モントリオールを拠点に活動するプロデューサー、Michael Silverによるソロ・プロジェクト。これまでPaper Bag、Acephale、RVNG Intl.、1080P、International Feel、 Driftless Recordings、Sounds Of Beaubien Ouestなど、様々なレーベルから作品をリリースしている。インディ・ディスコ~ポスト・ダブステップ~アンビエントなど幾多のエレクトロニック・ ミュージックを横断しつつも、常にクウォリティの高いサウンドを披露し、ジャンルを超えて高い支持を得ている。また、リミキサーとしてもその手腕を発揮しており、Crystal Castles、HEALTH、Owen Pallettなど多岐にわたるアーティストのリミックスを手がけており、Max Richerの作品のリミックスで2016年のグラミー賞にノミネートされるなど、現代のエレクトロニック・シーンで重要な人物の一人として地位を確立している。日本の音楽にも精通しており、dip in the poolとの交流も深い。2019年に『Liquis Colours』をリリースした後、同年11月に初の来日ツアーを行い、東京、新潟、大阪で公演を行った。東京、新潟ではdip in the poolと共演を果たした。また、ピアニスト、Jean-Michel Blaisとの共作アルバムもリリースしている。
先日ブログでは少しお伝えしましたが、School of Seven Bellsの最終アルバムとなる通算4作目『SVIIB』のリリースが決定致しました。来年2/12のリリースです。日本盤にはボーナス・トラックとしてBenjaminの病室で彼のラップトップを使って録音した最後の音源である、Joey Ramoneのカヴァー「I Got Knocked Down (But I’ll Get Up)」を収録。最終作にふさわしい最高傑作と言える仕上がりです。
現在アルバムから「Open Your Eyes」先行公開されております。是非チェックしてみてください!
Artist: SCHOOL OF SEVEN BELLS
Title: SVIIB
Cat#: ARTPL-077
Format: CD / Digital
01. Waikiki
02. There Is Nowhere (Phages Remix)
03. More Beautiful
04. Visionary
05. Hold On
06. Star Faces
07. Strawberry Light
08. Tangerine Sky (Bear Mountain Remix)
09. Rare Candy (Tone of Arc Remix)
10. There is Nowhere (DWNTWN Remix)
11. Neverthought (Lost Demo)
実はUNITはとても思い入れのある会場でして、7周年はUNITでやろうと心の中では密かに決めておりました。なぜかと言いますとレーベル立ち上げ間もなくリリースしましたSchool of Seven Bells(以降SVIIB)が初来日をした会場だったからです。SVIIBはレーベルを始めると決めた際に絶対にリリースしたいと思い、アルバムが完成する前からコンタクトを取っていました。そしてGhostly Internationalからファースト・アルバム『Alpinisms』のリリースが決定し、日本盤はPLANCHAからリリースすることができました。『Alpinisms』リリース時、弊レーベルは立ち上げたばかりの全く無名の存在でしたが、その作品力で瞬く間にヒットしていったのです。そしてリリース後ほどなくして2008年末の代官山UNITのカウントダウン・パーティへの出演が決定。自分のリリースしたアーティストが来日するという経験自体初めてのことで、とても戸惑い緊張しましたが、彼らの初の日本ライヴは好評で、イベントも成功に終わりました。その時に僕は彼らに初めて会ったのですが、スタイリッシュなのに凄く気さくな人達で、わずか3日の滞在でしたが、非常に楽しい時間を過ごす事ができ、同時に仕事に対してのプロフェッショナルな姿勢も目の当たりにして、とても刺激を受けました。初めての事づくしだったこともあり、印象深く、今でも良い思い出として残っております。
SHIGETOことZach SaginawはかつてSVIIBのサポート・ドラマーとして活動していた時期があります。SVIIBのセカンド・アルバム『Disconnect From Desire』のリリース後の初の単独公演の際、彼はドラマーとして来日し、その時に初めて会いました。生ドラムを叩くトラックメイカーとして活動していたことは存じていましたが、生で観るそのドラミングは見事で、且つ人物も魅力的だったので、いつか何か一緒に出来ればと思っておりました。その後彼はソロ・プロジェクトへと専念するためにSVIIBを離れますが、以降着実にエレクトロニック・ミュージック・シーンで頭角を現していきました。そして2013年には彼の作品の日本盤をリリースし、来日ツアーを実現することもできました。また、その来日前のインタビューにて
「School of Seven Bells(以下SVIIB)とのツアーは、フルタイムミュージシャンとしての最初のキャリアだった。今でも覚えているよ。最初のツアーは6週間で約40公演だった。ほんとツアリングミュージシャンの研修みたいな感じだったよ。メンバーのBenjamin Curtisには今でも多くインスピレーションを受けていて。彼は真剣に音楽と向き合っているし、本当に才能があると思っている。」 (2013年11月のUNCANNYのインタビューより)
先日発表されましたが、SVIIBは2016年2月にファイナル・アルバムとなる4作目『SVIIB』をリリースします。昨年デジタル・リリースされたBenjaminの病室で彼のラップトップを使って録音したJoey Ramoneのカヴァー「I Got Knocked Down (But I’ll Get Up)」が最後のレコーディング音源であることは事実なのですが、このニュー・アルバムは2012年に録音されていた音源です。Benjaminは当時Alejandra Dehezaと共に新作アルバムのレコーディングをしていたのですが、その終盤に病魔に倒れたのです。2010年にオリジナル・メンバーで双子の片割れClaudia Dehezaが脱退、そしてBenjaminは他界し、Alejandraは最後の一人となってしまいました。もうSVIIBとして活動することはできません。しかし彼女はこの残された音源を完成させたいと、LAへと移り、プロデューサーMeldal-Johnsenと共に完成させたのです。
Friends,
Benjamin and I wrote this record during a tour break in the summer of 2012. I can easily say that it was one of the most creative and inspired summers of our lives. What followed was the most tragic, soul shaking tidal wave that life could deliver, but even that wouldn’t stop the vision for this record from being realized. This is a love letter from start to finish. It’s the story of us starting from that first day we met in 2004, and that’s the story of School of Seven Bells. So much love to all of you. Thank you for being a constant light in our lives.