TOKiMONSTA / Lune Rouge [CD]
TOKiMONSTA / Lune Rouge [CD]
「Lune Rougeは私がこれまで全ての経験を経て辿り着いた頂点である」
“世界最先端の女流ビートメイカー”と称され、世界中でその名を馳せるTOKiMONSTAが難病を乗り越え、待望の新作「Lune Rouge」を完成!
かつてはFlying Lotus主宰Brainfeeder初の女性アーティストとして注目を集めた彼女が様々な経験を経てモダンとオールドスクールな感性を融合し、ぐっとポップに踏み込んだ華麗なネクスト・ステップ
LAを拠点に活動している女性ビートメイカーJennifer Leeによるソロ・プロジェクト、TOKiMONSTA。
かつてはFlying Lotus主宰のBrainfeeder初の女性アーティストとして注目を集め、2010年に『Midnight Menu』(Listen Up! / Art Union)でデビューを果たし、西海岸ビート・シーンの中心へと躍り出る。翌年BrainfeederからリリースされたEP『Creature Dreams』ではGavin Turekをヴォーカルにフィーチャーし、アルバムでのアプローチをさらに拡張。2013年にはEDM系のレーベルUltra Records(現在はUltra Musicに改名)からセカンド・アルバム『Half Shadows』を発表。マーク・ロンソンの楽曲への参加も話題となったNYのエレクトロニック・アーティスト、Amanda Lucille WarnerによるMNDRや御大Kool Keithをフィーチャーし、ややダークな色合いのサウンドを見せた。その後ミニ・アルバム『Desiderium』、『FOVERE』ではJessie Ware、Anderson Paak、Kelly Rowland等とコラボレーションを果たし、ピッチシフトしたヴォーカル・サンプルをエレガントに配置し、自身のサウンドに新しいテクスチャを追加した。
そして4年ぶりのサード・アルバムとなる『Lune Rouge』にはそれらの要素が全て繋がっており、本人曰く「全ての経験を経て辿り着いた頂点」と語っている。これまで彼女は優れたメロディ・メイカーでありながらも、ポップさに一定の距離を取っていたが、本作では躊躇無く踏み込み、新たな領域へと到達した。
先行シングルとなったマレーシアのR&Bシンガー・ソングライターYunaをフィーチャーした「Don’t Call Me」では轟くようなパーカッションとYunaのシルキーなヴォーカルのタペストリーと融合し、ドリーミーで幽玄な世界観を構築し、前作に続き参加しているMNDRをフィーチャーした「We Love」では小気味良く跳ねるビートとAmandaのパワフルなヴォーカルを基軸にまばゆくギャラクティックなサウンドを展開。その他にもJoey Purp、Isaiah Rashad、Selah Sue、SAINTS、Ambr_ Perkins、IO Echoなど様々なヴォーカリスト、ラッパーをフィーチャーし、メロウ且つソウルフルなテイストとリリカルで浮遊感に満ちたサウンドを織り交ぜ、カラフルで緩急の効いた構成に仕上げている。
実は本作の制作を始めた直後、彼女は脳底部に異常血管網がみられる脳血管障害「もやもや病」を煩い、二度の大きな脳の手術とリハビリを経てこの作品を完成させた。人生最大の困難を乗り越え、キャリアの全てを結実させ完成させたこの作品は間違いなく現時点での彼女の集大成である。
日本盤のボーナス・トラックとして日米を股にかけ活動するトラックメイカー、Qrionによるリミックス、We Love (feat. MNDR) [Qrion Remix]を収録。
TRACK LIST:
01. Lune
02. Rouge
03. Thief (feat. SAINTS)
04. I Wish I Could (feat. Selah Sue)
05. We Love (feat. MNDR)
06. Bibimbap
07. NO WAY (feat. Isaiah Rashad, Joey Purp, & Ambre)
08. Don’t Call Me (feat. Yuna)
09. Rose’s Thorn
10. Early to Dawn (feat. Selah Sue)
11. Estrange (feat. IO Echo)
12. We Love (feat. MNDR) [Qrion Remix] *
* = Bonus Track