Braids / Deep In The Iris [CD]
Braids / Deep In The Iris [CD]
モントリオールを拠点に活動しているアート・ロック〜エクスペリメンタル・ポップ・バンド、Braidsのサード・アルバムが完成!前作に引き続きエレクトロニックな質感は巧み盛り込まれ、立体的なトラックメイキングが施されつつ、バンドのバランスやコンビネーションはぐっと洗練された、間違いなく現時点において最高傑作といえる圧巻の完成度!
2006年にカナダはカルガリーのWestern Canada High Schoolの同級生達によって結成し、現在はモントリオールを拠点に活動しているアート・ロック〜エクスペリメンタル・ポップ・バンド、Braidsのサード・アルバムが完成。ファースト・アルバム時までは4人組として活動していたが、メンバー脱退を経て、ギター/キーボード/リード・ヴォーカルのラファエル・スタンデルプレストン(Raphaelle Standell-Preston)、ドラム/ヴォーカルのオースティン・タフツ(Austin Tufts)、ベース/ギター/パーカッション/マレットカット/ヴォーカルのテイラー・スミス(Taylor Smith)の3人編成となって2013年にリリースしたセカンド・アルバム『Flourish // Perish』では、人力と電子を織り交ぜたメカニカル且つヒューマニックなビートに、シンセやエレクトロニクスを駆使して、ファーストの頃にあったアニマル・コレクティヴ・フォロワーなイメージを払拭する革新的な進化をみせた。そして今回リリースとなる『Deep In The Iris』でもその先鋭的な感覚は損なわず、さらなる進化をみせている。
ポルノ、虐待、そしてスラット・シェイミングなどを含む重い主題に取り組んだとされる本作は、前作に引き続きエレクトロニックな質感は巧み盛り込まれ、立体的なトラックメイキングがされているが、3人編成となって2作目ということもあり、バンドのバランスやコンビネーションなどはぐっと洗練された印象だ。空間を生かしつつ、アトモスフェリックなシンセやエフェクト、センシティヴなピアノのフレーズ、エフェクティヴなヴォーカル・ループなどを漂わせ、小気味良くパーカッシヴなビートと、さらに表現力を増したラファエルのパワフルでマジェスティックなヴォーカルが躍動する。
エレクトロニカやポストロックの折衷性とドリーム・ポップの浮遊感、電子音楽のストイシズム、そしてアート/エクスペリメンタル・ロック的な先進性までが見事に融合したドラマティックなサウンドへと仕上がっている。メロディや展開の起伏や構築感も進化しており、間違いなく現時点において最高傑作といえる圧巻の完成度。
TRACKLISTING:
01. Letting Go
02. Taste
03. Blondie
04. Happy When
05. Miniskirt
06. Getting Tired
07. Sore Eyes
08. Bunny Rose
09. Warm Like Summer
10. Drift (Bonus Track)