Author: PLANCHA

UNKNOWN MEの1st LP『BISHINTAI』のリリース・パーティにSatomimagaeの出演が決定

名門RVNG Intl.へ移籍しての新作『Hanazono』をリリースしたばかりの東京を中心に活動している孤高のエクスペリメンタル・フォーク・アーティスト、Satomimagaeが、やけのはら、P-RUFF、H.TAKAHASHIの作曲担当3⼈と、グラフィック・デザインおよび映像担当の⼤澤悠⼤によって構成される4⼈組アンビエント・ユニット”UNKNOWN ME”の1st LP『BISHINTAI』のリリース・パーティへ出演が決定致しました。

UNKNOWN ME -New Album『BISHINTAI』 Release Party-

出演:
UNKNOWN ME -Release live-
Guests: MC.sirafu, 中川理沙

Guest Live
⾷品まつり a.k.a foodman
Satomimagae

Guest DJ
Chee Shimizu

日程:2021年6月27日(日)
会場: Galaxy –銀河系-, Shibuya
時間:OPEN/START 17:00 (JST)

チケット:
ADMISSION + STREAMING: 3,300JPY (+ 1drink) *Very limited
STREAMING ONLY: 1,500JPY
You can watch the archive until 4th July, 23:59 if you purchased the ticket.

MORE INFORMATION / TICKET PURCHASING
LIVEMINE
https://livemine.net/lives/52/about

やけのはら、P-RUFF、H.TAKAHASHIの作曲担当3⼈と、グラフィック・デザインおよび映像担当の⼤澤悠⼤によって構成される4⼈組アンビエント・ユニット”UNKNOWN ME”。
“誰でもない誰かの⼼象⾵景を建築する”をコンセプトに、アンビエント、ニューエイジ、バレアリックといった⾳楽性で様々な感情や情景を描き出す彼らが、4⽉30⽇に⽶LAの⽼舗インディー・レーベル「Not Not Fun」から通算4作⽬にして待望の1st LP『BISHINTAI』リリースした。

昨今の環境⾳楽〜ニューエイジ・リバイバルにおける出⾊した傑作と評される今回のアルバムのリリース・パーティーが、6⽉27⽇に有観客+ストリーミングで開催決定。
観客を前にしてのライブ⾃体が久しぶりとなるUNKNOWN MEだが、当⽇はメンバー4⼈に加え、アルバムにゲスト参加しているMC.sirafu、中川理沙も演奏に加わり正に”リリース・ライブ”に相応しい特別なセットを披露する。

ゲスト・ライブ・アクトには、アルバム『BISHINTAI』にも参加、7⽉にはUK、「Hyperdub」より⾃⾝のニュー・アルバム『Yasuragi Land』のリリースを控える⾷品まつり a.k.a foodman、そして、ギター、声、ノイズというシンプルな構成で有機と無機、個と環境、暖かさと冷たさなど相反する要素を往来するフォーク・ミュージックを創造し、最新作となる4thアルバム『Hanazono』がNY拠点の「RVNG Intl.」からリリースされたばかりのSatomimagaeを迎える。
さらに、選曲家、⽂筆家、プロデューサー、レコード・ショップ/レーベル主宰と幅広い活動を⾏い、LAの「ESP Institute」からChee Shimizu + miku-mari名義でのアルバム『Reconstructions』を今年2⽉にリリースしたChee ShimizuがDJとして参加し、パーティーの空気を紡ぎ⼀つのストーリーにまとめ上げる。

会場での観覧可能となるチケットはコロナ感染防⽌対策のガイドラインに従い僅少数の販売となるが、配信プラットフォーム”LIVEMINE”を通じての⽣配信も⾏われ、アーカイブも7⽉4⽇まで視聴が可能。
また配信サイト/会場にて、アルバムの発表を記念したUNKNOWN MEの完全受注⽣産によるオリジナルTシャツの販売なども予定されている。

パンデミックな状況のもと閉鎖的な⽣活を余儀なくされている昨今、ワールドワイドに活動/注⽬を集める現在進⾏形の⾳楽家/アーティストが⼀堂に会する今回の貴重な催しで、彼らの⾳楽を媒介にしたイマジネイティヴで美しい⼩旅⾏に⼼と体を預けてみてはいかがだろうか?

 


●UNKNOWN ME
やけのはら、P-RUFF、H.TAKAHASHIの作曲担当3⼈と、グラフィック・デザインおよび映像担当の⼤澤悠⼤によって構成される4⼈組アンビエント・ユニット。“誰でもない誰かの⼼象⾵景を建築する”をコンセプトに、イマジネーションを使って時間や場所を⾃在に⾏き来しながら、アンビエント、ニューエイジ、バレアリックといった⾳楽性で様々な感情や情景を描き出す。2016年7⽉にデビュー・カセット『SUNDAY VOID』をリリース。2016年11⽉には、7インチ『AWA EP』を、2017年2⽉には⽶LAの⽼舗インディー・レーベル“Not Not Fun”より亜熱帯をテーマにした『subtropics』を、2018年12⽉には同じく“Not Not Fun”より20世紀の宇宙事業をテーマにした『ASTRONAUTS』をリリース。『subtropics』は、英国、FACT Magazineの注⽬作に選ばれ、アンビエント・リバイバルのキー・パーソン“ジジ・マシン”の来⽇公演や、電⼦⾳楽×デジタルアートの世界的な祭典、MUTEKなどでライブを⾏った。2021年4⽉、都市⽣活者のための環境⾳楽であり、⼼と体の未知の美しさをテーマにした待望の1stLP『BISHINTAI』をリリース。

bandcamp
https://unknownme.bandcamp.com


●⾷品まつり a.k.a foodman
名古屋出⾝の電⼦⾳楽家。2012 年にNY の“Orange Milk”よりリリースしたデビュー作『Shokuhin』を⽪切りに、“Mad decent”や“Palto Flats”など国内外の様々なレーベルからリリースを重ね、2016 年の『Ez Minzoku』は、海外はPitchfork のエクスペリメンタル部⾨、FACT Magazine, Tiny Mix Tapes などの年間ベスト、国内ではMusic Magazine のダンス部⾨の年間ベストにも選出された。その後Unsound、Boiler Room、Low End Theory に出演。2021 年7 ⽉にUK
のレーベル“Hyperdub”から最新アルバム『Yasuragi land』をリリース予定。Bo Ningen のTaigen Kawabe とのユニット“KISEKI”、中原昌也とのユニット“⾷中毒センター”としても活動している。

Bandcamp
https://foodman.bandcamp.com


●Satomimagae (サトミマガエ)
東京を中⼼に活動しているアーティスト。ギター、声、ノイズで繊細な曲を紡ぎ、有機的と機械的、個⼈的と環境的、暖かさと冷たさの間を⾏き来する変化に富んだフォークを創造している。 過去に3 枚のアルバムをリリースした後、今年NYの最先鋭レーベル、“RVNG Intl.”から4 枚⽬となる『Hanazono』をリリース。「花園」を意味するこの 作品では、⽯や川、⾵といった⽇々の何気ない物体への純粋でプライベート な好奇⼼を通して、彼⼥の⾃由な演奏やアンサンブル⾳楽への興味と私的な ⾳作りによる世界観が融合している。シンプルでありながら複雑な、まるで 濾過される前の芸術性の⽣物圏のような⾳楽を作り上げている。

Artist HP
https://satomimagae.jp


●Chee Shimizu
リスニング、アンビエント、ダンス、実験⾳楽、和モノなど幅広いプレイ・スタイルを得意とし、国内外で⻑きにわたり活動を続ける。選曲家、⽂筆家、プロデューサー、レコード・ショップ/レコード・レーベル主宰など、⾳楽旅先案内⼈としても多彩な仕事に従事し、リミックス/リエディット・ワークも多数こなす。昨今は即興⾳楽家とのライブ・セッションにも取り組んでおり、LA の“ESP Institute”からChee Shimizu + miku-mari 名義でのアルバム『Reconstructions』が2021年2⽉にリリースされたほか、海外アーティストに提供した最新リミックスのリリースも控えている。著書に『obscure sound 桃源郷的⾳盤640 選』、『OBSCURE SOUND REVISED EDITION』。

ORGANIC MUSIC + PLANET BABY HP
https://organicmusic.jp


Ghostlyの重鎮Matthew Dearが10年以上前に録音し温存していた音源が満を持してリリース決定


名門Ghostly International、およびサブ・レーベルSpectral Soundの立ち上げメンバーでもあり、20年以上のキャリアを誇る、プロデューサー/ヴォーカリスト/ソングライター/DJである重鎮Matthew Dearが10年以上前に録音し温存していた音源が、満を持して2021/6/25リリース決定。
2007年の『Asa Breed』のリリース後に2008年から2009年にかけて故郷のデトロイトとテキサスを行き来しながら録音していた本作は、ロックの歴史、カントリーの黄昏、テクノのビルド&リリースを颯爽と乗りこなす突飛な発想に満ちた時代を超える傑作。

現在先行シングル「Hikers Y」、「Muscle Beach」、「Supper Times」がヴィジュアライザーと共に公開されております。

 

Matthew Dear “Preacher’s Sigh & Potion: Lost Album” 6/25 release


Artist: Matthew Dear
Title: Preacher’s Sigh & Potion: Lost Album
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-153 / GI-382J
Format: CD(国内流通仕様盤)
Release Date: 2021.06.25
Price(CD): 1,900 yen + tax


時は来た。名門Ghostlyの共同設立者であり、クラブ・ミュージックからエクスペリメンタル〜アヴァン・ポップまでを横断する重鎮Matthew Dearが10年以上前に録音し温存していた音源が、時代が追いついた今、満を持してリリース決定。
ポップやロックの歴史、カントリーの黄昏、テクノのビルド&リリースを颯爽と乗りこなす突飛な発想に満ちた、時代を超える傑作。

名門Ghostly International、およびサブ・レーベルSpectral Soundの立ち上げメンバーでもあり、20年以上のキャリアを誇る、プロデューサー/ヴォーカリスト/ソングライター/DJであるMatthew Dear。Audion、False、Jabberjawなどのエイリアスも使い分けながら様々なジャンルを横断してきた。元々2003年のデビュー作『Leave Luck To Heaven』ではハウス/テクノ的なアプローチを見せていたが、その後はインディ・ポップ〜バンド・サウンドへのアプローチもみせ、リリースするたびにサウンドの幅を広げ続けてきた。
2008年から2009年にかけて、彼は故郷のデトロイトとテキサスを行き来しながら、遊び心のあるループギターを中心とした録音を集め、次のアルバムへ反映させるつもりだったようだが、2007年にリリースした『Asa Breed』のハイブリッドなエレクトロニック・ポップの反響からHot Chipのツアーのオープニングを務めたり、SpoonやPostal Serviceのリミックスを手がけるなどの流れになり、その後PitchforkでBEST NEW MUSICを獲得するなど彼の分岐点となる2010年の傑作『Black City』のリリース、バンド・セットでのツアーへと繋がっていく流れがあったため、この素材は一旦封印することとなった。しかしその音源は「Preacher’s Sigh & Potion」と書かれたCD-RでGhostlyのオーナーであるSam Valenti IVへと手渡されていた。そして彼はそこから完全に離れることはなく、ただ道を進み続け、聴衆が追いつくのを待ち、10年以上経った今、その時が来た。
『Preacher’s Sigh & Potion』は、Dearは知らず知らずのうちに若き日の荒削りな分岐点に立ち戻っていて、急成長中のソングライターが最も自由奔放で影響を受けない状態になっている。本人は聴き返しながら、「多くのプロダクションがいかに自由で生々しいかを聴くのが好きです。年齢を重ねると、自分のアウトプットや創造性も成熟しなければならないと考えてしまいます。それは仕方のないことですが、この曲を聴いていると、あまり考えすぎないようにしたいと思います。たまには結果を伴わないその世界に身を置くことも大切です」。
後から考察してみると、『Asa Breed』には本作のサウンドのヒントがあったが、このセットはまだ彼の最終的な方向性とは愛らしくもずれている。1960年代から70年代にかけてフィンガーピッキング・ギター奏者として活躍し、ジョン・プリン、タウンズ・ヴァン・ザント、エミルー・ハリスなどの音楽への入り口となった亡き父の影響を、Dearがここまで直接的に表現したのは初めてのことだ。「オースティンに行ったときに、父の機材を持って行って、テクノのアレンジで習得している技術を使って曲を作ってみたんですが、父のギターやいろいろな小道具を使って、よりオーガニックなループベースのサウンドを重ねてみました。それが、このアルバムの始まりだったと思います。私がコンピュータでやっていたことを、私が愛し、育ってきた他の音楽にも応用できることに気づいたのです」。
アルバムのオープニングを飾る「Muscle Beach」では、ツンツンとタンバリンが鳴り響き、Dearのブルージーなバリトンが、逃亡中の若者のカントリーフォークの物語を語る。「Hiker’s Y」は紛れもなくMatthew Dearのサウンドで、固定されたベースラインを基盤に、乾いた口調のマントラをメトロノームのようなパルスに乗せて、ポーチ・ミュージック・トーキング・ブルースとミニマル・テクノの2つの世界にまたがることを恐れずに表現している。「Supper Times」では、メジャー・スケールのループが催眠術のように循環し、その下をマイナー・コードが滑るという、まるで幻惑的な夢のシークエンスのような展開となっている。この曲は、アルバムの中でも最も熱のこもった「Crash and Burn」に続く曲で、曲がったギターのストラムとスラッカーポップなハーモニカのカオスが特徴。Beckの『Odeley』時代のヒット曲や、グラブポップセントリックのようなタッチストーンに挑戦しているこの曲は、Dearの斬新なプロダクションの特徴の影響を受けずにはいられない。
「All Her Fits」の曲中のピアノ・ブレイク(Dearにしては珍しいコードチェンジ)から、「Gutters And Beyond」の陰鬱なカーニバルから町を離れるような華やかさまで、「Preacher’s Sigh & Potion」は、ポップやロックの歴史、カントリーの黄昏、テクノのビルド&リリースを颯爽と乗りこなすアーティストの突飛な発想に満ちている。Dearは作家であり、振り返ってみると、かつての自分の遺物であるこれらの作品には、彼の特徴が数多く現れている。


TRACK LIST:

01. Muscle Beach
02. Sow Down
03. Hikers Y
04. Never Divide
05. All Her Fits
06. Supper Times
07. Crash & Burn
08. Heart To Sing
09. Eye
10. Head
11. Gutters & Beyond

 

Matthew Dear:
1979年生まれのプロデューサー/ヴォーカリスト/ソングライター/DJ。テキサス出身でティーンエイジャーの時にミシガン、デトロイトへの移り住み、ミシガン大学のパーティーでSam Valenti IVと出会い、共にGhostly Internationalとダンスフロア部門であるSpectral Soundを設立する。
2003年にMatthew Dear名義にてGhostlyからデビュー作「Leave Luck to Heaven」を発表する。Dearの深みのある個性的なボーカルをフィーチャーしたファンキーなハウス作品で、Rolling Stone誌で4つ星を獲得するなど、ダンスミュージック業界と批評家の両方から熱烈な賞賛を受け、中でも人気の高いシングル「Dog Days」はPitchforkの「Top 100 Songs of the Decade」に選出された。
2007年に発表されたセカンド・アルバム『Asa Breed』は、前作のダンスフロア仕様とは大きく異なり、アフロビートのポリリズム、ブライアン・イーノのようなポップ・センス、クラウトロックの渋い美しさを取り入れている。Q誌やMojo誌などで絶賛されたDearは、その後、3人編成のライブバンドでツアーを開始し、ブライアン・フェリーのような威勢の良さとジェントルな振る舞いでステージを指揮して支持を得る。2010年に発表された4枚目のアルバム『Black City』は、長年の努力と実験の集大成であり、ダークで遊び心のあるサウンドの世界観は、悪意のある恋人の腕のようにリスナーを包み込んだ。2012年の『Beams』は、批評家にも高く評され、商業的にも成功を収める。このアルバムは、『Black City』のゴシック調の傑作からの大幅な脱却であると同時に、その価値ある続編でもある。奇妙で、荒々しく、そして不思議な楽観的なリズム・ドリブンのポップ・ソングの数々。Dearは、Depeche Modeのヨーロッパでのスタジアム公演をサポートした。その後!K7の人気MIXシリーズ「DJ Kicks」への参加を経て、2017年に現時点での最新作である『Bunny』をリリース。さらに成熟したアヴァン〜エクスペリメンタル・ポップ・サウンドをみせ、ジャンルの垣根を越えてさらに評価を高めた。
また、The xx、Charlotte Gainsbourg、DJ Koze、Spoon、Hot Chip、Dubfire、Joris Voorn、Tegan & Sara、Daniel Avery、The Postal Service、Chemical Brothers等にプロデューサー、リミキサーとして関わり、Fabric mixシリーズ、前述のDJ Kicks、Get PhysicalのBody Languageなどのミックスも手がけている。


Green-Houseの5/7リリースのアルバム『Music For Living Spaces』新たな先行シングル「Find Home」が公開


2020年にMatthewdavid主宰の名門、Leaving RecordsからリリースしたEP『Six Songs for Invisible Gardens』が、ここ日本でも絶賛され、ライターやミュージシャンなど多数の方々の年間ベストに選出されるなど、現行のアンビエント・アーティストとして最注目の存在となったロサンゼルスを拠点とするノンバイナリー・アーティスト、Olive Ardizoniによるプロジェクト、Green-Houseが5/7に遂にリリースするファースト・フル・アルバム『Music For Living Spaces』(同時発売で『Six Songs for Invisible Gardens』の世界初CD化も決定)から新たな先行シングルとして「Find Home」が公開されました。

NEW SINGLE 「Find Home」


YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=Tv5zrQhFbQU
Bandcamp: https://green-house.bandcamp.com/track/find-home
Spotify: https://open.spotify.com/track/2JeIlGQoHJslh4fzQPLQzM?si=6ruXgtEKTz2909bhVfWruQ

 

DEBUT ALBUM 『Music For Living Spaces』 5/7 release


Artist: Green-House
Title: Music For Living Spaces
Label: PLANCHA / Leaving Records
Cat#: ARTPL-152
Format: CD / Digital
Release Date: 2021.05.07
Price(CD): 2,200 yen + tax

※解説: 佐々木敦(HEADZ)
※日本独自CD化

※ボーナス・トラック1曲収録


人間と自然を調和させる最注目のアンビエント・アーティスト、Green-Houseの待望のファースト・フル・アルバムが遂に完成。2020年のデビューEPがここ日本でも各所で高い評価を得る中、遂に完成したフル・アルバム。EPでみせたミニマルな構成を踏襲しつつも、親しみ易いメロディーを加味してエモーショナルな円弧を描くような進化を遂げ、パンデミックの憂鬱を解消する、人と自然をつなぐ生活空間のための音のオアシスを紡ぎ出す。

ロサンゼルスを拠点とするノンバイナリー・アーティスト、Olive Ardizoniのプロジェクト、Green-House。2020年にMatthewdavid主宰の名門、Leaving RecordsからリリースしたEP『Six Songs for Invisible Gardens』が、ここ日本でも絶賛され、ライターやミュージシャンなど多数の方々の年間ベストに選出されるなど、現行のアンビエント・アーティストとして最注目の存在となった。そして遂にリリースされる本作『Music For Living Spaces』は待望のファースト・フル・アルバムである(引き続きLeaving Recordsからのリリース)。

“何かをかわいいと感じるときの感情的な状態に影響される脳の部分を刺激しようとしているのです”とOliveは語っているが、パンデミックの最中に録音されたとはいえ、本作のサウンドは憂鬱な気分を解消してくれる効力を孕んでいる。
先行ファースト・シングル「Sunflower Dance」は、ハムスターが野原で楽しそうに踊っているような、気まぐれなイメージを呼び起こすことを意図しているとのことで、ピアノとフルートの穏やかな融合に煌くシンセが絶妙の間合いで流れていき、陽光が差し込むような爽やかで牧歌的な雰囲気を醸し出している。セカンド・シングル「Royal Fern」は聴き手を包み込むような眩いシンセが広がり、現代生活の現実から連れ出し、桃源郷へ誘うかのようなミニマルな旅へのアプローチ。また、「Rain」や「Find Home」では初めて自身のヴォーカルを披露し、ハーモニーも駆使しつ、カテゴライズできないニュアンスに富んだ瞑想的なオーラを醸し出している。さらには日本盤のみに収録のボーナス・トラック「Starling Murmurations」では、木琴のフレーズからシンセの重奏へとフェードしてじわじわと高揚させるリズミックなサウンドをみせるなど、アルバム全体としてEPでみせたミニマルな構成を踏襲しつつも、親しみ易いメロディーを加味してエモーショナルな円弧を描くようなカラフルで豊かな進化を遂げている。

Oliveは本作で表現しているような遊び心のある雰囲気に意図を持たせている。“私たちの文化では、悲しみや攻撃性などの感情を通じて深遠な芸術的表現を優先しますが、かわいらしさ、愚かさ、楽しさは私たちの文化では矮小化されるものです。子供じみていると言われ、無効にされてしまうのです。”と述べているが、本作の複雑で輝かしいアプローチは、この見方に反するものである。 さらに“かわいらしさと喜びは思いやりへの入り口です。それは、あなたの脳内のネットワークを共感し、活性化するための入り口であり、あなたの周りの世界の他の人々の道徳的関心を高めます。”と続けている。

『Music For Living Spaces』は、Green-Houseにとって一歩前進した作品である。
“このプロジェクトの意図は、人間と自然とのつながりを促進することです。自然を私たちから切り離されたもの、あるいは家の外にあるものとして認識するのではなく、自然は私たちの中にあり、私たちが日常生活の中で行うすべてのことの中にあるものとして認識することができるのです。大自然にアクセスできなくても、環境とのつながりを感じることができるのです。”
まさに人と自然をつなぐ生活空間のための音楽であり、パンデミックの憂鬱を解消する音のオアシス。人々の生活に寄り添う、2021年を象徴する作品のひとつになることは間違いない。


TRACK LIST:

01. Top Soil
02. Nocturnal Bloom
03. Sunflower Dance
04. Bird Of Paradise
05. Soft Coral
06. Royal Fern
07. Rain
08. Find Home
09. Middlemist
10. Starling Murmurations (Bonus Track)

 

2020年の名作『Six Songs for Invisible Gardens』もCD化


Artist: Green-House
Title: Six Songs for Invisible Gardens
Label: PLANCHA / Leaving Records
Cat#: ARTPL-149
Format: CD / Digital
Release Date: 2021.05.07
Price(CD): 2,000 yen + tax

※解説: 門脇綱生(Meditations)
※日本独自CD化

ボーナス・トラック1曲収録


ロサンゼルス拠点のノンバイナリー・アーティスト、Olive Ardizoniのプロジェクト、Green-Houseの2020年にリリースしたファーストEP『Six Songs for Invisible Gardens』がボーナス・トラックを加えて世界初CD化!
ここ日本でもライターやミュージシャンなど多数の方々の年間ベストに選出され、アンビエント〜チルアウト名作として名高い作品。

2020年にリリースされたアンビエント/ニューエイジ作品の中でも随一の評価を獲得したGreen-HouseのデビューEP『Six Songs for Invisible Gardens』にボーナス・トラックを追加して初CD化(ヴァイナルは即完し現在は廃盤)。

Matthewdavid主宰の名門、Leaving Recordsから発表された本作は「植物とその世話をする人々の相互のコミュニケーション」をコンセプトとしてサウンド・デザインされており、シンセの反復レイヤーを基軸にしつつ、鳥の鳴き声や水の音などの牧歌的なフィールド・レコーディングを織り交ぜながら、煌めきと揺らめきが交錯する、まるで季節の移ろいのように展開するミニマル且つたおやかな世界を構築。

Oliveは本作で意図的な素朴さをもってプロジェクトに取り組み、シンプルさの中に自由を見出すような曲を創造している。ノンバイナリーアーティストとして、パフォーマーとしてもリスナーとしても障壁の少ない空間を作り出しており、人間と植物の生活に寄り添い溶け込み彩りを与えてくれる、温かなエナジーに育まれる作品。

初CD化となる日本盤にはデジタルのみでリリースされた、シンセのリフが幾重にも重なりながら環境音と融合し、目まぐるしく展開しながら心地よいの高揚感を生成していく6分を超える名曲「Chysis」をボーナス・トラックとして追加収録。


TRACK LIST:

01. Peperomia Seedling
02. Sansevieria
03. Parlor Palm
04. Perennial Bloom
05. Soft Meadow
06. Xylem
07. Chysis (Bonus Track)


Satomimagaeの4/23リリースのRVNGへ移籍しての新作『Hanazono』から「Manuke」のミュージック・ビデオが公開

Photo by Mitsuhide Ishigamori

Photo by Mitsuhide Ishigamori

いよいよ4/23にリリースとなる孤高のサウンドで唯一無二の世界観を紡ぎ出す、東京を中心に活動しているエクスペリメンタル・フォーク・アーティスト、Satomimagaeが名門RVNG Intl.へ移籍しての新作『Hanazono』から「Manuke」のミュージック・ビデオが公開されました。

 

Satomimagae – Manuke [Video]

YouTube: https://youtu.be/4JiXlkfPPZ8

Directed by Justus Stellar

 

“Hanazono” 2021/04/23 RELEASE


Artist: Satomimagae
Title: Hanazono
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-151
Format: CD / Digital
Release Date: 2021.04.23
Price(CD):
2,000yen + tax

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※ヴァイナルはUSはRVNG Intl.、オランダはGuruguru Brainからリリース

Pre-order: https://orcd.co/r6qoo37

孤高のサウンドで唯一無二の世界観を紡ぎ出す、東京を中心に活動しているエクスペリメンタル・フォーク・アーティスト、Satomimagaeが名門RVNG Intl.へ移籍して4作目のアルバム『Hanazono』。
リスナーに繊細に共鳴するエネルギーで包みこんだ音の地球儀を託す。まるで、あなたの身近な世界や空想の世界を楽しむために送られた招待状のような作品。

『Hanazono(花園)』は日々に潜む神秘へのオマージュであり、石ころや川、あるいは風によって呼び覚まされる純粋でプライベートな不思議な感覚を表現しているとも言える。Satomimagaeが「小さな宇宙空間」と表現するこの音の空間は、彼女が自身のためだけに創作することができる、世界から安全に切り離されたもののようでもある。

Satomimagaeはこれまでに3枚のアルバムと数枚のEPを東京近郊の”この空間”から発表してきた。前作『Kemri』 (2017)と前々作『Koko』(2014)は畠山地平が主宰するレーベルWhite Paddy Mountainからリリースされた。畠山自身の創作でも見られるテクスチャーを取り入れながらも、Satomimagaeのアプローチは常に従来のフォークの様式の外へと向けられている。彼女の幼少期の思い出や無邪気さを原点とした”音楽を作ること”に対する彼女のスタンスが窺える。

『Hanazono』に収録されている曲はそれぞれシンプルなテーマ、対象物、イメージに沿って作られており、そのときどきに合わせて揺れなびく花のように、何層にも重なった温かみのあるシンプルなメロディーが生まれている。鳥の鳴き声やURAWA Hideki(今アルバムではミキシング/プロデュースも担当)によるエレキ・ギターが加わり、まるで広大な大地を包む音の天空が広がっている。
彼女のこれまでのパーソナルで内観的な趣からの変化が表現されており、孤独、繊細さを聞き取ることが出来ると同時に、外の世界に対しても共鳴する、繊細な光のバランスのようなものが垣間見れる。目を大きく見開いてこの世界を見渡し、自分がその世界の一部であるような感覚があるのだ。それは青々と生茂る音の草原はフォークテールのレリーフ画さながらのアルバム・カバーにも反映されている。

CDはPLANCHAから日本のみ。ヴァイナルはRVNG Intl.と、幾何学模様のGoとTomo主宰のアムステルダムを拠点にするレーベル、Guruguru Brainからリリースされます。

Track List:
01. Hebisan
02. Manuke
03. Suiheisen
04. Tsuchi
05. Houkou
06. Uzu
07. Kaze
08. Numa
09. Ashi
10. Ondo
11. Kouji
12. Uchu
13. Kunugi (Bonus Track)

 

Satomimagae
東京を中心に活動しているアーティスト。ギター、声、ノイズで繊細な曲を紡ぎ、有機的と機械的、個人的と環境的、暖かさと冷たさの間を行き来する変化に富んだフォークを創造している。
彼女の音楽的ルーツは中学生の時にギターを始めたことから始まる。父親がアメリカからテープやCDに入れて持ち帰った古いデルタ・ブルースの影響もあり、10代の頃にはソング・ライティングの実験をするようになる。その後PCを導入したことで、より多くの要素を加えた曲を作ることができるようになり、彼女の孤独な作業はアンサンブルへの愛に後押しされるようにななった。大学で分子生物学を専攻していた時にバンドでベースを弾いていたことから、様々な音の中にいることへの情熱と生き物や自然への情熱が交錯し、それが彼女の音の世界を育んでいったのである。
この間、アンビエント音楽、電子音楽、テクノなどの実験的でヴォーカルのない音楽に没頭するようになり、聴き方の幅が広がっていった。サンプラーを手に入れ、日本のクラブやカフェでのソロライブを始めた。苗字と名字を融合させた「サトミマガエ」は、彼女の独特のフォークトロニックな考察を伝える公式キャラクターとなった。
初期のアンビエント・フォーク・シンセサイザーを集めたファースト・アルバム『awa』(2012年)は、ローファイ/DIYのセルフ・レコーディング技術を駆使した作品である。2枚目のアルバム『Koko』(2014年)では、彼女は控えめでライヴ感のあるパフォーマンスと、フォークの伝統に馴染んだ温かく牧歌的なエネルギーの冷却を追求した。続いて、『Kemri』(2017)では、より豊かな和音とリズムで伝えられる人間的な感覚に触発されて、この効果をバランスよく調整している。彼女の2作品をリリースしたレーベル、White Paddy Mountainとそのディレクター畠山地平の影響を受けて、スタジオ環境の中でよりコンセプチュアルな方向に進むことができたが、彼女の作曲やレコーディングのプロセスは、自分で作ったものであることに変わりはない。
そしてNYの最先鋭レーベル、RVNG Intl.へ移籍してのリリースとなる『Hanazono』では、URAWA Hidekiのエレクトリック・ギターとバード・コールが加わったことで、子供のような魅力を持つSatomiの微細なヴィジョンが融合している。Satomiの姉であり、アルバムやウェブサイトのすべての作品を担ってきたNatsumiの直感的なビジュアルが、温かみのあるものとクールなもの、手作りと機械で作られたものが混ざり合うというSatomiの夢を、彼女の別世界への窓のように機能する木版画で見事に表現している。


Kate NVの最新作『Room for the Moon』から「Tea」のビデオが公開

2018年の初の単独来日ツアー、2019年に浜離宮恩賜庭園で開催された花紅柳緑(RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2019)への出演も話題となった、ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタル・ポップ・アーティスト、Kate Shilonosovaによるソロ・プロジェクト、Kate NVの昨年リリースされ、各所で高い評価を得ている最新作『Room for the Moon』から「Tea」のミュージック・ビデオが公開されました。

 

Kate NV — Tea (Video)
https://youtu.be/bBpJCB02faU

camera: pavel kling
moscow, july 2020

 

NEW ALBUM “Room for the Moon” NOW ON SALE


Artist: Kate NV
Title: Room for the Moon
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-134
Format: CD / Digital
※解説・歌詞・対訳付き予定
※ボーナス・トラック収録
※CDリリースは日本のみ
Release Date: 2020.06.12
Price(CD): 2,000 yen + tax

ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタル・ポップアーティスト、Kate Shilonosovaによるソロ・プロジェクト、Kate NVの待望の新作『Room for the Moon』が再びRVNG Intl.から登場!
自身のルーツである70年代〜80年代のロシアと日本のポップスからの影響をベースにしつつ、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップ・センスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合した傑作誕生!
先行シングル「Sayonara」はPitchforkのベスト・ニュー・トラックに選出!

通算3作目となる『Room for the Moon(月の部屋)』は2018年にリリースした『для FOR』以来となる本作は実のところ『для FOR』の前から制作をし始めていたものの形にはならず、時を経てようやく形になったとのこと。

自宅とモスクワのスタジオスペースにて録音されており、長年のコラボレーターであるJenya Gorbunov(ベース)、Vladimir Luchanskiy(サックス)、Quinn Oulton(ベース/サックス)に加え、共にRed Bull Music Academy出身で交流の深い日本人アーティスト、Nami Sato(スポークン・ワード)等の協力のもと完成した。

70年代〜80年代のロシアと日本のポップ・ミュージック&映画からの影響が色濃い本作は、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップ・センスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合している。

小気味良いシンセとサックスにコロコロとしたシンセと軽やかなヴォーカルが絡む「Not Not Not」で幕を開け、シンセとマレット、マリンバを基調にした牧歌的ミニマル「Du Na」へと続く。Pitchforkでベスト・ニュー・トラックに選出され絶賛された「Sayonara」はケイト・ブッシュとも比較される飛躍的なヴォーカルにエッジーなギター、タッピング・ドラムを絡めて駆け上がっていくような極上のシンセ・ポップ。歌詞も英語、日本語、ロシア語がミックスされている。フランス語の歌詞で実験的ながら楽しげな「Ça Commence Par」やFound Sound Nationの「Broken Orchestra」サンプルパックのサンプルのみを使用して、サックス・ソロを作成したという「Plans」、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番からメロディーを借用した「Tea」、パーティへと誘うかのうようなアップテンポなポップ・ソング「Telefon」など、豊かな実験精神とポップ・センスに裏打ちされたヴァラエティに富んだ内容。

様々なルーツと要素を折衷させ独自解釈したその幻想的サウンドを生成し、Lizzy Mercier Desclouxや矢野顕子、Ann Steelまでを彷彿/横断する稀有な存在。その圧倒的才能がさらに開花した傑作の誕生。

TRACK LIST:

Japanese CD version:
01. Not Not Not
02. Du Na
03. Sayonara (Full Moon Version)
04. Ça Commence Par
05. Marafon 15
06. Tea
07. Lu Na
08. Plans
09. If Anyone’s Sleepy
10. Telefon
11. Sayonara (Single Edit)
12. Tea (Small Sip Edit)
13. Arigato song (Bonus Track for Japan)

Japanese digital:
01. Not Not Not
02. Du Na
03. Sayonara (Full Moon Version)
04. Ça Commence Par
05. Marafon 15
06. Tea
07. Lu Na
08. Plans
09. If Anyone’s Sleepy
10. Telefon
11. Arigato song (Bonus Track for Japan)

 


KATE NV:

ロシアはモスクワをベースに活動しているプロデューサー/DJ/演奏家/ヴォーカリスト、ケイト・シロノソヴァによるソロ・プロジェクト。元々はSonic YouthやDinosaur Jr.などに影響を受けたオルタナティヴ・ロック〜ポストパンク・バンド、Glintshakeのヴォーカルとして活動。また、同時に20世紀のクラシカルなミュージシャン達とCornelius Cardewのアイデアとアヴァンギャルドなコンポーズを再構築するMoscow Scratch Orchestraのメンバーでもある。それらと平行してソロとしてNVを始動させ、2014年にジャパニーズ・ポップスやニュージャックスウィング、90’s R&Bなどの影響を感じさせるEP『Pink Jungle』を発表し注目を集め、同年、Red Bull Music Academy Tokyoで初来日を果たす。2016年に待望のソロ・デビュー・フル・アルバム『Binasu』を2016年にGiant ClawとSeth Graham主宰の重要レーベル、Orange Milkからファースト・アルバム『BINASU』をリリース。各所で絶賛され、世界各国をライヴで飛び回る。その才能はエクスペリメンタル・ミュージック・シーンの最先鋭レーベルであるブリルックリンのRVNG Intl.の目にとまり、契約を果たし、2018年にセカンド・アルバム『для FOR』をリリースした。その後初の単独来日ツアーを成功させ、収録曲「вас YOU」は細野晴臣のラジオで2度に渡りプレイするなど、日本でも話題となり、浜離宮恩賜庭園で開催された花紅柳緑(RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2019)への出演も果たした。2020年待望のサード・アルバムを完成。引き続き現代エクスペリメンタル・ミュージックの最先鋭レーベル、RVNG Intl.からリリースする。


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