ブルックリンの名門RVNG Intl.がサインし2022年にリリースしたアルバム『in february』が話題となった、トルコはイスタンブール出身で現在はグラスゴーを拠点に活動しているアンビエント・ポップ・アーティスト、Isik Kuralのサード・アルバム『Moon in Gemini』が2024年9月6日にRVNG Intl.からリリース決定。先行シングルとして「Almost a Ghost」(c/w Behind the Flowerpots)が配信開始&MVが公開されました。
アルバムからのファースト・シングルとなる「Almost a Ghost」は、自分自身の幽霊との出会いについての不思議で詩的な物語である。Isikがこの曲の主人公Stephanieを紹介する前に、うねるようなヴォーカル・サンプルと指弾きのギターが穏やかな情景を作り出す。Isikの歌詞が感覚の境界をやわらかくぼかす一方で、星のような目をしたハープ、ささやくような鐘など様々な音の幻影が、霊魂を呼び起こしながら、ピントを合わせたり外したりして点滅する。本人の言葉を借りれば、”Almost a Ghost”は “奇跡と奇跡の間”にある強力な場所について語っている、とのこと。
Isik Kural new single “Almost a Ghost” out now
Artist: Isik Kural
Title: Almost a Ghost / Behind the Flowerpots
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Buy / Listen: https://orcd.co/zryggyz
Isik Kural – Almost a Ghost [Official Video]
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=L8YQUliA_so
Filmed by Isik Kural
Isik Kural new album “Moon in Gemini” out on Sep 6th
Artist: Isik Kural
Title: Moon in Gemini
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-192
Format: CD / Digital
Release Date: 2024.09.06
Price(CD): 2,200 yen + tax
※日本盤ボーナス・トラック3曲収録
※解説・歌詞・対訳付き予定
イスタンブール出身、グラスゴー在住のアンビエント・ポップ才人、Isik Kuralが、直感的で象徴的な物語りで表現されたゆっくりと流れる物語の明るいスクラップブックのようなサード・アルバム『Moon in Gemini』を提げて帰還。環境音楽の遊び心をフォークソング形式に取り入れたIsikのヴォーカルは、田園風景のフィールド・ノート、軽やかな室内楽、そして興味深い音楽人生から集められたアーカイヴ録音の上でささやかれる。『Moon in Gemini』の本編14曲の組曲には優しいパスティーシュが融合し、リスナーを可能な限り深い空想に誘う!
“『Moon in Gemini』の曲は、リスナーに届くまでに時間がかかっても構いません”とイシクは語る。彼は、このタイトル『双子座の月』がアルバムのドリーミーで限界的な性質を物語るものとなるように望んでいた。
“フレーズが、物、時間、場所を同時に表現するのに使えるのが楽しかった”と彼は説明する。同様に、そしてその後も、これらの曲には、これまでの豊かな音楽キャリアにまたがる多様な音のアーティファクト、瞬間、空間が含まれている。
アルバムの大部分はトルコのアマスヤと現在の拠点であるグラスゴーで、自宅とスタジオの両方のレコーディング環境で制作されたが、彼の個人的なレコーディング・アーカイヴから発掘された追加のトラックが、豊かな風合いを与えている。このレコードは、トルコで育ったときに記録された街角の音や、マイアミ、ヘルシンキ、グラスゴーで音楽工学を学んでいたときに録音された音など、彼の人生と仕事の過去15年間にわたるいくつかの未発表曲と未完成のアイデアを再考するための豊かな空間として現れた。
より直近のことに目を向けると、2022年のアルバム『in february』で探求した方法論とテクスチャーのいくつかを基に、新たに親密でヴォーカルを前面に押し出したサウンドを追求したいと思うようになった。彼は、『Moon in Gemini』の入り口として、そのアルバムに収録されている「film festival」という曲を挙げている。そこでは、サンプル・ベースのアレンジが、非対称の「ビルドアップとプログレッション」の文脈で提示され、アンビエンスとヴォーカルが絡み合っている。
Nina Simone、Aldous Harding、Grizzly BearのEd Drosteなど、時には誤解されることもあるが象徴的な歌手を聴いてインスピレーションを得ているIsikは、『Moon in Gemini』で自分の声のための新しい空間を切り開くことを目指し、斬新なレコーディングとミキシング・テクニックを試した。アマスヤにある彼の叔母の農家で3週間にわたるレコーディング・セッションが行われミックスの中でイシクのヴォーカルが前面に出ており、新たな表現力を発揮しているのがわかる。
そしてソングライターとしてのイシクは、直感的で遊び心にあふれた作詞家であり、文学への深い愛情を、彼の気まぐれな文章に通している。
幸運な偶然の魔法に同調して、レコーディングの過程で他の予期せぬ「テーマやトラック間のつながりが開花」し、その結果、いくつかの曲は「以前のレコードに比べてテーマ的にも歌詞的にも互いにつながっている」ようになった。 「Prelude」と「Interlude」、そして「Grown One Iota」と「After a Rain」は、つながりのあるストーリーを探求し、「Almost a Ghost」と「Behind the Flowerpots」は、Stephanie “Spefy” Roxanne Wardとの会話から偶然生まれた曲で、前作でハイライトとなった彼女の穏やかなヴォーカルは再び聴こえ、Isikの甘い対話を呼び起こします。
構成と曲作りの新たな可能性を追求したIsikは、木管楽器と弦楽器の生演奏による心安らぐ音色で、より豊かなサウンド・パレットを追求するようになった。その結果、フルート奏者のTenzin Stephen、ハープ奏者のKirstin McCarlie、クラリネット奏者のGiulia Tamborinoとのコラボレーションが実現し、パステル調に揺れ動き、月の光にあふれた「よりドリーミーなサウンド」でレコードを包み込んだ。
自然のイメージと子守唄のような音色が溢れる『Moon in Gemini』は、日常の不思議に満ちた音を聴き、感じ、その詩が完璧に不完全であるような状態、目に見えないものが一歩前に踏み出すような状態、勇敢な亡霊がいたるところで待ち構え、その遊びが魂を豊かにする場所。鳥のさえずりが太陽が降り注ぐ午後を満たし、その翼に乗せて私たちを魅惑的な夜へと運ぶ場所である。
また、CD盤には昨年リリースされたデジタルEP『peaches』から3曲をボーナス・トラックとして収録。
Track List:
01. Body of Water
02. Prelude
03. Almost a Ghost
04. Grown One Iota
05. Interlude
06. Redcurrants
07. Mistaken for a Snow Silent
08. Gül Sokağı
09. Stems of Water
10. After a Rain
11. Behind the Flowerpots
12. Daywarm Birds
13. Birds of the Evening
14. Most Beautiful Imaginary Dialogues
15. peaches *
16. montevideo *
17. tiri-rii-ri *
* = Bonus Track