Author: PLANCHA

Primavera Sound 2023で電撃復活を果たしたEmeraldsが2010年にリリースした傑作『Does It Look Like I’m Here?』がリマスター、7曲入りのボーナス・ディスクを追加して待望のリイシュー

Primavera Sound 2023で電撃復活を果たしたJohn Elliott、Steve Hauschildt、そしてMark McGuireのトリオ、Emeraldsが2010年にリリースしていた傑作(当時ピッチフォークでベスト・ニュー・ミュージック獲得)『Does It Look Like I’m Here?』がリマスター、ボーナス・ディスク(7曲入り:Caribouの別名義DaphiniのRemix収録)を追加した待望のリイシュー盤がてGhostly Internationalから8月25日発売決定。(日本盤はPLANCHAから発売)

収録曲から「Escape Wheel」が公開されました。

 

Emeralds “Does It Look Like I’m Here? (Expanded Remaster)”
out August 25


Artist: Emeralds
Title: Does It Look Like I’m Here? (Expanded Remaster)

Label: PLANCHA / Ghostly International

Cat#: ARTPL-200
Format: 2CD

※リマスタリング、ボーナス・ディスク付き2枚組
※解説付き予定

Release Date: 2023.08.25

Price(CD): 2,600 yen + tax


Primavera Sound 2023で電撃復活を果たしたJohn Elliott、Steve Hauschildt、そしてMark McGuireのトリオ、Emeraldsが2010年にリリースしていた傑作(当時ピッチフォークでベスト・ニュー・ミュージック獲得)『Does It Look Like I’m Here?』がリマスター、ボーナス・ディスク(7曲入り:Caribouの別名義DaphiniのRemix収録)を追加してGhostly Internationalから待望のリイシュー!

“オハイオの実験的トリオEmeraldsは、以前のサウンドの密度とパワーを失うことなく、よりメロディアスで星空のような雰囲気へと昇華した” – Pitchfork, Best New Music

“夢遊病のような至福の時を求める全ての人にとって、この上ない恩恵である” – BBC

“彼らの最もシャープで、最も短いフォームの、ポップに傾倒したレコード” – Resident Advisor

2000年代後半、今ではジャンルを定義するような音楽の広大なカタログが、思いがけない場所から発信されていた。オハイオ州クリーブランドはさまざまなことで広く知られているが、2000年代当時、精神を拡張するコスミッシェは必ずしもクリーブランドの名刺代わりではなかった……Emeraldsまでは。John Elliott、Steve Hauschildt、Mark McGuireの3人組は、限定生産のカセット、CD-R、ヴァイナル・タイトルを大量にリリースし、それらは地下のショーで出回った後、ネット上のニッチな音楽コミュニティに移行し、DIYブログ全盛の時代にも独特のざわめきを生み出していた。錆びついたベルト地帯出身の3人の子供たちが、中西部で自分たちのやり方で、独特の、そして本当に遠く離れた系統の音楽を作っていたのだ。彼らは木造パネルの地下室で蓋をひっくり返し、ドイツのディープなエレクトロニック・ミュージックのパイオニアに様式美を帰依させ、中西部の反逆的なノイズ・フリークのエートスとひねくれた熱狂で放たれた高揚するサウンドでアンダーグラウンドを駆け巡っていた。数枚のリリースがインターネット/音楽カルチャーのニッチなサークルで熱狂的なファンダムを獲得した後、著名なアーティストでありEditions Megoレーベルのキュレーターであった故Peter Rehbergの目に留まり、Emeraldsの次のアルバムは大作になるだろうという期待が高まった。そして2010年、『Does it Look Like I’m Here?』がリリースされた。

ピッチフォークは、このアルバムの希有なエレクトリシティーを評価し「ベスト・ニューミュージック」に選出した。この垣根を乗り越えた成功は、楽曲の力強さと、素晴らしく設計された簡潔な構成の賜物である。John ElliottとSteve Hauschildtは、彼らの独特のコズミック・サウンドを生み出し続け、きらめくアルペジオ、ほこりっぽくメロディアスでダイナミックなうねり、さざ波のようなFMテクスチャー、峡谷全体に広がる波形をステレオ・スペクトラムに浴びせかける。Mark McGuireの特徴的なギター・プレイは、エモーショナルなニューエイジのペーソスや、カスケードするアストラル・スペースロックのトランス状態を呼び起こす。以前のアルバムでは10分を超える曲が多かったが、このアルバムの楽曲は短く、力強い。「Candy Shoppe」は洗練されたエレガンスでアルバムの幕開けを飾る。Emeraldsのどろどろとしたシンセティック・サウンドが一口サイズになり、蝋引き紙に包まれた白熱のもろみを思わせる。「Goes By」では、物憂げなエレキ・ギターのストラムとうっとりするようなシンセ・パッドが、シンセのうなり声と高鳴るリードの包み込むようなシートへと変化していく。この2曲は、5分以内にその世界観をきっちりと収めている。以前のアルバム『Solar Bridge』や『What Happened』がリゼルグ的な広がりを持っていたとすれば、『Does It Look Like I’m Here?』は一連の精神異常爆発を保持する缶として存在し、つまりは、このアルバムは宣伝文句に偽りなしだった。

埃っぽくきらめく夢幻の世界を12曲にわたって探検する『Does It Look Like I’m Here?』は、その象徴的なジャケットが美学を表現しており、暗い部屋で宇宙の埃を集めながらハミングしっぱなしのブラウン管テレビ、油で汚れたポリプロピレンの花でいっぱいのおばあちゃんの花瓶のようだった。このアルバムは、当時インターネットが文化的な氾濫/空洞を生み出し、さらにそれを生み出すだけであることを自覚しているようだ。しかし、そこには美しさがあり、新しい恍惚とした現在を見出す方法として、正真正銘に、そしてある種のトリップしたキッチュを通して、過去を受け入れている。Tangerine Dream、Ash Ra Temple、Kraftwerk、Canなど、神聖なパイオニアたちは、時代や文化を超えて、伝説的に手の届かない存在に感じられた。Emeraldsはそのサウンドを現代的なものにし、パンクにし、アメリカン・アウトサイダーにした。こうして、アメリカのDIYアンビエント・ミュージックの波全体が、メインストリームではないにせよ、半ば注目されるようになった。Emeraldsと、彼らの後に続くアーティストたちは、ノイズ・コミュニティにメロディと構造を受け入れることを許し、ディープ・アンビエントの準アカデミックな世界を、クラストでホーム・スパンなものにするよう誘った。

オリジナル・リリースから13年経った今聴いても、このアルバムは時代を超越し、今なお新鮮に聴こえる。この輝かしい音のひだには、これらの輝かしい音のひだには、瞳孔が広く綿口のような畏敬の念が縫い込まれている。この種のものに新たに興味を持った人は、このリイシューをイニシエーションとして、歴史のレッスンとして、そして英雄的な一服として役立ててほしい。今回の再発に伴い、BjorkやBig Thiefなども手がけるエンジニアHeba Kadryがリマスタリングし、CDにはボーナス・トラック7曲(2012年にアナログでリリースされていたCaribouの別名義Daphniによるリミックス2曲も収録)を含むボーナス・ディスクが追加されている。

 


TRACK LIST:

DISC 1
01. Candy Shoppe
02. The Cycle Of Abuse
03. Double Helix 02 The Cycle Of Abuse
04. Science Center 02 The Cycle Of Abuse
05. Genetic 02 The Cycle Of Abuse
06. Goes By
07. Does It Look Like I’m Here?
08. Summerdata
09. Shade
10. It Doesn’t Arrive
11. Now You See Me
12. Access Granted

DiSC 2
13. Escape Wheel
14. August (Extended)
15. In Love
16. Lake Effect Snow
17. Genetic (Rehearsal)
18. Does It Look Like I’m Here? (Daphni Mix 1)
19. Does It Look Like I’m Here? (Daphni Mix 2)

 

Emeralds – Escape Wheel (Official Audio)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=dv9t6qSEgSU

 


Khotinの初来日ツアーが決定!KHOTIN JAPAN TOUR 2023

今年Ghostly Internationalに移籍してから3作目となるアルバム『Release Spirit』をリリースした、レトロ・テイストのシンセを基調にアンビエントとニュー・エイジを横断していくようなチルアウト・ダンス・ミュージックを構築するカナダはエドモントンのプロデューサーDylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクトKhotinの待望の初来日ツアーが決定致しました。

詳細は以下をご確認ください。

※2023年8月6日更新:大阪公演のDJとして1729の出演が決定致しましました。
※2023年8月31日更新:Khotinが日本ツアーのために用意した物販の詳細を追加しました。

PLANCHA 15th anniversary vol. 1
KHOTIN JAPAN TOUR 2023

Flyer designed by Khotin

Flyer designed by Khotin

9th September @soup Tokyo
w/ Hiroshi Ebina, DJ: Chee Shimizu

10th September @soup Tokyo
w/ H.Takahashi, DJ: DJ Trystero

12th September @MISUKI Tokyo (DJ set)
w/ Gonno, K.E.G, DJ Eft

16th September @Kiageba Church Niigata
w/ 深世, DJ: Jacob

17th September @CIRCUS Osaka
w/ Endurance, DJ: 1729

※クリックで各公演の詳細へ移動

【物販情報】Khotinが日本ツアーのためにスペシャルなアイテムを用意してくれました!
(数量限定のため売切の際はご了承ください)

Khotin Japan Tour 2023 special merch items:
💿 Khotin “disc for japan” (KIND 009)
👕 Khotin Industries ”Pollinate” LS


 

Khotin 東京公演①

日程:9月9日(土)
会場:落合・soup

時間:OPEN/START 18:00
料金:ADV ¥3,800 / DOOR ¥4,300

LIVE:
Khotin
Hiroshi Ebina

DJ:Chee Shimizu

前売り予約の受付は終了致しました。
当日券は若干数のみ販売致します。


 

Khotin 東京公演②

日程:9月10日(日)
会場:落合・soup

時間:OPEN/START 18:00
料金:ADV ¥3,800 / DOOR ¥4,300

LIVE:
Khotin
H.Takahashi

DJ:DJ Trystero

前売り予約の受付は終了致しました。
当日券は若干数のみ販売致します。


 

Khotin 東京 DJセット


Rad Weekday

日程:9月12日(火)
会場:渋谷・MITSUKI TOKYO

時間:OPEN/START 22:00
Entrance:1,000 yen

DJ:
Gonno (Ostgut Ton / Sanka)
K.E.G

Guests:
Khotin (Ghostly International / Public Release / Canada)
DJ Eft (Portland, US)


 

Khotin 新潟公演


experimental room #39

日程:9/16(土)
会場:木揚場教会(新潟市中央区礎町通上一ノ町1957 / TEL 025-229-1870)

時間:開場17:00 / 開演18:00
料金:予約3500円 / 当日4000円 / 新潟県外3000円 / 18才以下無料!

○メールにてチケットのご予約を承ります。件名を「9/16チケット予約」として、ご氏名・電話番号・ご希望の枚数をお送り下さい。
ご精算は会場入場時となります。
info@experimentalrooms.com

○会場敷地内は駐車厳禁となっております。車でお越しの場合は近隣の有料駐車場をご利用下さい。

LIVE:
Khotin
深世

DJ: Jacob

詳細: http://www.experimentalrooms.com/events/39.html

主催:experimental rooms


 

Khotin 大阪公演

日程:9/17(日)
会場:CIRCUS Osaka

時間:OPEN/START 18:00
料金:ADV ¥3,500 / DOOR ¥4,000 *別途1ドリンク代金700円必要

LIVE:
Khotin
Endurance

DJ:1729

公演は終了致しました。ご来場誠にありがとうございました。

 

Photo credit: Patrick Holland

Photo credit: Patrick Holland

Khotin:
カナダはエドモントンを拠点に活動しているプロデューサー、Dylan Khotin-Footeによるソロ・プロジェクト。様々なアーティストを輩出するカナダの優良カセット・レーベル1080pからファースト・アルバム『Hello World』をリリースして注目を集め、2015年にはMUTEK Montrealに出演。2017年には『New Tab』をセルフ・リリース(ヴァンクーバーのPacific Rhythmがヴァイナル化し、日本ではScentがCD化)にて発表した後、2018年に『Beautiful You』をリリース。各所で絶賛され、Ghostly Internationalとの契約と至る。そして翌年同レーベルからヴァイナルもリリースされた。2020年にはGhostly Internationalから2作目となる『Finds you Well』で、ベッドルームからフロアまでを横断する至極のチルアウト・サウンドを見せ、さらなる評価を高めた。

Khotinのアプローチは実に多彩で、穏やかなシンセのアトモスフェリックなものからヒプノティックでダンサブルなものまでを横断し、印象的でドリーミーなサウンドを展開。サウンドのバランスや安定感が絶妙で、その心地よいリスニング感はジャンルの垣根を越えて注目度が高まっている。


 

Khotin東京公演①出演者


Hiroshi Ebina:

Hiroshi Ebinaは東京のサウンドアーティスト。活動は多岐に渡り、アンビエントミュージックの作曲・演奏や、雅楽奏者としての活動、フィルムカメラを用い写真作品の作成も行なっている。ニューヨークでの活動を経て、2018年より日本での活動を再開。作曲にはモジュラーシンセを中心にテープマシンや多種多様なアコースティック楽器を用いる。近年はKitchen LabelやMystery Circles,Seil Recordsより作品を発表している。
「偶発性」はHiroshi Ebinaの音楽を語る上で欠かすことのできない要素である。真白の紙の上に点や線を広げるように音と並べていき、法則を与えることで音楽を形作っていくプロセスを取っている。作曲の際はリズムやピッチといった側面だけでなく、音の触感や音と音との間の無音部分などを重視している。


Chee Shimizu:

日本におけるクラブ・カルチャー黎明期の90年代初頭より活動を開始。トランス、テクノ、ハウス、ディスコと変遷を続け、現在はダンス・ミュージックからアンビエント、リスニング、エクスペリメンタルまで幅広いジャンルを網羅するフリースタイルを展開し、国内外で長きにわたり活動を続ける。選曲家、文筆家、プロデューサー、レコード・ショップ/レコード・レーベル主宰など、音楽旅先案内人としても多彩な仕事に従事し、リミックス/リエディット・ワークも多数こなす。昨今は即興音楽家とのライブ・セッションにも取り組んでおり、LAのESP InstituteからChee Shimizu + miku-mari名義でのアルバムを2021年2月にリリース。同年10月にリリースされたスイス人ギタリストPablo Colorの最新アルバムに同ユニットによるリミックスが収録された。著書に『obscure sound 桃源郷的音盤640選』『OBSCURE SOUND REVISED EDITION』。


 

Khotin東京公演②出演者


H.Takahashi:

東京を拠点とする作曲家/建築家。UKの【Where To Now?】、USの【Not Not Fun】、ベルギーの【Dauw】や【Aguirre】、日本の【White Paddy Mountain】といったレーベルからアンビエント作品をリリース。また、やけのはら、P-RUFF、大澤悠大らとのライブユニット【UNKNOWN ME】や【Atoris】としても各国から作品を発表している。2021年11月から東京の三軒茶屋にレコードショップ【Kankyo Records】をオープン。2023年3月からレーベルとしての活動もスタート。


DJ Trystero:

東京拠点のプロデューサー/DJ。2019年にはSustain-Releaseへ出演。名門レーベル〈The Trilogy Tapes〉からリリースし、レーベル運営では独創的かつ気鋭なキュレーション、センス溢れるグラフィックをデザインするなど多才。


 

Khotin新潟公演出演者


深世(Synthe):

野外アンビエント活動をしているTAKEO WATANABEとラッパーのyuzo ishizucaによるアンビエント・バンド。神々しく実験的な音の中にその場に降りてくるvoiceとのセッション・サウンド。曲の展開構成はその場の空気で変化する。抽象的でありながら説得力のある音楽を創造する。


Jacob:

国内外の先鋭的なアーティストを招聘し、アート・エキシビションやクラブ・イベントなどを行う、新潟のアンダーグラウンド・シーンを牽引するred race riot!を主催し、DJとしてもプレイする。また様々なイベントでもDJとして精力的な活動を行い、盟友leとのDJユニット、Ixalodsの名義も持っている。


 

Khotin大阪公演出演者


Endurance:
Enduranceはカナダ出身大阪在住のジョシュア・ステファンのアンビエントプロジェクト。Constellation TatsuやMystery Circlesなどの海外レーベルからのリリース多数。モジュラーシンセサイザーで独自のサウンドを追求しながら、近年では音数を減らしてミニマル化した作品が特徴的。Muzan Editionsというカセットレーベルを運営、奈良の天川村で開催されるテクノフェスティバルMomentのオーガナイズチームの一員でもいる。Neel、Peter van Hoesen、Wata Igarashiなどと共演し、2021年のStar Festivalに続き、Moment、Rural、Annahmeなど、様々なイベントに出演している。

https://endurance010010.bandcamp.com/
https://soundcloud.com/joshua-stefane
https://www.instagram.com/endurance010010/


1729:
1729 = 7 × 13 × 19


数多くのエレクトロニック・ミュージックのアーティストに影響を与えたてきたLusineが通算9枚目となるフル・アルバム『Long Light』を9月15日にGhostly Internationalからリリース決定。先行ファースト・シングルとしてSarah Jaffeをフィーチャーした「Zero to Sixty」をリリース & Michael Reisingerが監督したミュージック・ビデオも公開。

Photo credit Alley Rutzel

Loraine Jamesをはじめとする数多くのエレクトロニック・ミュージックのアーティストに影響を与えたてきたシアトルを拠点に活動するプロデューサー、LusineことJeff McIlwainが、通算9枚目となるフル・アルバム『Long Light』を2023年9月15日にGhostly Internationalからリリース決定。先行ファースト・シングルとしてテキサスのシンガー・ソングライター、Sarah Jaffeをフィーチャーした「Zero to Sixty」をリリース。また、これまでも「Just A Cloud」(1,200万再生!)や「Not Alone」のミュージック・ビデオを手がけてきたMichael Reisingerが監督したミュージック・ビデオも公開されました。

「Zero to Sixty」はベースのフックから始まり、Sarah Jaffeの声を中心にカーブを描いてききます。コーラスでは、メロディックなシンセのパルスに合わせて彼女の「冷血な」セリフが繰り返され、ヴァースではループが解除され、緊張感と安堵感が生まれています。

 

Lusine new album “Long Light” out September 15


Artist: Lusine
Title: Long Light

Label: PLANCHA / Ghostly International

Cat#: ARTPL-201
Format: CD

※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き予定

Release Date: 2023.09.15

Price(CD): 2,200 yen + tax


現代エレクトロニカの最高峰Lusineのおよそ6年ぶりとなる通算9枚目となるフル・アルバム
ダイナミックでありながらミニマルな独特のループ・パターンとテクスチャーを駆使しした圧巻の完成度
Asy Saavedra、Sarah Jaffeや前作『Sensorimotor』にも参加していたVilja LarjostoとBenoit Pioulardのヴォーカルがフィーチャー

ロンドンのLoraine Jamesをはじめとする数多くのエレクトロニック・ミュージックのアーティストに影響を与えたてきたLusineは、テクノ、ポップ、実験的な作曲を融合させた、直感的で動的に好奇心をそそる音楽で知られる。近年彼は、よりコラボレイティヴで歌に重点を置いた作品で、自身の技巧をさらに飛躍させている。『Long Light』は直通線を照らしており、彼の特徴であるループ・パターンとテクスチャーは、ダイナミックでありながら変わらずミニマルである。構造的にシンプル且つタイトで、明るいこの素材は、彼のカタログの中で最もダイレクトな輝きを放っており、Asy Saavedra、Sarah Jaffeや前作『Sensorimotor』にも参加していたVilja LarjostoとBenoit Pioulardのヴォーカルがフィーチャーされている。Lusineは早くから自分のサウンドを発見していたが、その可能性を押し広げる止めなかった。『Long Light』を使用するとレーザーに焦点を合わせたプロセスを重視するアーティストが、非常に満足のいくレベルの明瞭さと即時性に到達した。

Jeffは、タイトル曲のためにBenoit Pioulardが書いた「長い光が再び秋の到来を告げる」という歌詞のフレーズから取ったタイトルを、いくつかの意味を反映した指針として捉えている。「何が現実なのかわからないパラノイアのようなもので、不安の多い時代で、気が散るものばかりだ」とJeffは説明する。「楽しい家の鏡のような状況だ」。長い光に従うことが唯一の真の道であり、彼はその比喩をアルバムのレコーディングに持ち込んだ。秋の始まりのように、このアルバムは栽培期間を完了する。”音楽作りは闘いであり、ものすごい忍耐力が必要だ”。『Long Light』は、ノイズの向こうにあるもの、比喩的なトンネルの先にあるものが、そこに到達するために費やすすべての努力の価値があることを証明している。


TRACK LIST:

01. Come And Go (feat. Vilja Larjosto)
02. Zero To Sixty (feat. Sarah Jaffe)
03. Faceless
04. Dreaming (feat. Asy Saavedra)
05. Transonic
06. Plateau
07. Long Light (feat. Benoît Pioulard)
08. Cut And Cover
09. Home
10. Rafters
11. Double Take
12. Flutter (Bonus Track)

 

Lusine new single “Zero To Sixty (feat. Sarah Jaffe)” out now

Lusine – Zero to Sixty (ft. Sarah Jaffe) [Official Video]
YouTube: https://youtu.be/kh_pL7IeuGk

 

Lusine:
テキサス出身のJeff McIlwainによるソロ・プロジェクト。L’usineやLusine Iclなどの名義でも活動を続してきた。デトロイト・テクノと初期IDMの影響を受けて制作を始め、メランコリックでメロディックなダウンビート・テクノとでも呼ぶべき独自のサウンドを生みだしたエレクトロニック・ミュージック界の才人のひとり。1998年よりカリフォルニア芸術大学で20世紀エレクトロニック・ミュージックとサウンド・デザイン、映画を専行、そこでShad Scottと出会い、1999年にL’usine名義でファースト・アルバム『L’usine』をIsophlux Recordsよりリリース。新人アーティストの作品としては異例なほど高い支持を受ける。2002年には、URB誌恒例のNext 100にも選出され、アメリカのエレクトロニック・ミュージックの今後を担う重要アーティストと位置づけられた。その後2002年後半からシアトルに移り現在に至るまで拠点にしている。様々なレーベルを股にかけ活動し、『A Pseudo Steady State』、『Coalition 2000』(U-Cover)、『Condensed』、『Language Barrier』(Hymen)、『Serial Hodgepodge』、『Podgelism』、『A Certain Distance』、『The Waiting Room』(Ghostly International)などのアルバム、数々の12インチ・シングル、EPなどをリリース。また、Funckarma、 Marumari、Lawrence、School of Seven Bells、Tycho、Max Cooperなどのリミックス、McIlwainは、Mute、!K7、Kompakt、Asthmatic Kitty、Shitkatapultなど様々なコンピレーション、さらにはフィルム・プロジェクトのスコア制作など、多岐にわたる活動を展開。シアトルに移ってからはエレクトロニック・ミュージックの優良レーベルGhostly Internationalを母体にリリースをしている。

http://www.lusineweb.com/


FABIANO DO NASCIMENTO “Das Nuvens” [ARTPL-198]


Artist: Fabiano Do Nascimento
Title: Das Nuvens
Cat#: ARTPL-198
Format: CD / Digital

※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き
※日本独自CD化

Release Date: 2023.07.21
Price(CD): 2,200 yen + tax


Sam Gendelの盟友でもあるブラジル出身で現在はロサンゼルスを拠点に活動するマルチ・ストリング・ギタリストでありソングライターFabiano do Nascimentoの新作が名門Leaving Recordsからリリース。

本作『Das Nuvens』は、母国ブラジルの伝統的なイディオム(サンバ、ショーロなど)と、ジャズ、ポップス、エレクトロニック・ミュージックといった現代的で実験的な要素を融合させた成熟したミュージシャンによる、鮮明で至福に満ちたグルーヴ志向の極上のショーケース。

リオとサンパウロで育ち、10代で南カリフォルニアに移り住んだナシメントのギターと曲作りへのアプローチは、ブラジルの非常に肥沃な音楽環境に包まれた青春時代から影響を受けている。彼がこの系譜に入ったのは必然であった。音楽一家だった故に、幼いナシメントは楽譜を読み、ピアノを弾き、フルートにも手を出したが、10歳でギターを手にした。ギターとの親和性は即座に、決定的かつ明確になった。ギターとの出会いは彼の数十年にわたるブラジル・クラシック音楽史への旅をさらに加速させた。

『Das Nuvens』は、明確な音楽言語を習得した音楽家が、その技術をより広範で実験的な表現方法に応用しようとする、自由で探求的な作品である。瞑想的で点描的なリフレインを中心に構成されたトラック1のタイトルは「Babel」で、これは人間が天国への塔を建てようとした伝説にちなんでいる。表面的には厳しい例え話だが、この神話は、私たちの世界のめまぐるしい言語(存在様式)の配列と、それに続く芸術を通じた文化交流の美しさを表現している。この点で、現代的でクラシックなブラジルのイディオムやポップ・イディオムだけでなく、ナシメントがツアー・ミュージシャンとして旅する中で出会い、研究してきた多様な土着音楽も解体し、コラージュしているこのアルバムの冒頭を飾るにふさわしいタイトルである。

長年の友人でありコラボレーターでもあるDaniel Santiago(アルバムのアートデザインも担当)と共にFabianoの自宅スタジオでレコーディングされた『Das Nuvens』は、風の吹きすさぶ大自然(悲しげな「Thrdwrld」は、モリコーネがトラップに優しくなびいたような曲)や、ナシメントの青春時代の緑豊かなラテン・アメリカの森(特に「Aurora」)を想起させると同時に、癒しやインスピレーションを与える音楽の計り知れない普遍的な感覚を前面に押し出している。

CDリリースは日本のみで、ボーナス・トラックとして去る2023年6月21日にLAのLodge Roomで行われた本作のリリース記念ライヴにてFabiano do Nascimento: Guitar、Sam Gendel: Saxophone、Gabe Noel: Bass、Tamir Barzilay: Drumsの布陣で行われたタイトル・トラックのライヴ音源が追加収録。マスタリングはMatthewdavidが手がけている。


TRACK LIST:

01. Babel
02. Thrdwrld
03. Train to Imagination
04. Das Nuvens
05. Yûgen
06. Aurora
07. Eterno
08. Stranger Nights
09. Blu’s Dream
10. 3 Pontas
11. Amoroso
12. Das Nuvens Live (Bonus Track)

Fabiano do Nascimento – 7 string guitar, 10 string guitar, oktav guitar, E. baritone guitar, upright bass and electronics.

Daniel Santiago – 6 string guitar, electric guitar and midi.

Compositions by Fabiano do Nascimento

Produced by Daniel Santiago

Art Direction from Phoebe Frances & Fabiano

Fabiano do Nascimento – Das Nuvens
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=AQfiXmosurg

Fabiano do Nascimento – Yûgen
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=9_Gzoi_LHSE


Gold Pandaがサカナクション山口一郎氏がオーガナイザーを務めるクラブ・イベント「NF」をSONICMANIA内で開催する『NF in SONICMANIA』への出演が決定

Photo credit: Laura Lewis

Photo credit: Laura Lewis

昨年およそ6年ぶりとなる新作アルバム『The Work』をリリースしたGold Pandaが、サカナクション山口一郎氏がオーガナイザーを務めるクラブ・イベント「NF」をSONICMANIA内で開催する『NF in SONICMANIA』への出演が決定しました。

詳細は以下のプレス・リリースをご確認ください。

 

SONIC MANIA

SONICMANIA最終ラインナップ発表!

開催まで約1カ⽉となり、いよいよカウントダウンが始まったSONICMANIAの最終ラインナップが決定しました。
サマソニ東京に出演するHIP HOP界のレジェンドALI SHAHEED MUHAMMAD(A Tribe Called Quest)のDJセット、SK Y-HI主宰のマネジメント / レーベル “BMSG” に所属し、武道館公演を控えているラッパー、Novel Coreが率いる「Nov el Core & THE WILL RABBITS」、オープニングアクトには、伝統を受け継ぎながら、箏の新たな魅⼒を追求する若き実⼒者LEO(箏)がDJ編成も取り⼊れたFarstime setでの出演が決定しました。さらにNFにはサカナクションのドラマー江島啓⼀、ロンドン出⾝のエレクトロアーティストGOLD PANDAが追加決定。
チケットは各プレイガイドにて発売中︕

●SLOWTHAIキャンセルのお知らせ
出演を予定しておりましたSLOWTHAIは、アーティストの都合により出演キャンセルとなりました。彼の出演を楽しみにしてくださっていた皆様には申し訳ございません。何卒ご了承ください。

 

SONICMANIA LINE UP

ALI SHAHEED MUHAMMAD (A Tribe Called Quest)(NEW)
AUTECHRE
CAMILO
電気グルーヴ
どんぐりず
GRIMES(DJ SET)
FLYING LOTUS
iri
JAMES BLAKE
Licaxxx
MURA MASA
Novel Core & THE WILL RABBITS(NEW)
Perfume
PUNPEE・SHYGIRL
THE STICKMEN PROJECT
THUNDERCAT
ずっと真夜中でいいのに。
LEO(箏) Farstime set(Opening Act)(NEW)

NF in SONICMANIA

ICHIRO YAMAGUCHI(sakanaction / NF)
KEIICHI EJIMA(sakanaction / NF)(NEW)
Shōtaro Aoyama(Hyōgu / NF)
DORISBURG
GOLD PANDA(NEW)
Kuniyuki Takahashi
YonYon
DAITO MANABE

 

開催概要

音楽フェス「ソニックマニア 2023」
開催日:2023年8月18日(金)
会場:千葉・幕張メッセ
住所:千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
開場/開演:開場 19:00/開演 20:30

チケット情報

先行発売(オフィシャル先行):3月23日(木)~予定枚数に達し次第終了
一般発売日:5月27日(土)10:00~
チケット価格:
・スタンディングチケット 14,000円
・プラチナチケット 22,000円(枚数限定)※スタンディングチケット+プラチナ特典
<プラチナ特典>
専用ヴューイングエリア/専用ラウンジ/専用クローク/グッズ売り場ファストレーン/ウェルカムドリンク
取扱プレイガイド:e+、ローソンチケット、チケットぴあ 他

※出演アーティスト変更による払戻しは不可。
※20歳未満は入場不可。
※写真付きIDチェック有り。身分証明書の持参必須。

 


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