Author: PLANCHA

現代アンビエント〜実験音楽シーンにおいて最注目の逸材であり、即興アンビエント・ジャズ・カルテットのFuubutsushi (風物詩)のメンバーでもあるM. SageがRVNG Intl.と契約して5/26にリリースする『Paradise Crick』からサード・シングル「Mercy Lowlands」がリリース&MV公開

Photo credit: Lynette Sage

Photo credit: Lynette Sage

コロラド州出身で、現代アンビエント〜実験音楽シーンにおいて最注目の逸材であり、即興アンビエント・ジャズ・カルテットのFuubutsushi (風物詩)のメンバーでもあるM. SageがRVNG Intl.と契約して5/26にリリースする『Paradise Crick』からサード・シングル「Mercy Lowlands」がリリース、そしてミュージック・ビデオも公開されました。

 

M. Sage new single “Mercy Lowlands” out now

Artist: M. Sage
Title: Mercy Lowlands
Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Format: Digital Single

Buy / Listen: https://orcd.co/d7n90ab

M. Sage – Mercy Lowlands [Official Video]
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=FUwZhbdFqMI

 

M. Sage new album “Paradise Crick” 5/26 release

Artist: M. Sage
Title: Paradise Crick
Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Cat#: ARTPL-193
Format: CD / Digital
CD Release Date: 2023.05.26
Price(CD): 2,200 yen + tax

Pre-order: https://orcd.co/ypb3byx

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック2曲収録予定

※解説:佐々木敦(HEADZ)


自然の世界と作り出された世界を1つとして想像する、強力で持続的なマジック・リアリズム。
エレクトロニック〜アコースティック、フィールド・レコーディングを巧みにブレンドし、エクスペリメンタル〜アンビエント〜ジャズまでを横断する、現代アンビエント〜実験音楽シーン最注目の逸材Matthew SageがRVNG Intl.と契約して放つ5年の歳月をかけて完成させた魅力的な傑作。
ヤン富田やレイモンド・スコットのようなシンセサイザーのパイオニアから、Woo、ステレオラブ、コクトー・ツインズのような表現力豊かなポップな傾向、そしてサム・プレコップのような現代の作曲家まで、本作中の泡のような遊び心、メロディー、音色は、レフトフィールド・エレクトロニック・ミュージックの系譜から得ている。

デジタル森林風景を貫いていく曲がりくねった小道のように、M. Sageの新作『Paradise Crick』時間によって形作されいる。不思議な魅力にあふれ、シンセサイザーとアコースティック・サウンドの豊かで不思議なマルチングから辛抱強く設計されたこの多才なアメリカのアーティストであり超現実を現実の一環として表現するマジック・リアリストである彼の紡ぎ出した新しい音楽群は、想像上の目的地であり、自然界と人工世界を一体として思い描く牧歌的ファンタジーである。

M. Sageは、音楽家、インターメディア・アーティスト、レコーディングエンジニア(であり、プロデューサー、パブリッシャー、教師、パートナー、そして親である)。2010年代初頭からコロラドとシカゴの間で実験的なスタジオ録音作の広大で特異なカタログを作成し、最近のハイライトは、弓で弾くようなノスタルジアをアンサンブルで録音した『The Wind of Things』(Geographic Northから2021年にリリース。トータスの『TNT』とも比較された。)、2020年に遠方の友人達と結成した即興アンビエント・ジャズ・カルテットのFuubutsushi (風物詩)の4枚のシーズン・アルバムである。Sageは、絶妙な速度でプロジェクトを進め、完成したら終わりという完全主義的な感性で突き進んでいるが、このたびRVNG Intl.と契約してリリースされる本作『Paradise Crick』は、多作家の彼にしては異例ともいえる5年の歳月をかけて辛抱強くデザインされたもので、魅力的な異色作にして実に説得力のある作品となっており、自然界と人工の世界を一体化させた牧歌的なファンタジーのようなものだ。

Sageは5年前、シカゴの自宅スタジオから入江にあるコンセプチュアルなキャンプ場に初めてテントを張った(その後、作品によく登場する山や草原があるコロラドに戻った)。その時はリチャード・ブローティガンの『トラウト・フィッシング・イン・アメリカ』を読んだばかりだった。この本は、牧歌的なアメリカが不思議な釣りの旅によってアイデンティティを変化させていく様子を万華鏡のように映し出している。道に迷いながらも、アウトドアを通して自分自身を見出す、そんな感覚にインスパイアされた彼は、キャンプのための架空のサウンドトラックを記録した70以上のデモを蓄積していった。この公園に車を停めると、看板には「Paradise Crickへようこそ」と書かれているかもしれない。”火災の危険は低い”13曲からなるこのシークエンスは、週末の遠征における露の朝、午後のハイキング、そして火の灯る夜のコースである。

Sageは映画監督ではないが、このアルバムの制作方法を、構造、物語、形式的要素、編集上の洗練を経て世界を構築するのと同様の形態と見なしている。共同制作とは対照的に、このアルバムでは、彼は完全な自律性に身を置く唯一の作家であり、即興でシーンを作り、特殊効果を自在に施すことができる。M. Sageの作品において、このような自由なイマジネイションが発揮された先例は、コンパスを遠い土地に傾けた彼の2014年にリリースされたアルバム『A Singular Continent』である。『A Singular Continent』がサンプルを重ねて世界を構築したのに対し、『Paradise Crick』は実験的な楽器とサウンド・デザインで、親しみやすい曲の構成をバランスよく展開する。

ハーモニカ、オートハープ、チャイム、ペニー・ホイッスル、ヴォイス、ハンド・パーカッション、その他のミステリーを散りばめた本作のテクスチャーは、感覚的な冒険として扱われ、沼地はうなり、湖はきらめき、流域は頑丈なHDで呼吸している。リズムはゆったりとした浮遊感があり、Sageのドラムとヘッドホンによる電子音楽に対する愛によって形作られた、「キックとスネア」の瞬間が炸裂する。ひび割れるような静的パルスと豊かな振動が、内在するグルーヴ、隠されたビート・マップを明らかにするのだ。

ヤン富田やレイモンド・スコットのようなシンセサイザーのパイオニアから、Woo、ステレオラブ、コクトー・ツインズのような表現力豊かなポップな傾向、そしてサム・プレコップのような現代の作曲家まで、本作中の泡のような遊び心、メロディー、音色は、レフトフィールド・エレクトロニックの系譜から得ている。このアルバムのボキャブラリーは単純で、ジェスチャーは甘く魅力的で、リスナーを穏やかにすることを目的としている。Sageはもともと実験主義者であるが、『Paradise Crick』では物語を紡ぎ出している。必ずしもコンセプト・アルバムというわけではなく、むしろ週末に出かけるように誘う。


TRACK LIST:

01. Bendin’ In
02. Map to Here
03. River Turns Woodley (for Frogman)
04. Fire Keplo
05. Crick Dynamo
06. Tilth Dusk Drains
07. Tilth Dawn Rustles
08. Mercy Lowlands
09. Paradise Pass
10. Stars Hanging Shallow
11. Backdrif
12. Crick Foam
13. Evenin’ Out
14. Oats (Second Wind) (Bonus Track)
15. Downed on the Trail (Bonus Track)

 

M. Sage:

Matthew Sage は、ミュージシャン、インターメディア アーティスト、レコーディング エンジニアおよびプロデューサー、出版社、教師、パートナー、および親です。 2010年代初頭から、コロラドとシカゴの間で、彼は遊び心のあるニュアンスのあるベロシティと完成主義的な感性を備えたプロジェクトをレンダリングし、多角的な実験的なスタジオ・ミュージックの特異なカタログ輩出してきた。

コロラド州で生まれ育ったSageは、ドラムやギターなど、手に入る楽器は何でも演奏して育ち、中学から高校にかけてバンドに参加した後、インターネット上のDIY音楽文化に出会った。大学在学中にテープ・レーベルPatient Soundsを設立し、100を超えるアーティストの音楽をリリースするとともに、M.Sageとして、またFree Dust, Professional Flowers、Starling Murmurations、RxRy、Wellington Downsの名義で作品をリリースしてきた。2014年、Sageはシカゴに移り、シカゴ芸術学院の大学院に進学し、ライティングとインターメディア・アートを学ぶ。自宅のスタジオでの練習から、Sageは合成の世界にのめり込み、多くの一般的な手法やスタイルに手を出し、しばしばフィールド・レコーディングやシンセサイザーやエレクトロニクスで製作したサウンド・デザイン要素を取り入れた。Patient Sounds、Geographic North、Florabelle Records、Noumenal Loom、Orange Milk、Moon Glyph、Past Inside The Presentなどの著名な実験的レーベルから、着実に自信のプロジェクトを発表し、The WireやNPRなどのでも注目されるようになる。

2019年のレーベル10周年にPatient Soundsを閉じ、その1年後に共同音楽プロジェクト、印刷物、その他の放送・出版実験のためのインプリント、cached.mediaを立ち上げた。パフォーマーとしてのSageは、図書館や美術館、その他の型破りな空間を好み、カリフォルニア州パサディナの日本茶庭園で畠山地平のためにオープニングを行ったのは最近のハイライトである。また、The MoMa、The Whitney、シカゴ美術館などメジャーなアート施設のためにサウンドデザイン、インスタレーション、オリジナル楽曲を制作している。
Sageと彼の家族は現在、コロラド州の田舎に住んでいる。そこから、5年前に最初に想像されたデジタル森林風景の目的地であるであり、彼の世界を構築するエレクトロ・アコースティック・クラフトの集大成の『Paradise Crick』がRVNG Intl.よりリリースされる。

また、2020年には遠方の友人達と即興アンビエント・ジャズ・カルテットのFuubutsushi (風物詩)を結成し、そのメンバーとしても活動している。


プログレッシヴ・パーカッション・トリオ、Asa ToneのメンバーでもあるMelati ESPが、4/28にCarparkからリリースするデビュー・アルバム『hipernatural』から最後の先行曲「INTUISI」をNikolas Arthaが制作したヴィジュアルと共に公開

Credit: Marlee Pasinetti

Credit: Marlee Pasinetti

プログレッシヴ・パーカッション・トリオ、Asa Toneのメンバーでもある、インドネシア系アメリカ人エクスペリメンタル・ポップ・アーティスト、Melati ESPが、4/28にCarparkからリリースするデビュー・アルバム『hipernatural』から最後の先行曲「INTUISI」をNikolas Arthaが制作したヴィジュアルと共に公開しました。

この曲について、メラティ・マレイはこう申し上げています:
“この曲は、おそらくレコードの中で最も内省的な曲です。直感のような幽玄で目に見えないものが、脈拍の速さや肌の汗のように、物理的な作用に変化したり現れたりする力を持っているということについて考えていました。私は、身体の中の人間と非人間との間の控えめな戯れを掘り下げたいと思いました。私にとって、それは超脆弱な、機械の中の幽霊のサイレンの歌のように感じられるのです”

また、スクランブル交差点の液晶をはじめ、渋谷の大型ビジョンをプラットフォームとするNEO SHIBUYA TVのBGMプロジェクトにMelati ESPが選出され、4/24-5/7の期間に放送されます。

 

Melati ESP new single & video “INTUISI” out now

Melati ESP – “INTUISI”
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=zkj0j8wrfd0
Visuals from the skies above Jakarta, 2023.

 

NEO SHIBUYA TV BGM プロジェクト

【放送期間】4/24-5/7
『hipernatural』のプレビューが渋谷の大型ビジョンで放映。

 

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Melati ESP debut album “hipernatural” out on April 28


Artist: Melati ESP
Title: hipernatural
Label: PLANCHA / Carpark Records
Cat#: ARTPL-191
Format: CD / Digital
※解説:柴崎祐二
※歌詞・対訳付き

※ボーナス・トラック3曲収録
Release Date: 2023.04.28
Price(CD): 2,200 yen + tax

Pre-order: https://orcd.co/6b09pgo


新しい超自然的な世界の夢のようなハイブリッド・リズムに身を委ねよう

Melati ESP aka Melati Malayの音楽は、大都市のリズムと熱帯雨林の逃避行、クラブブレイクと無重力ポップの幸福な融合であり、過去の未来の音から新しい夢を描く:”hipernatural”。

インドネシアのポピュラー音楽ダンドゥットを流すジャワのラジオRadio Dangdut、ガムランのカセット、Moving Shadow時代のリキッド・ジャングル、日本のチルアウトなど、彼女がジャカルタで育った10代の頃の音楽体験を基盤としている。

プログレッシヴ・パーカッション・トリオAsa Toneでの最近の活動も含め、Malayのソロ・デビュー作は大胆なボーダーレスで、世界と波長を橋渡しし、想像力に富んだハイブリッドな合成ユートピアに仕上がっていいる。長年のコラボレーターであるKaaziと共同プロデュースしたこのアルバムは、12曲で構成されており、テンプル・ベース・ミュージック、サイバー・サイレン・テクノ、Stereolab、ドラムンベース、ニューエイジ・ダウンテンポ、ダイヤルアップ・レイブの空想、異世界の会話、コンピューターのハム、泡立つ水などの触感的な断片がちりばめられていて、多彩・折衷的でありながらも作品全体としてはまとまりがあり、心地よくも刺激的な世界に引き込まれる。


Tracklisting:

01. TEPI MEMORI
02. BAHASA BARU
03. E.M.Z.
04. SPESIMEN SEMPURNA
05. INTUISI
06. KUPU KUPU ELEKTRONIK
07. DI ATAS
08. ITU CUKUP!
09. ANDA KATAKAN
10. KITA VS MEREKA
11. WANITA
12. ENERGI
13. KITA VS MEREKA (Salamanda Remix) *
14. ANDA KATAKAN (Tristan Arp Remix) *
15. BAHASA BARU (Kaazi’s Hyperspace Edit) *

*=日本盤CDボーナス・トラック

Cover by Kazuhiro Aihara
Produced, written and recorded by Melati ESP & Kaazi
Mixed by Tristan Arp (except track 3 mixed by Steve Nalepa)
Additional production on 5, 6, 7, 8 by Tristan Arp
Mastered by Christopher Botta at Fer Sound

HIPERNATURAL – ALBUM PREVIEW

https://www.youtube.com/watch?v=JmE2eMGO-Xk
Animation: Loreng Projekt
Logo: Dossier De Songe

 


MEALTI ESP “hipernatural” [ARTPL-191]


Artist: Melati ESP
Title: hipernatural
Cat#: ARTPL-191
Format: CD / Digital

※ボーナス・トラック3曲収録
※解説:柴崎祐二
※歌詞・対訳付き

Release Date: 2023.04.28
Price(CD): 2,200 yen + tax


新しい超自然的な世界の夢のようなハイブリッド・リズムに身を委ねよう

Melati ESP aka Melati Malayの音楽は、大都市のリズムと熱帯雨林の逃避行、クラブブレイクと無重力ポップの幸福な融合であり、過去の未来の音から新しい夢を描く:”hipernatural”。

インドネシアのポピュラー音楽ダンドゥットを流すジャワのラジオRadio Dangdut、ガムランのカセット、Moving Shadow時代のリキッド・ジャングル、日本のチルアウトなど、彼女がジャカルタで育った10代の頃の音楽体験を基盤としている。

プログレッシヴ・パーカッション・トリオAsa Toneでの最近の活動も含め、Malayのソロ・デビュー作は大胆なボーダーレスで、世界と波長を橋渡しし、想像力に富んだハイブリッドな合成ユートピアに仕上がっていいる。長年のコラボレーターであるKaaziと共同プロデュースしたこのアルバムは、12曲で構成されており、テンプル・ベース・ミュージック、サイバー・サイレン・テクノ、Stereolab、ドラムンベース、ニューエイジ・ダウンテンポ、ダイヤルアップ・レイブの空想、異世界の会話、コンピューターのハム、泡立つ水などの触感的な断片がちりばめられていて、多彩・折衷的でありながらも作品全体としてはまとまりがあり、心地よくも刺激的な世界に引き込まれる。


Tracklisting:

01. TEPI MEMORI
02. BAHASA BARU
03. E.M.Z.
04. SPESIMEN SEMPURNA
05. INTUISI
06. KUPU KUPU ELEKTRONIK
07. DI ATAS
08. ITU CUKUP!
09. ANDA KATAKAN
10. KITA VS MEREKA
11. WANITA
12. ENERGI
13. KITA VS MEREKA (Salamanda Remix) *
14. ANDA KATAKAN (Tristan Arp Remix) *
15. BAHASA BARU (Kaazi’s Hyperspace Edit) *

*=日本盤CDボーナス・トラック

Cover by Kazuhiro Aihara
Produced, written and recorded by Melati ESP & Kaazi
Mixed by Tristan Arp (except track 3 mixed by Steve Nalepa)
Additional production on 5, 6, 7, 8 by Tristan Arp
Mastered by Christopher Botta at Fer Sound

HIPERNATURAL – ALBUM PREVIEW

https://www.youtube.com/watch?v=JmE2eMGO-Xk
Animation: Loreng Projekt
Logo: Dossier De Songe

 


MATTHEWDAVID “Mycelium Music” [ARTPL-190]


Artist: Matthewdavid
Title: Mycelium Music
Cat#: ARTPL-190
Format: CD / Digital

※ボーナス・トラック6曲収録
※解説:野田努(ele-king)
※日本独自CD化

Release Date: 2023.04.28
Price(CD): 2,200 yen + tax


Leaving Recordsの創設者Matthewdavidの正式なフル・レングスとしてはおよそ5年ぶりとなる生成力に満ちたニュー・アンビエント・アルバム

タイトルである”Mycelium”とは菌糸のことである。菌糸は植物、ひいてはすべての生き物がコミュニケーションをとるための、広大な地下の菌類ネットワークである。個々の菌糸体は、地球上で最も大きな有機体であると言われている。しかし、このネットワークは、私たちがこれまで抱いてきた個別の生物という認識を歪め、混乱させるものでもある。菌糸体は、自然や存在に関する長年の「決まり文句」を実証するものとして登場した。すなわち、すべての生命は相互に連結しており、人間という動物は多孔質であり、私たちはまさにこの地球に恩義を感じているのである。

Matthewdavidは、ロサンゼルスのビートシーンの頭角を現したMatthewdavidは、ニューエイジのサウンド/カルチャーの豊かで無視され、しばしば嘲笑されてきたアーカイヴに数年間没頭し、ある種のニュー・ニューエイジの感性を導き出した。本作『Mycelium Music』は、デジタルとオーガニック、土と幽玄、花と腐敗のすべてが衝突し共存する、これらの美学の合成物、ある種の錬金術的マリアージュを構成しているのである。
菌糸体はどのように歌うのだろうか?他のサウンド・アーティストがフィールド・レコーダーを手に現象を捉えようとするのに対し、Matthewdavidは簡潔で印象主義的、かつ日記的な一連の「歌」で応える(ただし、菌糸体と同様に、ある歌/有機物がどこで終わり、別のものが始まるのかは簡単に見分けがつかない)。
『Mycelium Music』のオープニング・トラックである「Norns」は、このアルバムの大部分が作曲されたスクリプト:ベースのオープンソースの楽器にちなんで、適切に命名されている。即興と偶然の両方を可能にするNorns(Matthewdavidが長年サポートしてきたオンラインDIYコミュニティ)は、ここでは複数の意味での生成的な音楽を生み出すために利用されている。音響的にレンダリングされた『Mycelium Music』は、おなじみの不思議な形を思い起こさせるが、低速度撮影の写真とは似ていない ー (傘状の)キノコの1本の茎が地面から飛び出し、花を咲かせ、すぐに枯れてしまう。
もちろん、テクスチャーも美しく、古い思考を刺激するような瞬間や衝撃もある。しかし、最初に聴いたとき、このレコードが相互依存の意味、問題、そして約束について真剣に考察した産物であることに、人は本当に驚かされる。家族を持ち、実の親と選んだ親を失い、加齢と体現に苦しみ、レコード会社を立ち上げ、ミュージシャン、アーティスト、愛好家たちの豊かで広がりを見せるコミュニティを(通常の確率や動機に反して)開拓したMatthewdavidの爪は、人生の土でかなりこびりついている。これらの経験をふるいにかけて『Mycelium Music』は、DJ/プロデューサー神話のエゴを排除した謙虚な作品である。このアルバムは、細心の注意を払った上での記録であり、哲学者シモーヌ・ヴェイユの言葉を借りれば、注意は祈りのひとつの形態なのである。

なお、CDリリースは日本のみで、ボーナス・トラックに本アルバムのプライマーとして先行リリースされたEP『On Mushrooms』の6曲が収録される。


01. Norns
02. Liquidity
03. Perpetuity
04. Phased Moon
05. Zithertronica
06. Grain
07. X
08. Spills
09. Zithercelium
10. MLR
11. Zithertronix
12. Harvest

CD Bonus Tracks (On Mushrooms EP)
13. Culebra with Wilkes (feat. Sam Wilkes)
14. Under a Tree
15. A New Ambient
16. Dampener
17. Too High to Play Bear’s Campout (feat. Brin)
18. One4G

All Music Composed, Recorded, Mixed, & Mastered by MatthewDavid alongside Brin using Norns in my backyard (Liquidity), Nailah Hunter playing Harp in the park (Perpetuity), EMV playing Korg MS2000 at home (Phased Moon, Harvest), and John Randono providing his Cenote Field Recording from Mexico (Zithercelium). Art Direction by Sam Klickner. Bio by Emmett Shoemaker. This music is dedicated to Love.

 


累計15,000枚を超えるチケットを販売し大盛況だった昨年の東南アジア・ツアーの活躍も冷めやらぬPREPが新曲「One Day at a Time」をリリース!

Photo Credit: Em Cole

Photo Credit: Em Cole

スティーリー・ダンやボビー・コールドウェルを指標にしつつ、コンテンポラリーR&B、エレクトロニカ、70年代から80年代にインスパイアされたポップなどのサウンドをブレンドし、日本のシティ・ポップからも多大な影響を受けているロンドンの4人組PREP。
昨年11月、PREPはジャカルタのJoyland Festivalを皮切りに、マニラとバンコクでヘッドライン公演を行い、15,000枚を超えるチケットを販売し、東南アジア・ツアーをソールドアウトさせたばかりの彼らが新曲「One Day at a Time」を携えて帰ってきました。

ヴォーカリストのTom Havelockは、「”One Day at a Time”は、本当に置き去りにしたいのか確信が持てない状況から抜け出そうとすることについての曲です」と説明し、ドラマーのGuillaume Jambelは、「大合唱というよりは、街を歩いているようなクールな感じの、違った響きのコーラスを持つ曲をやりたかったんだ」と続け「そのヴァイブスを手に入れてすぐに、これはいけると思い、あとはその周りに合うものを探す作業でした。結局、本当のサマージャムになったんだ」

 

PREP new single “ONE DAY AT A TIME” out now


Artist: PREP
Title: One Day at a Time
Label: Bright Antenna Records
Format: Digital Single
Cat#: ARTPL-184 (CD)
Release Date: 2023.04.14
Listen / Buy: https://ffm.to/odaat

YouTube: https://youtu.be/OVwgXEbhccI


 

PREP(プレップ):
AlunaGeorge等のレコーディングにも参加してきたヒップホップ・プロデューサーのDan Radclyffe、エレクロニカを好むクラシック/オペラ・コンポーザーのLlywelyn Ap Myrddin、George Fitzgeraldとツアー暦もある、ハウス・ミュージックのDJにしてドラマーであるGuillaume Jambel、Riton、Sinead Hartnett、Ray BLK等と共同制作暦のあるシンガー・ソングライター、Tom Havelockという様々な異なるバックグラウンドと確かな実力を持った4人組。2016年にUS西海岸の人気ブログ、Blah Blah Blah Scienceが運営するレーベル、B3SCIからリリースしたファーストEP『Futures』は、リリース後瞬く間に注目を集め、ヘビー・プレイ。アジア圏で圧倒的な人気を誇り、ライヴは軒並みソールドアウト。2018年5月にはニューEP『Cold Fire』をリリースし、初来日公演を行い、実力者ならではの卓越したパフォーマンスをみせ、絶賛された。その熱が冷めやらぬまま2018年11月には人気K-POPグループ、Monsta XのヴォーカルShownu(彼に取って人生初のフィーチャリング参加)と、坂本龍一も注目している韓国の新世代インディ・バンド、Se So NeonのSo!YoON!、LAの次世代のミニマル・ファンク・バンド、VulfpeckのCory Wongと、かつてはマイケル・ジャクソンやエルトン・ジョンなどのサポートもつとめ、「セッション王」とも称されるリビング・レジェンド、Paul Jackson Jr等が参加したEP『Line By Line』を発表。そして2019年にはサマーソニックのビーチ・ステージに初出演し、その後2度目となる単独公演も行い盛況を収めた。
R&B〜ブルー・アイド・ソウル〜ファンク〜ジャズ〜AORなど様々な素養を絶妙なバランス感覚でブレンドし、巧みな演奏の元、スウィートなハイトーン・ヴォーカルとハーモニーを駆使し、キャッチーなメロディと軽快なグルーヴを生み出すノスタルジックさと新しさを兼ね備えたスタイリッシュなポップ・サウンドはジャンルの垣根を越えて支持されている。

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