Cudlipによるプロジェクト、LaunderがGhostly Internationalと契約し、7/15に発売する衝撃のデビュー・アルバム『Happening』から新曲「Intake」が公開されました。

アルバム『Happening』はSonny DiPerri(My Bloody Valentine、Nine Inch Nails、DIIV)が共同プロデュース、エンジニア、ミックスを担当し、ゲストにフランス生まれのシンガーソングライター/女優のSokoや盟友DIIVのZachary Cole Smithが参加しております。

また、日本盤にはニュー・アルバム『Search + Destroy』をリリースしたばかりの東京のオルタナティヴ・ロック・バンド、Luby Sparksの加藤夏樹さんにご執筆いただきましたアルバム解説、歌詞対訳が封入されます。

 

Launder new song “Intake” out now


Artist: Launder
Title: Intake
Format: Digital Single

Launder – Intake (Official Visualizer)
https://www.youtube.com/watch?v=KnFpH_UYWBA

 

Launder debut full album “Happening” 7/15 release


Artist: Launder
Title: Happening
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-173
Format: CD
Release Date: 2022.07.15
Price(CD): 2,000 yen + tax

※解説・歌詞対訳: 加藤夏樹(Luby Sparks


90年代のローファイとシューゲイザーが交錯し感情を揺さぶる衝撃のサウンド!オルタナ〜シューゲイズ〜ドリーム・ポップまでを飲み込む圧巻のデビュー作!
LAを拠点に活動するJohn Cudlipによるプロジェクト、LaunderがGhostly Internationalと契約し、衝撃のデビュー・アルバムを完成。Sonny DiPerri(My Bloody Valentine、Nine Inch Nails、DIIV)が共同プロデュース、エンジニア、ミキサーを担当し、ゲストにフランス生まれのシンガーソングライター/女優のSokoや盟友DIIVのZachary Cole Smithが参加!

オレンジ・カウンティ出身で現在はLAを拠点に活動するJohn CudlipによるプロジェクトLaunder。元々は2019年に友人であるDay WaveことJackson Phillips、フランス生まれのシンガーソングライター/女優のSoko、DIIVのZachary Cole Smith等とのカジュアルなセッションから派生し、Launderへと発展した。約3年の歳月と60曲のデモを経てGhostly Internationalと契約し、遂に完成したのがこのフルレングス・デビュー・アルバム『Happening』である。

共同プロデュース、エンジニア、ミキサーをMy Bloody Valentine、Nine Inch Nails、DIIVなどの仕事で知られるSonny DiPerriが担当し、Chase Meier(ベース)、Bryan DeLeon(ドラム)、Nathan Hawelu(リード・ギター)をレコーディング・メンバーに迎え、Elliott Smithがかつて所有していたカリフォルニア州ヴァンナイスにあるビンテージ・アナログ/モダン・デジタル・レコーディング・スタジオ、New Monkey Studioで録音された。そしてもちろんSokoとZachary Cole Smithがゲスト参加している。

Launderの音楽は当初から予想以上の注目を集めており、Stereogumは「90年代のローファイとシューゲイザーが交差する場所」と評し、Gorilla vs. BearはJohnの「切なさと高鳴るコーラスで、これらの曲をずっと知っていたかのようにすぐに感じさせるようなセンス」に注目し言及している。2020年にライヴを休止し、彼は溢れるアイデアの作曲とアレンジに没頭する。思考をメロディーとテクスチャーに費やし、すべてのリソースが制作のギアに投入され、このアルバムのすべての音、ノイズ、そしてハミングまでもが彼の世界となった。そして完成したのが計13曲のフル・アルバムである。『Happening』は時代を超越し、メロディよりも大きなもの、カタルシスと優しさにフォーカスし、インディ・ロックの偉大なアーティストに敬意を表しながら、現代的で慎重な自省に基づくものであることが分かる。

「EPや7インチのリリースに比べ、より自立した作家へと進化したように感じるが、バンドなしにはこのレコードを作ることはできなかった」「バンドと一緒にリハーサルをすることで、曲に命が吹き込まれ、まるでスイッチが入ったようだった」と彼は言う。

冒頭を飾る「Unwound」は出だしにふさわしいパンチと高揚感のあるフックが効いている。この曲の初期のデモを「アリーナ・ロック」と称していたように、ザクザクのギター・リフで空間を埋め尽くす展開が印象的で、Nirvanaの「Serve The Servants」、The Jesus and Mary Chain「Darklands」、The Stone Rosesの「I Wanna Be Adored」などのアルバム・オープニングとして説得力のある楽曲で、彼の若かりし頃の静と剛が交錯するソングライティングを凝縮したまさに序章。故郷のダナポイントで古いギターで書いた孤独への頌歌である「Blue Collar」では、フィードバックがウネリをあげ、奇抜なチューニングで演奏されている。「曲作りの際、催眠状態になるまで30分ほど曲の一部をループさせることがあるが、ここでもそれが起こった。このリフはどこから来たのかわからないけど、このアルバムで最も好きな曲のひとつだよ。」と評している。「On A Wire」では、「あなたのわずかな部分すべて」を思い起こさせ、彼の歌詞のラインがギターの表現に反響し、穏やかな曲調からノイジーなギターを織り交ぜ緩急の効いた展開を見せる。
フランス人アーティストSokoがリード・ヴォーカルをとる「Become」は、きらめきと砕け散るようなギターの間に織り込まれたベースラインにヴォーカルが乗っていく。「この曲は、このアルバムの中で最もコラボレーションが捗った曲で、それがうまくいってとてもうれしかった。」と語っている。アルバム中最も短く甘い曲のひとつである「Chipper」は、うっすらとしたダウンキャストのギター・フレーズに、明晰なポップネスが加わっている。その簡潔な構成は、大胆な自信と飄々とした冷たさの両方を示している。この曲は、儚い欲望を告発するようなラブ・ソングだ。

デビュー作が荒削りな可能性に満ちていることが多い中、Launderは深く研ぎ澄まされたコレクションを作り上げている。本作はプロセス志向のアルバムであると同時に芸術と共に成熟する人の作品であり、スリリングでアンセミックな展開とともに自分の限界に挑戦するソングライターの音である。2020年代のオルタナ〜インディ・シーンを牽引することは間違いない大注目の逸材の誕生だ。


Track List:
01. Unwound
02. Intake
03. Blue Collar
04. On a Wire
05. Become (feat. Soko)
06. Beggar
07. Rust
08. Withdraw
09. Lockwood
10. Harbour Mouth
11. Chipper
12. Parking Lot
13. Lantern

Launder – Unwound
https://www.youtube.com/watch?v=axMOjt2PBCA

Launder – Chipper
https://www.youtube.com/watch?v=nZ_z-yuawkc


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