Mary Lattimore / At The Dam [CD]
Mary Lattimore / At The Dam [CD]
この人のハープを夜空の下で再生したことがあります、夏至の天草で。空間が歪み、地面が鏡になるような不思議で素敵な錯覚を覚えました。今作はどんな仕掛けがあるだろう。
― Shhhhh
その才能は多くのミュージシャンから賞賛されているフィラデルフィアの女性ハーピストMary Lattimoreによる極上アンビエント傑作日本のみでCD化!
これまでThurston Moore、Sharon Van Etten、Meg Baird、Julia Holter、Jarvis Cocker、Kurt Vile、Steve Gunn、Ed Askewなど様々な名だたるアーティストの録音やライヴのサポートをし、その才能は多くのミュージシャンから賞賛されているフィラデルフィアの女性ハーピスト、Mary Lattimore。
2014年にPew Center for Arts & Heritageのフェロー賞を受賞し、アメリカ国内を友人とロードトリップする基金を得た。そしてアメリカを横断しながら訪れる土地土地でインスピレーションを受け、それを反映しながらハープとラップトップを駆使して作曲・録音をしていった。そして完成したのが本作『At The Dam』。タイトルはC?lineの2015年春夏キャンペーンの広告塔になったことでも話題となった、『en:Slouching Towards Bethlehem(ベツレヘムに向け、身を屈めて)』などの著書で知られるアメリカの小説家・エッセイストJoan Didionのエッセイから取ったものだ。
様々な場所で彼女が感じ、吸収した事象が、美しくつま弾かれる繊細且つ凛々しいハープの音色に乗って音像化され、エレクトロニクスやディレイなどが絶妙なアクセントとなり、要所で巧み起伏を与えながら漂っていく。そのたおやかなサウンドにぐいぐいと引き込まれる。空間と音響に彩られ、彼女の心象風景や様々な景色が想起される、アンビエント〜フォークからポスト・クラシカル的なサウンドまでを横断するかのような傑作。
本作はGhostly Internationalからヴァイナル・リリースされているが、CDリリースは日本のみ。ボーナス・トラック1曲収録。
For Fans of: Brian Eno、Colleen、Lori Scacco、Julia Holter、Julianna Barwick、Dorothy Ashby、Joanna Newsom、Grouper、Goldmund… etc.
TRACKLISTING:
01. Otis Walks Into the Woods
02. Jimmy V
03. The Quiet at Night
04. Jaxine Drive
05. Ferris Wheel, January
06. Mira Built a Bonfire (Bonus Track for Japan)
レビュー掲載情報:
POPEYE – No. 830
Pen – No.405
FIGARO japon – No.480