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Emily A. Sprague & Cool Maritime Japan Tour 2022 開催延期

開催延期のお知らせ

10月1日〜10月10日に開催を予定していたEmily A. Sprague & Cool Maritime Japan Tour 2022は新型コロナウイルスの影響により日本への入国ビザの取得に関する予期せぬ事情が生じたため、止むを得ず開催を延期させていただきます。
(EACH STORYの出演キャンセルに関しましてはすでに木曜日に発表されております)

楽しみにされていた皆様にはご不便をお掛け致しますが、ご理解頂けますようお願い致します。

Emily A. Spragueのツアーは当初は2020年3月に計画し、今回2年半ぶりの仕切り直しとして、盟友Cool Maritimeも加えて計画し、開催に向けて関係者一同で尽力してきたものの、このような結果となり大変申し訳ございません。

来年秋以降に改めてツアーを計画するべく協議しております。
現在いただいておりますご予約はキャンセルとさせていただき、新たな日程とツアー詳細が決定次第改めてお知らせさせていただきます。

公演を楽しみにしてくださっていたお客様、関係者の皆様にはご迷惑お掛けしますことを心よりお詫び申し上げると共に、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

 

開催延期 Emily A. Sprague & Cool Maritime Japan Tour 2022

・10/01(土)~10/02(日) 長野 @Each Story 出演キャンセル
・10/04(火) 松本 @Give me little more. 公演中止
・10/05(水) 名古屋 @KD Japon 公演中止
・10/06(木) 大阪 @CIRCUS Osaka 公演中止
10/07(金) 北海道 @Precious Hall 公演中止
10/08(土) 東京 @Galaxy-Gingakei 公演中止(追加公演 Floristソロセット)
10/09(日) 東京 @Ochiai Soup 公演中止
10/10(月・祝) 東京 @Ochiai Soup 公演中止

EACH STORY 〜THE CAMP〜 2022 出演キャンセル

⽇程:2022年10⽉1⽇(⼟)、2⽇(⽇)
会場:五光牧場オートキャンプ場 長野県南佐久郡川上村樋沢1417
時間:⼟曜⽇ 11:30 OPEN /START ~ 日曜日 17:30 CLOSE
料金:2日券 ⼤⼈ 13,500円 (当⽇ : 15,000円) / 1日券 ⼤⼈ 8,000円 (当⽇ : 9,000円)
子供 3,300円(一律)*共にキャンプ料金別途必要


松本公演 公演中止

日程:10/4(火)
会場:Give me little more.
時間:OPEN 19:00 START 19:30
料金:ADV ¥3,500 / DOOR ¥4,000 *別途1ドリンク代金
出演:
Emily A. Sprague
Cool Maritime


名古屋公演 公演中止

日程:10/5(水)
会場:KDハポン
時間:OPEN 18:30 START 19:30
料金:ADV ¥3,500 / DOOR ¥4,000 *別途1ドリンク代金
出演:
Emily A. Sprague
Cool Maritime
猫町


大阪公演 公演中止

日程:10/6(木)
会場:CIRCUS Osaka
時間:OPEN 19:00 START 20:00
料金:ADV ¥3,500 / DOOR ¥4,000 *別途1ドリンク代金
出演:
Emily A. Sprague
Cool Maritime


北海道公演 公演中止

日程:10/7(金)
会場:Precious Hall
時間:OPEN/START 20:00
料金:with flyer ¥3,500 / DOOR ¥4,000 *別途1ドリンク代金(600円)
出演:
Emily A. Sprague
Cool Maritime
Special Guest: Kuniyuki (experimental /Ambient live set)
DJ: MITAYO


Florist (Solo Set) Japan Show 2022 (追加公演)公演中止

日程:2022年10月8日(土)
会場:Galaxy Gingakei 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目27−7 アルボーレ神宮前 B1
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥3,800 / DOOR ¥4,300 *別途1ドリンク代金
出演:
Florist (Solo Set)
Satomimagae

DJ: Cool Maritime


東京公演① 公演中止

日程:10/9(日)
会場:落合Soup
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥3,800 / DOOR ¥4,300
出演:
Emily A. Sprague
Cool Maritime
Chihei Hatakeyama
H.Takahashi


東京公演② 公演中止

日程:10/10(月・祝日)
会場:落合Soup
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥3,800 / DOOR ¥4,300
出演:
Emily A. Sprague
Cool Maritime
ASUNA
Closing DJ: 佐々木敦(HEADZ)

Emily A. Sprague:
エミリーは、ニューヨーク州北部のカータースキル・クローヴで生まれ育ち、現在もそこに住む音楽家である。幼少期に母の教えでピアノを始める。11歳の頃からギター・レッスンを受け始めたものの、一旦やめてしまうが、14歳の時に再びギターを弾き始め、本格的にソング・ライティングに興味を持つ。その後バンドFloristを結成し、2013年に6曲入りEP『We Have Been This Way Forever』でデビュー。もう一枚の自主制作EPを経て、Double Double Whammyと契約し、2015年にリリースしたEP『Holdly』でStereogumの「50 Best New Bands Of 2015」に選出される。2016年に『The Birds Outside Sang』、2017年に『If Blue Could Be Happiness』の2作のアルバムを発表、さらに2019年には最新作『Emily Alone』をリリースし、PitchfrokでBEST NEW ALBUMを獲得し、インディ・ミュージック・リスナーから多くの支持を受ける。
その活動と並行し、Emilyはモジュラー・シンセサイザーを用いたアンビエント・ミュージックの制作を開始しセルフ・リリースした『Water Memory』、「Mount Vision」が高い評価を得る。その才能に着目したNYの最先鋭レーベルRVNGよりリマスター、ボーナス・トラックを追加してフィジカル化(CD/LP)し、PitchforkにてBEST NEW REISSUEを獲得。2020年には初来日が企画されたものの、惜しくもコロナ禍により延期を余儀なくされる。そして同年現時点での最新アルバムである『Hill, Flower, Fog』をリリース。彗星のようなキラキラとした音色からオルゴールのような牧歌的なフレーズまでが滑らかなリヴァーブで彩るアンビエントを展開し、アンビエント・ミュージシャンとしての認知度をさらに高めた。そして2022年にはFloristとしての新作にしてセイム・タイトル・アルバム『Florist』をリリース。Pitchforkで8.5点の高得点でBest New Musicを獲得するなど、今最も注目されているミュージシャンの1人である。エミリーの作品は、万物のつながりに関するもので、地上の活動や人間との接触を導く神秘的な力に、生きた核となる形を与えている。記憶と視覚、海と山、問いと答え、感情と無限大。そして陽光、トカゲ、海の塩。


Cool Maritime:
Cool Maritimeは現在は太平洋岸北西部の島を拠点に活動しているエレクトロニック・ミュージシャン兼ヴィジュアル・アーテョストのSean Hellfritschによるソロ・プロジェクト。吉村弘のような日本のアンビエント・コンポーザーや、『MYST』などのコンピューター・ゲームのサウンドトラックからインスピレーションを得て、みずみずしく魅力的なサウンドスケイプを制作している。
サンタクルーズの郊外で育った後、家族と共にカリフォルニア州のレッドウッドの森近くの峡谷に引っ越した彼は、そこで豊かな自然に触れることができ、それが今日においても彼の音楽的および視覚的作品に大きな影響を与えているのだという。
Daren Rabinovitch、Isaiah Saxon等と共に、映画とアニメーションの制作スタジオ、Encyclopedia Picturaを設立し、Björk、Panda Bear、Grizzly Bearなどのミュージック・ビデオを監督し、Kanye Westの未発表のビデオ・ゲーム『ONLY ONE』にも取り組んだ。彼はまた、妻であり、Buchlaのアナログ・シンセサイザー愛好家のKaitlyn Aurelia Smithによるリリースのヴィジュアルも担当している。Cool Maritimeとしてはファースト・アルバム『Tea Time Travel』を2012年に自主制作にて発表。そしてMatthewdavid主宰の西海岸の最重要レーベル、Leaving Recordsと契約し、セカンド・アルバム『Some Sort of Wave Portal』を2016年に、サード・アルバム『Sharing Waves』を2018年にリリース。早耳のリスナー達から極めて高い評価を得て、西海岸モジュラー・シンセ・ウェイヴのムーヴメントにおいて、最注目の存在となる。2022年には名門Western Vinylから最新アルバム『Big Earth Energy』を発表。「ランチボックス」モジュラーシステムを含むノマドスタジオを使い、刺激的で人里離れた屋外で録音するという彼の実践によって、ショーンの音楽には絶え間ない冒険心と興奮が焼き付けられている。
Cool Maritimeは、畏敬の念、幸福感、ひらめきの瞬間をとらえた音楽的アイデアの統合である。サウンドは主にエレクトロニックで、フィーリングはオーガニック、アレンジは瑞々しく、オープンエアーを優雅に呼吸し、胸をなでおろすような感覚のものである。鋭い生態学的前提とサイケデリックな魅力のひねりを加えた架空のビデオ・ゲームのサウンドトラックのようなサウンドを紡ぎ、アナログ・シンセの即興演奏を、華麗に着飾った洗練されたメロディック・アレンジに置き換えたアプローチでさらなる高い評価を得ている。


10/7 名古屋公演出演者


Nekomachi / 猫町:
lo-fi,ambient,new age,drone,left field,などのエクスペリメンタル音楽作家。
2022年10月にコロナ禍によって制作された約10年ぶりの音源が上海の”eating music”より、カセットとデジタルで発売。
http://soundcloud.com/neko_machi


10/8 北海道公演出演者


Kuniyuki:
札幌を拠点に活動。Joe Claussell 主宰[Natural Resource]から自身のホームタウンであり、札幌のクラブをトリビュートした曲「Precious Hall」をリリース、そしてMule Musiq よりシングル「Earth Beats」をリリースし、各 DJから圧倒的な支持を得た。現在まで数々のアルバムをリリースし、「Feather World」ではジャズシーンでは独特の世界感を持つジャズピアニストの板橋文夫や盟友 Henrik Schwarz も参加し、新境地へと進んだ。 2018 年はオランダの Music From Memory より 80-90 年代初頭に制作したアンビエントや実験音楽を2タイトルリリース。
ヨーロッパ、南アフリカ、ブラジル、メキシコやUSA 等含め、国内外での liveも精力的に行い、即興性を軸にダンスミュージックから実験音楽までの幅を、様々な楽器を使用し独自のスタイルで live を行う。


MITAYO:
札幌を拠点に2005年より活動するDJ。テクノ/ハウスをバックボーンに変拍子、ダブ、ベース、宇宙、アシッド、バグをも雑食に咀嚼/消化し、代謝されたサウンドは享楽的フロアを創りあげる。
また自身が運営する〝スパイスの穴ムジナ〟にて不定期で『脱力音楽会』を主宰など、
ディープリスニングにもフィールドを広げ音楽都市札幌においても無二のDJとして存在を確立している。


10/9 東京公演出演者


Chihei Hatakeyama:
Chihei Hatakeyamaとして2006年にKrankyより、ファーストアル バムをリリース。以後Room40, Home Normal, Own Records, Under The Spire, hibernate, Students Of Decayなど世界中のレ ーベルから現在にいたるまで多数の作品を発表。デジタルとアナ ログの機材を駆使したサウンドが構築する美しいアンビエント・ド ローン作品が特徴。ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、韓国な ど世界中でツアーを敢行し、To Rococo Rot, Tim Heckerなどと 共演。映画音楽では、松村浩行監督作品『TOCHKA』の環境音を 使用したCD作品「The Secret distance of TOCHKA」を発表。第 86回アカデミー賞<長編ドキュメンタリー部門>にノミネートさ れた篠原有司男を描いたザカリー・ハインザーリング監督作品『 キューティー&ボクサー』(2013年)でも楽曲が使用された。また NHKアニメワールド:プチプチ・アニメ『エんエんニコリ』の音楽を 担当している。ソロ以外では伊達伯欣とエレクトロ・アコースティ ックデュオOpitopeとして、SPEKKから2枚のアルバムをリリース。 佐立努とのユニットLuis Nanookでは電子音と伝統的なフォーク サウンドが混ざり合う音楽世界で2枚のアルバムをリリース。 ASUNA、Hakobune等ともコラヴォレーションアルバムを発表。2022年に全米15箇所に及ぶUS Tourを敢行。


H.Takahashi:
作曲家、H.Takahashi名義の他、【Unknown Me】や【Atoris】などのユニットでも作曲をおこなっている。並行して建築家としても活動する。2021年11月に、アンビエントミュージックを専門的に扱う〈Kankyo Records〉をオープン。


10/10 東京公演出演者


ASUNA(アスナ):
石川県出身の日本の電子音楽家。語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた『Each Organ』(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品『Epidermis of Beech』(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品『100 Keyboards』(2013)で、「メルボルン国際芸術祭」(2018)、「シンガポール国際芸術祭」(2019)、「ベルファスト国際芸術祭」(2019) 、など海外のアート・フェスティバルから多数の招待を受け展示/パフォーマンスを行い、昨年も米ニューヨークの名門・BAM(ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック)からの招待を受け、全公演ソールドアウトとなる単独公演を成功させた。並行した音楽制作では、10代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、様々なアコースティック楽器やPCベースによる作曲作品から即興演奏まで行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス『100 Toys』(2007) を中心とし、録音作品では毎回多岐に渡るコンセプトながらも一貫した作品制作を行う。これまで海外25カ国以上で演奏/展示、CDやレコードなどをリリース。ドイツの電子音楽家のヤン・イェリネクや、美術家の佐藤実-m/s、トラックメーカーのshibataらと長年に渡りコラボレーションによる制作も行っている。


【Emily A. SpragueとCool Maritimeの”EACH STORY THE CAMP 2022”出演キャンセルのお知らせ】


10月1日と10月2日に開催される”EACH STORY THE CAMP 2022”に出演を予定しておりましたEmily A. SpragueとCool Maritimeですが、新型コロナウイルスの影響によりビザの手配に時間を要し、直前まであらゆる手段を尽くしたのですが、発給が間に合わず出演が不可能となりました。

出演を楽しみにしていただいていた皆様には深くお詫び申し上げます。

なお、10月1日のEmily A. Spragueの出演時間は、オルタナティヴ、ポストロック、エクスペリメンタル・ポップ、映画音楽、フリー・ミュージック、ジャズ、アメリカーナ、現代音楽など様々なジャンルの極北を切り開く越境的活動を行なう Jim O’Rourke のライブが決定いたしました。

10月2日のCool Maritimeの出演時間は、”Unknown Me”や”Atoris”などのユニットでも作曲をおこない 各国のレーベルよりアンビエント作品をリリースする H.Takahashi のライブも決定しております。

詳しくはEACH STORYのウェブサイトやSNSをご確認ください > https://www.eachstory.site/home-1

また、『Emily A. Sprague & Cool Maritime Japan Tour 2022』のその他の公演(松本・名古屋・大阪・札幌・東京)に関しては現在開催できるよう尽力しております状況です。

ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い致します。


Florist (Solo Set) Japan Show 2022 公演中止

開催延期のお知らせ

10月1日〜10月10日に開催を予定していたEmily A. Sprague & Cool Maritime Japan Tour 2022は新型コロナウイルスの影響により日本への入国ビザの取得に関する予期せぬ事情が生じたため、止むを得ず開催を延期させていただきます。
(EACH STORYの出演キャンセルに関しましてはすでに木曜日に発表されております)

楽しみにされていた皆様にはご不便をお掛け致しますが、ご理解頂けますようお願い致します。

Emily A. Spragueのツアーは当初は2020年3月に計画し、今回2年半ぶりの仕切り直しとして、盟友Cool Maritimeも加えて計画し、開催に向けて関係者一同で尽力してきたものの、このような結果となり大変申し訳ございません。

来年秋以降に改めてツアーを計画するべく協議しております。
現在いただいておりますご予約はキャンセルとさせていただき、新たな日程とツアー詳細が決定次第改めてお知らせさせていただきます。

公演を楽しみにしてくださっていたお客様、関係者の皆様にはご迷惑お掛けしますことを心よりお詫び申し上げると共に、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

Florist (Solo Set) Japan Show 2022 公演中止

日程:2022年10月8日(土)
会場:Galaxy Gingakei 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目27−7 アルボーレ神宮前 B1
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥3,800 / DOOR ¥4,300 *別途1ドリンク代金

出演:
Florist (Solo Set)
Satomimagae

DJ: Cool Maritime

 

Florist:
Floristはソングライター、Emily Sprague率いるインディ・フォーク・バンド。元々エミリー、Rick Spataro、Jonnie Bakerの3人の友人達でニューヨーク州北部でスタートした。3人は親交を深めるためにシンセサイザーとギターで奇妙な音を作り始め、親密になっていった。エミリーがニューヨークに移住した際にFelix Walworthがドラマー兼コラボレーターとして参加した。
Double Double Whammyと契約し、2014年にファースト・アルバム『The Birds Outside Sang』をリリース。この作品はエミリーが巻き込まれた激しい自転車事故をきっかけとして書き始められた。まだ回復していないエミリーが、片手だけでキーボードを弾いたり、歌ったり、物を叩いたりできる状態で、ひとりで曲作りとレコーディングをするところから始まり、後にバンド全員によるライブ録音をして完成に至る。それは、Floristを最初に始めた時の友情、愛情に満ちたサポート、そして音楽的コラボレーションへの復活だった。
2017年にはセカンド・フル・アルバム『If Blue Could Be Happiness』を発表。エミリーが幼少期を過ごし、バンドの起源となった場所に非常に近いニューヨーク州北部の校舎でバンドによって録音された。2017年3月に急逝した自身の母の死を悼む長い歌であり、変化の観察であり、フルカラーの記憶アルバムである。それは過去の人生への別れの言葉であり、新しい人生への大きな愛の宣言でもある。本作の最終トラック「Red Bird」は、母の死の前日にエミリーが書き、レコーディングしたもの。この曲はデモのままの形でアルバムに残されている。
そして2019年にはサード・アルバム『Emily Alone』をリリース。バンド・メンバーが東海岸にいるため、タイトル通りエミリー一人で作り上げた作品。変化の間の暗い空間を捉え、その美しさを認めようとする試みであり、Floristというコラボレーション・プロジェクトから離れた、自然で孤立したひとときの瞬間であり、同時に、この宇宙ではあらゆるものと同様に、変わりやすい存在であるバンドのドキュメンタリー性を維持している。本作はPitchforkで8.4点を獲得し、BEST NEW MUSICに選出された。
そして今年バンド形態録音で最新アルバム『Florist』を発表。10年にわたる旅の集大成のように感じられ、通算4枚目でありながら、セルフ・タイトルを冠した初のアルバム。さらなる高い評価を得て、Pitchforkでは過去最高得点の8.5点を獲得し、再びBEST NEW MUSICに選出された。
※今回の公演はエミリーのソロ・セットでの演奏となります。

 

Photo Credit: Mitsuhide Ishigamori

Photo Credit: Mitsuhide Ishigamori

Satomimagae:
東京を中心に活動しているアーティスト。ギター、声、ノイズで繊細な曲を紡ぎ、有機的と機械的、個人的と環境的、暖かさと冷たさの間を行き来する変化に富んだフォークを創造している。
彼女の音楽的ルーツは中学生の時にギターを始めたことから始まる。父親がアメリカからテープやCDに入れて持ち帰った古いデルタ・ブルースの影響もあり、10代の頃にはソング・ライティングの実験をするようになる。その後PCを導入したことで、より多くの要素を加えた曲を作ることができるようになり、彼女の孤独な作業はアンサンブルへの愛に後押しされるようにななった。大学で分子生物学を専攻していた時にバンドでベースを弾いていたことから、様々な音の中にいることへの情熱と生き物や自然への情熱が交錯し、それが彼女の音の世界を育んでいったのである。
この間、アンビエント音楽、電子音楽、テクノなどの実験的でヴォーカルのない音楽に没頭するようになり、聴き方の幅が広がっていった。サンプラーを手に入れ、日本のクラブやカフェでのソロライブを始めた。苗字と名字を融合させた「サトミマガエ」は、彼女の独特のフォークトロニックな考察を伝える公式キャラクターとなった。
初期のアンビエント・フォーク・シンセサイザーを集めたファースト・アルバム『awa』(2012年)は、ローファイ/DIYのセルフ・レコーディング技術を駆使した作品である。2枚目のアルバム『Koko』(2014年)では、彼女は控えめでライヴ感のあるパフォーマンスと、フォークの伝統に馴染んだ温かく牧歌的なエネルギーの冷却を追求した。続いて、『Kemri』(2017)では、より豊かな和音とリズムで伝えられる人間的な感覚に触発されて、この効果をバランスよく調整している。彼女の2作品をリリースしたレーベル、White Paddy Mountainとそのディレクター畠山地平の影響を受けて、スタジオ環境の中でよりコンセプチュアルな方向に進むことができたが、彼女の作曲やレコーディングのプロセスは、自分で作ったものであることに変わりはない。
そしてNYの最先鋭レーベル、RVNG Intl.へ移籍してのリリースとなる『Hanazono』では、URAWA Hidekiのエレクトリック・ギターとバード・コールが加わったことで、子供のような魅力を持つSatomiの微細なヴィジョンが融合している。Satomiの姉であり、アルバムやウェブサイトのすべての作品を担ってきたNatsumiの直感的なビジュアルが、温かみのあるものとクールなもの、手作りと機械で作られたものが混ざり合うというSatomiの夢を、彼女の別世界への窓のように機能する木版画で見事に表現している。
2021年には最新アルバム『Hanazono』に由来する繊細な周辺の花びらの配列である”コロイド”を構築した。自身の楽曲から4曲を選曲しリアレンジした『Colloid』を引き続きRVNG Intl.から発表した。

 


Cool Maritime:
Cool Maritimeは現在は太平洋岸北西部の島を拠点に活動しているエレクトロニック・ミュージシャン兼ヴィジュアル・アーテョストのSean Hellfritschによるソロ・プロジェクト。吉村弘のような日本のアンビエント・コンポーザーや、『MYST』などのコンピューター・ゲームのサウンドトラックからインスピレーションを得て、みずみずしく魅力的なサウンドスケイプを制作している。
サンタクルーズの郊外で育った後、家族と共にカリフォルニア州のレッドウッドの森近くの峡谷に引っ越した彼は、そこで豊かな自然に触れることができ、それが今日においても彼の音楽的および視覚的作品に大きな影響を与えているのだという。
Daren Rabinovitch、Isaiah Saxon等と共に、映画とアニメーションの制作スタジオ、Encyclopedia Picturaを設立し、Björk、Panda Bear、Grizzly Bearなどのミュージック・ビデオを監督し、Kanye Westの未発表のビデオ・ゲーム『ONLY ONE』にも取り組んだ。彼はまた、妻であり、Buchlaのアナログ・シンセサイザー愛好家のKaitlyn Aurelia Smithによるリリースのヴィジュアルも担当している。Cool Maritimeとしてはファースト・アルバム『Tea Time Travel』を2012年に自主制作にて発表。そしてMatthewdavid主宰の西海岸の最重要レーベル、Leaving Recordsと契約し、セカンド・アルバム『Some Sort of Wave Portal』を2016年に、サード・アルバム『Sharing Waves』を2018年にリリース。早耳のリスナー達から極めて高い評価を得て、西海岸モジュラー・シンセ・ウェイヴのムーヴメントにおいて、最注目の存在となる。2022年には名門Western Vinylから最新アルバム『Big Earth Energy』を発表。「ランチボックス」モジュラーシステムを含むノマドスタジオを使い、刺激的で人里離れた屋外で録音するという彼の実践によって、ショーンの音楽には絶え間ない冒険心と興奮が焼き付けられている。
Cool Maritimeは、畏敬の念、幸福感、ひらめきの瞬間をとらえた音楽的アイデアの統合である。サウンドは主にエレクトロニックで、フィーリングはオーガニック、アレンジは瑞々しく、オープンエアーを優雅に呼吸し、胸をなでおろすような感覚のものである。鋭い生態学的前提とサイケデリックな魅力のひねりを加えた架空のビデオ・ゲームのサウンドトラックのようなサウンドを紡ぎ、アナログ・シンセの即興演奏を、華麗に着飾った洗練されたメロディック・アレンジに置き換えたアプローチでさらなる高い評価を得ている。

 

Emily A. Sprague & Cool Maritime Japan Tour 2022 開催延期


Loraine JamesがWhatever The Weather名義で11月開催のFESTIVAL de FRUE 2022への出演が決定!


先日初のジャパン・ツアーも発表された、現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最も注目されているアーティストのひとり、Loraine Jamesの別名義、Whatever The WeatherのFESTIVAL de FRUE 2022への出演が決定致しました。
詳細は以下をご確認ください。

PLANCHAからは先日発表されましたが、韓国のアンビエント・デュオ、Salamandaも出演致します。

 

FESTIVAL de FRUE 2022

濃く、深い音楽体験は、時として忘れられない鮮やかなイメージを心のなかに残します。人生が変わるきっかけにもなるし、救われることもあります。
なにかと苦しく辛いことが続いていますが、どんな世の中でも、素晴らしい音楽に出会い、おいしい食事やお酒を嗜み、国籍や人種、性別や世代をも超え、ともに魂がふるえる体験を分かち合うということは、やはり何事にも代えがたいものだと強く思います。冬に入る直前のFESTIVAL de FRUE 2022の追加アーティストとして5組!

新譜『Betsu No Jikan』(細野晴臣、ジム・オルーク、ネルス・クライン、カルロス・ニーニョ、サム・ゲンデル、石若駿ら参加)で新境地を切り開いた希代の音楽家・岡田拓郎、妖しいジャズやサイケデリックロックなどを巧みにつなぎ人気を博すDonna Leake、世界中のフェスやダンスフロアを飛び回るPowder、6月の来日フルジーニョで魅せに魅せたSam Wilkesがクインテット(来日メンバーは近日中発表)で来日、現代エレクトロ・ミュージック・シーンにおいて最も注目を集めているプロデューサーのひとり、ロレイン・ジェイムズが別名義Whatever The Weatherで出演!

開催日時:
11月5日(土) 開場 11:00 / 開演 11:00 / 終演 27:00
11月6日(日) 開場 9:00 / 開演 9:00 / 終演 20:00
※予告なく変更する場合があります

場所:
つま恋リゾート彩の郷 (静岡県掛川市満水(たまり)2000)

LINE UP:
Acid Pauli
Aragaki Mutsumi
billy woods
Deerhoof
Donna Leake
Manami Kakudo
Pino Palladino and Blake Mills featuring Sam Gendel & Abe Rounds
Powder
Salamanda
Sam Amidon with String Quartet
Sam Wilkes and more…
Takuro Okada
Whatever The Weather

…and more TBA

Flyer Image:
Yuriko Shimamura

前売チケット:

カテゴリー4
2日券:19,000円
1日券:13,000円
駐車券:3,500円
キャンプ券:3,300円

カテゴリー5 ※10月31日(月)0時より11月4日(金)23:59まで
2日券:20,000円
1日券:14,000円
駐車券:4,000円
キャンプ券:3,500円

当日券
2日券:21,000円
1日券:15,000円
駐車券:4,000円
キャンプ券:4,000円

※未使用のFESTIVAL de FRUE 2020,21 チケット(全券種)は、本年もご利用いただけます。
※1日券は5日か6日の好きな方にご入場できます
※12歳以下は無料
※バイクでお越しの方は、駐車券は不要です。当日、南駐車場入口にて¥1000/1台をお支払いください。

掛川駅周辺ホテル予約@楽天:
https://a.r10.to/hlO4em
※掛川駅南口と会場間の無料シャトルバスを運行します

協力:
infusiondesign inc. / KIMOBIG BRASIL / ハタケスタジオ / イマジン / FLATTOP / SPREAD / melting bot / BLOCK HOUSE / PRBAR / 水曜カレー / QX CREATIONS / RASA DESIGN / STAGEMIND.Inc / LSD-E / picnic inc. / エイトビート / ダイトカイ / Eastwood Higashimori / 原泉アートデイズ! / sloWPorch / Bird -old pizza house- / 旧八女郡役所音楽の会

主催:
FRUE
https://festivaldefrue.com/

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Loraine James // Whatever The Weather初来日決定!Julius Eastmanの楽曲を再解釈したLoraine Jamesの新作アルバム『Building Something Beautiful For Me』の日本リリースも決定!

現代エレクトロ・ミュージック・シーンにおいて最も注目を集めているプロデューサーのひとり、Loraine Jamesの初来日が決定!本名名義と共に今年始動した別名義、Whatever The Weather名義でのパフォーマンスも披露!
そしてJulius Eastmanの楽曲を再解釈した新作アルバム『Building Something Beautiful For Me』の日本盤リリースも決定。

Hyperdubから良作を連発し、現代のエレクトロニック・ミュージック・シーンの筆頭株へと躍り出て、今年はアンビエント寄りの別名義Whatever The Weatherを始動し、Ghostly Internationalから傑作アルバムをリリースした、Loraine James // Whatever The Weatherの待望の初来日が決定!

そして、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しい才人、Julius Eastmanの楽曲を独自の感性で再解釈・再創造した芳醇で美しい、息を呑むようなオマージュである新作アルバム『Building Something Beautiful For Me』のリリースも決定。本日アルバムから新曲「Choose To Be Gay (Femenine)」がリリースされました。

 

Loraine James // Whatever The Weather
Japan Tour 2022

Loraine James 東京公演

日程:11/2(水・祝前日)
会場:CIRCUS TOKYO
時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
and more…

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715180001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351038

Whatever The Weather 東京公演

日程:11/3(木・祝日)
会場:CIRCUS TOKYO
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
and more…

チケット:
イープラス  https://eplus.jp/sf/detail/3715200001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351039

Loraine James 大阪公演

日程:11/4(金)
会場:CIRCUS OSAKA
時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
and more…

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715220001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/buy/1tjW:oO5:b7d7f

Whatever The Weather 大阪公演

日程:11/5(土)
会場:CIRCUS OSAKA<
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
and more…

チケット(9/12 12:00~発売開始):
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715240001-P0030001P021001?P1=1221
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主催・企画制作:CIRCUS / PLANCHA
協力:BEATINK

 

Loraine James new album
“Building Something Beautiful For Me” 10/7 release


Artist: Loraine James
Title: Building Something Beautiful For Me
Label: PLANCHA / Phantom Liimb
Cat#: ARTPL-181
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
※CDボーナス・トラック1曲収録予定
※解説付き

Release Date: 2022.10.07
Price(CD): 2,200 yen + tax


Loraine JamesからJulius Eastmanへの回答!
初来日も決定した現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最注目のプロデューサー、Loraine Jamesが、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しい才人、Julius Eastmanの楽曲を独自の感性で再解釈・再創造した芳醇で美しい、息を呑むようなオマージュ。

初来日も決定した現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最も注目を集めているプロデューサーの1人、ロレイン・ジェイムスが、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しいニューヨークの重要な作曲家ジュリアス・イーストマンへの息を呑むようなオマージュとして、彼の主要な楽曲を再解釈、再創造し、彼女からのイーストマンへの回答として制作した通算3作目の新作アルバムが誕生。

49歳の若さで惜しくも他界した同性愛者で黒人の作曲家、ピアニスト、ヴォーカリスト、そしてダンサーでもあったジュリアス・イーストマン。アーサー・ラッセルやメレディス・モンクとの共演などでも知られているものの、薬物依存症、ホームレスとなっていた彼はスポットライトを浴びることなく、ひっそりとこの世を去った。しかし、彼が残した創造的な作品の遺産は、困窮よりもはるかに祝福にふさわしいものである。彼の音楽は残念ながら一部しか残っていないが、本作は私たちが名前を挙げられる現代の偉大な作曲家と完全に歩調を合わせた、輝かしく美しい色合いの作曲家の描写を表している.

本作のリリース元であるPhantom Limbは幸運にもジュリアスのある兄ジェリー・イーストマンとのコネクションを持っており、20世紀の作曲におけるイーストマンの正当な地位を復活させようとする現在の評価の潮流を継続することを願い、この新しいプロジェクトを2021年の夏に開始した。そしてロレインには、イーストマンのオリジナル曲(ジェリー・イーストマン提供)、Renee Levine-Packer & Mary Jane Leachの啓発的な伝記『Gay Guerilla』(ロチェスター大学出版、2015年)、変換したしたMIDI音源(Phantom LimbのA&RであるJames Vella提供)が提供され、結果として、アルバム『Building Something Beautiful For Me』は繊細さと感受性をもってイーストマンという才能の光を届けているのである。ロレインは、サンプル、メロディのモチーフ、テーマ、イメージ、そしてイーストマンの規範からインスピレーションを得て、サンプルをスライスし、エディットして切り刻んで、楽器のように演奏し、イーストマンの才能を崇拝しながら、彼女自身のスタイルを貫く素晴らしいアルバムを作り上げた。楽曲に静と動を横断してくような様々な展開をみせるサウンドは、ロレイン・ジェイムスと別名義Whatever The Weatherの中間のような色合いを見せている。

チャレンジングな環境で若くてゲイで黒人(ロレインはクィア黒人女性)のインディペンデントなクリエイターと同じような言葉で話す2人のミュージシャンは、5年半の人生の隔たり(ロレインは1995年生まれ)があるにも関わらず、密接に結ばれている。ロレインは多くの楽曲にイーストマンの原題を入れ、括弧書きで原曲を示すことで、天上から崇高なものへと続く作品の系譜を明確に示している。

イーストマンが残した原稿用紙の余白にインスパイアされたアルバム・パッケージには、高い評価を得ている黒人のデザイナー、Dennis McInnesが起用されている(Phantom Limbはイーストマンの重要なコードに沿って、レコードを完成させるために黒人のクリエーターを起用した)。


TRACK LIST:

1. Maybe If I (Stay On It)
2. The Perception of Me (Crazy Nigger)
3. Choose To Be Gay (Femenine)
4. Building Something Beautiful For Me (Holy Presence of Joan d’Arc)
5. Enfield, Always
6. My Take
7. Black Excellence (Stay On It)
8. What Now? (Prelude To The Holy Presence Of Joan D’Arc)
+ CDボーナス・トラック1曲収録

 

Loraine James new single
“Choose To Be Gay (Femenine)” out now

Artist: Loraine James
Title: Choose To Be Gay (Femenine)
Label: PLANCHA / Phantom Liimb
Cat#: ARTPL-181
Format: Digital Single
Buy / Listen: https://orcd.co/vby2x5p

 

Credit Suleika Müller

Credit Suleika Müller

Loraine James // Whatever The Weather:

ロレイン・ジェイムス(Loraine James)はノース・ロンドン出身のエレクトロニッック・ミュージック・プロデューサー。エンフィールドの高層住宅アルマ・エステートで生まれ育ち、母親がヘビーメタルからカリプソまで、あらゆる音楽に夢中になっていたおかげで、エレクトロニカ、UKドリル、ジャズなそ幼少期から様々な音楽に触れることとなる。10代でピアノを習い、エモ、ポップ、マス・ロックのライヴに頻繁に通い(彼女は日本のマスロックの大ファンである)、その後MIDIキーボードとラップトップで電子音楽制作を独学で学び始める。自宅のささやかなスタジオで、ロレインは幅広い興味をパーソナルなサウンドに注ぎ込み、やがてそのサウンドは独自の特徴へと進化していった。
SquarepusherやTelefon Tel Avivといった様々なアーティストやバンドに影響を受けながら、エレクトロニカ、マスロック、ジャズをスムーズにブレンドし、アンビエントな歪んだビートからヴォーカル・サンプル主導のテクノまで、独自のサウンドを作り上げた。
彼女は2017年にデビュー・アルバム『Detail』をリリースし、一部のオーディエンスにしか届かなかったものの、DJ兼プロデューサーであるObject Blueの耳に留まった。彼女はロレインの才能を高く評価し、自身のRinse FMの番組にゲストとして招き、Hyperdubのオーナーであるスティーヴ・グッドマン(別名:Kode 9)にリプライ・ツイートをして、Hyperdubと契約するように促した。それが功を奏し、Hyperdubは2019年に彼女独特のIDMにアバンギャルドな美学と感性に自由なアプローチを加えたアルバム『For You and I』をリリースし、各所で絶賛されブレイク作となった。その後、彼女は『Nothing EP』、リミックス、コラボレーションをコンスタントにリリースし、2021年に同様に誠実で多彩なフルレングス『Reflection』を発表し、さらなる評価を獲得した。

そしてロレインは本名名義での活動と並行して、別名義プロジェクトWhatever The Weatherを2022年に始動した。パンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた彼女はNTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、前述したHyperdubから『Nothing EP』と『Reflection』の2作のリリースした。そして同時に自身が10代の頃に持っていた未知の創造的な領域へと回帰し、この別名義プロジェクトの発足へと至る。Whatever The Weather名義ではクラブ・ミュージックとは対照的に、キーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。
そしてデビュー作となるセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』が自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalから2022年4月にリリースされた。Loraineは本アルバムのマスタリングを依頼したTelefon Tel Aviv、HTRK(メンバーのJonnine StandishはロレインのEPに参加)、Lusine(ロレインがリミックスを手がけた)など、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティスト達のファンである。
「天気がどうであれ」というタイトルにもちなんで、曲名は全て温度数で示されている。周期的、季節的、そして予測不可能に展開されるアンビエント〜IDMを横断するサウンドで、20年代エレクトロニカの傑作(ele-king booksの『AMBIENT definitive 増補改訂版』にも掲載)として幅広いリスナーから支持を得ている。

 


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