Loraine James

Loraine Jamesのアンビエント志向のエイリアス、Whatever The Weatherの待望のセカンド・アルバムが3/14にGhostly Internationalからリリース決定!先行ファースト・シングル「12°C」がMVと共に公開!

Photo Credit: Darryl Daley

Photo Credit: Darryl Daley

Festival de FRUE、STAR FESTIVALを含む2度の来日ツアーも果たし、ここ日本でもジャンルの垣根を超え支持を得ているサウス・ロンドンのプロデューサー、Loraine Jamesのアンビエント志向のエイリアス、Whatever The Weatherの待望のセカンド・アルバムが3/14にGhostly Internationalからリリース決定!

そして先行ファースト・シングル「12°C」が公開されました。この曲はアルバムのクロージング・トラックで、賑やかな人間空間から具体的なグルーヴへと漂い、メロディとテクスチャーを織り交ぜながら、魂を揺さぶるような充実感を生み出している感動的な楽曲です。Loraine本人が手がけたミュージック・ビデオも同時に公開されております。

 

Whatever The Weather new single “12°C” out now


Whatever The Weather – 12°C (Official Video)

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=p4BgcSlKd0g

The video was self-made by Loraine James.

 

 

Whatever The Weather new album “Whatever The Weather II” 3/14 release


Artist: Whatever The Weather
Title: Whatever The Weather II
Label: PLANCHA / Ghostly International

Cat#: ARTPL-230
Format: CD
Release Date: 2025.03.14
Price(CD): 2,200 yen + tax

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き予定

WTW第二章!Festival de FRUE、STAR FESTIVALを含む2度の来日ツアーも果たし、ここ日本でもジャンルの垣根を超え支持を得ているLoraine JamesのWHATEVER THE WEATHER名義での待望のセカンド・アルバムが完成!

ロンドン拠点のLoraine Jamesは、エレクトロニック・ミュージックの第一人者として名を馳せる一方、洗練された作曲、骨太な実験、予測不可能で複雑なプログラミングを融合させることで、そのサウンド・アイデンティティを確立してきた。名門レーベルHyperdubからリリースされる彼女の本名名義での作品は、IDMの影響を受け、ヴォーカルを多用したコラボレーションが多いのに対し、別名義であるWhatever The Weatherでは印象主義的で内面的な視線のアプローチをみせている。セカンド・アルバムとなる『Whatever The Weather II』では、催眠術のようなアンビエンスから、斑模様のリズム、日記的なフィールド・レコーディングの切り刻まれたコラージュまで、重層的なテクスチャーの豊かな世界がシームレスに流れていく。その結果、デジタルとアナログのさまざまな方法で加工された有機的な要素と人間的な要素の説得力のある結合から生まれた、独特の分断された美しさが生まれた。

レコーディング時の「感情の温度」に基づいて『Whatever The Weather』というタイトルをつけたが、彼女はレコーディングされた作品を改めて聴くと温度計の温度とは全く別の場所に感じられることがよくある、と述べている。それは環境の気まぐれであり、前作とその南極のイメージに比べれば、本作『Whatever The Weather II』は暖かい作品である。それは、再びCollin Hughesが撮影したジャケット写真の砂漠の気候や、Justin Hunt Sloaneがデザインしたパッケージが物語っている。また、両アルバムに共通しているのは、友人でありコラボレーターでもあるJoshua Eustis (aka Telefon Tel Aviv)のマスタリング作業で、彼は複雑な音に鋭い耳を傾け、驚くほど立体的なサウンド体験を作り上げている。

アルバムの冒頭を飾る「1°C」では、Loraineが「ちょっと肌寒いね…夏になるのが待ち遠しいよ」と話し、粒状の音と散在するヴォーカル・サンプルの層が浮かび上がる。この言い表せないムードは「3°C」にも引き継がれ、高周波の振動がステレオ・フィールドを飛び交い、力強くミニマルなキックが壊れたスピーカー・コーンを揺らし、広々としたシンセのハーモニーがはじけ、霧の中に消えていく。アルバム中最も長尺の「20°C」は、会話とマイナー・キーのコードの喧噪の中で白昼夢を見た後、グリッチでスタッカートなパーカッション・パターンの連続が花開く。「8°C」は、最小限の対位法で彩られた、1つのさまようようなキーボード・ラインに乗っている。これらの瞬間、Loraineは拡散するアイデアから難なく秩序を導き出し、遊び心のある自発性が共通の糸を生み出している。

このプロジェクトについて語る上で、最初の『Whatever The Weather』LP(Ghostly, 2022年)は『Reflection』(Hyperdub, 2021年)と同時期に制作されたこと、そして彼女の2つの音楽的心構えの間にはある程度のスタイルの相互作用があったことを指摘している当時、彼女はPitchforkのPhilip Sherburneにジャンルに対する思いを語り、「そう、私はIDMを作るほとんどの人とは違って見えるかもしれないし、違う時代から来たけれど、その言葉が否定的か肯定的かはあまり気にしていない。私の音楽はIDMだと思うし、他のものからインスピレーションを得て、それを融合させながら自分なりのアレンジをしている」。今回は、数か月間、この別名義とその特徴の開発に集中してエネルギーを注いだ。コラボレーターはおらず、ビートは少なく、主に本能と即興に基づいたプロセスだった。

このアルバムの特異なサウンドは、彼女がソフトウェアよりもハードウェアを好んだことに起因している。シンセサイザーのバッテリーは、ほとんどオーバーダビングされることなく、数々のペダルによって変調、変形、再構築され、各アレンジメントが作成された瞬間に効果的に固定されている。ポスト・プロダクションでは、アーティストが最も重要視しているシーケンスに最大の努力が払われた。全体として、この組曲は、季節の移り変わりと自然主義的な優美さの感覚にふさわしい満ち引きを見せる。

この曲では、東京の遊び場にいる子供たちの心に響くエコーが、断続的に鳴り響く静寂を突き抜け、オフキルターな泡のような音色に包まれる。ここでLoraineは、彼女の多くの強みのひとつである、大胆不敵な音のコラージュへのアプローチを、野心的な実験と驚きに満ちたテンポによって高めている。同じ音空間に長く留まることに満足しない「15°C」は、ソフトなパッドと輝くカウンター・メロディが続き、突然、回転する機械の中の緩んだ部品を模倣した、耳障りで周期的なリズムが加わる。 Loraineの作品の多くがそうであるように、彼女の手によってのみ意味をなす内部論理を帯びている。
クロージング・トラックの「12°C」は、賑やかな人間空間から具体的なグルーヴへと漂い、メロディとテクスチャーを織り交ぜながら、実に珍しい、魂を揺さぶるような充実感を生み出している。その最後の瞬間、私たちは初めて、彼女のピッチシフトした声の上で、物憂げなアコースティック・ギターと優しく指でタップするビートを耳にする。これは、皮肉な曖昧さでアルバムを締めくくるコールバックであり、地平線の向こうにさらに何かが見つかるというヒントである。『Whatever The Weather II』には、まるでネガフィルムのような形式的な構成と、ウィット、インテリジェンス、そしてスキルで常識を覆すような、そんな魅力的な箇所がに満ちている。

マスタリングは引き続きTelefon Tel AvivことJoshua Eustisが担当。CDリリースは日本のみで、ボーナス・トラックが追加収録。


Track list:
01. 1°C
02. 3°C
03. 18°C
04. 20°C
05. 23°C (Intermittent Sunshine)
06. 5°C
07. 8°C
08. 26°C
09. 11°C (Intermittent Rain)
10. 9°C
11. 15°C
12. 12°C
13. null (Bouns Track for Japan)

 

Loraine James // Whatever The Weather:

ロレイン・ジェイムス(Loraine James)はノース・ロンドン出身のエレクトロニッック・ミュージック・プロデューサー。エンフィールドの高層住宅アルマ・エステートで生まれ育ち、母親がヘヴィ・メタルからカリプソまで、あらゆる音楽に夢中になっていたおかげで、エレクトロニカ、UKドリル、ジャズなど幼少期から様々な音楽に触れることとなる。10代でピアノを習い、エモ、ポップ、マス・ロックのライヴに頻繁に通い(彼女は日本のマスロックの大ファンである)、その後MIDIキーボードとラップトップで電子音楽制作を独学で学び始める。自宅のささやかなスタジオで、ロレインは幅広い興味をパーソナルなサウンドに注ぎ込み、やがてそのスタイルは独自なものへと進化していった。
スクエアプッシャーやテレフォン・テル・アヴィヴといった様々なアーティストやバンドに影響を受けながら、エレクトロニカ、マスロック、ジャズをスムースにブレンドし、アンビエントな歪んだビートからヴォーカル・サンプル主導のテクノまで、独自のサウンドを作り上げた。
彼女は2017年にデビュー・アルバム『Detail』をリリースし、DJ/プロデューサーであるobject blueの耳に留まった。彼女はロレインの才能を高く評価し、自身のRinse FMの番組にゲストとして招き、Hyperdubのオーナーであるスティーヴ・グッドマン(別名:Kode 9)にリプライ・ツイートをして、Hyperdubと契約するように促した。それが功を奏し、Hyperdubは2019年に彼女独特のIDMにアヴァンギャルドな美学と感性に自由なアプローチを加えたアルバム『For You and I』をリリースし、各所で絶賛されブレイク作となった。その後『Nothing EP』、リミックス、コラボレーションをコンスタントにリリースし、2021年に同様に誠実で多彩なフルレングス『Reflection』を発表。さらなる評価とリスナーを獲得した。2022年には1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しい才人、Julius Eastmanの楽曲を独自の感性で再解釈・再創造した『Building Something Beautiful For Me』をPhantom Limbからリリースし、初来日ツアーも行った。そして2023年には自身にとっての新しい章を開く作品『Gentle Confrontation』をHyperdubから発表。これまで以上に多くのゲストを起用しエレクトロニック・ミュージックの新たな地平を開く、彼女にとって現時点での最高傑作として様々なメディアの年間ベスト・アルバムにも名を連ねた。

そしてロレインは本名名義での活動と並行して、別名義プロジェクトWhatever The Weatherを2022年に始動した。パンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた彼女はNTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、前述のHyperdubから『Nothing EP』と『Reflection』の2作のリリースした。そして同時に自身が10代の頃に持っていた未知の創造的な領域へと回帰し、この別名義プロジェクトの発足へと至る。Whatever The Weather名義ではクラブ・ミュージックとは対照的に、キーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。
そしてデビュー作となるセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』が自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalから2022年4月にリリースされた。ロレインは本アルバムのマスタリングを依頼したテレフォン・テル・アヴィヴをはじめ、HTRK(メンバーのJonnine StandishはロレインのEPに参加)、Lusine(ロレインがリミックスを手がけた)など、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティスト達のファンである。
「天気がどうであれ」というタイトルにもちなんで、曲名は全て温度数で示されている。周期的、季節的、そして予測不可能に展開されるアンビエント~IDMを横断するサウンドで、20年代エレクトロニカの傑作(ele-king booksの『AMBIENT definitive 増補改訂版』にも掲載)として幅広いリスナーから支持を得た。

 


LORAINE JAMES // WHATEVER THE WEATHER JAPAN TOUR 2024

2022年の初来日公演が各所で絶賛され、2023年にLoraine James名義でHyperdubからリリースした最新作『Gentle Confrontation』が様々なメディアの年間ベスト・アルバムにも名を連らね、現代のエレクトロニック・ミュージック・シーンにおける再注目の存在であるLoraine James // Whatever The Weatherの再来日が決定致しました!
Loraine JamesとWhatever The Weatherでそれぞれ東京公演を行い、京都のSTAR FESTIVALにも両名義で出演致します。
また、東京公演のサポート・アクトにはLoraineが敬愛するaus(5/15公演)と蓮沼執太(5/17公演)が出演致します。
ausはハイブリッドなDJ+ライブセットを、蓮沼執太はソロセットを披露致します。

Loraine James // Whatever The Weather
Japan Tour 2024



Whatever The Weather 東京公演

Ghostly International 25th Anniversary in Japan vol.1

日程:5/15(水)
会場:CIRCUS Tokyo
時間:OPEN 19:00 / START 20:00
料金:ADV ¥4,500 / DOOR ¥5,000 *別途1ドリンク代金700円必要

出演:
Whatever The Weather
aus

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/4082320001-P0030001
ZAIKO https://circus.zaiko.io/e/whatever

 


 

Loraine James 東京公演

日程:5/17(金)
会場:CIRCUS Tokyo
時間:OPEN 18:30 START 19:30
料金:ADV ¥4,500 *別途1ドリンク代金700円必要 SOLD OUT
当日券の販売はございません。

出演:
Loraine James
Shuta Hasunuma

 


 

STAR FESTIVAL


日程:2024年5月18日(土)〜19日(日)
会場:府民の森ひよし 京都府南丹市日吉町天若上ノ所25 Google Map forest-hiyoshi.jp

時間:2024年5月18日(土) 10:00開場 〜 19日(日) 17:00閉場
Loraine James, Whatever The Weatherは両名義とも5/18に出演


料金:
前売入場券(ADV TICKET) ¥13,000
グループ割引入場券(4枚) : ¥46,000(1枚11,500円)
駐車券 (PARKING TICKET) ¥3,000(オートキャンプA ¥20,000 / オートキャンプB ¥16,000 / オートキャンプC ¥6,000 ) 

出演:
CRAIG RICHARDS
DJ MARKY + STAMINA MC
DJ MASDA
DUBRUNNER
FUMIYA TANAKA
LADY SHAKA
LOMAX
LORAINE JAMES
RYOTA
SAMO
STONES TARO
WHATEVER THE WEATHER
ZIP
KOZEE-vj-
VOID ACOUSTICS BY TSSL-sound system–

チケット: 
イープラス https://eplus.jp/starfestival2024/
ZAIKO https://thestarfestival.zaiko.io/e/2024MAY
楽天チケット http://r-t.jp/tsf

オフィシャルサイト:https://thestarfestival.com/

 


主催・企画制作:CIRCUS / PLANCHA
協力:BEATINK

 

Photo by Ivor Alice

Photo by Ivor Alice

Loraine James // Whatever The Weather:

ロレイン・ジェイムス(Loraine James)はノース・ロンドン出身のエレクトロニッック・ミュージック・プロデューサー。エンフィールドの高層住宅アルマ・エステートで生まれ育ち、母親がヘヴィ・メタルからカリプソまで、あらゆる音楽に夢中になっていたおかげで、エレクトロニカ、UKドリル、ジャズなど幼少期から様々な音楽に触れることとなる。10代でピアノを習い、エモ、ポップ、マス・ロックのライヴに頻繁に通い(彼女は日本のマスロックの大ファンである)、その後MIDIキーボードとラップトップで電子音楽制作を独学で学び始める。自宅のささやかなスタジオで、ロレインは幅広い興味をパーソナルなサウンドに注ぎ込み、やがてそのスタイルは独自なものへと進化していった。
スクエアプッシャーやテレフォン・テル・アヴィヴといった様々なアーティストやバンドに影響を受けながら、エレクトロニカ、マスロック、ジャズをスムースにブレンドし、アンビエントな歪んだビートからヴォーカル・サンプル主導のテクノまで、独自のサウンドを作り上げた。
彼女は2017年にデビュー・アルバム『Detail』をリリースし、DJ/プロデューサーであるobject blueの耳に留まった。彼女はロレインの才能を高く評価し、自身のRinse FMの番組にゲストとして招き、Hyperdubのオーナーであるスティーヴ・グッドマン(別名:Kode 9)にリプライ・ツイートをして、Hyperdubと契約するように促した。それが功を奏し、Hyperdubは2019年に彼女独特のIDMにアヴァンギャルドな美学と感性に自由なアプローチを加えたアルバム『For You and I』をリリースし、各所で絶賛されブレイク作となった。その後『Nothing EP』、リミックス、コラボレーションをコンスタントにリリースし、2021年に同様に誠実で多彩なフルレングス『Reflection』を発表。さらなる評価とリスナーを獲得した。2022年には1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しい才人、Julius Eastmanの楽曲を独自の感性で再解釈・再創造した『Building Something Beautiful For Me』をPhantom Limbからリリースし、初来日ツアーも行った。そして2023年には自身にとっての新しい章を開く作品『Gentle Confrontation』をHyperdubから発表。これまで以上に多くのゲストを起用しエレクトロニック・ミュージックの新たな地平を開く、彼女にとって現時点での最高傑作として様々なメディアの年間ベスト・アルバムにも名を連ねた。

そしてロレインは本名名義での活動と並行して、別名義プロジェクトWhatever The Weatherを2022年に始動した。パンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた彼女はNTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、前述のHyperdubから『Nothing EP』と『Reflection』の2作のリリースした。そして同時に自身が10代の頃に持っていた未知の創造的な領域へと回帰し、この別名義プロジェクトの発足へと至る。Whatever The Weather名義ではクラブ・ミュージックとは対照的に、キーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。
そしてデビュー作となるセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』が自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalから2022年4月にリリースされた。ロレインは本アルバムのマスタリングを依頼したテレフォン・テル・アヴィヴをはじめ、HTRK(メンバーのJonnine StandishはロレインのEPに参加)、Lusine(ロレインがリミックスを手がけた)など、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティスト達のファンである。
「天気がどうであれ」というタイトルにもちなんで、曲名は全て温度数で示されている。周期的、季節的、そして予測不可能に展開されるアンビエント~IDMを横断するサウンドで、20年代エレクトロニカの傑作(ele-king booksの『AMBIENT definitive 増補改訂版』にも掲載)として幅広いリスナーから支持を得ている。

 


aus:

東京出身のミュージシャン。10代の頃から実験映像作品の音楽を手がける。長らく自身の音楽活動は休止していたが、昨年1月Seb Wildblood主宰All My Thoughtsより久々となるシングル”Until Then”のリリースを皮切りに、4月にはイギリスの老舗レーベルLo Recordingsより15年ぶりのニューアルバム”Everis”をリリース。同作のリミックス・アルバムにはJohn Beltran、Li Yileiらが参加した。Craig Armstrong、Seahawksほかリミックス・ワークも多数。当公演はDJ+ライブセットでの出演となる。

 


Shuta Hasunuma (蓮沼執太):

1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外での音楽公演をはじめ、多数の音楽制作を行う。また「作曲」という手法を応用し物質的な表現を用いて、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを制作する。主な個展に「Compositions」(Pioneer Works 、ニューヨーク/ 2018)、「 ~ ing」(資生堂ギャラリー、東京 / 2018)などがある。また、近年のプロジェクトやグループ展に「Someone’s public and private / Something’s public and private」(Tompkins Square Park 、ニューヨーク/ 2019)、「FACES」(SCAI PIRAMIDE、東京 / 2021)など。最新アルバムに『unpeople』(2023)。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

web: https://linktr.ee/shutahasunuma
Instagram: https://www.instagram.com/shuta_hasunuma/


Loraine James // Whatever The Weather Japan Tour 2022 全公演のフル・ラインナップが決定!

いよいよ来週開催に迫った、最注目のエレクトロニック・ミュージック・プロデューサーLoraine Jamesが本名名義と共に別名義Whatever The Weatherでのパフォーマンスも披露する初来日のフル・ラインナップが決定しました。

Loraine Jamesの東京公演にはsubmerse, Noah, FELINE, samo, oyubi、Whatever The Weatherの東京公演には、兼ねてから交流の深いDaisuke Tanabe、そしてYosi Horikawaが出演。
Loraine Jamesの大阪公演にはDJ FULLTONO, Airali, Milez、Whatever The Weatherの大阪公演にはShing02 & SPIN MASTER A-1, Speedometer., Metomeが出演致します。
詳細は以下をご確認ください。

Loraine James // Whatever The Weather
Japan Tour 2022

2nd November @CIRCUS Tokyo *
w/ submerse, Noah, FELINE, samo, oyubi

3rd November @CIRCUS Tokyo **
w/ Yosi Horikawa, Daisuke Tanabe

4th November @CIRCUS Osaka *
w/ DJ FULLTONO, Airali, Milez

5th November @CIRCUS Osaka **
w/ Shing02 & SPIN MASTER A-1, Speedometer., Metome

6th November @FESTIVAL de FRUE **

* = Loraine James
** = Whatever The Weather

 


Loraine James 東京公演

日程:11/2(水・祝前日)
会場:CIRCUS TOKYO

時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
submerse
Noah
FELINE
samo
oyubi

詳細:https://circus-tokyo.jp/event/loraine-james/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715180001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351038


Whatever The Weather 東京公演

日程:11/3(木・祝日)
会場:CIRCUS TOKYO

時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
Yosi Horikawa
Daisuke Tanabe

詳細:https://circus-tokyo.jp/event/whatever-the-weather-japan-tour-2022/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715200001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351039


Loraine James 大阪公演

日程:11/4(金)
会場:CIRCUS OSAKA

時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
DJ FULLTONO
Airali
Milez

詳細:http://circus-osaka.com/event/loraine-james-japan-tour-2022/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715220001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/buy/1tjW:oO5:b7d7f


Whatever The Weather 大阪公演

日程:11/5(土)
会場:CIRCUS OSAKA

時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
Shing02 & SPIN MASTER A-1
Speedometer.
Metome

詳細:http://circus-osaka.com/event/whatever-the-weather-japan-tour-2022/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715240001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351041


FESTIVAL de FRUE 2022

Whatever Ther Weather名義で11月6日(日)に出演

開催日時:
11月5日(土) 開場 11:00 / 開演 11:00 / 終演 27:00
11月6日(日) 開場 9:00 / 開演 9:00 / 終演 20:00
※予告なく変更する場合があります

場所:つま恋リゾート彩の郷 (静岡県掛川市満水(たまり)2000)

チケットや他の出演者の詳細はFRUEのウェブサイトをご確認ください。
https://festivaldefrue.com/

 


主催・企画制作:CIRCUS / PLANCHA
協力:BEATINK / FESTIVAL de FRUE

 

Photo credit: Tim Saccenti

Photo credit: Tim Saccenti


Loraine James // Whatever The Weather:

ロレイン・ジェイムス(Loraine James)はノース・ロンドン出身のエレクトロニッック・ミュージック・プロデューサー。エンフィールドの高層住宅アルマ・エステートで生まれ育ち、母親がヘビーメタルからカリプソまで、あらゆる音楽に夢中になっていたおかげで、エレクトロニカ、UKドリル、ジャズなそ幼少期から様々な音楽に触れることとなる。10代でピアノを習い、エモ、ポップ、マス・ロックのライヴに頻繁に通い(彼女は日本のマスロックの大ファンである)、その後MIDIキーボードとラップトップで電子音楽制作を独学で学び始める。自宅のささやかなスタジオで、ロレインは幅広い興味をパーソナルなサウンドに注ぎ込み、やがてそのサウンドは独自の特徴へと進化していった。
SquarepusherやTelefon Tel Avivといった様々なアーティストやバンドに影響を受けながら、エレクトロニカ、マスロック、ジャズをスムーズにブレンドし、アンビエントな歪んだビートからヴォーカル・サンプル主導のテクノまで、独自のサウンドを作り上げた。
彼女は2017年にデビュー・アルバム『Detail』をリリースし、一部のオーディエンスにしか届かなかったものの、DJ兼プロデューサーであるObject Blueの耳に留まった。彼女はロレインの才能を高く評価し、自身のRinse FMの番組にゲストとして招き、Hyperdubのオーナーであるスティーヴ・グッドマン(別名:Kode 9)にリプライ・ツイートをして、Hyperdubと契約するように促した。それが功を奏し、Hyperdubは2019年に彼女独特のIDMにアバンギャルドな美学と感性に自由なアプローチを加えたアルバム『For You and I』をリリースし、各所で絶賛されブレイク作となった。その後、彼女は『Nothing EP』、リミックス、コラボレーションをコンスタントにリリースし、2021年に同様に誠実で多彩なフルレングス『Reflection』を発表し、さらなる評価を獲得した。

そしてロレインは本名名義での活動と並行して、別名義プロジェクトWhatever The Weatherを2022年に始動した。パンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた彼女はNTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、前述したHyperdubから『Nothing EP』と『Reflection』の2作のリリースした。そして同時に自身が10代の頃に持っていた未知の創造的な領域へと回帰し、この別名義プロジェクトの発足へと至る。Whatever The Weather名義ではクラブ・ミュージックとは対照的に、キーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。
そしてデビュー作となるセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』が自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalから2022年4月にリリースされた。Loraineは本アルバムのマスタリングを依頼したTelefon Tel Aviv、HTRK(メンバーのJonnine StandishはロレインのEPに参加)、Lusine(ロレインがリミックスを手がけた)など、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティスト達のファンである。
「天気がどうであれ」というタイトルにもちなんで、曲名は全て温度数で示されている。周期的、季節的、そして予測不可能に展開されるアンビエント〜IDMを横断するサウンドで、20年代エレクトロニカの傑作(ele-king booksの『AMBIENT definitive 増補改訂版』にも掲載)として幅広いリスナーから支持を得ている。

 

Loraine James東京公演出演者


submerse:

イギリス出身・東京在住のsubmerseはゲーム音楽やアメコミ、90年代のアー バンミュージックなど超個人的な影響を独自のセンスで消化し、ヒップホッ プ、R&B、Footwork/Juke、を縦横無尽に横断するユニークなスタイルを持つ ビートメーカーとして知られている。これまでにベルリンの老舗レーベル Project: Mooncircleなどから作品をリリースし、SonarSound、Boiler Room、 Low End Theory Tokyoなどに出演。2019年には待望の3rdアルバム’See You Soon’がProject: Mooncircleよりリリースされる。また、Pitchfork、The Fader、FACT Magazine, BBCといった影響力のあるメ ディアから高い評価を受ける。
submerse.bandcamp.com
twitter.com/submerse
Instagram.com/submerse


Noah:

北海道出身の音楽家。子どもの頃から慣れ親しんできたピアノの繊細さ、ミニマルなビートとR&Bの要素、VaporwaveのLo-Fiさとノスタルジーが同居する彼女の楽曲には、妖艶さと可憐さを併せ持った独創的な個性が形作られている。3枚のミックステープに続くファーストアルバム「Sivutie」をFLAUよりリリース、英ガーディアンでMura Masa、Little Simz、Tinkらと共に同年のBest New Bands5組に選ばれる。イギリスのプロデューサーkidkanevilとのプロジェクトnemui pjや、Teams、Repeat Patternと共にコンセプトアルバム「KWAIDAN」、SELA.やJoni Voidへの客演を経て、ミニアルバム「Thirty」(2019)、EP「Étoile」(2021)を発表。


FELINE:

1995年生まれ。地元である茨城県水戸市にてDJを始める。
現在は東京都内を拠点に移し、フィールドを固定することなくほどよく活動中。
UKのベースミュージック/レフトフィールドを主軸としつつ、感覚的に様々な色を織り込んでいくミックススタイルが特徴。常に模索しています。


SAMO (FULLHOUSE):

NY産まれ明石育ちの小さなヤンキーDJ。
Paradise Garage体験者の親の元、幼少期にJazz Drumを経験。動物的ノリ+テクニックで、Smoothな旋律やJunkなRave soundを素材に使い、時に空間を愛で満たし、時に理性を砕きフロアを解放する。
Represent OSAKA FULLHOUSE。


Oyubi:

2017年よりDJ/プロデューサーとして活動を開始。juke/footwork、UK BASS、techno等を織り交ぜたプレイを得意とする。フットワークダンサーとしても活動しており、過去にはフットワーク日本一を決めるBattle Train Tokyoにも参戦。DJ、そしてダンサーとしてのハイブリッドな感性から生み出されるjuke/footworkやghetto techはシーンを超え注目を集め、2020年には〈TREKKIE TRAX〉からCarpainterとのスプリットEPをリリース、音楽ゲームKONAMI – DanceDanceRevolution A20への楽曲提供など活動の幅を広げている。2022には大阪とプロデューサーFetusが共作で参加したミニアルバムを〈TREKKIE TRAX〉よりリリースし、Kush Jones, Objekt, Ben UFOからのサポートを受けた。また個人でもBandcampでのリリースを重ねている。


Whatever The Weather東京公演出演者


Yosi Horikawa:

環境音や日常音などを録音・編集し楽曲を構築するサウンド・クリエイター。2012年のEP『Wandering』2013年の初アルバム『Vapor』、2019年の2ndアルバム『Spaces』それぞれTime Out、The Japan Times、The Guardian等、多数媒体のBest Album of the yearに輝く。リリースの度にワールドツアーを行い、Glastonbury Festival, Sónar Barcelona, Dimensions Festival, Ozora Festival, Gilles Petersonが主宰するWorldwide Festivalを始めとする多数の世界的大型フェスティバルや、イギリス発ライブストリーミングチャンネルBOILER ROOM London、ロサンゼルスの伝説的イベントLOW END THEORY等に出演。また2014年には自身の音楽制作過程を追ったドキュメンタリームービー「Layered Memories」が完成し話題をさらった。楽曲リリースの他、光州デザインビエンナーレにおいて建築家隈研吾の作品のためのサウンドデザイン、日本科学未来館におけるiPS細胞関連の常設展示でのサウンド、イタリアの革製品ブランド〈Furla〉やファッションデザイナーKansai Yamamotoのコレクションやブランド音楽の制作、700年以上の歴史を持つ静岡県沼津市大中寺の庭園にてマルチチャンネルサウンドインスタレーション等を制作。空間音響デザインのシーンでも高く評価されており、東急プラザ銀座内〈METoA Ginza〉のエレベーターのサウンド・デザイン、八丁堀に誕生したSound & Bar〈HOWL〉のサウンドシステムを担当し、会場のスピーカー設計・製作を手がけるなど、幅広い分野において活動している。

photo by Takashi Honma

Daisuke Tanabe:
長らく友人とのコミニケーションとして楽曲を作り続けていたが、ロンドンのオーディエンス参加型イベントCDRを経てリリースした初のEPがBBC Radio1 Worldwide Awardにノミネートされ、徐々にリスナーの幅を広げる。時に無数の音を丁寧に敷き詰めたような楽曲は一部の音楽ファンから根強く支持され、その後も多くの海外ツアーや都市型フェスSónar Barcelonaへの出演、ミラノサローネやOff-Whiteコラボセレクションへの楽曲提供等国内外問わず幅広く活動中。釣り好き。


Loraine James大阪公演出演者


DJ Fulltono (EXIT Records / Tekk DJz):

DJ/トラックメイカー。1996年京都にてDJ開始。その当時はミニマルテクノを主体としていたが、その中でもシカゴハウス・ゲットーハウスに惹かれ、2000年を境にシカゴ・ジューク、デトロイトのゲットーテック・エレクトロを主としたスタイルにシフトする。
2008年にレーベル〈Booty Tune〉を開始。国内初のジューク/フットワークのレーベルとして、国内外のアーティストをリリース。ベースミュージックの祭典〈Outlook Festival Japan Launch Party〉にBooty Tune Crewとしてサウンドクラッシュに参戦しレーベルを全国へアピール。DJ活動と並行し、タワーレコードの音楽情報サイト〈Mikiki〉への連載や、CDライナーノーツへの執筆。Planet MuやHyperdubの日本版オフィシャル・プロモ・ミックスCDを手がけるなど、日本ではマイナージャンルであったジューク・フットワークを普及するための活動を行う。
2014年に自身のレーベルから発表したミニマルを前面に押し出したジュークEP 『My Mind Beats Vol.01』がUSの〈Orange Milk〉にライセンスされ、USの音楽メディア『Rolling Stone』誌の “20 Best EDM and Electronic Albums of 2015” に選出された。2016年ポーランドで開催されたUnsound Festivalに出演。同年のUSツアーでは、ロサンゼルスの老舗パーティー〈Low End Theory〉に出演他、長年の目標であったシカゴでのDJを果たす。
2019年に、dBridge主催レーベルEXIT Recordsより “Before The Storm EP” をリリース。
現在のプレイスタイルは、ジューク・フットワークを、自身のルーツであるミニマルテクノ的な感性でミックスする独自のスタイルを追求している。


Airali:

https://linktr.ee/airali


Milez:

FULLHOUSEに所属するDJ。
https://www.instagram.com/milezlance


Whatever The Weather大阪公演出演者


Shing02
1975年東京生まれ、環太平洋を拠点に活動するMC/プロデューサー。国内外のアーティストと競演を重ねながら、現代音楽としてのヒップホップを体現する。現在はハワイに拠点を置き、自身のブランドSeavenのデザイン、様々な音源のレコーディングに取り組んでいる。

SPIN MASTER A-1:
洗練されたパフォーマンスでオーディエンスを魅了し日本の伝統サウンドをフィーチャーしたスタイルで表現をアップデートしている。DJという枠を超え「LIVEができるアーティスト」として国内外問わず活動範囲を広げている。プロデューサーとしても数々の楽曲提供を行う。またShing02のツアーDJとしても活躍している。
2019年、和楽器サウンドをフィーチャーしたShing02とのアルバム「246911」とビートミックステープ「MAWASHI」をリリース。2020年にBREAKBEATS アルバム「B-BOY IN THE SAMURAI SHADOW」「NAMAIKI」をリリース。2021年にPart2をリリース。「和音洋才」をテーマにコンスタントにリリースを重ねる。


speedometer. (JUN TAKAYAMA):

90年代よりspeedometer.として活動、6作のアルバムをリリース。イルリメとのユニット「SPDILL」、中納良恵(ego-wrappin’)、山中透(ex.ダムタイプ)とのコラボレーションから、二階堂和美の編曲、ビッグポルノ楽曲担当、市川準監督作品への楽曲提供など。近年はAUTORA(山本アキヲ+高山純+砂十島NANI+森雄大)としても2作のアルバムをリリース。アパレルブランド「mizuiro-ind」のコレクションに楽曲提供、台湾・蔡健雅のアルバムに編曲者として参加。2015年から、slomosとしてのソロ活動を開始。2017年、slomos album”slomos” (felicity)をリリース、2018年、shrine.jpより”CEE / DEE”e.p.をリリース。2019年秋よりspeedometer.の活動再開。2021年、鴨田潤主宰のJUN RECORDSより17年ぶりのアルバムをリリース。
https://takayamajun.com/


metome:

南大阪を拠点に活動する音楽家Takahiro Uchiboriのソロ・プロジェクト。2013年に1stアルバム『Opus Cloud』、翌年には2ndアルバム『Objet』を発表、2015年には米ツアーを敢行する。同2015年にEP『Angel』、2016年にEP『Palm』を発表、コンテンポラリー・ダンス・ユニットKaycee Rice & Bailey Holtへの楽曲提供。2018年にEP『Shibboleth』、3rdアルバム『Dialect』をリリース。同年、台湾、北京でのライブを敢行する。


LORAINE JAMES “Building Something Beautiful For Me” [ARTPL-181]

Artist: Loraine James
Title: Building Something Beautiful For Me
Cat#: ARTPL-181
Format: CD

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:野田努(ele-king)

Release Date: 2022.10.07
Price(CD): 2,200yen + tax


初来日も決定した現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最注目のプロデューサー、Loraine Jamesが、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しい才人、Julius Eastmanの楽曲を独自の感性で再解釈・再創造した芳醇で美しい、息を呑むようなオマージュ。

初来日も決定した現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最も注目を集めているプロデューサーの1人、ロレイン・ジェイムスが、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しいニューヨークの重要な作曲家ジュリアス・イーストマンへの息を呑むようなオマージュとして、彼の主要な楽曲を再解釈、再創造し、彼女からのイーストマンへの回答として制作した通算3作目の新作アルバムが誕生。

49歳の若さで惜しくも他界した同性愛者で黒人の作曲家、ピアニスト、ヴォーカリスト、そしてダンサーでもあったジュリアス・イーストマン。アーサー・ラッセルやメレディス・モンクとの共演などでも知られているものの、薬物依存症、ホームレスとなっていた彼はスポットライトを浴びることなく、ひっそりとこの世を去った。しかし、彼が残した創造的な作品の遺産は、困窮よりもはるかに祝福にふさわしいものである。彼の音楽は残念ながら一部しか残っていないが、本作は私たちが名前を挙げられる現代の偉大な作曲家と完全に歩調を合わせた、輝かしく美しい色合いの作曲家の描写を表している.

本作のリリース元であるPhantom Limbは幸運にもジュリアスのある兄ジェリー・イーストマンとのコネクションを持っており、20世紀の作曲におけるイーストマンの正当な地位を復活させようとする現在の評価の潮流を継続することを願い、この新しいプロジェクトを2021年の夏に開始した。そしてロレインには、イーストマンのオリジナル曲(ジェリー・イーストマン提供)、Renee Levine-Packer & Mary Jane Leachの啓発的な伝記『Gay Guerilla』(ロチェスター大学出版、2015年)、変換したしたMIDI音源(Phantom LimbのA&RであるJames Vella提供)が提供され、結果として、アルバム『Building Something Beautiful For Me』は繊細さと感受性をもってイーストマンという才能の光を届けているのである。ロレインは、サンプル、メロディのモチーフ、テーマ、イメージ、そしてイーストマンの規範からインスピレーションを得て、サンプルをスライスし、エディットして切り刻んで、楽器のように演奏し、イーストマンの才能を崇拝しながら、彼女自身のスタイルを貫く素晴らしいアルバムを作り上げた。楽曲に静と動を横断してくような様々な展開をみせるサウンドは、ロレイン・ジェイムスと別名義Whatever The Weatherの中間のような色合いを見せている。

チャレンジングな環境で若くてゲイで黒人(ロレインはクィア黒人女性)のインディペンデントなクリエイターと同じような言葉で話す2人のミュージシャンは、5年半の人生の隔たり(ロレインは1995年生まれ)があるにも関わらず、密接に結ばれている。ロレインは多くの楽曲にイーストマンの原題を入れ、括弧書きで原曲を示すことで、天上から崇高なものへと続く作品の系譜を明確に示している。

イーストマンが残した原稿用紙の余白にインスパイアされたアルバム・パッケージには、高い評価を得ている黒人のデザイナー、Dennis McInnesが起用されている(Phantom Limbはイーストマンの重要なコードに沿って、レコードを完成させるために黒人のクリエーターを起用した)。


TRACK LIST:

1. Maybe If I (Stay On It)
2. The Perception of Me (Crazy Nigger)
3. Choose To Be Gay (Femenine)
4. Building Something Beautiful For Me (Holy Presence of Joan d’Arc)
5. Enfield, Always
6. My Take
7. Black Excellence (Stay On It)
8. What Now? (Prelude To The Holy Presence Of Joan D’Arc)
9. After (Bonus Track for Japan)


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