Author: PLANCHA

Oliver Coatesの10/16にRVNG INTL.からリリースされる新作『skins n slime』から先行セカンド・シングルとなる「Honey」のMVが公開!


トム・ヨークがその才能を認め、ソロ・ツアーのオープニング・アクトに抜擢、そしてレディオヘッドやアクトレス、ローレル・ヘイロー等の作品や、ジョニー・グリーンウッドが手がけたサントラへの参加、ミラ・カリックスとのコラボ、さらにはMica Leviと共作をリリースするなど、名だたるアーティスト達から賞賛を受ける、王立音楽アカデミー、そして、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ出身の気鋭のモダン・クラシカル・チェリストにして、コンポーザー/プロデューサーOliver Coatesの10/16にRVNG INTL.からリリースされる新作『skins n slime』から先行セカンド・シングルとなる「Honey」のMVが公開されました。

Oliver Coates – Honey
https://www.youtube.com/watch?v=L9KgZOQHk_I

Video by Jasper Baydala and Joanne Robertson

 

NEW ALBUM 10/16 RLEASE


Artist: Oliver Coates
Title: skins n slime
Cat#: ARTPL-139
Format: CD / Digital
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き

※日本のみでCD化
Release Date: 2020.10.16
Price(CD): 2,000 yen + tax


作曲家としてのダークな感性が覚醒した、アカデミックでエクスペリメンタルなネオ・クラシカル・サウンド!
トム・ヨークがその才能を認め、ソロ・ツアーのオープニング・アクトに抜擢、そしてレディオヘッドやアクトレス、ローレル・ヘイロー等の作品や、ジョニー・グリーンウッドが手がけたサントラへの参加、ミラ・カリックスとのコラボ、さらにはMica Leviと共作をリリースするなど、名だたるアーティスト達から賞賛を受ける、王立音楽アカデミー、そして、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ出身の気鋭のモダン・クラシカル・チェリストにして、コンポーザー/プロデューサーOliver Coatesの2018年の傑作『Shelley’s on Zenn-La』以来の新作『skins n slime』を完成。
USは再びNYのRVNG Intl.から。CDリリースは日本のみ。

現在の活動拠点であるスコットランドのグラスゴーで2019年の12月に完成したという本作は、ドイツ人のコンセプチャル・アーティストであるハンネ・ダルボーフェンの音楽的な数秘術や、オランダの無名の音楽家Enno Velthuysの作曲からもインスピレーションを受けたといい、濃密でシンセティックなモジュレーションを通したストリングスでエネルギッシュなパフォーマンスをみせている。この重厚な新しいサウンドのために苦しみと喜びの両方を受け入れ、アルバムのライヴ・パフォーマンス全体にチェロの “スライム”を作るという自作の方法を取り入れた。この豊かな層の溶け合いは、チェロの音色を変調させる2つのデジタル・ルーパー、ディストーション、コーラスのチェーンを通して染み出していく。

「Caregiver」パート1~5の組曲は、深い和声的不協和音を通して体験された、目に見えない犠牲と精神的な出会いの粛清。「Caregiver」のパート2(午前4時)とパート5(お金)は痛みを伴うような息切れのないのクレッシェンド噴流の中を激しく歪んだ音でまぶされていく。まるでコーツの感情の起伏を表現しているかのよう。本作の光と闇の虹色のコントラストは、崩壊するドローンに純粋なチェロの柔らかなサウンドが傍に寄り添い構築されており、Marianna Simnettの短編映画「The Bird Game」のサウンドトラックにも収録された「Philomela Mutation」の悲壮なストロークは、「Butoh baby」の明快なストリングの独奏と、「Reunification 2018」の猛烈な音へとつながっていく。これらの3曲はトム・ヨークとのツアーを回るために制作した楽曲とのこと。

そしてメロディックなつぶやきが印象的な「Still Life」から高騰する浮遊感に圧倒される「Honey」へとつながり、最後のトラック「Soaring X」では、前作にも参加していた女性アーティスト、Malibuをフィーチャーし、透明感のあるヴォイスがチェロに寄り添い、崇高なムードの中、心地よく幕を閉じる。

各所で高い評価を得た2018年の『Shelley’s on Zenn-La』はIDM~エレクトロニカの愛好家でもある彼ならではの、クラシカルな素養と電子音楽を融合させたハイブリッドな実験サウンドであったが、前作を”陽”とするなら、本作は彼の作曲家としての感性のダークな側面を呼び覚まされた印象。前作と異なりノンビートでチェロを主体に構築したサウンドの厳かさに才気が迸る。

CDリリースは日本のみ。CDにのみ30分を超えるトラック「Sidestepped」がボーナス・トラックとして収録される。

なお、本作の収益の一部はスコットランドのダウン症支援に寄付されます。


TRACK LIST:

01. Caregiver part 1 (breathing)
02. Caregiver part 2 (4am)
03. Caregiver part 3 (slorki)
04. Caregiver part 4 (spirit)
05. Caregiver part 5 (money)
06. Philomela Mutation (from The Bird Game soundtrack*)
07. Butoh baby
08. Reunification 2018
09. Still Life
10. Honey
11. Soaring X (feat. Malibu)
12. Sidestepped (Bonus Track)

 

OLIVER COATES:
現在はロンドンからスコットランドに居を移し活動しているチェリストで、これまでクラシック、オルタナティヴ、エクスペリメンタル、エレクトロニック・ミュージックなど様々なアーティストの作品に関わりながら、革新的なソロ作品を制作するプロデューサーでもある。王立音楽アカデミーでクラシックを学び、大学史上最高の成績を収め、オーロラ・オーケストラ、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ、ロンドン・シンフォニエッタなどのオーケストラと共演を果たす。また、その一方で彼はAutechre等に触発されたエレクトロニック・ミュージックを制作している。Mira CalixとWarpの企画『The Elephant in the Room: 3 Commissions』でコラボを果たし、『Warp20 (Recreated)』のコンピでもMiraと共にBoards of Canadaのカヴァーを披露した。その他にも電子音楽家の重鎮Laurie Spiegel、現代音楽家John Luther Adamsとのコラボ、ポスト・クラシカル・アーティストとして注目を集めていたNico Muhlyのアルバム『Seeing Is Believing』や、Jonny Greenwoodが手がけた『There Will Be Blood』と『The Master』のサントラにも参加している。

2012年にはコンポーザー、Leo Abrahamsとエレクトロ・アコースティック的コラボ作『Crystals Are Always Forming』をリリース。翌2013年にデビュー・ソロ・アルバム『Towards the Blessed Islands』を発表した。その才能はThom Yorkeの目にとまり、Radioheadのアルバム『A Moon Shaped Pool』に参加し、その後HerbertやDemdike Stareも絶賛するMica Leviとコラボ作も発表。2016年にセカンド・アルバム『Upstepping』をリリースした後、NYの最先鋭レーベルRVNG Intl.との契約に至り、『Shelley’s on Zenn-La』を発表各所で絶賛された。その後Thom Yorkeのサポート・アクトに抜擢されワールド・ツアーを回り、2020年再びRVNG Intl.から新作をリリースする。


Lucrecia Daltの本日発売のニュー・アルバムからタイトル・トラック「No era sólida」のリリック入りのMVが公開

Photo by Camille Blake

コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia DaltのPitchforkで8.0点の高得点を獲得し、各所で高い評価を得た『Anticlines』に続き本日にリリースとなりましたニュー・アルバム『No era sólida』から(海外リリースはRVNG Intl.)タイトル・トラック「No era sólida」のリリック入りのMVが公開されました。


Lucrecia Dalt – No era sólida
https://youtu.be/6D4q-nEySW0

Animated by Morgan Beringer Studio
Art direction and photography Prima Materia
Video produced by Prima Materia in collaboration with Morgan Beringer Studio

Special thanks: Aaron Dilloway, Camille Mandoki, Chris Shields, Cornelia Thonhauser, Daniela Huerta, William Zeuthen.

 

NEW ALBUM 9/11 RLEASE


Artist: Lucrecia Dalt
Title: No era sólida
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-136
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:天井潤之介

Release Date: 2020.09.11
Price(CD): 2,000 yen + tax


コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia DaltのPitchforkで8.0点の高得点を獲得し、各所で高い評価を得た『Anticlines』に続くニュー・アルバム『No era sólida』が再びNYの最先鋭レーベルRVNG Intl.からリリース。まるでGrouperとJulia HolterがJoy Divisionをバックに静謐なセッションをしているかのようなミステリアスなサウンドの摩訶不思議な中毒性は唯一無二。

前作『Anticlines』は、地質工学エンジニアでもある自身の仕事に触発されたものだったが、新しいアルバムは、Liaという架空のキャラクターを中心に描かれている。本作は怪奇の懸濁状態の中でDaltは媒介者となり、現象的な世界と表象的な世界の間のでDaltとLiaが出会う取調室だいう。それぞれの曲はLiaが経験した異なる状態を識別し、Disuelta(”溶解した”)で始まり、Seca(”乾燥した”)、Ser boca(”口になる”)、Espesa(”濃厚”)などの曲を通して変化していく。曲が進むにつれて、Liaは原始的で感覚的な状態から、Revuelta(反乱)やEndiendo(理解する)のような感覚的で活動的な状態へと変化していくように見える。Daltが休眠していた存在を生命の中に呼び覚まし、育てるように、これらの移行はそのプロセスを示唆している。

そして最後のタイトル・トラックに到達したとき、呪縛は解かれ、Liaは話すことができるようになり、Daltは母国語のスペイン語で、Liaが彼女に投げかけた質問を声にする。”麻痺は人を物に変えることができるのか?” 禁断の存在は、自分の存在と新たに発見された感覚のニュアンスを叙情的に弄び、結晶のようなメロディと、シリンダーの上の埃のように静寂をかき分けていく。
Liaのパンスペルミア説(生命の起源に関する仮説のひとつ)に対する詩的な考察は、どこか他のエーテルから来た彼女の出自を反映しており、音を媒介とした生命体としてのLiaの本質は、創造者Lucrecia Daltの探求的な本能の中に具現化されている。

潜在意識のざわめき、宇宙振動、予測不可能なパーカッションに導かれた浮遊感のある幻聴によって構成されており、テープ・ディレイでのハーモニック・ディストーションの新しい試みと、Daltのパーカッションとパルスの抽象化の継続によって、このアルバムのサウンドは構築されている。ミニマルで不穏なサウンドのコラージュに幽玄なヴォーカルが溶け込みながら感覚を麻痺させるような世界観に引き込んでいく。まるでGrouperとJulia HolterがJoy Divisionをバックに静謐なセッションをしているかのようなミステリアスなサウンドの摩訶不思議な中毒性は唯一無二。


TRACK LIST:

01. Disuelta
02. Seca
03. Coatlicue S.
04. Ser boca
05. Espesa
06. Di
07. Suprema
08. Revuelta
09. Endiendo
10. No era sólida
11. Ná (Bonus Track)

 


LUCRECIA DALT:

コロンビア出身で現在はベルリンに在住のエクスペリメンタル・アーティスト。哲学、映画、神話、未来のテクノロジーに影響を受けた実験的なエレクトロニック・ミュージックを制作している。2009年の『Congost』(その時の名義はSound of Lucrecia)など、彼女の初期のアルバムは歌詞と曲構成に重点が置かれていたが、2013年の『Syzygy』や2018年の『Anticlines』など近年の作品は、彼女の朧げなヴォーカルが流動的で異質なサウンドスケープに溶け込んだ、ぐっと抽象的でシュールなサウンドへとシフトしている。
かつてダルトは地質学を学び、土木技師として働いていたが、その後音楽の道に進むことを決めた。彼女の最初のリリースは、ファースト・ネームのLucreciaのみの名義でのアンビエント・シンセ・ポップ・アルバム『Acerca』で、2005年にコロンビアのコレクティヴ・シリーズからリリースされた。その後、2007年のEP『Like Being Home』をリリース。コロンビアの音楽シーンに限界を感じていた彼女は、より芸術的なキャリアを積むためにバルセロナに移住。そこでMonika Enterpriseの創始者であるGudrun Gutとの出会いを経て、Julia Holter、Liz Christine、Manekinekodと共に、『4 Women No Cry, Vol.3』に4曲を提供した。そして先述した『Congost 』をSound of Lucrecia名義で2009年にリリースし、後にフルネームで復刻された。
その後2011年にF.S. BlummとのコラボレーションによるデジタルEP『Cuatro Covers』をリリース。2012年にはダークでドリーミーな作品『Commotus』をHuman Ear Musicからリリースし、2013年にはさらにストレンジな作品『Syzygy』をリリース。2014年にはNicolas Jaar主宰のOther Peopleからセルフ・タイトルのEPがリリースされた。2015年からはベルリンに拠点を移し、ドイツのエクスペリメンタル・レーベルCare of Editionsから『Ou』と題した限定LPをリリース。その後、ダルトはインダストリアル・テクノ・デュオThese Hidden Handsが2016年に発表した12インチ『These Moments Dismantled』に客演している。2018年に現在のレーベルであるNYのRVNG Intl.に籍を移し、アルバム『Anticlines』を発表し、Pitchforkで8.0点を獲得するなど、各所で高い評価を得た。


TOBACCOの10/30リリースとなる4作目となるニュー・アルバム『Hot Wet & Sassy』から新たな先行シングル「Jinmenken」がリリース&オフィシャル・ヴィジュアライザーが公開


Black Moth Super Rainbowのフロントマンでもある、ペンシルバニアのエクスペリメンタルアーティスト、Tom Fecのレコーディング・プロジェクト、TOBACCOの10/30リリースとなる4作目となるニュー・アルバム『Hot Wet & Sassy』から新たな先行シングル「Jinmenken」がリリース&オフィシャル・ヴィジュアライザーが公開されました。
落ち込んでいるようで誠実で、うっとりするようなTABACCO流バラード です。


TOBACCO – Jinmenken (Official Visualizer)
https://youtu.be/GpmLc4QwDhY

 

New Album『Hot Wet & Sassy』は10/30日発売

Artist: TOBACCO
Title: Hot Wet & Sassy
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-141 / GI-366J
Format: CD(国内流通仕様盤)
Release Date: 2020.10.30
Price(CD): 2,000yen + tax

ペンシルバニアのエクスペリメンタルアーティスト、Tom Fecのレコーディング・プロジェクト、TOBACCOの4作目となるニュー・アルバム『Hot Wet & Sassy』!
前作リリース後NINE INCH NAILSとのツアーを経て、本作にはなんとトレント・レズナー参加!
より洗練されて蒸留されたTABACCO節で、紛れもないフックを強烈な正確さで叩き、リスナーをその魔手に引きずり込んでいく強力作。

元々はエレクトロ・サイケデリック・バンドBlack Moth Super Rainbowのメンバーでもあるペンシルバニアのエクスペリメンタル・アーティスト、Tom Fecのレコーディング・ソロ・プロジェクト、TOBACCOの4年ぶりの新作。前作『Sweatbox Dynasty』のリリース以降、ナイン・インチ・ネイルズとのツアー、HBOシリーズ「シリコンバレー」へのテーマ曲提供、Aesop Rockとのコラボ・アルバム「Malibu Ken」など、着実にプロップスを上げる活動をし、再びGhostly Internationalへと戻ってきての新作。これまでで最も遊び心があって親しみやすい印象のフル・レングスで、アンチラブの概念、自己嫌悪、他人への失望などを表現している。

噴き出すようなベース、アナログシンセ、ドラムマシン、そしてTOBACCO独特のゴリゴリのアナログ感など、ポップな衝動が彼のサウンドの表面下には常に押し寄せていたが、本作ではそれらの衝動が頂点に達している。

Fec曰く「自分のやっていることに最も磨きをかけることができたと感じている」「過去10年間、僕の肩には、構造やメロディの部分を切り取ってしまうようなマザーファッカーが乗っかっていたんだ。それはSweatboxでピークを迎えた。今回は逆のことをしたかった 真っ二つに裂かずに曲を書くこと。”Butthole Surfersならどうするか?”から “Cyndi Lauperならどうするか?”になったんだ」とFecは言う。
そして「トレント・レズナーならどうするか?」彼はトレント・レズナーとコラボすることでその答えを直接見つけた。(TOBACCOはナイン・インチ・ネイルズとツアーのサポート・アクトに抜擢されるなど、その実力をかわれている)彼らのコラボレーション・トラック 「Babysitter」は、彼らの声を融合させて一つ狂気を作り出した。”私は新しいベビーシッターです”と彼らは警告し、恐ろしいほどに神聖なブリッジへと移行していく。トラックはトム・フィルの上を転がり、シンセ・ラインがドラムとフィードバックの不協和音に切り裂かれ、リビングルームのカーペットを芝刈り機がかじるような音を響かせている。”これは僕にとって初めてのことだったんだけど、僕が今までやってきたこと、そして今までの僕の全てを表現した曲を書きたかったんだ。トレントはその一歩先を行ってくれたんだ」とFecは付け加えている。このコラボレーションは、TOBACCOのトレードマークとトレントのインダストリアル・サビとソニック・ゴアをシームレスに融合させた錬金術のようなトラックである。

落ち込んでいるようで誠実で、うっとりするようなTABACCO流バラード 「Jinmenken」をみせたり、オープニング「Centaur Skin」ドリーミーでメロディックな煌めきと、不吉なトーンとスライムを掛け合わせた、TOBACCOのオリジナル・スタイルを表現している。これは消化しやすくなったと同時に、より強力なものになっている。疾走感のあるアルペジオに乗って、ダークな内省と結晶のようなシンセ・サウンドのソロへの踏み台となっている。

TOBACCOは変化した訳ではないが、より洗練されて蒸留されている。より明るく、鋭く、危険な作品になった。日よけなしで太陽を見つめ、角膜がローストされ視力が衰えてくると、すべてが良く見えてくるようなポップな構造で、紛れもないフックを強烈な正確さで叩き、リスナーをその魔手に引きずり込んでいく。

TRACK LIST:
01. Centaur Skin
02. Pit
03. Headless to Headless
04. Stabbed by a Knight
05. Chinese Aquarius
06. ASS-TO-TRUTH
07. Jinmenken
08. Babysitter (feat. Trent Reznor)
09. Road Warrior Pisces
10. Poisonous Horses
11. Mythemim
12. Body Double
13. Motherfuckers 64
14. Perfect Shadow

 

TOBACCO:
ペンシルバニアのエクスペリメンタルアーティスト、Tom Fecのレコーディング・プロジェクト。エレクトロ・サイケデリック・バンドBlack Moth Super Rainbowでダークでビート中心の分派として登場して以来、TOBACCOは完全に独自のものへと変貌を遂げてきた。過去20年間、Fecの私生活を謎に包まれており、音楽にのみ焦点を当て続けてきた。アンチコンからの2008年に『Fucked Up Friends』を、そして2010年の同レーベルから『Maniac Meat』をリリースし、その後Ghostly INternatinalへと移籍し『Ultima II Massage』、そしてテープデッキにダメージを受けた2016年の『Sweatbox Dynasty』をリリースしてきた。そして再びGhostlyからのリリースとなる最新作が本作「Hot Wet & Sassy」。
TOBACCOはNine Inch Nailsとのツアー、HEALTHやWhite Zombieのリミックス、HBOシリーズ「Silicon Valley」のテーマ曲提供、BeckからAesop Rockまでをプロデュース、2019年にはMalibu Kenとして後者とのコラボアルバムをリリースするなど、多岐に渡る活動をしている。Fecがミュージシャンとしての彼のマークをどこに着地させても不気味だ。Boards of Canadaや初期のDef Jamのレコード、Gary Numan、あるいはパブリックアクセスのテレビや80年代のホラー映画の悪いVHSのダビングなど、体の一部を切り取ったような音が聞こえてくる。あるいは、太陽が爆発して、今まで愛してきたものが溶けてしまうような瞬間も垣間見え、結局、TOBACCOは瞑想音楽を作ろうとしているだけなのかもしれない。カテゴライズ不可能な現代の異才のひとり。


カナダのプロデューサーKhotinの9/25リリースの新作『Finds You Well』から先行セカンド・シングル「Ivory Tower」が公開

カナダはエドモントンのプロデューサー、Dylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクトKhotinの各所で絶賛されたローファイ・チルアウト名作『Beautiful You』以来となる9/251リリースの新作『Finds You Well』から、「WEM Lagoon Jump」に続き先行セカンド・シングル「Ivory Tower」が公開されました。

「Ivory Tower」は90年代後半のダウンテンポにインスパイアされており、スプリンクラーのようなブレイクビーツに中毒性に満ちたメロディックなシンセのフレーズが鏤められているトラックです。

 Khotin – Ivory Tower
iTunes/Apple Music: https://music.apple.com/jp/album/ivory-tower/1523572060?i=1523572062
Spotify: https://open.spotify.com/track/6wbL5eyp7LerIEvebgtsb5?si=0oQhUp36Tv6BTL547dTsfg
YouTube: https://youtu.be/y7BHrp2OYD8

 

NEW ALBUM “Finds You Well” 9/25 release

KHOTIN “Finds You Well” [ARTPL-137]

Artist: Khotin
Title: Finds You Well
Cat#: ARTPL-137
Format: CD
※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:柴崎祐二
Release Date: September 25, 2020
Price(CD): 2,200yen + tax


カナダはエドモントンのプロデューサー、Dylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクトKhotinの各所で絶賛されたローファイ・チルアウト名作『Beautiful You』以来の新作『Finds You Well』がGhostly Internatinalから登場。
心地よいビートにレトロ・テイストなシンセがおぼろげに融合しながらアンビエントとニュー・エイジを横断していくような至極のサウンド。
絶妙のバランス感でベッドルームとフロアを横断するチルアウト傑作。まるで牧歌的でまろやかなBoards of Canada!?

カナダはエドモントンのDylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクト、Khotinの通算4作目となるアルバムが早くも完成。
2014年にこのプロジェクトを始動させて以来、様々なサウンドを横断する、印象的でドリーミーなスタイルをアップデートしてきた逸材であり、そのアプローチは穏やかなシンセのアトモスフェリックなものからヒプノティックでダンサブルなものまで様々である。CFCFなどもリリースしているカナダの優良カセット・レーベル1080pからリリースしたデビュー作『Hello World』のゆるやかなローファイ・ハウス・サウンドが各所で注目を集め、アンビエントへと傾倒したセカンド作『New Tab』を2017年にセルフ・リリース(Pacific Rhythmがヴァイナル化し、日本ではScentがCD化)、そして2018年にリリースした『Beautiful You』で披露したノスタルジッックなチルアウト・サウンドが絶賛され(Resident Advisorで4.5点を獲得)、カセットは即完売。その後その才能に目をつけたGhostly Internationalとの契約へと至り、2019年にヴァイナル化されたものの、それも即完した。そして期待値が高まる中リリースされる通算4作目のアルバムが本作『Finds You Well』。前作でみせた至福でメランコリックなソングクラフトの続きであり、謙虚にそして温かく拡張されている。

10曲のトラックは、豊富なデモの中からセレクトされたもので、結果的にアクティブなものとアンビエントなもののがほぼ均等となった内容に仕上がっている。前半はビートを中心とした楽曲で、「Ivory Tower」は90年代後半のダウンテンポにインスパイアされており、スプリンクラーのようなブレイクビーツに中毒性に満ちたメロディックなシンセのフレーズが鏤められている。少し疾走感のあるビートが印象的な「Heavyball」へと続き、「Groove 32」ではファンキーなドラムとボンゴのブギーで始まり、タイトなベースライン、規則的なパッド、揺らめくメロディックなテクスチャー、絶妙なヴォーカル・サンプルが差し込まれ構築されていく。

中盤からはトーンが安定し、牧歌的なテイストとメランコリックな感覚がバランス良く調和したアンビエントへとシフト。有機的なテクスチャーが音を発しながら雲の中へと溶け込んでいくようなサウンドを展開している。先行シングルにもなった「WEM Lagoon Jump」は『子供がショッピングモールの2階のバルコニーからメインパビリオンの噴水に飛び込んだ』という地元の西エドモントンの民話を引用したものだという。Boards of Canadaを彷彿とさせるようなノスタルジックなシンセのフレーズと反復ビートを絡め、少し水しぶきを想起させるサウンドを展開。そしてアルバムのハイライトとも言える「Your Favorite Building」ではおぼろげなシンセのレイヤーにセンシティブなピアノ・フレーズを注ぎ描き出すエモーショナルなメロディの背後から、浮かび上がるように子供がそっと歌う「you must love the world because it’s wonderful(世界は素晴らしいから、あなたは世界を愛さなければならない)」が印象に残る。中盤から後半にかけてはやや変調させたくすんだピアノを駆使し、アップテンポな前半と、なめらかで少し感傷的な後半の対比をうまく表現している。

多彩な曲調をみせつつも抜群のバランス感で構築されており、現時点での最高傑作と言っても過言ではない。ベッドルームからフロアまでを横断する至極のチルアウト・サウンド。

CDリリースは日本のみ。ボーナス・トラック1曲収録。


TRACK LIST:

01. Processing
02. Ivory Tower
03. Heavyball
04. Groove 32
05. Outside In The Light
06. Lucky Egg
07. WEM Lagoon Jump
08. Your Favourite Building
09. Shopping List
10. My Toan
11. A Loving Blue (Bonus Track)

 

Khotin:

Photo by Lindsay Mcnab

Photo by Lindsay Mcnab

カナダはエドモントンを拠点に活動しているプロデューサー、Dylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクト。最初期はHappy Trendy名義で活動していたが、2014年にKhotinへと変名。様々なアーティストを輩出するカナダの優良カセット・レーベル1080pからファースト・アルバム『Hello World』をリリースして注目を集め、2015年にはMUTEK Montrealに出演。2017年には『New Tab』をセルフ・リリース(ヴァンクーバーのPacific Rhythmがヴァイナル化し、日本ではScentがCD化)にて発表した後、2018年に『Beautiful You』をリリース。各所で絶賛され、Ghostly Internationalとの契約と至る。そして翌年同レーベルからヴァイナルもリリースされた。
Khotinのアプローチは実に多彩で、穏やかなシンセのアトモスフェリックなものからヒプノティックでダンサブルなものまでを横断し、印象的でドリーミーなサウンドを展開。サウンドのバランスや安定感が絶妙で、その心地よいリスニング感はジャンルの垣根を越えて注目度が高まっている。


Kaitlyn Aurelia SmithのリミックスEPが9/30リリース決定!Grizzly BearのChris BearのエイリアスFoolsのリミックスが公開!

ウェストコーストのアーティスト、プロデューサーのKaitlyn Aurelia Smithが今年リリースしたアルバム『The Mosaic of Transformation』からの3曲を彼女の友人たちがリミックスした『The Mosaic of Transformation Remixes』が9/30リリース決定。

その中からGrizzly BearのドラマーでありマルチインストゥルメンタリストのChris BearのエイリアスでMusic From MemoryからリリースしているFoolsによる弧を描くような優雅でパーカッシヴな揺らめき、揺れる「The Spine Is Quiet In The Center」のリミックスが公開されました。

Kaitlyn Aurelia Smith – The Spine Is Quiet In The Center (Fools Remix)
iTunes/Apple Music: https://music.apple.com/jp/album/the-spine-is-quiet-in-the-center-fools-remix-single/1526909000
Spotify: https://open.spotify.com/album/7dTOvNXBmbE7FFwtfFHJZR?si=qmJ0MG18T2On7RGSFYwREg
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=VWTZlYx4j14

このリミックスの他に南アフリカのJohn Wizards (Planet Mu)、LAのLeaving Records所属のOlive ArdizoniによるGreen-Houseのリミックスを収録した『The Mosaic of Transformation Remixes』は9/30にデジタル・リリースされます。

Artist: Kaitlyn Aurelia Smith
Title: The Mosaic of Transformation Remixes
Label: PLANCHA / Ghostly International
Format: Digital
Release Date: 2020年9月30日

01. The Spine Is Quiet In The Center (Fools Remix)
02. The Steady Heart (John Wizards Remix)
03. Remembering (Green-House Remix)

 

NOW ON SALE


Artist: Kaitlyn Aurelia Smith
Title: Mosaic Of Transformation
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-133
Format: CD / Digital
Release Date: May 15, 2020
Price(CD): 2,200yen + tax
※解説・歌詞・対訳付き予定

ウェストコーストを拠点に活動しているコンポーザー/アーティスト/プロデューサー、Kaitlyn Aurelia SmithがGhostly Internationalへ移籍してのニュー・アルバム。桃源郷へ誘う至高のスピリチュアル・アンビエント・ミュージック。

米国ワシントン州のオーカス島出身で現在はLAを拠点に活動している、プロデューサー/コンポーザーKaitlyn Aurelia Smith。ソロとして正式にデビューした2015年以降、多くの傑作をリリースしてきたが、2017年の『The Kid』のリリースの後、彼女は自身のエネルギーを様々な方向に向け始めた。学際的・創造的環境のプラットフォームであるTouchtheplantsを立ち上げ、「Electronic Series Vol 1 : Abstractions」「Tides: Music For Meditation And Yoga」や詩集などをリリースした。彼女は、電子楽器の無限の可能性と、身体と音や色との関係に見られる形、動き、表現を探求し続けている。

「一言で言うと、このアルバムは私の電気への愛と感謝の表れだ」と言う本作『Mosaic Of Transformation』は制作中、毎日の身体運動の練習を取り入れ、電気を彼女の体に通して動かし、音声練習を反映する方法でモジュラーシンセサイザーを介して電流を送り、スピーカーを介して空中に送り出す。所謂ダンサーではなく、彼女は、柔軟性、強さ、そして意外にも、「視覚的言語」(フィルムメーカー。Sean Hellfritschが教示した)と呼ばれる人の体に由来し、振動の形で構成される即興運動を独学で習得した。

伝統的な定義によるダンサーではなく、
彼女は、柔軟性、強さ、そして意外にも、スミスが「視覚的言語」(この用語は映画製作者ショーンヘルフリッツによって彼女に導入された)と呼ばれる人の体に由来し、振動の形で構成される即興運動を独学で学びました。それは「周波数を視覚化する方法のリファレンスとして」、まるでモザイクのようであると彼女は感じた。

そして変容していくこの9つのモザイクが完成した。
モジュラー・シンセを駆使し、シンフォニックなフレーズ、キラキラと輝く電子音、ノスタルジックなオルガン、ビブラフォンなどが幻想的なヴォーカルのタペストリーと融合し溢れ出るように描き出す、神秘的な夢幻のアンビエント・ミュージック。否応無しにその世界観に引き込まれる。

TRACKLISTING:
01. Unbraiding Boundless Energy Within Boundaries
02. Remembering
03. Understanding Body Messages
04. The Steady Heart
05. Carrying Gravity
06. The Spine Is Quiet In The Center
07. Overflowing
08. Deepening The Flow Of
09. Expanding Electricity

Kaitlyn Aurelia Smith
米国ワシントン州のオーカス島出身で現在はLAを拠点に活動している、プロデューサー/コンポーザー。
自然に囲まれた環境で育ったのち、バークリー音楽大学での研究から得られた技術的センスを組み合わせた独自の音楽性を確立している。彼女は元々クラシック・ギターを演奏していて、大学時代は同大学に通っていたマルチ奏者Jeremy Harrisとインディ・フォーク・バンド、Ever Islesを結成し、アルバムを1枚リリースしている。そして偶然隣人が所有していたというBuchla 100にと運命の出会いを果たし、モジュラー・シンセサイザーへとのめり込む。
2枚の自主制作リリースを経て、Western Vinylと契約し、これまでに4作のアルバムをリリース、2016年にはSuzanne Cianiとのコラボ作『Sunergy』をRVNG Intl.からリリース(PitchforkでBest new musicを獲得)するなど、のアーティストとして地位を確立していき、そして今年Ghostly Internationalとの契約に至った。その才能は多くのミュージシャンからも賞賛されており、BattlesやAnimal Collective、Caribouなどのツアーのサポート・アクトに抜擢されている他、リミキサーとしてもMax Richter、Tycho、The Fieldなどを手がけている。


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