本多昌子(P)&クリストフ・エーレンフェルナー(Vn)
アレキサンダー ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全集1
楽聖の神髄に迫る…日墺の名手渾身の共演=第1弾<アレキサンダー>
クラシック界の実力者2人によるベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第1、7、8番を収録
【収録曲】
作曲:ベートーヴェン
- ヴァイオリン・ソナタ
第1番 ニ長調 作品12-1
- Ⅰ Allegro con brio
- Ⅱ Andante con moto
- Ⅲ Rondo, Allegro
- ヴァイオリン・ソナタ
第7番 ハ短調 作品30-2
「アレキサンダー」
- Ⅰ Allegro con brio
- Ⅱ Adagio cantabile
- Ⅲ Allegro
- Ⅳ Allegro
- ヴァイオリン・ソナタ
第7番 ハ短調 作品30-2
「アレキサンダー」
- Ⅰ Allegro assai
- Ⅱ Tempo di minuetto
- Ⅲ Allegro vivace
品番: ART-3146 /POS#4941135131466
価格: 本体価格2,600円 + 税
発売日: 2017年9月26日(火)
録音: 2016年10月11、12日 高輪プリンスガルテン アンビエンテ
ベートーベン、新たなる《ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全集》の録音に期待して
「クラシック音楽」と呼ばれる芸術の分野に、純粋な「器楽」の世界を確立したのはルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770~1827)である。先達であるウィーン古典派の巨匠・ハイドンやモーツァルトの衣鉢をを受け継ぎ、長足の進歩を遂げたピアノという楽器を自在に使いこなして、前人未踏の芸術分野の開拓に挑み、大成功を収めた。
全32曲のピアノ・ソナタ、5曲のピアノ協奏曲はその象徴ともいえる作品であるが、彼は自家薬籠中のものとしたこの楽器を駆使して、多彩な室内楽の世界を創造した。その代表作の一つが全10曲に及ぶ《ピアノとヴァイオリンのためのソナタ》である。
ベートーヴェンという作曲家の偉大さは手掛けた器楽作品すべての楽種で、発表した楽曲が傑作揃い。「全集」としてコンサート会場で演奏され、CDなどの録音媒体としても、多くの名演奏家達が音楽家人生を賭けて挑むという対象になりうる水準に達していることである。前途の《ピアノ・ソナタ》、《ピアノ協奏曲》、《ピアノとヴァイオリンのためのソナタ》のほか、9曲の《交響曲》、5曲の《ピアノとチェロのためのソナタ》、16曲の《弦楽四重奏曲》など。
楽都・ウィーンで活躍するヴァイオリンの名手・クリストフ・エーレンフェルナーと、本邦屈指の名ピアニスト・本多昌子も、歴史上の名手に伍して、《ピアノとヴァイオリンのためのソナタ》全曲録音をスタートさせた。
大いなる成果を期待しよう。(音楽プロデューサー 中野 雄)