Author: PLANCHA

EMILY A. SPRAGUE “Hill, Flower, Fog” [ARTPL-142]


Artist: Emily A. Sprague
Title: Hill, Flower, Fog

Cat#: ARTPL-142
Format: CD / Digital

※解説:佐々木敦(HEADZ)
※日本独自CD化

Release Date: 2020.11.13
Price(CD): 2,000 yen + tax


揺らめき煌めきながら時を忘れ没入させる極上の美アンビエント。
昨年RVNGからリイシューされた『Water Memory / Mount Vision』がPitchforkでベスト・ニュー・リイシューを獲得し、フロントマンを務めるのバンドFloristでもベスト・ニュー・アルバムを獲得、3月に計画されていた来日東京公演もソールドアウト(惜しくもコロナの影響で延期)するなど、インディ・シーンで注目を集める、Emily A. Spragueのソロ・アンビエント新作。

惜しくも初来日公演は延期となってしまった、ローファイ・フォーク/ポップ・バンド、Floristのフロントマンでもある大注目のアンビエント・アーティスト、Emily A. Spragueが3月にBandcampのみでリリースしていたアルバム『Hill, Flower, Fog』がトラックを加え、新たなアートワークにてフィジカル(CDは日本のみ、LPはRVNG Intl.)リリース決定(デジタル、CDは11/13発売、LPは12/4発売)。

エミリーのサウンドは全ての繋がりに関係しており、日常から宇宙までの広範囲にわたるつながり、つまりライフラインを育む。

本作は6つのスペクトルで知覚と感覚についての瞑想を押し進めている。「Moon View」と「Star Gazing」は地上から見上げた宇宙のコミットメントであり、「Horizon」と「Mirror」は自己の位置とその外側への投影に関連する抽象的な世界を表している。 「Woven」と「Rain」は、より質感と触覚的な印象を表現しており、地球の完全に不完全なパターンの中への要素的な没入感を表現している。
モジュラー・シンセを駆使し、それぞれのトラックは微妙に変化しながらも、親しみやすさを保っている。本作は抑制された軟体動物のような信号のグルーヴから始まり、私たちの耳は希望の兆しを瞬くような勢いで感知する。音が花びらのように波紋を描きながら、流麗なドローンと交わり展開していく。
彗星のようなキラキラとした音色からオルゴールのような牧歌的なフレーズまでが滑らかなリヴァーブに彩られながらフェードしていくサウンドに時を忘れさせられる極上のアンビエント。


TRACK LIST:

01. Moon View
02. Horizon
03. Mirror
04. Woven
05. Rain
06. Star Gazing


Com Truiseの過去の未発表音源やレア音源がまたも発掘!『In Decay,Too』12/4リリース決定。先行シングル「False Ascendancy」公開


ヴェイパーウェイヴにも共振する、シンセ・ウェイヴ〜スローモーション・ファンクの重要人物Com Truiseの過去の未発表音源やレア音源がまたも発掘。
2014年にリリースされた音源集『In Decay』の第二弾となる『In Decay,Too』がリリース決定し、先行ファースト・シングルとして「False Ascendancy」が公開されました。

Com Truise – False Ascendancy


Digital Single: https://ghostly.ffm.to/com-truise-in-decay-too
YouTube: https://youtu.be/Rc3bKn259Do

 

“In Decay,Too” 12/4 RELEASE

Artist: Com Truise
Title: In Decay,Too
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-146
Format: CD
※日本独自CD化
Release Date: 2020.12.04
Price(CD): 2,200yen + tax

ヴェイパーウェイヴにも共振する、シンセ・ウェイヴ〜スローモーション・ファンクの重要人物の過去の未発表音源やレア音源がまたも発掘!
かつては「ボーズ・オブ・カナダが80年代にタイムスリップしたよう」と形容された、反復を駆使した独特のレトロ・フューチャー感に満ちたロボティックなグルーヴのメロディックなビート・ミュージック、いわゆる「Com Truise節」が終始炸裂する。
Tychoなど様々なアーティストへ多大な影響を与えてきた片鱗が存分に垣間見られるエレクトロニック・ミュージックのリスナー必携の間違いない作品。

NY出身で現在はLAを拠点に活動している、Seth Haleyによるプロジェクト、Com Truise(トム・クルーズの頭文字を入れ替えたもの)の2017年の傑作『Iteration』、そして昨年これまでのサウンドとはやや異なるヒューマニックな印象のミニ・アルバム『Persuasion System』を発表し、新作フル・アルバムが待たれる中、2014年にリリースされた未発表音源やレア音源集『『In Decay』の第二弾である『In Decay,Too』がリリース決定。

ヴェイパーウェイヴの総本山的レーベルであったAMDISCS(現Yves TumorのTeams名義のデビュー作もリリース)からリリースしたEP『Cyanide Sisters』(後にGhostlyからフィジカル含めて再リリース)が話題となり、(Pitchhforkでは8点獲得)2011年にリリースしたデビュー・フル・アルバム『Galactic Melt』でみせたレトロかつノスタルジックなコズミック・シンセ・サウンドは「ボーズ・オブ・カナダが80年代にタイムスリップしたよう」と形容されるなど各所で絶賛され、Daft Punkのリミックス集にも参加した現代エレクトロニック・ミュージック・シーンのキーマンの1人の、その才気の片鱗が如何なく収録されている。

本作ではデジタル・オーディオ・ワークステーションを切り替え、自分のサウンドのパレットを作り直し、新たな試みをみせている。これによりより直接的な外部環境のトーンを反映したプロセスが可能になった。メランコリーと楽観主義という二元性に加え、夜空へ溶け込んでいくような幻想的な世界観を構築。

重層的なシンセで浮かび上がるような「Zeta」始まり、続く「Compress-Fuse」では、トレードマークであるシンセラインと深くて不吉なローエンドのベース・スタブを使ったロボティック・グルーヴを聴かせてくれる。ドラム・パターンとサイレンのような鍵盤が迷路のように入り組んだ「False Ascendancy」で聴き手を否応なしに引き込み、「Constant Fracture」ではシンセとビートが乱れ飛びぶつかり合う。このトラックじわじわとタメを作るように展開していき、後半劇的な連打でピークに到達し、フェードアウト。そしてビートレスで瞑想的な「Trajectory」で幕を閉じる。

もちろんレトロで独特のメロディ、ファンキーで図太いリズム、ロボティックなグルーヴ、朧げなノスタルジアなどCom Truise節は満載で、オリジナル・アルバムと言っても遜色のない圧倒的サウンド。

TRACK LIST:
01. Zeta
02. Compress—Fuse
03. Chemical Legs
04. Reciprocity
05. She melts
06. Trying Times for the Indirect
07. I Dream (for You)
08. Surf
09. Galactic Melt
10. Post Hawaii
11. Peach (6809)
12. False Ascendancy
13. Constant Fracture
14. Trajectory

 

Com Truise:
Com Truiseはニューヨークの北部で生まれ育ちで、現在はLAを拠点に活動している、プロデューサー/デザイナー、Seth Haleyによるソロ・プロジェクト。彼のシンセサイザーやサイエンスフィクションに特化した独特のメロディのノスタルジックなビート・ミュージックは幅広い支持を得ている。
彼は15年以上に渡り音楽制作をしており、元々影響を受けているJoy DivisionやNew Order、Cocteau Twinsなどのサウンドのエッセンスは随所に垣間みられるものの、彼のサウンドは決して過去からのものではなく、レトロ・フューチャー的に精巧に練り上げている。
2010年にAMDISCSからEP『Cyanide Sisters』をリリース。そのキャッチーでユニークなIDMやトリッピーなシンセ・ファンクを融合させたサウンドに目を付けたGhostluy Internationalが契約し、2011年にデビュー・フル・アルバム『Galactic Melt』を発表。その後いくつかのEPやB面曲や未発表曲をコンパイルした編集盤『In Decay』をリリース。2017年6年ぶりのオリジナル・アルバムとなる『Iteration』をリリース。2019年にはデジタル・オーディオ・ワークステーションを切り替え、自分のサウンドのパレットを作り直し、新たな試みをみせたミニ・アルバム『Persuasion System』を発表した。


ロンドンのシティ・ポップ・バンド、PREPの10/30リリースのデビュー・アルバムから最後の先行シングル「Carrie」がリリース&MV公開!名作1st EP『Futures』のCD再発・アルバムと同時発売も決定!

Photo Credit: Em Cole

アジア圏を中心に爆発的人気を博し、EPリリースのみでサマーソニック2019を含む2度の来日を果たすなど、大きな注目を集めるロンドンの4人組シティ・ポップ・バンド、PREPが、10月30日にリリースするデビュー・アルバムから最後の先行シングルとなる「Carrie」をリリース&MVを公開しました。このシングルは、”ファンキーでシンセを多用した夏にぴったりの曲”(Brightest Young Things誌)と評されているように、明るく気楽なメロディが印象的なスウィング曲です。

そしてアルバムのリリースと同時発売でもはやライヴでの定番アンセムで、ストリーミングでも数百万回の再生回数を誇る「Cheapest Flight」や「Who’s Got You Singing Again 」などを収録した名作1st EP『Futures』の紙ジャケット仕様でのCD再発が決定致しました。

Carrie” Single & MV Out Now


Artist: PREP
Title: Carrie
Label: PLANCHA
Format: Digital Single
Release Date: 2020.10.09

iTunes/Apple Music: https://itunes.apple.com/album/id1531610373
Spotify: https://open.spotify.com/album/7LR1lgM18MY0uBUXCBvCky

PREP – “Carrie” (Official Video)
https://youtu.be/iFvETUiYkVc

 

Debut Album “PREP” 10/30 Release


Artist: PREP
Title: Prep
Cat#: ARTPL-140
Format: CD / Digital
※ボーナス・トラック2曲収録

※解説:高橋芳朗
※歌詞・対訳付き
Release Date: 2020.10.30
Price(CD): 2,000yen + tax


注目のロンドンのシティ・ポップ・バンドPREPが遂に待望の1stアルバムを完成。
EPのリリースのみながらアジア圏を中心に爆発的人気を博し、サマーソニック2019を含む2度の来日を果たすなど、大きな注目を集めるロンドンの4人組シティ・ポップ・バンド、PREPの待望のファースト・フルレングスにしてセルフ・タイトルのアルバム。

何年もの歳月をかけて制作し遂に完成したこのアルバムは、バンドとしての彼らを完全に表現していると同時に、彼らの様々なバックグラウンドを反映している。そのアーティスティックなセンスは、AlunaGeorge、George Fitzgerald、Kasabian、Celesteなど、PREPのメンバーが何年にもわたって一緒に仕事をしてきたアーティストの名前にも引けを取らない。

ファンク、ソウル、ポップの要素を織り交ぜ遠距離ロマンスを歌ったファースト・シングル「Pictures Of You」やロマンチックでスローなラヴ・ソングとして始まりシンセを効果的に駆使することで、誰かを想い胸が痛むようなトラックへと変貌を遂げたセカンド・シングル「「On and On」などをはじめ、アーバンでメロウ且つノスタルジックなこれまでの要素を生かしつつ、盟友VulfpeckのCory Wong(PREPの楽曲に参加暦あり)、Unknown Mortal Orchestra、Thundercat、Tyler the Creator、Mac DeMarcoなどの現代的なエッセンスも吸収し、ファンクトロニックでシンセティックで刺激的なサウンドを展開。
2015年から活動開始し、正体不明のバンドとして2016年にデビューしてからその楽曲のクウォリティと中毒性のあるライヴ・パフォーマンスで着実に支持を集めてきた彼らの、バンドとしての成熟が窺える渾身のファースト・アルバム。

日本盤には2020年初頭にデジタルでリリースされ、CITY POP on VINYL 2020 参加作品として限定7インチもリリースされた「Over ft. Anna of the North」「Love Breaks Down」がボーナス・トラックとして収録。


TRACK LIST:

01. Turn The Music Up
02. Wouldn’t Wanna Know
03. Years Don’t Lie
04. Carrie
05. On and On
06. Pictures of You
07. Don’t Wait For Me
08. The Stream feat. Miso
09. Rain
10. Danny Came Up
11. Over feat. Anna of the North *
12. Love Breaks Down *

* = Bonus Track

 

1st EP “FUTURES” CD Reissue 10/30 Release


Artist: PREP
Title: Futures
Cat#: ARTPL-144
Format: CD
※ボーナス・トラック3曲収録

※紙ジャケット仕様・帯付き
Release Date: 2020.10.30
Price(CD): 1,800yen + tax


TRACK LIST:

01. Futures
02. Sunburnt Thought the Glass
03. Cheapest Flight
04. Who’s Got You Singing Again
05. Slow Fade *
06. Cheapest Flight (AlunaGeorge Remix) *
07. Sunburnt Thought the Glass (Shy Girl Remix) *

* = Bonus Track

 

PREP(プレップ):
DrakeやAlunaGeorge等のレコーディングに参加し、グラミーにノミネートされたこともあるヒップホップ・プロデューサー、Dan Radclyffe、エレクロニカを好むクラシック/オペラ・コンポーザーのLlywelyn Ap Myrddin、George Fitzgeraldとツアー暦もある、ハウス・ミュージックのDJにしてドラマーであるGuillaume Jambel、Riton、Sinead Hartnett、Ray BLK等と共同制作暦のあるシンガー・ソングライター、Tom Havelockという様々な異なるバックグラウンドと確かな実力を持った4人組。2016年にUS西海岸の人気ブログ、Blah Blah Blah Scienceが運営するレーベル、B3SCIからリリースしたファーストEP『Futures』は、リリース後瞬く間に注目を集め、ヘビー・プレイ。アジア圏で圧倒的な人気を誇り、ライヴは軒並みソールドアウト。2018年5月にはニューEP『Cold Fire』をリリースし、初来日公演を行い、実力者ならではの卓越したパフォーマンスをみせ、絶賛された。その熱が冷めやらぬまま2018年11月には人気K-POPグループ、Monsta XのヴォーカルShownu(彼に取って人生初のフィーチャリング参加)と、坂本龍一も注目している韓国の新世代インディ・バンド、Se So NeonのSo!YoON!、LAの次世代のミニマル・ファンク・バンド、VulfpeckのCory Wongと、かつてはマイケル・ジャクソンやエルトン・ジョンなどのサポートもつとめ、「セッション王」とも称されるリビング・レジェンド、Paul Jackson Jr等が参加したEP『Line By Line』を発表。そして2019年にはサマーソニックのビーチ・ステージに初出演し、その後2度目となる単独公演も行い盛況を収めた。
R&B〜ブルー・アイド・ソウル〜ファンク〜ジャズ〜AORなど様々な素養を絶妙なバランス感覚でブレンドし、巧みな演奏の元、スウィートなハイトーン・ヴォーカルとハーモニーを駆使し、キャッチーなメロディと軽快なグルーヴを生み出すノスタルジックさと新しさを兼ね備えたスタイリッシュなポップ・サウンドはジャンルの垣根を越えて支持されている。

Facebook: https://facebook.com/prepband
Instagram: https://instagram.com/prepband
Twitter: https://twitter.com/PREP_band
YouTube: http://youtube.com/c/prepofficial
Soundcloud: https://soundcloud.com/prep
Spotify: https://spoti.fi/36ULKjs
Apple: https://apple.co/36URx8E
Website: https://prepofficial.com


Klloの最新セカンド・アルバムから「My Gemini」のDJ BORINGによるRemixがリリース

Photo by Edward Goldner

7月に2ndアルバム「Maybe We Could」をリリースしたKlloが、DJ Boringによる「My Gemini」のリミックスをリリースしました。Jacques Greeneがアルバムのリード・シングル「Still Here」をリミックスしたのに続き、DJ Boringがアルバムの中でも特にダンス・フレンドリーなカットを8分間に渡ってリミックスしています。

DJ BoringはKlloのお気に入りのアーティストの一人であり彼らは次のように述べています。
「僕らは長い間、DJ BORINGの作品の大ファンだったんだ。僕たちがインスピレーションを受けているアーティストが僕たちのトラックにをリミックスしてくれるなんて光栄だよ。”My Gemini”はいつも夜遊びした時の遠い記憶のように聴こえていたけど、このリミックスはそのベールを脱ぎ捨てて、その瞬間を鮮明にしてくれたんだ。」

DJ BoringはUKを拠点に活動するオーストラリア出身のプロデューサー。今年、Ninja Tuneの傘下レーベルで、Peggy Gou、Dauwd、Project Pabloなどの作品をリリースしているTechnicolorからEP『Like Water』をリリースしている。
DJ Boringはこのリミックスに関して次のように述べています。
「Klloの作品が大好きで、『Maybe We Could』を何度も何度も聴いています。リミックスを依頼されたのはとても光栄なことで、完璧に仕上げたかった。なので一時とても困難な状況に陥りましたが、ある日、どこからともなく、その答えが私のところに降りてきたんだ。」

Kllo – My Gemini (DJ BORING Remix)


Artist: Kllo
Title: My Gemini (DJ BORING Remix)
Label: PLANCHA (JP)
Format: Digital Single
Release Date: 2020.10.09

iTunes / Apple Music: https://itunes.apple.com/album/id1533835142
Spotify: https://open.spotify.com/album/4j6JVdxh0l1zGsy7Xv6lc7
YouTube: https://youtu.be/3uJLZmxcQN0

 

2nd Album『Maybe We Could』NOW ON SALE


Artist: Kllo
Title: Maybe We Could
Label: PLANCHA
Cat#: ARTPL-125
Format: CD / Digital ※CDリリースは日本のみ
解説: 野田努 (ele-king)
歌詞・対訳付き
Release Date: 2020.07.17
Price(CD): 2,000yen + tax

オーストラリアはメルボルンを拠点に活動している、Simon Lam(プロダクション)とChloe Kaul(ヴォーカル)の従兄弟によるエレクトロニック・ミュージック・デュオ、Klloのセカンド・アルバム『Maybe We Could』がついに完成。

各所で高い評価を得た、2017年のデビュー作『Backwater』のリリースからの2年間に及ぶワールド・ツアー、幾つかのシングル・リリースの後、両者は互いにソロ作品に取り組んでいた。
そういった経験を経て、再び共に創作を始めた彼らは新たなスタートを迎え完成させた、ダンス・ミュージックのリズムと感情的なコードやメロディを組み合わせた珠玉の10トラック。

リード・シングルである「Still Here」は、センシティヴなピアノ・バラードの下に90年代のレイヴスタイルのドラムが駆け抜ける切なく疾走感のあるトラック。「この決定を信じるのにはかなりの時間がかかりました」とChloeは語っているが、結果的に両者が好む2つのスタイルを見事に融合させたダンサブルで美しいサウンドに仕上がった。「Insomnia」では柔らかなキーに硬いビートを絡め、メランコリックで滑らからサウンドを展開。この曲は活動休止中に両者が北米にいたときに素材を提供しあったもので、別々の場所から書かれた初めてのトラックであ。その感触は時差ぼけの喜びと変位の感覚を反映しており、北米での時間に大きく影響受けている。
そして、アルバムのハイライトは、「Somehow」。アンバランスな関係を切り取った渦巻くようなダンス・トラックで、パーカッシブなビートの上でシンセラインは静止状態からスパイラル状に変化し、目まぐるしくも心地よく展開する。「Ironhand」では喪失と変化への恐れに対峙するほろ苦いR&Bをみせるなど、実に多彩で、繊細かつ力強い2人の持ち味が実直に反映されている。。

片思い、疑い、欲望、決断などの衝動に従いながら、より滑らかでニュアンスのあるトーンを取り入れている。もちろんこれまでのKlloならではのダイナミズムもあるが、年齢と経験を重ね、より上品で味わい深い作品に仕上がっており、さらなるブレイクに期待高まる。なお、CDリリースは現状日本のみ。

Track List:
01. Cursed
02. Still Here
03. Insomnia
04. My Gemini
05. Somehow
06. Maybe We Could
07. Ironhand
08. 1 Up
09. A Mirror
10. Just Checking In

 


Kllo:

オーストラリアはメルボルン出身のSimon Lam(プロダクション)とChloe Kaul(ヴォーカル)による従兄弟デュオ。ツーステップ・ガラージやコンテンポラリーなR&Bから影響を受けたエレクトロニック・ミュージックを制作しており、元々はKloという名義で活動していたが、現在はKlloに改名している。
2014年にBBC Radio 1のプレイリストに収録された「Make Me Wonder」でデビューし、同年その曲を含むEP「Cusp』をオーストラリアのレーベルDot Dashからを発表。そのサウンドは瞬く間に注目を集め、Different Recordings(UK/EU)、Ghostly International(US)との契約に至り、2016年にEP『Well Worn』を発表した後、2017年にファースト・フル・アルバム『Backwater』をリリースした。アルバム・リリース以降、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、アムステルダムなどをツアーし、2018年9月には初来日公演も行った。
時にアッパーに、時にチルにと絶妙なバランスで展開するトラックに魅惑的なヴォーカルが乗る、ドリーミーでスタイリッシュなエレクトロニック・ポップ・サウンドはロック〜クラブの垣根を越えて多くのリスナーに支持されている。また、アブレッシヴなライヴ・パフォーマンスにも定評がある。


アンビエント・ハープの才媛、Mary Lattimoreの本日リリースのSlowdiveのNeil Halsteadがプロデュース&参加のニュー・アルバム『Silver Ladders』のヴィジュアル・スコアが公開


昨年の初来日(共演は盟友Julianna Barwick)公演も好評を博したアンビエント・ハープの才媛、Mary Lattimoreの本日リリースとなるSlowdiveのNeil Halsteadがプロデュース&参加のニュー・アルバム『Silver Ladders』のヴィジュアル・スコアが公開されました。
ディレクターはRachael Pony Cassells

Mary Lattimore – Silver Ladders (Visual Score)
https://youtu.be/FZaw2W93pvo

A word from filmmaker Rachael Pony Cassells:

I have always revered Mary as a great transmuter of pain to beauty. I think both the gift and curse of many artists is a sensitivity so heightened that it gives an access to not only certain beauty and depths of feeling, but also currents and things in motion that are not apparent yet to conscious realms. In the same way animals are sensitive to subtleties when it comes to earthquakes, fires and cyclones, there are some very chilling examples of artistic premonition (One that comes to mind often, is Isadora Duncan dancing a premonition of unimaginable grief that shook her accompanying pianist to their core, shortly before the accidental tragic deaths of her children).

As Mary was recording Silver Ladders in mid-January 2020, in Cornwall near a beach where the ocean had taken many surfers lives, catastrophic fires were burning in Australia and although COVID was not yet of global public concern – it was just beginning to invisibly arrive on our shores. When I first listened to Silver Ladders, I was struck that for me it seemed to dive down into many layers of such deep grief – from the micro to the macro. That perhaps Mary had tapped into the currents of the many waves of grief that would overwhelm us all in 2020. It also made me think of teenage angst, so often cynically disregarded by adults, but what I see as a very authentic and natural reaction to the transition from childhood to awakening to realise the true horrors of the world – the way we treat the earth and one another.

In creating the visual score, I wanted to allow Mary’s music its rightful place to lead and to support, but not overwhelm with visual narrative. The images and edit were created very intuitively. Mary and I were an isolation pod, and this was I think for both of us our first times leaving LA and the confines of our homes for many months. This score will always be a document of this very isolated and strange moment in time. Mary and I journeyed up and down the California coastline finding echoes of Cornwall in the landscape and symbols
of grief and mourning we had discussed already present and washing up on the Maverick’s beach shoreline. I am in awe of this album, it’s an absolute masterpiece and I was so honored to collaborate with Mary in this way, the highlight of my quarantine!

 

New Album『Silver Ladders』は10/9発売

Artist: Mary Lattimore
Title: Silver Ladders
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-138
Format: CD
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き
※正方形紙ジャケット仕様
Release Date: 2020.10.09
Price(CD): 2,000yen + tax

SlowdiveのNeil Halsteadがプロデュース&参加。
昨年は盟友Julianna Barwickとのツアーで初来日も果たし、そのパフォーマンスも絶賛された、シガー・ロスからリアル・エステイト、ジュリア・ホルターさらにはサーストン・ムーアまでも魅了するアンビエント・ハープの才媛、Mary Lattiomoreの待望のニュー・アルバムが完成。
アーティストとしての自信が満ち溢れ、新たな境地へと到達した印象の、凛々しく美しい作品。

数々のアーティストに賞賛され引っ張りだこのLAのハーピスト、Mary Lattimore。絶賛されロングセラーとなった2018年の傑作『Hundreds of Days』のリリース以降、数々のワールド・ツアー、Meg BairdやSuperchunkのMac McCaughan等とのコラボレーション・アルバム、Sigur RosのJonsiやJulianna Barwickなどの親しい実力派アーティストをフィーチャーしたリミックス・アルバムのリリース等を経て、SlowdiveのNeil Halsteadをプロデューサー/コラボレーターに迎え新作を完成させた。

Neil Halsteadとは、とあるフェスティバルに共に出演していた際に友人を介して紹介され意気投合し、次のアルバムの制作に彼をプロデューサー/コラボレーターとして迎え行うこととなったという。これまで基本的にメアリーは自身で制作をしていたので、それは大きな転機だった。そして飛行機で彼の住むコーンウォールのニューキーへ飛び、制作にとりかかった。実はその時点でニールはハープを録音したことがなかったようだが、不思議とそれは本当にうまくいったという。古い飛行場に配置されたハルステッドのスタジオで9日間記録された本作『Silver Ladders』は彼女の新たな傑作として完成した。

エフェクターを駆使し、ハープを自在に操るメアリーの独特なスタイルはツアーや様々な経験を経てさらに洗練されており、ハープのレイヤーは広大に広がる中、ローエンドのシンセと浮遊するニールのギターがアクセントとなり、想像以上に噛み合ったサウンドに仕上がった。

一聴すると不協和なように感じられかもしれないが、潮の流れとともに変化する海洋の倍音のような彩り豊かなサウンドに引き込まれる。ニールの手を借り、両者のセンスが見事に融合し相乗したエモーショナルでドラマティックなサウンド。そこからはアーティストとしての自信が満ち溢れ、新たな境地へと到達した印象の、凛々しく美しい作品。

TRACK LIST:
01. Pine Trees
02. Silver Ladders
03. Til a Mermaid Drags You Under
04. Sometimes He’s In My Dreams
05. Chop on the Clumbout
06. Don’t Look
07. Thirty Tulips
08. Self-Portrait of My Sister (Bonus Track)

 

Photo credit: Rachael Pony Cassells

Photo credit: Rachael Pony Cassells

MARY LATTIMORE(メアリー・ラティモア):
フィラデルフィア出身で現在はLA在住のハーピスト。ライオン&ヒーリーのコンサート・ハープとエフェクトを駆使して実験的なアンビエント・サウンドをみせる。2013年にDesire Path Recordingsからファースト・アルバム『The Withdrawing Room』をリリースしデビュー。その後サーストン・ムーア、シャロン・ヴァン・エッテン、メグ・ベアード、ジュリア・ホルター、ジャーヴィス・コッカー、カート・ヴァイル、スティーヴ・ガン、エド・アスキュウなど、様々な名だたるアーティストの録音やライヴのサポートを経た他、エスパーズのメンバーが参加した総勢10名によるプロジェクト、The Valerie Projectのメンバーとしての活動や、『Marina Abramovic: The Artist Is Present』のフィルム・スコアを手掛けるなど、その動向には枚挙にいとまがない。2013年3月にはニューヨークのグランドセントラル駅の100年祭にフィーチャーされたニック・ケイヴによるカラフルな馬の作品「Soundsuits」のパフォーマンスにハーピストで出演。翌2014年にはPew Center for Arts & Heritageのフェロー賞(1年に12名のみ)を受賞している。2016年にGhostly Internationalから『At The Dam』をリリースし、2017年には2011年から2016年にかけて暮らしていたフィラデルフィアの家で録音された音源をコンパイルした『Collected Peaces』を発表。その独特のアンビエント・ハープ・サウンドはジャンルの垣根を越えて多くの支持を得ている。
その後もリアル・エステイトとツアーを回り、シガー・ロス主催のフェスティヴァル『norður og niður』のストリングス・ステージにも出演を果たし、ヘッドランズ・アートセンターの音楽アワードも受賞した。2018年、『At The Dam』以来となるオリジナル・アルバム『Hundreds of Days』をリリースし、2019年には初来日を果たした。

https://ghostly.ffm.to/mary-lattimore-silver-ladders
https://marylattimoreharpist.bandcamp.com
https://open.spotify.com/artist/38MKhZmMRHAZRz8LqtKIBw
https://twitter.com/marylattimore
https://www.instagram.com/maryoverthere
https://www.facebook.com/harpistmarylattimore/


Top