Author: PLANCHA

MARY LATTIMORE “Silver Ladders” [ARTPL-138]


Artist: Mary Lattimore
Title: Silver Ladders
Cat#: ARTPL-138
Format: CD

※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:村尾泰郎
※正方形紙ジャケット仕様

Release Date: 2020.10.09
Price(CD): 2,000yen + tax


昨年の初来日(共演は盟友Julianna Barwick)公演も好評を博したアンビエント・ハープの才媛、Mary Lattimoreの2018年の傑作の『Hundreds of Days』以来となる新作アルバム。様々なアーティストから賞賛を受ける彼女が、数々のワールド・ツアー、Meg BairdやSuperchunkのMac McCaughan等とのコラボレーション・アルバム、Sigur RosのJonsiやJulianna Barwickなどの親しい実力派アーティストをフィーチャーしたリミックス・アルバムのリリースを経て、SlowdiveのNeil Halsteadをプロデューサーに迎え完成させた、アーティストとしての自信が満ち溢れ、新たな境地へと到達した印象の、凛々しく美しい作品。
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Lucrecia Daltの9/11リリースの新作アルバムからの先行セカンド・シングル「Seca」がリリース&MV公開


コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia DaltのPitchforkで8.0点の高得点を獲得し、各所で高い評価を得た『Anticlines』に続き9/11にリリースされるニュー・アルバム『No era sólida』からの先行セカンド・シングルとなる「Seca」がリリース。
そしてスペインの振付師Candela Capitán、映像ディレクターPedro MaiaとコラボレイトしたMVを公開しました。


Lucrecia Dalt – Seca (Digital Single)
iTunes/Apple: https://music.apple.com/jp/album/seca/1526269678?i=1526269681
Spotify: https://open.spotify.com/track/3omhfy178zCsyJnZ3HOSYW?si=mmw-3wdrQsScWRancGa1dQ

Lucrecia Dalt – Seca (Music Video)
https://youtu.be/v02ydttt2qo

Featuring Candela Capitán https://www.instagram.com/candelacapitan
Video by Pedro Maia https://www.pedromaia.net

Styling Ana Murillas
Shot at Kraftwerk Berlin
Film Lab LaborBerlin e.V.
Film Scan Korn Manufaktur

NEW ALBUM 9/11 RLEASE


Artist: Lucrecia Dalt
Title: No era sólida

Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-136
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:天井潤之介

Release Date: 2020.09.11
Price(CD): 2,000 yen + tax


コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia DaltのPitchforkで8.0点の高得点を獲得し、各所で高い評価を得た『Anticlines』に続くニュー・アルバム『No era sólida』が再びNYの最先鋭レーベルRVNG Intl.からリリース。まるでGrouperとJulia HolterがJoy Divisionをバックに静謐なセッションをしているかのようなミステリアスなサウンドの摩訶不思議な中毒性は唯一無二。

前作『Anticlines』は、地質工学エンジニアでもある自身の仕事に触発されたものだったが、新しいアルバムは、Liaという架空のキャラクターを中心に描かれている。本作は怪奇の懸濁状態の中でDaltは媒介者となり、現象的な世界と表象的な世界の間のでDaltとLiaが出会う取調室だいう。それぞれの曲はLiaが経験した異なる状態を識別し、Disuelta(”溶解した”)で始まり、Seca(”乾燥した”)、Ser boca(”口になる”)、Espesa(”濃厚”)などの曲を通して変化していく。曲が進むにつれて、Liaは原始的で感覚的な状態から、Revuelta(反乱)やEndiendo(理解する)のような感覚的で活動的な状態へと変化していくように見える。Daltが休眠していた存在を生命の中に呼び覚まし、育てるように、これらの移行はそのプロセスを示唆している。

そして最後のタイトル・トラックに到達したとき、呪縛は解かれ、Liaは話すことができるようになり、Daltは母国語のスペイン語で、Liaが彼女に投げかけた質問を声にする。”麻痺は人を物に変えることができるのか?” 禁断の存在は、自分の存在と新たに発見された感覚のニュアンスを叙情的に弄び、結晶のようなメロディと、シリンダーの上の埃のように静寂をかき分けていく。
Liaのパンスペルミア説(生命の起源に関する仮説のひとつ)に対する詩的な考察は、どこか他のエーテルから来た彼女の出自を反映しており、音を媒介とした生命体としてのLiaの本質は、創造者Lucrecia Daltの探求的な本能の中に具現化されている。

潜在意識のざわめき、宇宙振動、予測不可能なパーカッションに導かれた浮遊感のある幻聴によって構成されており、テープ・ディレイでのハーモニック・ディストーションの新しい試みと、Daltのパーカッションとパルスの抽象化の継続によって、このアルバムのサウンドは構築されている。ミニマルで不穏なサウンドのコラージュに幽玄なヴォーカルが溶け込みながら感覚を麻痺させるような世界観に引き込んでいく。まるでGrouperとJulia HolterがJoy Divisionをバックに静謐なセッションをしているかのようなミステリアスなサウンドの摩訶不思議な中毒性は唯一無二。


TRACK LIST:

01. Disuelta
02. Seca
03. Coatlicue S.
04. Ser boca
05. Espesa
06. Di
07. Suprema
08. Revuelta
09. Endiendo
10. No era sólida
11. Ná (Bonus Track)

 

LUCRECIA DALT:
コロンビア出身で現在はベルリンに在住のエクスペリメンタル・アーティスト。哲学、映画、神話、未来のテクノロジーに影響を受けた実験的なエレクトロニック・ミュージックを制作している。2009年の『Congost』(その時の名義はSound of Lucrecia)など、彼女の初期のアルバムは歌詞と曲構成に重点が置かれていたが、2013年の『Syzygy』や2018年の『Anticlines』など近年の作品は、彼女の朧げなヴォーカルが流動的で異質なサウンドスケープに溶け込んだ、ぐっと抽象的でシュールなサウンドへとシフトしている。
かつてダルトは地質学を学び、土木技師として働いていたが、その後音楽の道に進むことを決めた。彼女の最初のリリースは、ファースト・ネームのLucreciaのみの名義でのアンビエント・シンセ・ポップ・アルバム『Acerca』で、2005年にコロンビアのコレクティヴ・シリーズからリリースされた。その後、2007年のEP『Like Being Home』をリリース。コロンビアの音楽シーンに限界を感じていた彼女は、より芸術的なキャリアを積むためにバルセロナに移住。そこでMonika Enterpriseの創始者であるGudrun Gutとの出会いを経て、Julia Holter、Liz Christine、Manekinekodと共に、『4 Women No Cry, Vol.3』に4曲を提供した。そして先述した『Congost 』をSound of Lucrecia名義で2009年にリリースし、後にフルネームで復刻された。
その後2011年にF.S. BlummとのコラボレーションによるデジタルEP『Cuatro Covers』をリリース。2012年にはダークでドリーミーな作品『Commotus』をHuman Ear Musicからリリースし、2013年にはさらにストレンジな作品『Syzygy』をリリース。2014年にはNicolas Jaar主宰のOther Peopleからセルフ・タイトルのEPがリリースされた。2015年からはベルリンに拠点を移し、ドイツのエクスペリメンタル・レーベルCare of Editionsから『Ou』と題した限定LPをリリース。その後、ダルトはインダストリアル・テクノ・デュオThese Hidden Handsが2016年に発表した12インチ『These Moments Dismantled』に客演している。2018年に現在のレーベルであるNYのRVNG Intl.に籍を移し、アルバム『Anticlines』を発表し、Pitchforkで8.0点を獲得するなど、各所で高い評価を得た。


KHOTIN

Photo by Lindsay Mcnab

Photo by Lindsay Mcnab

カナダはエドモントンを拠点に活動しているプロデューサー、Dylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクト。最初期はHappy Trendy名義で活動していたが、2014年にKhotinへと変名。様々なアーティストを輩出するカナダの優良カセット・レーベル1080pからファースト・アルバム『Hello World』をリリースして注目を集め、2015年にはMUTEK Montrealに出演。2017年には『New Tab』をセルフ・リリース(ヴァンクーバーのPacific Rhythmがヴァイナル化し、日本ではScentがCD化)にて発表した後、2018年に『Beautiful You』をリリース。各所で絶賛され、Ghostly Internationalとの契約と至る。そして翌年同レーベルからヴァイナルもリリースされた。
Khotinのアプローチは実に多彩で、穏やかなシンセのアトモスフェリックなものからヒプノティックでダンサブルなものまでを横断し、印象的でドリーミーなサウンドを展開。サウンドのバランスや安定感が絶妙で、その心地よいリスニング感はジャンルの垣根を越えて注目度が高まっている。


KHOTIN “Finds You Well” [ARTPL-137]


Artist: Khotin
Title: Finds You Well
Cat#: ARTPL-137
Format: CD

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:柴崎祐二

Release Date: September 25, 2020
Price(CD): 2,200yen + tax


カナダはエドモントンのプロデューサー、Dylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクトKhotinの各所で絶賛されたローファイ・チルアウト名作『Beautiful You』以来の新作『Finds You Well』がGhostly Internatinalから登場。
心地よいビートにレトロ・テイストなシンセがおぼろげに融合しながらアンビエントとニュー・エイジを横断していくような至極のサウンド。
絶妙のバランス感でベッドルームとフロアを横断するチルアウト傑作。まるで牧歌的でまろやかなBoards of Canada!?

カナダはエドモントンのDylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクト、Khotinの通算4作目となるアルバムが早くも完成。
2014年にこのプロジェクトを始動させて以来、様々なサウンドを横断する、印象的でドリーミーなスタイルをアップデートしてきた逸材であり、そのアプローチは穏やかなシンセのアトモスフェリックなものからヒプノティックでダンサブルなものまで様々である。CFCFなどもリリースしているカナダの優良カセット・レーベル1080pからリリースしたデビュー作『Hello World』のゆるやかなローファイ・ハウス・サウンドが各所で注目を集め、アンビエントへと傾倒したセカンド作『New Tab』を2017年にセルフ・リリース(Pacific Rhythmがヴァイナル化し、日本ではScentがCD化)、そして2018年にリリースした『Beautiful You』で披露したノスタルジッックなチルアウト・サウンドが絶賛され(Resident Advisorで4.5点を獲得)、カセットは即完売。その後その才能に目をつけたGhostly Internationalとの契約へと至り、2019年にヴァイナル化されたものの、それも即完した。そして期待値が高まる中リリースされる通算4作目のアルバムが本作『Finds You Well』。前作でみせた至福でメランコリックなソングクラフトの続きであり、謙虚にそして温かく拡張されている。

10曲のトラックは、豊富なデモの中からセレクトされたもので、結果的にアクティブなものとアンビエントなもののがほぼ均等となった内容に仕上がっている。前半はビートを中心とした楽曲で、「Ivory Tower」は90年代後半のダウンテンポにインスパイアされており、スプリンクラーのようなブレイクビーツに中毒性に満ちたメロディックなシンセのフレーズが鏤められている。少し疾走感のあるビートが印象的な「Heavyball」へと続き、「Groove 32」ではファンキーなドラムとボンゴのブギーで始まり、タイトなベースライン、規則的なパッド、揺らめくメロディックなテクスチャー、絶妙なヴォーカル・サンプルが差し込まれ構築されていく。

中盤からはトーンが安定し、牧歌的なテイストとメランコリックな感覚がバランス良く調和したアンビエントへとシフト。有機的なテクスチャーが音を発しながら雲の中へと溶け込んでいくようなサウンドを展開している。先行シングルにもなった「WEM Lagoon Jump」は『子供がショッピングモールの2階のバルコニーからメインパビリオンの噴水に飛び込んだ』という地元の西エドモントンの民話を引用したものだという。Boards of Canadaを彷彿とさせるようなノスタルジックなシンセのフレーズと反復ビートを絡め、少し水しぶきを想起させるサウンドを展開。そしてアルバムのハイライトとも言える「Your Favorite Building」ではおぼろげなシンセのレイヤーにセンシティブなピアノ・フレーズを注ぎ描き出すエモーショナルなメロディの背後から、浮かび上がるように子供がそっと歌う「you must love the world because it’s wonderful(世界は素晴らしいから、あなたは世界を愛さなければならない)」が印象に残る。中盤から後半にかけてはやや変調させたくすんだピアノを駆使し、アップテンポな前半と、なめらかで少し感傷的な後半の対比をうまく表現している。

多彩な曲調をみせつつも抜群のバランス感で構築されており、現時点での最高傑作と言っても過言ではない。ベッドルームからフロアまでを横断する至極のチルアウト・サウンド。

CDリリースは日本のみ。ボーナス・トラック1曲収録。


TRACK LIST:

01. Processing
02. Ivory Tower
03. Heavyball
04. Groove 32
05. Outside In The Light
06. Lucky Egg
07. WEM Lagoon Jump
08. Your Favourite Building
09. Shopping List
10. My Toan
11. A Loving Blue (Bonus Track)


Klloのセカンド・アルバム『Maybe We Could』から「My Gemini」のリリック・ビデオが公開


オーストラリアはメルボルンを拠点に活動している、Simon Lam(プロダクション)とChloe Kaul(ヴォーカル)の従兄弟によるエレクトロニック・ミュージック・デュオ、Klloが7/17にリリースしたセカンド・アルバム『Maybe We Could』から「My Gemini」のリリック・ビデオが dynmkのYouTubeチャンネルで公開されました。

 

「My Gemini」のリリック・ビデオが公開


Kllo – My Gemini (Lyrics)

https://www.youtube.com/watch?v=soPh6jkcdtc

 

セカンド・アルバム『Maybe We Could』はNO ON SALE


Artist: Kllo
Title: Maybe We Could
Label: PLANCHA
Cat#: ARTPL-125
Format: CD / Digital ※CDリリースは日本のみ
解説: 野田努 (ele-king)
歌詞・対訳付き
Release Date: 2020.07.17
Price(CD): 2,000yen + tax

オーストラリアはメルボルンを拠点に活動している、Simon Lam(プロダクション)とChloe Kaul(ヴォーカル)の従兄弟によるエレクトロニック・ミュージック・デュオ、Klloのセカンド・アルバム『Maybe We Could』がついに完成。

各所で高い評価を得た、2017年のデビュー作『Backwater』のリリースからの2年間に及ぶワールド・ツアー、幾つかのシングル・リリースの後、両者は互いにソロ作品に取り組んでいた。
そういった経験を経て、再び共に創作を始めた彼らは新たなスタートを迎え完成させた、ダンス・ミュージックのリズムと感情的なコードやメロディを組み合わせた珠玉の10トラック。

リード・シングルである「Still Here」は、センシティヴなピアノ・バラードの下に90年代のレイヴスタイルのドラムが駆け抜ける切なく疾走感のあるトラック。「この決定を信じるのにはかなりの時間がかかりました」とChloeは語っているが、結果的に両者が好む2つのスタイルを見事に融合させたダンサブルで美しいサウンドに仕上がった。「Insomnia」では柔らかなキーに硬いビートを絡め、メランコリックで滑らからサウンドを展開。この曲は活動休止中に両者が北米にいたときに素材を提供しあったもので、別々の場所から書かれた初めてのトラックであ。その感触は時差ぼけの喜びと変位の感覚を反映しており、北米での時間に大きく影響受けている。
そして、アルバムのハイライトは、「Somehow」。アンバランスな関係を切り取った渦巻くようなダンス・トラックで、パーカッシブなビートの上でシンセラインは静止状態からスパイラル状に変化し、目まぐるしくも心地よく展開する。「Ironhand」では喪失と変化への恐れに対峙するほろ苦いR&Bをみせるなど、実に多彩で、繊細かつ力強い2人の持ち味が実直に反映されている。。

片思い、疑い、欲望、決断などの衝動に従いながら、より滑らかでニュアンスのあるトーンを取り入れている。もちろんこれまでのKlloならではのダイナミズムもあるが、年齢と経験を重ね、より上品で味わい深い作品に仕上がっており、さらなるブレイクに期待高まる。なお、CDリリースは現状日本のみ。

Tracklist:
01. Cursed
02. Still Here
03. Insomnia
04. My Gemini
05. Somehow
06. Maybe We Could
07. Ironhand
08. 1 Up
09. A Mirror
10. Just Checking In

 

Kllo:
オーストラリアはメルボルン出身のSimon Lam(プロダクション)とChloe Kaul(ヴォーカル)による従兄弟デュオ。ツーステップ・ガラージやコンテンポラリーなR&Bから影響を受けたエレクトロニック・ミュージックを制作しており、元々はKloという名義で活動していたが、現在はKlloに改名している。
2014年にBBC Radio 1のプレイリストに収録された「Make Me Wonder」でデビューし、同年その曲を含むEP「Cusp』をオーストラリアのレーベルDot Dashからを発表。そのサウンドは瞬く間に注目を集め、Different Recordings(UK/EU)、Ghostly International(US)との契約に至り、2016年にEP『Well Worn』を発表した後、2017年にファースト・フル・アルバム『Backwater』をリリースした。アルバム・リリース以降、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、アムステルダムなどをツアーし、2018年9月には初来日公演も行った。
時にアッパーに、時にチルにと絶妙なバランスで展開するトラックに魅惑的なヴォーカルが乗る、ドリーミーでスタイリッシュなエレクトロニック・ポップ・サウンドはロック〜クラブの垣根を越えて多くのリスナーに支持されている。また、アブレッシヴなライヴ・パフォーマンスにも定評がある。


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