Flore Laurentienne New Album “Volume II” 10/21 release
Artist: Flore Laurentienne
Title: Volume II
Label: PLANCHA / RVNG Intl. Cat#: ARTPL-175
Format: CD / Digital
※日本独自CD化
※解説付き予定
Release Date: 2022.10.21
Price(CD): 2,200 yen + tax
2020年のポラリス音楽賞のロングリストに選ばれた他、ジュノ賞にもノミネートされたモダン・クラシカルの才人、Mathieu David Gagnonのによるソロ・プロジェクトFlore Laurentienneがセカンド・アルバムで日本デビュー決定!豊かなオーケストラ・サウンドの新たなパレットを提示し、変化する水の力が生と喪失の通路をナビゲートする隠喩的なマーカーをインスパイアする第2章!
Flore Laurentienneは、ケベック出身の作曲家Mathieu David Gagnonのによるソロ・プロジェクト。このプロジェクトは、Mathieuが生まれ育ったセントローレンス渓谷の植物を記録した目録の名前にちなんで、植物学の歴史に根ざしている。Flore Laurentienneの音楽的ヴィジョンは、Mathieuの最大のインスピレーション源であるコントラプンタル(相互に独立性の高い複数の音を組み合わせつつ、調和的な旋律を構成する音楽の作曲手法を示す概念)の巨匠、ヨハン・セバスティアン・バッハに照らし出されています。長年、他人のプロジェクトに携わるなど、裏方として活動してきたMathieuは、2019年にソロデビュー作『Volume I』をRVNG Intl.からリリース。この作品は、Mathieuのイマジネーションに満ちた生来の野心作で、15人の弦楽オーケストラとMinimoog Model D、EMS Synthi、コンボオルガンを含む初期のシンセサイザーを駆使して録音されている。このアルバムは高い評価を受け、2020年のポラリス音楽賞のロングリストに選ばれた他、ジュノ賞にもノミネートされた。
そしてこのたび、Flore Laurentienneがセカンド・アルバム『Volume II』で帰還。豊かなオーケストラ・サウンドの新たなパレットを提示し、変化する水の力が生と喪失の通路をナビゲートする隠喩的なマーカーをインスパイアする。このプロジェクトで、Mathieu David Gagnonは、環境と感情への航海を再開し、作曲家の出身地であるケベックの川と荒々しい荒野からインスピレーションを得ている。この第2章では、Mathieuは古典的な作曲の原型を拡張し、音のロマンティシズムの新しい領域に出会った。牧歌的で崇高な世界をさまよう主題は、きらめくような屈折へと変化し、自然のエネルギーが持つ感情や運動能力を伝えている。『Volume II』は、聴覚的な小宇宙の流れがダイナミックなコントラストの地平線に到達する河口を形成し、自然と人間の並行した進路を反映していく。
1. Voiles
2. Navigation II
3. Navigation IV
4. Fleuve V
5. Promenade
6. Kamouraska
7. Canon
8. Fleuve V (léger retour)
9. Navigation V (Bonus Track for Japan)
10月1日と10月2日に開催される”EACH STORY THE CAMP 2022”に出演を予定しておりましたEmily A. SpragueとCool Maritimeですが、新型コロナウイルスの影響によりビザの手配に時間を要し、直前まであらゆる手段を尽くしたのですが、発給が間に合わず出演が不可能となりました。
出演を楽しみにしていただいていた皆様には深くお詫び申し上げます。
なお、10月1日のEmily A. Spragueの出演時間は、オルタナティヴ、ポストロック、エクスペリメンタル・ポップ、映画音楽、フリー・ミュージック、ジャズ、アメリカーナ、現代音楽など様々なジャンルの極北を切り開く越境的活動を行なう Jim O’Rourke のライブが決定いたしました。
Artist: Gold Panda
Title: The Work
Label: PLANCHA / City Slang Cat#: ARTPL-183
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.11.11
Price(CD): 2,200 yen + tax
Gold Pandaのレコードはどれも、彼自身の人生の重要な分岐点にあったことは明らかだ。デビュー作『Lucky Shiner『(2010年)は、彼の20代後半の姿を映し出したもので、自由で、固定観念に縛られない、目まぐるしい作品だった。その次のアルバムは『Half of Where You Live』(2013年)というタイトルで、当時の彼の感情的な見通しがよくわかるタイトルだ。彼は音楽の境界線を押し広げながら、評価が高まり、個人的にも仕事的にも都市間を移動する生活を送るアーティストとはどういうことかを問いかけた。3枚目のアルバム『Good Luck And Do Your Best』(2016年)は、故郷エセックスと、かつては一時定住したこともあり、たびたび訪れていた日本に根ざし、自己とサウンドを温かく再確認させるものだった。
Lucrecia Daltの作曲に対する内省的なアプローチは、2020年の魅惑的なアルバム『No era sólida』で初めて表面化し、『¡Ay!』では彼女が子供の頃に吸収した音楽ジャンルの無意識的なスペクトルを屈折させている。ボレロ、マンボ、サルサ、メレンゲなど、自身の幼少期を彩った宝物のようなサウンドとシンコペーションが本作で覚醒し、アルバムの輪郭を輝かせている。この音楽の直感的なメロディー構造は、記憶とモジュラー・シンセによって構築され、創作の原点となる蜃気楼へと導き、彼女が常に作りたかったアルバムへと到達させた。
『¡Ay!』は前作『No era sólida』や2018年のアルバム『Anticlines』で探求したように、簡単に定義されたエッジを拡散し、ダルトの特徴である機械的な歪みの暖かさでろ過された、豊かな音響テクスチャのティンクチャーである。アップライト・ベース、管楽器アンサンブル、魔術のような鮮やかなブラスが、放射状のリズムを横切って蒸留されたハーモニック・モチーフの煌めきを形成している。Lucreciaは友人でありコラボレーターのAlex Lázaroと緊密に協力し、スローダウンしたトゥンバオとボレロ・パーカッション・パターンの新しい形と色を開拓した。彼らは伝統的なドラムキットを分解し、コンガ、ボンゴ、テンプルブロック、ティンバレスなどを蛇行させ、ルクレシアの明晰なヴォーカルの束の中で踊るようにチューニングを施したのだ。
01. No tiempo
02. El Galatazó
03. Atemporal
04. Dicen
05. Contenida
06. La Desmesura
07. Gena
08. Bochinche
09. Enviada
10. Epílogo
LUCRECIA DALT:
コロンビア出身で現在はベルリンに在住のエクスペリメンタル・アーティスト。哲学、映画、神話、未来のテクノロジーに影響を受けた実験的なエレクトロニック・ミュージックを制作している。2009年の『Congost』(その時の名義はSound of Lucrecia)など、彼女の初期のアルバムは歌詞と曲構成に重点が置かれていたが、2013年の『Syzygy』や2018年の『Anticlines』など近年の作品は、彼女の朧げなヴォーカルが流動的で異質なサウンドスケープに溶け込んだ、ぐっと抽象的でシュールなサウンドへとシフトしている。
かつてダルトは地質学を学び、土木技師として働いていたが、その後音楽の道に進むことを決めた。彼女の最初のリリースは、ファースト・ネームのLucreciaのみの名義でのアンビエント・シンセ・ポップ・アルバム『Acerca』で、2005年にコロンビアのコレクティヴ・シリーズからリリースされた。その後、2007年のEP『Like Being Home』をリリース。コロンビアの音楽シーンに限界を感じていた彼女は、より芸術的なキャリアを積むためにバルセロナに移住。そこでMonika Enterpriseの創始者であるGudrun Gutとの出会いを経て、Julia Holter、Liz Christine、Manekinekodと共に、『4 Women No Cry, Vol.3』に4曲を提供した。そして先述した『Congost 』をSound of Lucrecia名義で2009年にリリースし、後にフルネームで復刻された。
その後2011年にF.S. BlummとのコラボレーションによるデジタルEP『Cuatro Covers』をリリース。2012年にはダークでドリーミーな作品『Commotus』をHuman Ear Musicからリリースし、2013年にはさらにストレンジな作品『Syzygy』をリリース。2014年にはNicolas Jaar主宰のOther Peopleからセルフ・タイトルのEPがリリースされた。2015年からはベルリンに拠点を移し、ドイツのエクスペリメンタル・レーベルCare of Editionsから『Ou』と題した限定LPをリリース。その後、ダルトはインダストリアル・テクノ・デュオThese Hidden Handsが2016年に発表した12インチ『These Moments Dismantled』に客演している。2018年に現在のレーベルであるNYのRVNG Intl.に籍を移し『Anticlines』、続けて2020年には『No era sólida』を発表し、Pitchforkなど様々なメディアでも高い評価を得た。
ソロ音楽の範囲を超えて、学際的なコラボレーションをしており、彼女のサウンドワークは多くの没入型プロジェクトやオーディオヴィジュアル・プロジェクトに貢献している。サウンドトラックの制作も手掛けており、2021年に映画『Catábasis』(監督:Regina de Miguel)と『The Seed』(監督:Sam Walker)のオリジナル・スコアを作曲し、2022年にInvada RecordsとRVNG Intl.からリリースされたHBOシリーズ『The Baby』のスコアも作曲している。また、彼女のプロジェクトには、2018年にRegina de Miguel、Ania Nowakと共演したパフォーマンス『V.I.T.R.I.O.L.』、Mies van der Rohe Pavilion(Sonar Festival 2019)で発表したCamille Mandoki、Sarah Winters、Jordi Salvadó とのサウンドインスタレーション『Dazwischen』とベルリン植物園(CTM, 2020)で発表した『You Will Go Away One Day But I Will Not』と、Maria Thereza Alvesとの『Dazwischen』がある。また、最近、Aina Climent、Judit J. Ferrer、Miguel Pradoと共同でオーディオヴィジュアル・エッセイ『Pedis Possessio』(Jump Cut / CTM, 2022年)の制作を委託されている。
10月1日〜10月10日に開催を予定していたEmily A. Sprague & Cool Maritime Japan Tour 2022は新型コロナウイルスの影響により日本への入国ビザの取得に関する予期せぬ事情が生じたため、止むを得ず開催を延期させていただきます。
(EACH STORYの出演キャンセルに関しましてはすでに木曜日に発表されております)
楽しみにされていた皆様にはご不便をお掛け致しますが、ご理解頂けますようお願い致します。
Emily A. Spragueのツアーは当初は2020年3月に計画し、今回2年半ぶりの仕切り直しとして、盟友Cool Maritimeも加えて計画し、開催に向けて関係者一同で尽力してきたものの、このような結果となり大変申し訳ございません。