Active ChildことPat Grossiの本名はPatrick James Grossi。ロサンゼルス生まれ。父親がプライオリティ・レコードで働いていた関係で、ヒップホップ/ラップ・ミュージックに囲まれて育っていった。フリースタイル・バトルやビート・ボックスに挑戦していた時もあるらしい。また時を同じくして、学校の聖歌隊に参加。そこでの実力が認められ、周囲に薦められて名門・フィラデルフィア少年合唱団(Philadelphia Boys’ Choir)のオーディションを受け、見事合格する。そこで構築されたアレンジのゴスペルなどを学び、自身のヴォーカル・スタイルが形成されていった。Active Childとしての活動を始めるのは2008年の暮れから。大学卒業後に移り住んだデンヴァーで宅録やプログラミングの技術を3~4年磨いた後にスタートさせた。ちなみに現在は再びロサンゼルスに居を移し、そこを活動の拠点としている。MySpace上に楽曲を発表していく過程でイギリスのから声がかかり、2010年の初夏に6曲入りのデビューEP『Curtis Lane』がリリースされる運びとなる。その『Curtis Lane』に収められていたノスタルジックなシンセ・ポップは、グローファイ/チルウェイヴの波に乗って一挙に注目を集め、Active Childの名は世界に知れ渡ることとなった。その後はSchool of Seven Bellsとツアーを行い、互いの楽曲をリミックスしたスプリット7インチをからリリース。さらにはチルウェイヴ系のカセット・レーベルからはカセットEPと、矢継ぎ早に音源をリリース。当然のようにインディー音楽を扱う耳の早いメディアにもキャッチされ、NMEの「50 BEST NEW BANDS OF 2010」にも選出された。その勢いはとどまることを知らず、順調にVagrantとの契約に至り、2011年にファースト・アルバム『You Are All I See』発表。2013年にMikky EkkoやEllie GouldingをフィーチャーしたEP『Rapor』を経て、遂にセカンド・フル・アルバム『Mercy』がリリースとなる。